ボニコさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ボニコ

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怪物(2023年製作の映画)

3.9

なにが正しくて、間違ってるなんて自分の捉え方次第だよね。見方を変えればそれぞれ違った気持ちや正義がある訳で、私は登場人物を嫌うことなんて出来なかった。ただ、あの年代子どもには独特の残酷さや無責任さがあ>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.2

ジム・ジャームッシュの作品を観ると誰かとお喋りしたくなる!!日常でありそうでない、でもどこか望んでいるそんな出会いや会話を作るのが上手い人だなぁ。今日はラジオをつけて寝ようと思う。

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

キラキラ眩しい思い出の中に見え隠れする闇。悲しい過去を思い出すよりも、綺麗で眩しい過去を思い出す方が苦しい瞬間がある。展開や台詞が少ないのも思い出に近い気がするし、解釈も見ている側に委ねられている。”>>続きを読む

旅立ちの時(1988年製作の映画)

3.9

どんな状況でも、両親の願いは子どもの幸せなんだね。母親の父方と再会する場面で、最後のI Love dadで涙ぐむ父親を見ながら色んな想いはあれど娘の幸せを思ってるのはきっと同じなんだなって思うとすごく>>続きを読む

(ハル)(1996年製作の映画)

4.2

ネットが普及し始めた頃の淡い恋。互い色んな恋を経験するけど、ずっとやり取り続けてるのたまんない。森田監督の独特の構図や撮り方も変わってなくて安心した!!ホシは好きなんだけど、ハルはいい意味でも悪い意味>>続きを読む

ティム・バートンのコープスブライド(2005年製作の映画)

3.6

小さい頃観たのを思い出して、観てみた。ティム・バートンの作品って不気味で怖い雰囲気だけど、お話や登場人物がどこかキュートでかわいいから好き。死後の世界楽しそうでいいね。

ときめきに死す(1984年製作の映画)

3.4

家族ゲームのあのシュールな面白さを期待してた自分もいたので、若干物足りない自分がいた。じめっとした気味悪さだけが残るなんとも言えない空気感を出せるのは森田監督の才能。ラストの演出は申し訳ないが笑ってし>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

愛おしい、、。言動は乱暴だけど、本当は怖がりで素直になれない不器用なビリーもそんなビリーに寄り添う寛大なレイラも愛おしい、、。ラストが可愛すぎるね、幸せなハッピーエンド過ぎて何故か泣けた。レイラみたい>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

4.4

再鑑賞。 スタイリッシュで最高にかっこいい!!マクマナス兄弟は悪人をばんばん殺すけど、あくまでも神の教えに従って行っているっていうのが皮肉が効いてる。事件の一部始終を見せずスメッカー捜査官と一緒に回想>>続きを読む

マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.8

いつまでも同じ私でいたくなくて、生まれ変わりたかった。失恋の痛みを直ぐに新しい恋で埋め合わせるのではなく、自分で傷を癒していくエリザベスがすごく素敵で好きだった。"道を渡るのは難しくない、反対側で待つ>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

目が離せなくなっちゃう面白さ。色んな意味で観ている側に委ねている気がする。とにかく、トイレは長居しない方がいいね。

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.3

気味悪さと面白さがクセになる。撮り方も斬新でカットの仕方や構図がとても芸術的。なのに話の展開がカオス、最後の晩餐で松田優作が暴れるシーンは涙が出るほど笑った。面白いストーリでもないし、面白いことをこと>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

最高にぶっ飛んでる映画。色んな映画のオマージュや奇抜な衣装やメイクなどが観ていて面白かったけれど、色んな世界に行ったり来たりしすぎて見終わってから疲れを感じた。終始アクションシーンが凄いのに、最後はb>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.8

静かに燃えゆく愛。振り返るマリアンヌ、振り返らないエロイーズ、2人だけの愛の形28ページ。

好きだ、(2005年製作の映画)

3.5

静かに淡々と流れゆく、間の使い方やカットの仕方がとても綺麗。好きだ!じゃなくて好きだ、だね。

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

SF的な恋愛映画だった。記憶を消したいなんて思ったりすることもあるけど、どんなに嫌な記憶でもそれがあっての今の自分だから全部忘れちゃダメだよね。髪色をよく見てって言ってくれた友人に感謝。

TOKYO!(2008年製作の映画)

3.7

誰も知らないTOKYO。 有り触れた話じゃないのにどこかしら共感する部分があるのが面白かった。表現の仕方は違えどみんな東京という場所で自分の居場所を存在価値を探しているように思えた。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.8

カールとフランクの間に生まれていく絆が素敵だった。ある意味ふらんくにとってもう1人の父親みたいな存在なのかもしれない。”catch me if you can” 映画のタイトル好きだな。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

3.8

偶然電車で出会った人とする幼い頃の話、くだらないと笑われて仕方ない例え話、他の誰かだったらつまらないと突き放されてしまうような話を朝が来るまで話し続けるなんて素敵。ずっとこんなロマンチックな恋に憧れて>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

3.7

エスターの謎が予想できなくて驚いた。最初は可愛い少女に見えるのに最後の方は全く違った印象を見せる主役のエスター役の子の演技力と持ってる魅力がすごい。怖すぎて最後の方は指三本咥えてほとんど画面観ずに母に>>続きを読む

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

4.5

何が異常で正常か?時に優しく見えたり、時には悪魔のように見えるリサもまさにアンビバレント。あの中のみんなも相反する感情や自分に苦しんでるだけで、その中でもがきながらも自分と向き合って進んでいくスザンナ>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

始まりは終わりの始まり。
花束だっていつか枯れる、それをこんなもんだろってドライフラワーにするのもひとつの形だけれど、最後のファミレスのシーンで自分たちが1番綺麗だった時期の戻れない2人を見せつけられ
>>続きを読む

ディーバ デジタルリマスター版(1981年製作の映画)

4.0

メイン・ビジュアルからは想像できないほど色んなストーリーが複雑に交差していて、目が離せなかった。ピュアな片思いで可愛いと思っていたら、急に全く違う方向から事件が絡んでくるので、もう収集つかないんじゃな>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.9

20代のうちに観れてよかった。友達やクラスのみんなの前では明るく道化を演じてるのに、裕二には「やりたいことやれよ、お前大丈夫だから」って言う佐々木の優しさ、プカプカ歌ってる女の子に声掛けちゃうピュアな>>続きを読む

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.8

小さい頃空想していたようなファンタジーが広がっていて観ていてワクワクした!!
映像も綺麗だし、ストーリーもしっかり面白いから大人も子どもも楽しめる。
小さい頃ってこんな非現実的な事ばかり空想してたのに
>>続きを読む

パッチギ!(2004年製作の映画)

3.8

笑いと感動のバランスが丁度いい。在日の韓国人の問題や中々触れることのできなかった問題についても考えさせられたし、純粋に映画としても見ていて楽しかった。アクションシーンも最高でナース姿で飛び蹴りする真木>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.3

喫茶店で面白い会話をこっそり盗み聞きしてるような映画。クスッと笑えて、にやけが止まらない、ジム・ジャームッシュを見るとやっぱり人との会話って好きだなって改めて思う。私も喫茶店でコーヒーで乾杯したい〜。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.1

可愛くてほっこりするお話だった。ファンタジーなのに、2人の少女の自然な演技や台詞のおかげで何もおかしい事じゃないように感じる。私もお母さんが小さい頃に会ってみたかった。「Petite Maman」原題>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.4

ふたつのストーリーが進んでいく話の構成や、所々で恋する惑星を連想させるような演出があるものの、全く違ったコンセプトでとても好きだった。大人の恋と真っ直ぐな恋、個人的にはモウ(金城武)の純粋無垢なキャラ>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.7

赤の妖美、一線を超えていない二人は誰よりも深く繋がっているように見えた。
WKWの作品は色と音楽がとても良い。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.0

ドロドロしておかしくない恋愛の縺れを、綺麗に笑い話に終わらせちゃうのがよかった。言葉にしにくい男女が惹かれ合う瞬間や恋愛の価値観を映像や言葉にするのが本当に上手い人だと思う。エリック・ロメールは夏が良>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

3.7

撮り方や音楽の使い方が斬新で映画ってこんなに自由でいいんだって思わせてくれるような作品だった。喧嘩して、すれ違って、嫉妬させて、それでもまた求め合うのが男と女の性なんだろうな。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

私は最悪って思いながらも、自分の感じたまま欲求のまま進んじゃうユリヤに共感といらだちが混合した。でも、結局人生なんて後悔の連続だからそれだったら自分の今の気持ちに素直に選択して生きていきたいよね。アク>>続きを読む

緑の光線(1986年製作の映画)

3.9

誰といても、どこにいても満たされなくてどこまで行っても自分は自分なのが嫌になる。自分から出会いに行かないと男見つかんないよとか分かってるけど、誰でもいいわけじゃないしどっかで理想捨てきれない感じが分か>>続きを読む

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.1

恋愛の思った通りにいかない感じがもどかしいけどすごくリアルで良かった。この人と付き合えば上手くいくなんて、客観的に見たらわかるのに理屈じゃないところで動かされる「愛は燃え上がるもの」って言っていたマリ>>続きを読む