甘味さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.8

フランスの伝説のカルトアニメ。これ、学生の頃何度か深夜にテレビで放送してたんですが、最初は興味津々で観始めたものの

「ふむふむ…ん?何やコレ…うぐぅぅ…きっしょ…やっぱあかんわ、何もかもがきっしょ!
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

4.0

水、水、水…
映画を観てこんなにもマイナスイオンを感じた事があっただろうか。
ヒーリング効果で眠気を催し、気付けば気持ちよく寝てしまっていた。何と二回も。三度目の正直でやっと最後まで観た。

眠くなる
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長くつ下のピッピ(1970年製作の映画)

3.9

娘のヘビロテ実写No.5。見事なまでに全部リンドグレーン原作。ありがとう、リンドグレーン。

ある別荘に突如一人で住みだした9歳の女の子ピッピ。お父さんは海賊で行方不明、お母さんは天国。
親がいないピ
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やかまし村の子どもたち(1986年製作の映画)

3.8

娘のヘビロテ実写No.4。やかまし村一作目。

やかまし村の子供達の、永遠に続くような夏休みの模様が描かれます。ただそれだけ。ほんとのほんとになーんにも起こりません。しかし、美しい自然とその中でひたす
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やかまし村の春・夏・秋・冬(1987年製作の映画)

3.8

娘のヘビロテ実写No.3。こちらもリンドグレーン原作のスウェーデン映画。

やかまし村っていう居住世帯が3つしかない極小集落に住む6人の子供達が主役。こちらは前作の続編で、北欧の田舎の美しい四季の模様
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ロッタちゃんと赤いじてんしゃ(1992年製作の映画)

4.0

卒園おめでとう、わが娘。幼児期も残すところあと二週間…大きくなったなぁしみじみ…って事で、卒園記念にうちの子のヘビロテ率No.1実写映画をマーク。

可愛すぎるツンデレ5歳児ロッタちゃんをただひたすら
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

4.0

マグロ漁船に乗る漁師・小浜房次郎とその娘トキ子、そして漁師を目指すトキ子の恋人・依田俊一。この三人の愛憎が渦巻く凄まじい人間ドラマ。

大好きな相米監督特有の長回しが、本作では恐ろしい程の緊張感を生み
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

4.4

最高!最高に狂ってる!めちゃくちゃ大好き!
まさかここまで相米節炸裂してると思わなんだ…もっと早く観りゃよかったよ~。当時これがアイドル映画として公開されてたなんて超胸熱。

もうね、薬師丸ひろ子の登
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

5.0

イニャリトゥ祭第三弾。これにて全作品コンプ完了。

もう完膚無きまでにやられた。感嘆の声しか出てこない。完璧。映画観てこんなに泣きじゃくったの久し振り。エンドロール中ずーっとわんわん声出して泣いて、ち
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バベル(2006年製作の映画)

4.5

イニャリトゥ祭第二弾。21gは既にレビュー済みなので、三作目のこちらを。
世間の評価は散々だけど、私は断然支持派。多くを語らず、観る側にとことん委ねるスタンスも大好き。

旧約聖書によると、天まで届く
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アイアンマン2(2010年製作の映画)

2.0

だいぶ前に観たまま放置してたので一応記録として。(スルーして下さい)

食わず嫌いはいかん!とアイアンマンでマーベルデビューした結果、見事ハマって「スタークさいこーーー!!!トニ~~♡♡♡」ってテンシ
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アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

4.2

レヴェナント公開に向けて、一人イニャリトゥ祭してテンション上げちゃおう!って事で、まずはデビュー作のこちらを再観賞。

アモーレス・ペロスとはスペイン語で犬のように愛するという意味。
ある交通事故をポ
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ボーイズ・ライフ(1993年製作の映画)

3.7

おめでとうディカプリオ!悲願のオスカー初受賞!…と言う事で、レオ出演の思い出の一本を。

若き日の彼の名演技を堪能出来る作品と言えば『ギルバート・グレイプ』。私自身思い入れもあって大好きなんですが、個
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.1

行ってきました観てきました、愛しのタラちゃん最新作!あーおもろかったぁぁヽ(´▽`)ノ
レザボア・ドッグス西部劇バージョンって感じの密室劇、しかもパルプ・フィクション以来20年振りのティム・ロス出演…
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.1

冒頭の夜明けのシーン、極上。ここだけでもう星100個ぐらい捧げたい。
観ているうちに体が硬直し、動けなくなり…主人公エストレリャが一筋の涙を流した瞬間、私も思わず涙ぐんでしまった。あまりに美しくて。
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.5

凄い凄い凄い…
映画を観てこんなにもはっきりと幼心が蘇ったのは初めてかもしれない。

大人になり結婚し、特に子供を産んでからはどんな映画でも自ずと親目線で見てしまうようになった。子供の気持ちに寄り添う
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.9

我が家にはビデオカメラがない。
娘がお腹に居ると分かった時、旦那はフルサイズのデジタル一眼レフカメラを大枚叩いて買った。動画機能も付いてるしビデオは必要ない、全てこれで撮ると言う。何故なのか尋ねると、
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キャロル(2015年製作の映画)

3.6

悪くなかったけど、正直物足りなかったっす…。基本的にラブストーリー苦手っていうのもあるけど、何で今一つハマれなかったのかちょっと考えてみました。

私の中で恋愛映画の永遠のマスターピースと言えば『べテ
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エル・トポ(1970年製作の映画)

4.0

大学生の時、「数日間缶詰になって先生がチョイスした映画をひたすら観てレポートを書く」って内容の集中講義があった。教科は一応美術史なんだけど、シネフィル教授の完全な職権濫用であり、同時に映画好きの学生に>>続きを読む

ネコのミヌース(2001年製作の映画)

3.5

最近立て続けに濃いやつばっか観て頭がトリップ状態だったので、ここらで一旦脳味噌をフラットに…軽めでしかも可愛さ補給出来るやつを…って事でこちらをチョイス。

ある日突然人間の女の子になってしまったネコ
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ジプシーのとき(1989年製作の映画)

4.2

クストリッツァ監督特集上映『ウンザ!ウンザ!クストリッツァ!』にて観賞。1991年の公開から25年ぶりのロードショーという滅多とない機会に恵まれ、今回スクリーンで拝めた事に感謝。

旧ユーゴのジプシー
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東京流れ者(1966年製作の映画)

4.3

他の方も書かれてたけど、私も観賞後思わず『2001年宇宙の旅』と『時計仕掛けのオレンジ』の製作年と比べてしまった…。凄いよ~凄いよ~日本で先にこんなの作っちゃってたなんて。どんだけトンがってたんや鈴木>>続きを読む

八月の鯨(1987年製作の映画)

4.0

御年配の方と接した時、その佇まいだけで胸が一杯になってうっかり涙腺が緩みそうになる事がある。言葉は無くとも、深く刻み込まれた皺の一つ一つが今までの人生を物語っているようで…。
本作は、そんな映画。まさ
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竜二(1983年製作の映画)

2.5

うーん、なんだかなぁ…
家族の為に堅気になろうとするヤクザの哀愁を味わう映画なんだけど、如何せんそこにグッとこない私。

不器用なヤクザ、竜二。言葉少なく、背中で全てを語る竜二。それが男臭くて格好いい
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スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!(2015年製作の映画)

4.0

ここ最近、狂気じみた映画ばかり観ていたせいで頭がどうにかなりそうだったんですが、これ観て完全に脳みそがゲル化しました。もうドロッドロですわ。近年観た作品の中で間違いなく一番狂ってました。ぶっちぎり優勝>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

4.5

大好き。大好き。まるで夢の中に居るみたい。
観てるうちに迷子になって、夢と現実の境目だけじゃなく、うっかり生と死の境目まで見失ってしまった。なのにどうしよう、最高に心地良い。ツィゴイネルワイゼンの麻薬
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昼顔(1967年製作の映画)

4.1

単純にめちゃくちゃ面白かった…って言いたいけど、それすら烏滸がましく思えるぐらい高尚な作品でした。一級の芸術作品に触れた時、感性がビンビンに研ぎ澄まされるあの感覚。シュルレアリスム万歳!
私の文章であ
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特別な一日(1977年製作の映画)

4.3

沁みた…沁みまくった…
いやはや、これまたすんばらしい傑作。出会いにありがとう。

ファシスト政権下のローマ。ヒトラー来訪につき式典が行われるその日、ソフィア・ローレン演じる生活に疲れた主婦と、向かい
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.6

「むかし、あるところに国があった」

クストリッツァ監督の代表作。
大学生の時、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞したこの作品の事が凄く気になりつつも観るタイミングを逃してしまい…先日15年以上経ってよ
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friends もののけ島のナキ(2011年製作の映画)

3.1

れ、劣化モンスターズ・インク感半端ねぇ…!
どう見てもナキ→サリー、コタケ→ブーですやんか。他のもののけ達もうぅ…何かデジャヴ…

只今インフルエンザで引きこもり中の娘のリクエストで一緒に観たんですが
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パディントン(2014年製作の映画)

4.4

私も娘も一番好物のジャムはマーマレード。なのでマーマレード好きのこのクマにシンパシーを感じ、去年から一緒に観に行く約束をしてました。

同じくジャムはマーマレードしか食べない旦那も誘ってみたけど、クマ
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黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.5

やっと!やーっと観れたどー!遂にクストリッツァデビューしたどーーー!!
もう最高に楽しかった\(゚∀゚)/めっちゃ笑った!これは何度も観たい!

本編始まった瞬間「あーこれ完全に好きなやつや」ってビビ
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フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

4.1

愛する恋人フィリップ・モリスの為に脱獄を繰り返したIQ169の天才詐欺師スティーヴン・ラッセルの実話を元に作られた、まさに「現実は小説よりも奇なり」な作品。

気軽に観られるアホっぽいやつを…とチョイ
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.5

今まで観た小津作品の中で一番好きなのは『秋日和』。そして二番目に好きになのがこれ。28歳の小津監督が撮ったサイレント作品です。(因みに三番目は本作のセルフリメイク作品『お早よう』)

無性に観たくなっ
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黒い十人の女(1961年製作の映画)

4.1

すんごい久々に観たけど、やっぱめっちゃカッコええわーこの映画。
計算し尽された構図、モノクロのコントラストの美しさ。洗練されたビジュアルが最高にクール。センスキレキレの冒頭のタイトルバックで初っ端から
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.9

相米監督の『お引越し』に出てくる三角形の食卓を見てたら「変な形の食卓と言えばやっぱ家族ゲームよなぁ」と妙に観返したくなり、久々に観賞。
いや~気持ち悪い。何もかもが隅から隅まで徹底して気持ち悪い。(←
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