スクラさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

スクラ

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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.0

<近未来SF 2周目の方が楽しめる>

1周目は観ているといろいろと矛盾点が見つかるんだけど、
そこにもちゃんと理由があることが次第にわかってきて、きちんと作りこまれた世界観だなと思う。
評価のわりに
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ココ・シャネル(2008年製作の映画)

2.2

あの有名ブランド『ココ・シャネル』の創始者の伝記映画として観るとつまらなかったな。
一人の女性の生き方を描くのは良かったけど、「ココ・シャネルにどんな物語があったのだろう?彼女の軸はなんだったんだろう
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犬王(2021年製作の映画)

3.3

<魂の叫び、無念を抱えし者共にとくと聴かせよ!!>

Twitterの評判で観ることにした作品。小説原作なんだけど、映画のために生まれた物語と思えてしまうほどの完成度。
実在したことは歴史上確かだが、
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

<予告編で得たイメージとは異なる内容の映画だった>

さぁさぁ!寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!
貴方は"罪"を見る側か、見られる側か?その目はきっと見逃さない、あなたの業を。因果応報とはまさにこの
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

3.0

“V”とは何か。

政治上の衝突やイデオロギーの違いによる争い、権力の集中など今の社会でも
問題になっていることが散りばめられていて、楽しみながら観るというよりも、
考えさせながら観る感じだった。
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

<苦しいときもあるけど、それでも家族だから>

ホアキンがジョーカーの次に演じたのがこの役ってすごいな。
演技派俳優の実力をまざまざと見せつけられた。

ひょんなことから甥っ子と一時的に暮らすことにな
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.5

<いくつも絡まる糸、それが解けたとき戦慄が走る>

行方不明になった息子が警察の捜査によって見つかった。ほっと安堵したのもつかの間、
警察に連れられてきた子は自分の息子ではなかった。
物語のつかみの時
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あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)

3.3

<理不尽過ぎて途中の流れを受け入れられない>

無理無理無理無理っ!
私にはこの流れを到底受け入れられない。そして、こういった問題は現実にたくさん起こってそうな印象を覚えた。

主人公サミュエルの下に
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

3.0

<純文学的ゆえに単調>

あまりはまらなかった。
単調なのと、バベットに対する姉妹の疑心暗鬼の心に反省がみられなかった点が気になってしまった。

神を傍に感じる身であるなら、
なんで疑心暗鬼が生じたの
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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編] 君の列車は生存戦略(2022年製作の映画)

4.3

<地上波を補完しつつも新たな物語を展開>

クラウドファンディングを経ての映画化であることを考慮すると、
この映画は万人受けを狙ったヒット作を目指すものではなく、ピンドラの世界を愛する人たちのために作
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バブル(2022年製作の映画)

4.0

<虚淵玄×ウィットスタジオが最高な映画>

まどマギやサイコパスを手掛けた虚淵玄さん脚本で
進撃の巨人(第1シーズン)を制作したウィットスタジオがアニメを作ったらどんな感じになるのだろう?と期待して観
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.0

<全体の流れとしてはシリーズ作品として色々突っ込みどころがあるけど、1つ1つのパーツのできは良い>

良質なパーツを揃えたのに、ネックレスにしたら、バランス悪くなっちゃった感じかな。

ニフラー(テデ
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.0

<得体のしれない不気味さ漂うフィンランドホラー>

外面を気にすることばかりに夢中な母親の素敵な家族ごっこにつき合わされる娘のティンヤ。体操の大会で優勝しようと、母の望む「立派な良い子」でいる。「仲良
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.7

<ただのスポコン映画ではない!父と家族が本音でぶつかり合うヒューマンドラマでもあった>

アカデミー賞受賞確実と言われるのも誇張ではない。
父が考えた娘たちをプロテニスプレイヤーにするドリームプランに
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

<様々な場面で考察できる何度も繰り返し観たい映画>

ようやく劇場で観てこれた!
ストーリー自体はロミジュリみたいな印象だった。
(実際、シェイクスピアの戯曲が下敷きらしい)
そこにアメリカの地で貧困
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ストレイ 犬が見た世界(2020年製作の映画)

3.8

<野良犬とトルコの人々の関係性に密着した独特な映画>

トルコは世界でも珍しく野良犬の権利が法で認められている。そんなトルコで野良犬に密着して制作された映画。
野良犬と人々の共存生活の様子からどちらも
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ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年製作の映画)

3.0

<あまり深く考えずに観たら楽しめた>

あまり評判が良くないのは知ってたけど、ターミネーターシリーズもシュワちゃんも好きなので鑑賞!

整合性とか時系列とか考えちゃうと、ちょっとよく分からなくなってし
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消えた画 クメール・ルージュの真実(2013年製作の映画)

3.5

<歴史の一部としては必見>

最近、映画で過去に起こった/現在起こっている紛争・民族問題を題材にした映画を観る機会が多かったので、こちらの作品も気になって観てみた。

ポル・ポト政権、クメール・ルージ
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アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

4.5

<この映画は決して二番煎じではない。
人々がなぜアンネ・フランクに惹かれたのかを再認識させてくれる>

第二次世界大戦の悲劇の1つとして、今もなお語り継がれるアンネ・フランクの物語。
彼女が書いた日記
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.0

<泥棒のどこに優しさを見いだすのかはきっと人それぞれ>

日本でも展示されたことがあるゴヤの作品『ウェリントン公爵(The Duke of Wellington)』(1812-14)の盗難事件を基にし
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.0

<単純な感動作で終わらせてしまっていいいのかな?が本音>

自分以外の家族が耳の聞こえない家庭で育ったルビーが
家族の一員としての役割と自分の夢の狭間で葛藤しながらも進んでいく物語。

たしかに様々な
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クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

4.2

<永遠の和平に向けて、絆よどうか深まれ>

「パレスチナ問題」、日本にいても何度もこの言葉をきいたことがあるだろう。しかしながら、この映画を観るまでは他の国際問題と同様に他国で起こっている争いでしかな
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ゲームボーイズ THE MOVIE ~僕らの恋のかたち~(2021年製作の映画)

3.0

<LGBTの生きづらさを感じる>

LGBTに理解ある人たちとだけ一緒に居られれば、どんなに楽だろうか。
でも現実は甘くなく、時として、LGBTに排他的な意見を持つ人々と関わっていかなくてはいけない。
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MONSOON/モンスーン(2020年製作の映画)

4.0

<フィクションながらも現代社会の実情を描いた映画>

親の死をきっかけに生まれ故郷・サイゴンに戻ってきたキットのアイデンティティを巡る物語。キットは6歳でベトナム戦争の混乱の中、家族と共に国を脱した経
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シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

4.0

<アニメだから表現できる唯一無二の世界観が目の前に広がる>

ヨーロッパ・イタリア発のアニメーション映画!
見慣れている日本アニメや米国アニメとは異なる良さがあって好き。

キャラクターを画の中心に置
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

2.0

<久々に外れを引いてしまった>

自分に合わなかったので、他の人の感想はどうだろうと読んでみたら、
他の作品(実写)の前日憚なんだね。

人物の作画が荒いし、アフレコ下手だし、主人公アリスの行動が常に
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.3

<ピリリと山椒もとい風刺が効きすぎたブラックコメディ>

レオ様ことレオナルド・ディカプリオが主演のコメディ映画、
どのような雰囲気になるのだろうと思いながら鑑賞。
予想以上にコメディがブラックだった
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マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

3.3

<ちょっと強引SF設定ながらも楽しめる>

この時代の描く「近未来」は、夢が詰まっていて面白い。
最近のSF作品は実現可能性の高い近未来で現実感が強いけど、
今作は実現しそうにない非現実的な近未来。
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

<残酷な真実はやさしい嘘で包んでしまおう>

ひょんなことから主人公エヴァンは自殺した少年コナーの親友と
勘違いされる。コナーの両親は「親友」エヴァンはきっと自分たちの
知らない息子の姿を知っていると
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アポカリプト(2006年製作の映画)

1.0

苦手とはっきり言える映画に出会ってしまった。他の人のレビュー読むかぎり、自分には合わないだけなんだろうけど、もう二度と観ない。

以前からタイトルは聞いていたし、評価もけっこういいから観たけど、完全に
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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

4.0

<ヒューマンドラマの側面が強いカーアクション映画>

ワイスピシリーズと言えば、爽快感MAXのど派手なカーアクション、
そう思って初代を観たら、意外や意外!
アクションもさながら、人と人との関係に焦点
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.0

<「運命」をキーワードに描く出会いは素敵、別れは切ない>

サムネの雰囲気が好きでずっとウォッチリストに入れて、未鑑賞だったところ、
アマプラ見放題から外れると知って急いで鑑賞。

妻に病気で先立たれ
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.0

<近未来を彷彿させるワクワク&感動映画>

脚本の共作に大河内一楼さんが参加されていると知ったのが
本作に興味を持ったきっかけ。
大河内さんは昭和から続くアニメシリーズに違和感なくIT技術や
仮想通貨
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.4

<わざとらしいメッセージ性が無いからこそ良い>

性格も考え方も違うけど、一緒にいると笑いが溢れて、
なんだか楽しくなってしまう。
そんなキラキラした関係のエンジェルたちの友情に嘘っぽさが無くて共感で
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

<新たなSF大作の序章が幕開けた>

最高の役者陣、最高の演出、最高の音響で歴史に残る映画が幕開け。
観た人が口々に「この映画はIMAXで」というのも納得ができる。

普段は後ろ方の席で観るけれども、
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

<謎の男、"H"、彼の謎が解けたときあなたはどう感じますか>

動と静の対比。
目を見張るアクションの"動”に対してステイサム扮するHの表情は動かず"静"
それはまるで獲物が来るのを身じろぎせずじっと
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