Noveさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

パリの街を巡る人生のロードムービー。
現在色々上手く行っていないイライラのタクシー運転手が、92歳のマダムを施設へ送り届けるまでの二人の物語。
マダムの過去には、サスペンスあり、恋愛ありの波乱万丈の人
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同胞(はらから)(1975年製作の映画)

3.8

岩手県松尾村にて、青年会主催のミュージカルを行うことになる。
主要な俳優以外は、実際の青年会や松尾村の人たちが出演し、ミュージカルも統一劇場の芝居を開催し、本当の演劇を観せている。
ドキュメンタリー風
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

ティーンエイジャーからしたら、社会の大人はゴーストだらけ。
街には、不思議な人で溢れている。
面白いことに、興味津々の二人が織りなす青春グラフィティ。
やはり10代の頃からスカーレット・ヨハンソンはハ
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ロストガールズ(2020年製作の映画)

3.8

正義とは、自ら勝ち取らなければならない。
真実の究明は、闇に葬られ容疑者は見つかっていない。
不可解なことはたくさんあり、証拠はいつの間にか消滅していた。
もっと早くに警察が駆けつけていたならば…
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テイラー・スウィフト:THE ERAS TOUR(2023年製作の映画)

4.0

世界のトップとは、こういう事か。
オリンピックで金メダルを取るレベルだ。
最高のエンターテイメントを作り上げる。
映像としても完璧に仕上げている。
どこまでが生の映像かは分からないが、素材として素晴ら
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足跡はかき消して(2018年製作の映画)

3.8

森の中で生きる。自然には全てのものが備わっている。五感を使って感じ取ることができる。
あるいは、人とのコミュケーションがとれない。僅かな時ならばよいが、他人と共にいると不安になる。
父親と娘は、二人で
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ゴジラ(1954年製作の映画)

5.0

70年前に作られた、初期作を改めて観てみると、ゴジラの映画は社会への警鐘として作られている。
戦後から10年も経過していない日本では、急速に復興し華やかな銀座の街は出来ていたが、水爆実験が行われ、世界
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

戦後の日本を建て直せたのは、一人ひとりの個人の想い。
平和を自分たちの手で築くために、必死に生きることを行った。
ゴジラとの戦いは、敗戦で全てを失ない、生きている意味を悩んでいた、戦後の日本人の闘いで
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.0

人類の力が及ばないものに対して、国家の判断は常に遅れ、真実は隠される。
その後始末となると、政府は眼の前の利害関係によって動き、問題を先延ばしにする。
この映画は政府のドタバタ喜劇なのか、怪獣映画か、
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

労働者が働くヘルシンキの街。
ウクライナ戦争のニュースが毎日流れる。
ひとりで暮らすアンサ、ぎりぎりの生活だか自分の生き方に誠実に生きている。
ホラッパは、仕事中も酒を断つことが出来ず、現場を転々とす
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探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

3.3

宇宙人、忍者、ホスト、ヤクザ、殺し屋、FBI、探偵、危なそうなキャラを全部詰め込んで、DVとSFをねじ込んだ探偵物語。
新宿ゴールデン街のバー&探偵事務所は、予測不可能な事件で、本日も商売繁盛。
この
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.8

こんなハプニングも素敵な出逢いの始まり。
ジェニファー・ロペスに指名されたら、Yes以外に答えはない。
ロマンチック・コメディのパワーアップ、歌とダンスはアリーナクラス、学園モノでも楽しめる。
数学教
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アメリカの友人 4K レストア版(1977年製作の映画)

4.0

奇抜な展開、ドラマの焦点が移り変わり、そしてまた戻ってくる構成。
動いている列車を空撮するのに、ヘリコプターで追いかけていたリアルな時代。
オレンジのVWビートルも見せ場が十分にある。
贋作画家、画商
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パトリシア・ハイスミスに恋して(2022年製作の映画)

3.6

ヒッチコックのサスペンスから『太陽がいっぱい』『アメリカの友人』と創造的な映像を生み出す、奇抜なアイデアを書き綴ったパトリシア・ハイスミス。
ドラマの妙に魅せられていたが、彼女がいちばん伝えたかった題
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渇水(2023年製作の映画)

3.2

大きな社会問題をテーマにしているはずが、一人の親の気持ちが変わることで解決してしまった。
水道料金滞納による水を停める仕事は、疑問に思いながらも淡々と仕事を遂行するしかない。
そして、影響を受ける子ど
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ほかげ(2023年製作の映画)

3.8

戦争の傷跡は、癒えることはない。
家族を失ない、家が焼かれ、食べるものも着るものもない。
今日を生きるだけで精一杯で、何かに縋りつくしかない。
この怒りに、戦争の代償を払わさせるのか。
この想いに、過
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.6

ミステリークルーズの犯人はだれか。
謎の連続殺人の裏には、愛のもつれと莫大な金が隠されている。
名探偵ポアロの若き日のロマンスは、単に冷静沈着な探偵だけではないということか。
誰もが愛のために命をかけ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

東京という街は、同じエリアにいくつもの層が折り重なり出来ている。
その層によって見えている景色も違うし、生きている人間も見えなかったりする。
デジタル社会を推し進める都市でも、アナログの世界は生息する
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.8

エキストラを演じ続ける宮松。
過去の記憶はなく、ケーブルカーの運行とエキストラの役をきっちりとこなす日々をひたすらおくる。
記憶を失う前には、山下としてタクシードライバーをしつつ、妹と暮らしていた。
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

4.0

壮大な銀河の戦い。
軍勢の脅威の時でも、ひっそりと平和に暮らす村に艦船が現れる。
村の平和、そして暴君の軍隊を倒すために、反逆する仲間を集め戦い望む。
パート1は、6人のREBELが集結する。
ポスタ
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Ribbon(2021年製作の映画)

3.5

あのコロナの時は何だったのか。
得体のしれない不安が襲い、息を潜めるしかなかった時。
それでも桜は咲き、地球は太陽の周りを回った。
わからない危機に対しては、過剰に人は反応する。
大切な青春の時間も過
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あいたくて あいたくて あいたくて(2022年製作の映画)

3.6

一年前に夫を亡くして、まだ気持ちの整理がつかないまま、タイ料理店を一人で切り盛りしている淳子。
しかし、夫の味が作れずに、気がかりで居る。
明るく毎日の生活を送っているが、娘が彼氏と同棲するために出て
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破戒(2022年製作の映画)

3.6

日本が抱えている大きな差別の問題は、一部の報道に限定されている。
差別のない社会を実現すると謳っているが、実際には長い歴史において、対象者が変わったに過ぎない。
他国の差別に対しては敏感であるが、自国
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80 For Brady : エイティ・フォー・ブレイディ(2023年製作の映画)

3.8

人生を楽しむのに、年齢は関係ない。
どんなピンチの時でも、逆転のチャンスは必ずある。それを信じてベストを尽くす。
スーパーボールを見るためならば、どんな困難が起きてもめげずに挑む。
そしてチームを大逆
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.6

ジェイソン・ステイサムのアクション映画。
MI6からの依頼で、世界を危機に陥らせる「ハンドル」を回収する。
世界を飛び回るチームには、天才ハッカとスナイパー、そしてムービースターに赤のムスタングがあれ
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.6

言わなければいけないことを言わずに、会話をしても解決にはいたらない。
うわべだけの正しそうな会話をいくら続けても、気持ちは伝わらない。
別れられない理由を探せばいくらでもある。
経済的なこと、社会的な
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砂の器(1974年製作の映画)

5.0

製作から50年近くが経過しているが、改めて鑑賞すると、本質的な差別や偏見は、今だに残っていることを痛感する。
高度成長期の日本にて、日々豊かになっていく生活が出来る者と、そうでない者の格差が拡大してい
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Sexual Drive(2021年製作の映画)

3.4

パートナーのことは、一面しか見えていない。
実は、隠された欲求が潜在している。
納豆、麻婆豆腐、背油大蒜増々、3つのオムニバスによって暴かれていく姿。
真実か虚構か、突然現れる、甘栗を持った男には要注
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Polar Night(2023年製作の映画)

3.6

人と違うことに気づいた時、とるべき行動は、人それぞれだ。
自分を偽って同じように装うのか、違うことを受け入れて生きていくのか。
ストイックに思い込むと誰かを傷つける。
傷つけることでしか、受け入れきれ
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ニワトリ☆フェニックス(2022年製作の映画)

3.7

フェニックスを探す、あてのない旅。
ニワトリシリーズ第二弾。
二人のロードムービーが駆け抜ける。
息詰まった時には、動き出そう。
今が未来になるまでに、何かを見つけられるかもしれない。
不思議な体験も
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ティル(2022年製作の映画)

3.9

安全に暮らせることが、当たり前ではない社会の方が、世界では多い。
数えきれない多くの犠牲が、語られずに葬り去られて来た。
決して差別や偏見は、アメリカ南部だけのことではない。
声をあげなければ、自由を
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ミッドナイト・バス(2017年製作の映画)

3.3

16年前に、姑とのいざこざで子どもたちを置いて、ひとり出て行った妻。
今は、東京から新潟への深夜バス運転手をしている元夫のバスに、突然乗ってくる元妻。
子どもたちと、恋人との板挟みになりながらも、家族
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偽りのないhappy end(2020年製作の映画)

2.8

かなり都合のいい偶然の出会いが、東京と滋賀で起こり、最後は自爆していくお姉さん。
妹役の河合優実は、どこにいってしまったんだ。
似たような境遇の姉たちのサイコパスになってしまった。
携帯は、マナーモー
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.7

生きることを教わらずに育ってしまった。
子どもは親を見て育つ。
その親が社会で生きていくことを、子どもに示さなければ、何を頼ればいいのだろうか。
逃げることしか出来なかった二人の、あてのない逃亡。
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.6

かなり怖いネタだが、フランス風の味つけをしたブラックユーモアとして、仕上げている。
ヴィーガンの問題を風靡した社会派映画ではなく、倦怠期夫婦の刺激的なサイコホラーコメディ。
グロテスクではあるが、そこ
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赤い私と、青い君(2022年製作の映画)

3.5

好きなことを仕事にすることは難しい。
お金を稼ぐと言うことは、どこかで妥協しなくてはならないことも多くある。
目的と手段が、どのようにバランスするか。
小説家を目指す彼と、小説家を諦めて就活する彼女。
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