Noveさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

Nove

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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

アメリカ合衆国崩壊のシナリオ。
外部からの攻撃には強くても、情報を遮断されれば、不信感が募り隣人すらも信じられなくなる。
早く回復しなければ訴える。
なぜ、政府は何もしない。
なぜ、神は助けてくれない
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女優は泣かない(2023年製作の映画)

3.8

絶対にやめない。
女優に命かけているから!
なんで芝居や映画をやる人たちは、そうなんだろう。
理由のわからない魔力に取り憑かれてしまう。
伊藤万理華の『サマーフィルムにのって』の成長物語と考えてもいい
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#マンホール(2023年製作の映画)

3.3

スマホからのSNSだけで、マンホールから救出してもらえるのか。
実は警察やレスキューを呼べない理由があった。
ここは、マンホール男がいるところ。

グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.5

初めはヤクザの金を奪う、即席強盗団から始まって、悪徳刑事の犯人探し。
後半は、使われる奴らの哀愁ブルース。
昔のヤクザは、アメ車に乗っていた。
雰囲気では、『パルプ・フィクション』風でもあり、ボニー&
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.5

チョコレート工場へご招待。
夢のアトラクションが溢れている、なんでも作れる不思議なチョコレート工場。
5人の子どもたちから、選ばれる一人はだれ?
もちろんそれは…
家族と相談してから決める。

ねこにみかん(2013年製作の映画)

3.6

家族のかたちはいろいろある。
帰る家があれば、そこに家族の暮らしができる。
理屈ではない。
ねこだって夜には、みんな集まってくる。
一緒にみかんを食べられたら、きっと幸せな家族になれる。
マンネリの無
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市子(2023年製作の映画)

4.1

辛く胸の深いところが締め付けられる。
人生で一番最良の日が、去らなければならない時が来てしまった。
母子で生きるには、いくつもの修羅場が訪れる。
生まれた時から、どうしょうもない宿命を背負わされた人間
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ユメ十夜(2007年製作の映画)

3.0

夢の話だから脈絡はないのだろう。
ましてや漱石の傘下で作れるとなれば、映画監督ならば、やりたい放題、撮ってみたいことがたくさんある。
一夜ずつ、それぞれの監督の解釈で描く、十夜の夢。
100年経っても
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蛇イチゴ(2003年製作の映画)

3.8

人は誰しも表と裏の顔がある。
相手と直接会っている時と、別れた後に話すことは、まったく逆のこともある。
いつも正しいことを主張しているつもりでも、実は真実とは違うこともある。
いつもいい加減なことを言
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.6

人は皆、生まれた時から誰かの世話になって生きている。
誰かを助け、助けられているから生きていける。
普通と言っていることは、ある限られた地域で、ある限られた時に、ある限られた人たちだけで作った習慣でし
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メリークリスマス・ウィッシュ(2022年製作の映画)

3.5

定番のクリスマスムービー。
NYでキャリアをつむ彼女は、大きなプロジェクトも任され、クリスマスには恋人とLAへの旅行も予定している。
そんな時、大アンクルの農場を相続する。
仕方なく処理のために故郷へ
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.8

医者は、病気を見つけることはできる。
薬は、症状を和らげ、病気の進行を遅らせてくれる。
長生きはできるようになった。病院のベッドや介護施設にて。
日本全国が、高齢化に向かい若者が居なくなる。
そして医
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

ナポレオンは英雄か侵略者か。
フランス革命からナポレオンが皇帝に登りつめ、その後、敗退へと至る半生を描く。
巨大な力を手に入れた時に、一人の人間はいつしか、目に見えない力に操られる存在へと変わる。
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.8

真実は揺れ動く。
人のこころは移ろいやすい。
仲の良い兄弟が、僅かな疑問から大きな不信を抱きだす。
本当に見たものは何だったのか。
それは事実か、想像か。
人の記憶は、都合のいいように歪められたりする
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マーベラス(2021年製作の映画)

3.7

サミュエル・L・ジャクソンとマギー・Qのコンビによる暗殺者であり、復讐劇でもある。
二人とも不死身で、そこに居るだけで画になってしまう。そして敵はマイケル・キートン、こちらもかなりしぶとい相手。
ダナ
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ケンタとジュンとカヨちゃんの国(2009年製作の映画)

3.5

抑圧された毎日を破壊し、兄の居る網走へ向かう3人のロードムービー。
その先には何があるのか。
あるのは、果てしない海か。異国の地か。
今の社会で生きづらい人たちが、たどり着く国は、どこにあるのか。
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ファミリー・スイッチ(2023年製作の映画)

3.8

親は、子どものことを理解してあげない。
子どもは、親の苦労がわからない。
それなら、一度取り替えてみたら?
惑星直列では、不思議なことがよく起こる。
気まぐれな願いも叶えてくれる。
親子とベビー&ドッ
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

高校生の放課後は、なんであんなに話すことがあったのだろう。
ずっと意味のない会話を、意味深に話し続けていた。
河原の階段に寝そべって、見るとは無しにも人間観察をしていたあの頃。
誰かの気持ちも分からず
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さよなら渓谷(2013年製作の映画)

3.9

どうしても許せないことがある。
それでも、受け入れている自分がいる。
幸せになってはいけない二人が、僅かな幸せを見つけた時に気がつく。
さよならの時か来たことを…
男と女が一緒にいる理由なんて、他人に
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.5

より日常的な会話のやり取りにて、現在の若者のリアリティを描いていく。
今の問題と過去の原因をフラッシュバックのように盛り込み、因果関係を明らかにしていく。
おとなとは自分の行動に責任をとれる人のこと。
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ファイナルコールが聞こえる前に(2023年製作の映画)

3.6

空港で偶然に出逢った既婚者の二人が、NYで一夜限りの素敵な時を過ごす。
彼女の瞳は美しく、何かを求めているかのように魅惑的に誘ってくる。
NYでの淡い恋物語は、次の日にはその意味が分かる。
お互いにす
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

3.8

航空パニックとゲリラとの戦闘脱出サバイバルの2本立てのような内容を、2時間以内に収まっているのはありがたい。
しかし、テンポはいいが、後半戦はかなりご都合主義になっているのが物足りなさを感じる。
もう
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ベルイマン島にて(2021年製作の映画)

3.8

素晴らしい映画は、撮影する場所で決まる。
ベルイマンが傑作を撮った島で脚本を作ったら、きっと名作の映画が生まれる。
映画監督のカップルが、夏のひとときを島での創作にあてる。
ゆっくりと時間の流れる島で
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

3.7

関東圏を制圧した埼玉解放戦線は、関西の解放へと団結する。
埼玉と滋賀の思わぬ共通点。
最強の大阪から、救い出すことができるのか。
全体の構成は前作と同様、現代とNACK5から流れるラジオドラマの二重構
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

社会で生きていくと言うことは、本当の気持ちを封印し、逸脱せずに決められたことをやる。そうすれば、殴られることはなく、拘束されることもない。すばらしい世界が日本にはある。
困っている人を助けたければ、先
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ザ・ミソジニー(2022年製作の映画)

3.3

台本を書きあげるために、魅惑な洋館で密室の稽古が行われる。
芝居か現実か。
現在か過去か。
娘か母親か。
女である性を突き詰めると何が残るのか。
悩むよりは、ホラーとして割り切った方がいい。

海辺の生と死(2017年製作の映画)

4.0

島で子どもたちに慕われている教員のトエと、海軍特攻艇の隊長として駐屯したきた朔中尉の切なくも一途な物語。
事実に基づいた作品であるだけに、戦時下における島でのリアリティが伝わってくる。
島の時間は静か
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truth 〜姦しき弔いの果て〜(2021年製作の映画)

3.7

3人の女たちの会話。
芝居を映画にしたような、3人の言葉の掛け合いで真実が明らかになっていく。
三股が伝説の男になり、ジェームス・ディーンにまで昇華する。
想いでは美しすぎて、現実を覆い隠す。
この寸
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(2023年製作の映画)

3.8

信長が天下統一に登り詰めようとしていた時期から、本能寺の変、光秀を討つまでの秀吉の話。
既に周知の事実とし歴史となっている物語で、奇抜な展開は難しい。
戦国時代は、首の取り合いの戦い。
ここに焦点をあ
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水いらずの星(2023年製作の映画)

4.0

ドロドロとした男女の情念だけではない。
原作の戯曲から映像へと昇華した、大人のファンタジー。
HAL9000とレプリカントが凝縮するSFの要素もある。
しかし何よりの見せ場は、永遠に続く二人の会話であ
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月子(2017年製作の映画)

3.7

月子とタイチの旅。
心の奥にしまわれた想いが、引き付けられるかのように故郷へ導く。
闇の中で微かな光を求めるように、二人の旅はゆらゆらと彷徨いながら漂っていく。
二人とも、ポッカリと空いてしまった穴を
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.7

戦時下においては時に、奇抜な発想が明暗を分けることがある。
こんな作戦が成功するとは、誰が信じていたであろか。
敵を騙すために、架空の将校を作り上げ、死体に偽の機密文書を持たせて海に流す。
その人物を
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オールタイム・ハイ(2023年製作の映画)

3.4

新しい富裕層。
全てが詐欺で常にハイ。
超楽天的に生きていく。
そんな男女がタッグを組めば、最強の展開が待っている。
果たして、本物のリッチになれるのか。
最後まで騙しきれるのは誰なのか。
ついてこれ
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金星で逢えたら(2023年製作の映画)

3.8

自らの交通事故で友人を亡くしてしまった青年と、明るく前向きでいるが、実は心臓の病気と悲しみに耐えている18歳の少女が出逢う。
彼女は、里親を転々としながらも愛されて暮らしているが、実の母親を捜すために
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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.7

何気ない日常を穏やかに暮らしているようでも、みんなそれぞれの過去がある。
笑顔で居ても、つらい気持ちを抱えていることの方が多いのかもしれない。
奇跡的に隕石が当っても、過去を変えられる奇跡は起きない。
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ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男(2023年製作の映画)

3.8

行動を起こさなければ、変えることはできない。
25万人もの人を集めたワシントン大行進を主動したバイヤード・ラスティンの集会までの物語。
数々の非難中傷を受けながらも、やらなければならないことはある。そ
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