奥さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

奥

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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.5

清水監督らしく、全体的に怖さ、エグさ、内容も悲しい動機があった作品でした。

ストーリー、キャラクター、設定なとツッコミどころは沢山ありますが…。

細かいところは気にしないでホラー映画を楽しみたい人
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

3.5

子供の頃は、そんなに抱え込んでいる姉をよそに好き勝手しているメイが、幼すぎて、足手まといな存在として見ていたが、大人になってあらためてこの作品を見たときに、子供はメイの気持ちで見ているような気持ちでし>>続きを読む

紅の豚(1992年製作の映画)

3.5

カッコいいとはこういうことだと思わせてくれる作品でした。

国家とか民族とか、そんなくだらないものをスポンサーに飛んでるんじゃない。

ポルコロッソは自分のルールで、武士道を背負って飛んでいる。

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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.5

青春ラブストーリー。

将来への期待と不安、夢と現実、誰もが経験して大人になる。

そんな淡くて清純な時代の体験を思い出させる。
今はない図書カードも懐かしかったです。

僕も気になるクラスメートの名
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二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.0

すきやばし次郎の小野二郎さんを取り上げたドキュメンタリー作品。

美味しい鮨を心底追及し続ける姿勢が伝わる。

仕事を愛するってそういう事だろうな思いました。

ただこれは、職人として苦しいことに耐え
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天気の子(2019年製作の映画)

3.5

「世界のために、みんなのために」と自己犠牲へと向かう主人公の物語は悲しくも感動を呼ぶが、この映画の主人公はそれを選ばない。

そこに、この映画のメッセージが込められているように思います。

多数派の大
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.5

映像美と時代背景のミスマッチ。

太宰治という偉人を題材にするのであれば、もう少し感じる物が欲しかったなあと思います。

色彩自体は本当に綺麗で蜷川実花さんの感性がすごいんだなと思ったんですが、それゆ
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GO(2001年製作の映画)

3.5

後悔しない生き方。

破天荒な生き方に見えて、実はとても慎重で堅実で真面目な考え方をする主人公。

落語を愛する在日コリアン。

目元が涼しく友達思いの良いやつ。

家族思いで、交番の若い警官とも仲良
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探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.5

安定のローカル感。

ほどよい脱力感があり人情味あふれる昭和な作品でした。

突拍子も無い奇想天外なストーリーではないし物凄いアクションシーンがあるわけでもない。

怒ると男に戻る。

おカマのフロー
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.5

今作はファンタジー要素よりも、立花隆が資料に残しているように、「これは、明治以来西洋に追いつき追い越せで、急ごしらえに作った富国強兵国家日本が、富国にも強兵にも失敗し、大破綻をきたした物語だ。」と喝破>>続きを読む

三月のライオン(1992年製作の映画)

3.5

陰を歩く。

セリフが全編にわたり抑制されており、兄・妹の心の動きは、その所作含め映像に委ねられていました。

妹の兄への想い、それに呼応する兄の心。

今後、決して大っぴらに語られない、語ることので
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

3.5

宮崎さんの作品の内でも、特に明快な作品だと思思いました。

飛行、強敵の破壊行為、伝説の秘境、健康的で清い少年と少女、純粋に楽しめる要素で構成してい思います。

だが、どんなものを人は面白がるのかとい
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.8

何度見ても色褪せない作品です。

ストーリーも映像も音楽も全てが神がかっていて、本当に自然の神が降りてきて創ったのではないかと思うほど神秘的な作品です。

共に生きる。

人間は醜くて、美しくて、苦し
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海がきこえる(1993年製作の映画)

4.5

思春期の複雑な心理を描いた青春映画でした。

杜崎が武藤に惹かれていく過程も、吊るし上げでの松野の怒りも、同窓会でのみんなの変わり様も、アニメーションとしては理解できない部分も多かったけれど、きっとそ
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.8

美しい街並みの中の何気ない日常の描き方が秀逸でした。

多くの人は何か一つのことに打ち込むようになると思います。

それは自分に才能があると思ったこと、楽しくて熱中したこと、家柄からなど理由は何でもで
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.0

演技の光る作品でした。

素晴らしいスピーチでした。

自分の弱さを受け入れて克服する。

「伝えるべきことがある」その想い。

できれば逃げたしたかった重責。でも逃げ出せなかった。

克服せねばらな
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.5

夏の爽快感と疾走感が感じられる作品。

テンポよく展開するストーリー。

バーチャルな世界がリアルの世界とリンクしているというこの発想も面白いし、現実離れしていなくて好き。

声優陣も素晴らしい。
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

3.0

小人だからスケールは大きくないけど、小物とかしっかり作ってあるし、小人目線のところを上手作り込んでいて素敵でした。

家政婦は小人を捕まえようとするけど、その家の奥様はそんなことはしない。

奥様は小
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寄生獣(2014年製作の映画)

3.0

怖い。

でも面白い。

ストーリーが良い。

斬られ過ぎ、喰われ過ぎ。

つまらん恐怖映画などぶっ飛ぶ怖さです。

でも画面に釘付けになってしまいました。

エロとグロに惹きつけられるのは、哀しい人
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垂乳女 Tarachime(2006年製作の映画)

3.5

執拗に祖母の乳房が撮影される。

湯船にたゆたいたゆたい、さまざまな表情の乳房である。

そして、自らの乳房も。

河瀬監督の出産シーン、初めて正面から出産というものを観ました。

生命の凄さが異様な
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ストロボ・エッジ(2015年製作の映画)

2.0

鉄板の青春ストーリー。

映像美が素晴らしかったです。

いちばん心に残っているシーンは、蓮くんが駅で倒れたときの日の帰りの電車で、カメラワークが電車の先頭から撮られていて、線路を走り駅を通り過ぎてい
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ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.0

暴力と聖なるもの。

本物のテロリストがいったいどんな思考をしているのかと、私は最近そればかりが気になりました。

奥崎謙三は、私のそんなあまい「興味」を一蹴しました。

革命と死と愛と神を、同時に見
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探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013年製作の映画)

3.0

愛憎スキャンダルと政治家という組み合わせなので、わかりやすい悪のいる物語かと思いきや、誰をも憎みきれない味わい深い余韻を残す作品だなぁと思いました。

勧善懲悪でないので爽快さには欠けるが、酸いも甘い
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探偵はBARにいる(2011年製作の映画)

3.0

意外と泣けて笑える作品でした。

街の香りが画面から強烈に立ち込めてくるような感じがしました。

札幌の街の香りが映画全編にわたって立ち込めてきました。

主役の大泉洋と相棒役の松田龍平にとって、本シ
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青い春(2001年製作の映画)

3.0

気味の悪い生臭い青色の春な映画。

優越感と劣等感、孤独、運命、そして高校生独特の虚無感。

青春に感じる全ての感情を乗り越え、苦しみにもがき、散って行った花たちを肥料に生きて行かなきゃいけない。
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.0

素敵な日常の青春映画。

少年が「ひと夏の冒険に出る」という話は、よくある話だなと思いました。

でも、そんな感じでスカッとさわやかを期待したら、そうじゃなかったです。

14歳という微妙な年齢の二人
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グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

3.5

愛、革命、映画。

才能あるけど自己中な中年オヤジと天使のような若い女性の話で、「スローガン」そっくりでした。

まあゴダールは極端だけど男は多かれ少なかれこういうとこあるかなぁ、なんて思いました。
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

「幸せってなんだったかな。」と、考える時間をくれる映画。

映像は全体的に光が柔らかくて穏やかな雰囲気を表現されている感じを受けました。

メッセージとしては、大切なものは意外と目の前にあって、身近す
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

日本ではなかなか観ない作品。

ポン・ジュノ監督作品では、多分必ず重要なシーンには雨が降る。

中盤からグッと面白くなるサスペンスだがそこまでが少し長く感じました。

一筋縄ではいかない脚本は流石でし
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.8

風刺的なドキュメンタリー風な作品。

タイトルから期待できるようなことには一通り応えてくれました、特に序盤。

過去から偉人が来て現代世界に戸惑うそのギャップは、とりあえずお決まりの流れを踏襲しました
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アメリ(2001年製作の映画)

4.0

なんでもない日々を楽しく。

一風変わった少女の日々と初恋。

主人公アメリを中心に、彼女を取り巻く人々を描く群像劇。

なんでもない、少し停滞した日々が、アメリによって少しずつ変わっていく。
そして
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あいつの声(2007年製作の映画)

3.5

姿なき犯人。

韓国で実際あった誘拐事件。

事件の再現ドラマのような。

子供を誘拐され少しずつ精神的に心が壊れていく夫婦。
観ていて辛かったです。
親にとって子供がどれ程の宝なのか…。

それに反
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

大人のファンタジー映画。

美しいパリの町並みに惹き込まれました。
全然見飽きない。これこそが、パリなのか。

設定も面白かったですし、軽快なステップを踏んでる気分になりました。

でも、知識がほとん
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ニキータ(1990年製作の映画)

5.0

イカれ具合が最高にセクシーな作品。

ニキータの美しさと可愛さが際立ちました。

内容は、イギリスやアメリカの諜報部員のようなスマートさの欠片もないような。
フランスらしいと言えばそうなのでしょうが。
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.0

90年代の空気が詰まっている、音楽の使い方も最高でした。

ドラッグを軸にユーモア、暴力、間抜けな感じ、虐待、友情、悲しみ、中身の無い格好良さと青春。

生きることを課せられて、憂鬱と退屈。
自殺した
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

お茶の深さと四季の移ろいを感じる映画でした。

生き続ける。

初めは何か台詞も浮いてるように思えましたが、女子同士の上辺だけの会話に最後まで観れるか心配でしたが、ラストには何者になれなかった。

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