ボニコ

悪は存在しないのボニコのネタバレレビュー・内容・結末

悪は存在しない(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

"悪は存在しない"映画のチケットを買うために言ったタイトルが観終わったあと何度もこだまする。突然やってきた映画の終わり、何をもって悪なのか?そもそも悪とは、考えてみれば人間の作り出した概念でしかない。間引きで自分の子どもを落とす鳥、交尾中に頭を食べ出すカマキリ、地震や津波の災害。これらは悪ではなく、言うなれば自然の摂理としか言えない。巧が言った鹿の話、「鹿が人を襲うことはない。あるとしたら手負いの鹿か、その親なら」 巧は自然の摂理に従って子どもを守ったそんな風に私には見えた。巧は自然そのものだな。受け入れることも拒否することもしないただそこにある、美しさと残酷さを兼ね備えて。
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