三輪和也さんの映画レビュー・感想・評価

三輪和也

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ヴァルハラ・ライジング(2009年製作の映画)

3.6

神話的な話でもあるんだろうけど、SFというか、神という存在の大きさは宇宙に近いものがあるんだろうか。

人の弱さ、傲慢さ、汚い所ほとんど。
許すでも、罰するでもなく、ただ、そこにあるエネルギー。
その
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.8

スティーブンスピルバーグ監督って本当に女の人が苦手なんだなっていうのと、肉体も精神も映画のカメラみたいな人なんだなって思いました。
家族も恋人も友達も自分さえ客観視。すげぇ

お母さんはもう…って感じ
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PIG ピッグ(2021年製作の映画)

3.6

豚が可愛い。
切ないけど、ニコラスケイジってなんか哀愁がある顔でひとりぼっちが似合います。

あとは豚が可愛くて、豚が可愛いね。

オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

4.6

レフン監督の映画で1番好き。
エルトポ感というか、ホドロフスキーとの密接な関係が垣間見えた。

全人類が内に秘めるバイオレンスを美しく昇華してくれています。
レフン監督といえば、ピンクやブルーの色彩美
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暴力脱獄(1967年製作の映画)

4.0

卵が似合うポールニューマン。

ハンサムなニンマリ笑顔がどんどん失われていって、最後に見えるニンマリ笑顔は最初までのそれとはまるで違うように観えます。

昔の有名な映画って刑務者の話が多いよね。
国の
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.8

パニックアクション盛りだくさん。
恐竜というより、ジュラ期の地球ってSFホラーにぴったり。
しっかり寄生虫や沼や自然の要素もあったし、CGも多いけどセットが作り込んであってすげーっなりました。
欲を言
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

5.0

大学生の時に観て、僕の中のpunkがpunkしてしまった映画。
めちゃくちゃに素晴らしい特撮映画だと思う。
 
感情をそのままぶつけられるような映像と轟音に、文字通りヤられてしまった。

ちんこがドリ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

2.5

膝かっくんをするなら、尻もちつくくらいかっくんしてほしかった。

しっかり休憩、しっかり掃除のニコラスケイジは面白いんだけど、もっともっとボケ倒してくれていいし、もっと裏切って欲しい。

ホラーかと思
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

設定がやはりおもしろい。

僕は男なので、殺し合いとかよりこういうプライドを傷つけあうような女の揉め事の方が怖いなって思う。

男の阿呆さと、女の賢さ
男の優しさと、女の狡さ
みたいなのが全開で、むず
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

4.3

ギャスパーノエ監督の映画にダリオアルジェント監督が出るなんて最高だし、はるかに想像を越えていくダリオアルジェント監督の名演。
こっちまで心臓止まるかと思った。

ギャスパーノエ監督って、アレックスとか
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

社会から除け者にされても、いじけても、捻くれても、やっぱり1人は寂しいね。
類は友を呼ぶも少し違うけど、最高の人より、丁度良い人ってのが1番です。

男と女ってのがすごくリアルだった。
僕は男だし、タ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.1

僕はウルトラマンが大好きなんだけど、ウルトラマンが直立不動で出てきた時は監督して映画館で起立してしまって恥ずかしかった。

円谷プロのウルトラマンへのリスペクトもすごいなーと思ったし、こんなに沢山の怪
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

4.0

ノアバームバック監督の映画はどれも脚本がおもしろい。
ブラックで知的でおしゃれ。

父、母、息子という立場でありながら、ひとりひとり人間で、問題もあるし、良いところより悪いところが多いのが人間だし。
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.4

庵野監督といえばエヴァンゲリオンが代名詞になる作品だと思うんだけど、シンゴジラを映画館で観てから僕の中ではゴジラの印象になりました。
元々エヴァンゲリオンが刺さってないというのもあるけど、エヴァンゲリ
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天才マックスの世界(1998年製作の映画)

4.0

まだ彩度もそんな高くないし、固定カメラかってくらいピタッとしてるカメラもまだ手ぶれを感じます。それもそれで良かったり。
ところどころシンメトリーであったりパステルカラーを重ねたりウェスアンダーソン監督
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

5.0

湯浅政明万歳です。
日本の誇りです。

この映画で引きこもりだった僕の同級生はアニメーターになるべく働き、アニメーターではないけどデザイナーになりました。


クレヨンしんちゃんでも湯浅監督のパートだ
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エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)

4.9

大好きな映画。

大学生時代に観たんだけど、どんなストーリーかよりも、「これどうやって撮ったんだろう?」が強烈で、インタビューとかメイキングとかめちゃくちゃ調べた。
それから映画の見方も少し変わった。
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.9

クスッと笑いながらバイオレンスも楽しめちゃう。
毎年クリスマス付近にホームアローンがTVロードショーでやってた世代だから、ジョーペシにコメディの人ってイメージがある。

本来こういうキリッとした役ばか
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

4.8

超面白い。
殺陣がめちゃくちゃ面白いです。
銃が浸透していない日本が誇るべきアクションやグロテスクだと思う。


稲垣吾郎が演じるお殿様がハマりすぎて、本当に極悪な人に思えてTVで見かけるとゾクっとす
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

ひたすらかっこいい。
タイトルのロゴでもうかっこいいよね。
男がギュッと詰まってる映画。

当然の事だけど自分がもっとイタリアやアメリカの文化を知ってたら何倍も面白いんだろうなって思う。
理解はできな
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.2

ヒッチコックの映画みたいだなぁ。
なんだか怖いなーのノリで観ていると、カルトっぽさもあったり、サスペンスっぽさもあったり、色々でした。

役者2人の演技はすんばらしい。
ロバートパティンソンの海鳥を叩
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.2

3年に一回くらい見直して、金のジッポと時計返してもらう所で気持ちいいー!ってなってます。

ケビンスペイシーのぴったりM字ヘアーが詐欺師感エグくてとても良い。
蓋を開ければシンプルな話で、映像にする事
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ダンボ(1941年製作の映画)

4.0

久しぶりに見たくなってディズニープラスで再生したら、この作品には差別的どうたらこうたらみたいな注意書きがあって、少し残念な気持ちになった。

なんかそういうのって、子供ながらなんとなく感じて、大人にな
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人間蒸発(1967年製作の映画)

4.7

多分観たのは大学生の時。
レンタルビデオショップでバイトしていて、映画好きな社員さん(臼井さん)にこれ観なよって渡されたのが、「人間蒸発」と「わらの犬」と「ゲルマニウムの夜」でした。
3つとも最強に面
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.8

笑あり涙ありとはこのこと。
情熱的で愛情たっぷりな映画でした。

良いところをあげだすとキリがないけど、僕は特に音楽が素晴らしいと思います。

胸の中にあるモヤモヤは、モヤモヤのまま燃やして仕舞えばい
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.5

僕はスーパーマンというキャラクターをダサいと思っています。
名前も酷いし、服なんてもうマッチョがマントしてしかも色も信号機みたいな3色で最悪です。
普段はサラリーマンでピンチになったらヒーロー。無敵で
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.0

ポップでチャーミングな映画でした。
文字にすれば2行で済むお話を、ゆるーーりと遠回りしていて、全部余分な話で、その余分な所がとっても面白い。
似てるわけでもないですが、観ながら「ビッグフィッシュ」を思
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.8

ギャスパーノエ監督らしいお茶目で可愛い映画。
「こんなんどうよ、新しいっしょ」ってテンションで話しかけてくれるような。

友人が先に観ていて、感想を聞くと「フラッシュがピカピカしているだけだった」と言
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