しまおさんの映画レビュー・感想・評価

しまお

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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.8

喪失を抱えた主人公が自らの青春、そして人生に向き合い、再び前を向くまでのロードムービー。
終盤は少し説明・ウェット過多に感じてしまったが、王道でとても気持ちの良い映画。

水深ゼロメートルから(2024年製作の映画)

3.6

野球部(男社会)が無自覚に飛ばし続ける砂(理不尽、生きづらさ)の蓄積した、水のないプール。そして、それに各々の態度で向き合う主人公達。

単なる青春映画ではなかった。

気になる点がいくつかあり、思っ
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.0

すごく面白い。最悪で最高なナイスB級映画。

「細けぇこたぁいいんだよ!」な出鱈目さだけかと思いきや、脚本は意外と堅実に作られておりバランスが良い。好きなタイプの作品。

ノックでのアレとか、粋な展開
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

魅力的なショットと音楽、会話劇。
個人的にはもうそれだけで映画として好き。

ラストの展開で突き放されたような感覚になるが、振り返ってみれば、そこに至る過程を想像するには十分な描写がされているように思
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

なんと優しく美しい映画だろうか…。
画面が雄弁に語るこの作品の素晴らしさを未熟な自分の言葉で伝えようものなら、大切な部分が零れ落ちてしまいそうだ、などと考えながら反芻しては、また目頭を熱くする。

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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.9

気持ち悪い映画!(褒め言葉)

「誰かの犠牲の上に誰かの幸せがある」というテーマをホラーに落とし込み、かなり露悪的に描いているのだけど、その実、目に見えにくい分、現実の方がタチが悪くてグロテスクだった
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

凄いものを見てしまったなと、こんな風に感じたのは久しぶりかも知れない

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

鑑賞後に原作を読み返したところ、映画化するにあたって追加、変更された要素や演出が抜群なことに気がついてたまげた。

北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

3.9

文字通り東奔西走する主人公や動物たちのコミカルでキュートなアクションと、それによって映し出される色鮮やかな百貨店のあちらこちら。画面中にアニメーションの魅力が溢れていて、とても楽しい。

ストーリーラ
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

僕はこの映画大好きですね。

サイコスリラーとSFの二軸が交錯する良質な密室サスペンス。様々な要素を回収していく展開も気持ちがいい。

何が、誰が正しいのか分からない状況を自らの意志と勇気、知恵でもっ
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラーとしてはもちろん、これはもう人間ドラマを描いた作品としてかなり好きです。

父親の不在を埋めるかのようなエド(ウォーレン夫妻)と被害者家族との交流に心温まる。音楽が消えた(父親がレコードを持って
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死霊館(2013年製作の映画)

3.9

夏なんでホラーをばと観始めた死霊館ユニバースですが、これがなかなか面白い。演出がしっかりと怖いし、人間ドラマをきちんと描いてくれるので見応えがある。 

ペンダントを通して離れた場所まで怪異が及んでく
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