Noveさんの映画レビュー・感想・評価 - 43ページ目

Nove

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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.6

社会のルールを外れると、そこから距離が出来て行く。そのルールで修復しても心情的に許されない。社会とは不条理な上に成り立っている。ローカルな中で行き辛ければ、大人はそこから逃げ出せる。いつか本当に向き合>>続きを読む

ブラッド・レッド・スカイ(2021年製作の映画)

3.3

ハイジャックとドラキュラの戦いと思いきゃ、後半は収集がつかなくなりドカーンとは、前半はサスペンス的でよかっただけにもう少し繊細でもよかったのでは?

愛を乞うひと(1998年製作の映画)

4.5

原田美枝子の演技が素晴らしい。表と裏を娘と母親にて完全に別人を演じきっている。見つめる瞳、表情を見事に切り分けている。しかしこれは、巧妙なシナリオによって二つの時代を描いているが、実はひとりの人間の表>>続きを読む

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー(2019年製作の映画)

3.8

深い悲しみ、痛み、どうしょうもない憤りがある社会でも、微かな光を求めて一歩を記す希望へ向かうことを諦めない平山秀幸監督の作品と言える。足掻いてあがいても生きることを願ってやまない強さを感じ取れたら、こ>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.7

過酷な受験を勝ち抜くために少女はひたすら気持ちを抑え受験のための勉強に没頭する。しかし、ピュアな気持ちは持ち続け、自分の行動に対する責任を正面から受けとめる。彼女の強さは妬みの対象になってしまう。チョ>>続きを読む

ストロベリーショートケイクス(2006年製作の映画)

3.0

理解も感じ取ることもできなかったが、ラストシーンは悪くない。

見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.3

前半まではよく練られたストーリーだが、後半は主人公の見せ場を作るための展開で、話が読めて安易になってしまったことがもったいない。

りんごのうかの少女(2013年製作の映画)

3.3

育てることは子供もりんごも同じく手がかかる。熟れるほどに、虫がつく。それが分かるためには熱い想いも必要だろう。

俳優 亀岡拓次(2016年製作の映画)

3.5

理解しようとすると難しいが、俳優とはそう言うもの。人生はすべて芝居だ!

夢売るふたり(2012年製作の映画)

3.5

松たか子の底知れぬ怖さと愛おしさが瞳の中からこの映画の全てを物語っている。それぞれの女性が、それでも生きて行く逞しさが描かれているところが奥深い。

町田くんの世界(2019年製作の映画)

3.6

誰もが好きでいること、ひとりの行いがみんなを変えることができること、それを信じて希望を抱だける青春ラブストーリーのエンディングならば美しく終われたのに!町田くんが変わるためには、飛ばなければならなかっ>>続きを読む

心に吹く風(2017年製作の映画)

3.5

風と光の自然のなかを綴ったような、淡く切ない物語。全てのシーンが写真のように1ページ1ページ美しい映像で奏でている。

名前(2018年製作の映画)

4.0

駒井蓮の持って生まれた才能なのか、不思議な空間を自然に創り出してしまう。不自然を違和感なく受け入れられる世界観、もしかしたらそれが本当なのかもしれない。本当の名前、本当のお父さんが唯一の存在ではなく、>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

3.8

自立して生きて行くとはどういうことなのであろうか。誰もが誰かの助けを借りながら生きている。助け合うことが普通な時代が遠い昔にあったことも知らないのかもしれない。タイではそれが日常であったりするのに。

チチを撮りに(2012年製作の映画)

4.2

渡辺真起子この人が出ているだけで、映画がキュッと締まり魅力を増す。本当の悲しみ苦しみを秘めながらも笑顔にしてしまう優しさと強さを上手く表現した作品。チチはいつも恋しいものだ。

走れロム(2019年製作の映画)

4.0

ベトナムの労働者層のリアルな生活を描いた作品が、日本で上映される意義は大きい。少し過去の設定ではあるが、社会的な課題は残っているのであろう。一攫千金を夢見る闇宝クジが、更に貧困へと落し込んでいく。それ>>続きを読む

一度死んでみた(2020年製作の映画)

3.7

テンポよく軽快な流れで楽しめるエンタメコメディデス!

ラストレター(2020年製作の映画)

4.0

いい話でした。それぞれの事柄は重いはずなのに嘘までも美しい事になってしまう。森林を流れる川の滝のように、淀みなく清らかさが少女の気持ちを表わす旋律となって奏でている作品。

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.5

山崎努の名演がひかる。家族の問題がテーマなのは分かるが、ラストがタイトルの説明とは!

家路(2014年製作の映画)

3.4

どうしょうもない怒りと伝えなければならない現実。家への路、なぜそこに居れないのか、自然は生きているのに、人間は住めない。本当の苦しみを知らない人たちがたくさんいる。

すべては海になる(2009年製作の映画)

3.2

本編と小説の話のアンバランスさが面白い。不完全燃焼のようでもあるが、その曖昧さを伝えたかったとすれば、それはそれでいい。

風の外側(2007年製作の映画)

3.8

宿命と運命を背負いながらも生きている誰もが夢を抱ける、そんな世界に、今はなっていると信じたい。

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.0

これだけの長い話をどう纏めるのかと思いきや、最後は愛の力を貫いた!かなり遠回りをしたけれど、紆余曲折の展開は面白くもある。

かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.7

自分の意志で生きていけない辛さ、家族の絆、どうしょうもない不条理、いつこの問題は、解決できるのだろうか。スーツケースを持って旅立てる幸せを改めて実感する。

0.5ミリ(2014年製作の映画)

4.3

凄く深いテーマを盛り沢山に詰め込み、一本の線に繋げて行く素晴らしい作品だ。生き続ける意義、支える人とはどんな意味があるかを考えさせられる。それでいて楽しく不思議な空間の中に吸い込まれていく。117クー>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

人は何かのキッカケで変われるものである。それが怒りなのか、悔しさなのか、想いなのか、ダラダラと生きてきた人生からボクシングを練習するうちに引き締まった身体、動きへと変貌する。相手との勝負ではなく、やり>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.6

軽い感じで淡々と流れる展開。よく観ると重い設定だが、なんとも言えないジャンル。桃井かおりが映画を引き締めているのだが、クラゲのように漂っている。

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.4

人間の本質をえぐるような設定。デフォルメされた内容ではあるが、人間の潜在的な内面を描くことに挑んだのであろう。どう終止符を打つのかと思ったが、子供に希望を託して終わらせるのは少し安易ではないか。

この世界に残されて(2019年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦後のハンガリーに住む人が、どれだけ心の傷を抱えて生きていたかの理解が深まるほど、この映画の素晴らしさが分かってくるのであろう。孤独を抱えた二人が分かち合い、惹かれ合っていく。ホロコースト>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.2

あらゆるカットが美しい、説明は一切なく、見つめ合う二人、仕草のひとつひとつが丁寧に描かれている。絵画と音楽が奏でるハーモニーが物語の要所に散りばめられ完成された芸術へと導いていく。ラストシーンの作り方>>続きを読む

アイアン・スカイ(2012年製作の映画)

3.5

斬新な設定で、コメディタッチのエンターテイメント。時代錯誤の月からの侵略が象徴的だった!

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.8

前半はかなり斬新な設定でワクワク感万歳!後半はヒューマンドラマの要素を取り入れ応援モード。この結末をハッピーエンドと言えるのか?未来と現在どっちが大事?少し引っかかるところもあるが楽しめる作品。

13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.7

どこの組織にも選択を惑わせる人はいる。一刻を争う戦場においてはなおさらだ。実話にもとづいた脱出劇ではあるが、時々カメラは逆の視線からもとらえる。どちらが正義から視線によって変ってくる。戦争事態が悲惨で>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.6

ゾンビの中でのカーチェイス、見どころ万歳だがどこか冷めた部分もある。

めがね(2007年製作の映画)

3.5

時間の流れをゆっくりと感じることができる映画。ただただ観ているのがいい。