nosexxxさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

-

勘違いでもいい
小さな嘘を
愛したかった
跡形もなくなるまで
この手で

欲しがりはしない
そのままを
譲り合うように

翼を忘れてしまった天使や
尻尾を隠したモンキーも
誰でもよかったんだ
僕じゃな
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

-

沈黙の中に
声がある
抱きしめるよりも
見つめ合いたい

二人になると
よりずっと
一人を感じてしまうように

離れ離れの隣り合わせ
もしかすると
背中合わせ
知らないだけで
近くて遠いのは同じ
零す
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

-

どうでもいいことを
どうでもよさげに
どうにかする
それっぽっちのことで

泣かれては
立つ瀬がないと
また泣く

それはきっと
誰も
あたしも
知らない夜明け
揺れる誉れ
心の中の海が荒れると
思わ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

-

小さな小さな小さな
愛にころされる
深い路に阻まれて
やがて見失う

手を振る
影だけを見れば
未だに恋しい

笑っていられれば
しんでもいいの
そんな訳がないから
ちゃんと怒る
明日にはもうすっかり
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

-

不安ならば
お好きなだけ
減ることはあっても
無くなることはないから

曲がりそこねた
さっきの角で
誰かが待っていたって

帰り道はひとつ
懐かしいとか
零す前に
込み上げてしまう
勘違いもひとつ
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連鎖(2018年製作の映画)

-

考えようによっては
めでたしなんて
言ってしまえることが
少し淋しい

掴まえきれなかった尻尾が
今もまだそうして
可愛げに揺れていたって

ここまで
楽しかったのも
それまで
すっかりと
代わり映え
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流浪の月(2022年製作の映画)

-

なだらかに堕ちる
前触れもなく
あっという間に
舞い戻る

好きにさせておいて
それはないような
言い掛かり

明日は我が身と
構えた途端に
つまらなくなる不思議
認めた時点で
消えてしまうような
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

-

口を衝く
避けられなかった
どっちみち
流れるのは涙

色違い
選ばせてくれたって
昨日の私

忘れてしまえる
だから行ける
知らなかったけれども
そうらしい
赦してしまえる
だから言える
知りたかっ
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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY(2022年製作の映画)

-

どちらを悔やむだろう
その時が来ようとも
抱きしめられるのならば
離したくはない

誰かのせいにした途端にそれは
優しく微笑む

何と引き換えに
奪ってゆくの
返せるくらいには
持っていてもいいの
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

-

伸ばした手の先に
辛うじて触れる
掴めないから
それは綺麗だったのか

雑に片づけた
部屋の隅に落ちる
丸い画鋲

憧れを留めれば
いつでも逢えると
ところ嫌わず
貼りつけた
いかなる場合であれ
それ
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

-

忘れてしまった方が
いいなんてこと
数え切れないくらいあった
それでも

信じてしまった
願ってしまった
人知れずに

あの歌のようにね
ふと思い出す
あの頃の未来とか
小さな奇跡
大切なままだったん
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PLAN 75(2022年製作の映画)

-

隣りの人が
涙を流そうとも
続けなかったことを
悔やむ必要はない

傘を差すのか
雨宿りか
降る冷たさに変わりはなくて

ゆくべき場所には
いつかは辿り着くから
それまでは
幾つか道があるだけ
選んだ
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

-

喜びの数だけの乾杯と
淋しさの数だけの花束を
捧げるための歌が
あるように

涙の副作用で
黙ってしまえば
残るものも残らない

誰も何も知らない
そうだったら
どんなに幸せか
勢い任せに
思い至らな
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グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

-

主人のいない蜘蛛の巣に
掛かった蝶は
逃げ出すことも忘れて
いつの間にか眠る

暮れてゆく空は
似たものを知らないからか
やけに美しい

今も舞う
下ろした瞼の裏で
のうのうと
愉しげに踊れば
少しは
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

-

滲むほど
消えづらくなる
だから敢えて
強く指で押しつける

落書きのつもりだったのに
大事に取っておかれたら
思い出になってしまう

迂闊だった
こんなにもまだ
鮮やかなんて
知らずに
笑っていたん
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

-

どれだけ眠ろうと
見たい夢には
チャンネルが合わず
そもそもの電源を落とす

そんなことが
簡単にできてしまうのならば
寝言だって愉しい

結末で色を
決めたくはない
鏡の中の自分との時差に
酔ってし
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

-

知りたい
それだけで
色は変わった
進めと

泣きたい
それだけで
雨は上がった
戻れと

思わず駆け出した足に
跳ねた水飛沫が
乱反射する

全ては少しずつ
ほんの少しずつだけ
重なり合って
混ざり
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

-

おとなしく消える
あの星は無口
だから静かなのかな
夜はこんなにも

好きな人が
好きだった人になろうと
忘れられるはずがない

照らされている
何もかも
少なからずは
影にもなる
羨むことはあっても
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

-

口惜しいばかり
涙が苦い
優しさだって
二層になる

いつも通りただ
思い出せるのならば
今は

夢に見ること
それから始める
笑っちゃうくらいの
大袈裟に
大胆に
取り留めのないような
透き通った正
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

-

新しい映画ではなくて
懐かしい映画を
独りで観たかった
それだけで

他意はなくて
静かに眠りに落ちる
今夜こそ

軽やかに乗り越えたい
あわよくば
乗りこなしたい
片目で涙ぐむ
それを
片手で隠しな
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キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩(2021年製作の映画)

-

絶え絶えでも
小さな炎は
生き返す
その風の使い方一つ

花を揺らしたあと
誰かの背を
押したとしても

白々しい煙になるのか
けたたましい業火になるのか
選べてしまう
それもまた
恐ろしいけれど
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さかなのこ(2022年製作の映画)

-

選べるとして
残ってしまった方を
誰かに取られるのならば
それすら惜しい

ある限りを
抱きしめるには
小さすぎた手

せめて
君を掴まえるくらい
それしかできない
もどかしくて
申し訳ない
君が僕を
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ナポレオン(2023年製作の映画)

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首の折れた薔薇が
落ちるでもなく
机の上で
その美しさを魅せる

些細な風でも
飛んでしまわないかと
不安を煽ろうが

その花は
きっと永遠に咲く
水が涸れて
今に朽ちても
その花は
ずっと永遠に咲く
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

-

魔法はない
それでも僕らは
空を見上げて
鳥に憧れ
星を数えてしまう

いつかは尽きる
その日まで
巻き込まれ続けたい

ゆりかごの代わり
その波に揺られ
知らない島を巡りながら
好きなものを見つける
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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欠けた方をいつも
あなたが貰う
たまに羨んでみれば
微笑んでくれた

理由は要らなかったのに
泣いてしまったら
台無し

考え得る中でも
一番の最悪なケース
それでも
逃れられない
笑うしかない
曲が
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最後まで行く(2023年製作の映画)

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懸けそこなった命を
半分こずつ
多少強引にでも
奪い去ってほしかった

見送られるのは
好きじゃない
その横顔のままでずっと

さようなら
常套句にしては
味気なく
捨て台詞としても
似合わない
たか
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

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沈黙に守られた
独りの優雅さ
わだかまり
やっぱり
嫌いなものは嫌い

どんな愛を
見せてもらったところで
愛には変わりなくて

大きく負ける
悔しいと泣ける
そんなことでいいのに
いつからだろう
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

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体のどこかに刺さった棘を
探るように抱きしめる
気がついた瞬間に
それは痛みに変わるから

穏やかな表情を
いつまでもしていたかった
このまま寝たふりで

曲がった愛が
いつしか育って
背丈も越えるよ
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ロストケア(2023年製作の映画)

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痛いって
口に出しても
それはただの言葉

怖いって
口に出しても
それもただの言葉

遠からず
それでもこれ以上は
踏み入れなくて

誰でもない
私のこと
誰でもない
あなたのこと
いつになく
懐か
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

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声になったら
壊れてしまうと
脆い硝子に
走るひび

そっちはそっちで
消えるまで
掴まえていて

喜ばれるままに
笑うだけ
鏡にはならない
そのことに
気がついているだけで
まだずっと幸せだなんて
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(2023年製作の映画)

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涙が甘い
そう感じるくらいに
苦かった世界を
丸齧りはできない

遠くを睨む
乞うようなその瞳こそ
曇らせて

あいにく鈍痛
痺れるまでの惑い
長引かせる奇跡
嘘になるくらいならば
とことん
落っこち
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

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思い描いた通りの
結末を迎えようとも
涙は同じだけ
流れるのに

ハッピーエンドの続きが
まさかのってことも
大いにあるから

時間をかけて夢を見る
いいところで目が覚める
数え切れない
淋しさに溺れ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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誰かしらに語りかけるようで
一人に語りかけている言葉
枯れない花にだって
水を遣るように

ごくごくと
勢い任せに呑み込んで
そのまま吐き出す

知らない家のプランター
美しさにだけ
微笑みを送りつつ
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Winny(2023年製作の映画)

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片目から降る雨に
似合う傘もなく
立ち尽くす
懐かしい道の途中で

言われて来た
聞き飽きた常套句にも
癖がある

長くは待てない
星はもう帰る
追いかけたところで
知らずに
追い越してしまっている
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

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選ばなかった道の先で
朝日がのぼる
それを横目に僕は
うちへ帰る

世界を救えなかったんじゃなくて
世界が僕を救えなかった
そういうこともあるでしょ

煙ばかりが染みる
先端に灯す炎が
あの頃の花火を
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

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誰かの溜め息で曇った夜空は
いつもよりも低くて
背伸びでもしたついでに
手が届いてしまいそう

触れたところで
掴めるものもないというのに
憧れる

想像力一つで
変わる天気
にわか雨ならば
私のせい
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