すみっこぐらし、存在を知らなかったので、その存在を知るというだけでも価値はあった。
それぞれのキャラクター設定がよく、愛くるしいな、と思う。
でも、映画としては大人には物足りないかな。クスっとするト>>続きを読む
何か特別なことが起きる訳でもない、フランスのある看護学校の日常。
日本だと看護教育は今や大学が主流になりつつあるけれど、この映像を見る限り職業訓練の側面が色濃くて、なかなか興味深かった。
講義中、様>>続きを読む
響かず。
俳優美男美女多すぎ、あの時代(文革)の描かれ方があっさりし過ぎ。当局への配慮か?と穿った見方をしてしまう。
人物像も深みがなく、ただただ時が流れていったという感想しかない。正直誰にも思い入れ>>続きを読む
1950年代、冷戦下の東ドイツ。
もう70年ほど時が経ち、当時の若者も年老い、或いは、既に鬼籍に入ってしまっているのだろうけど。
どの時代、どの地域に生まれたかで、これほどまでに個々の人生が翻弄され>>続きを読む
原作は随分前に読んでいるが、細かな描写は覚えていない。
田舎の精神科病院、長野県の小諸が舞台だけど、2007年設定でもあんなもんかなぁ、と思う。
一般社会のお荷物はどうぞ入ってて下さい、というのは、>>続きを読む
悪くはないと思うけれど、すごい狭い人間関係と、陽気なラテンというステレオタイプの仮面の下の表情に、ウツウツとした気分になった。
それが狙いの一つであるなら、狙い通りの効果は得られていると言える。
狭>>続きを読む
統一後の旧東独。東西ドイツ統一なんて随分と昔の出来事のように思うけれど、地域特性っていうのはすぐに変わる訳ではなく。
経済・技術の発展と共に、富める者は益々富み、貧しき者は今より下に落ちぬよう、必死で>>続きを読む
40年ほど前の事実をベースにした作品。
まだ(ギリギリ?)アメリカが全体として輝いていたといえる時代だと思うのだけれど、自分たち(ここではwasp)の権益、自分たちの本来的な優越性が侵食されている、そ>>続きを読む
原作未読。
今泉監督の作品は、ほぼほぼ鑑賞しているが、作品が積み重なるに従ってクオリティが上がっているのが分かる。
昔の作品は、世間の評判ほど良いのか?と正直思っていたけれど、今作が今迄で一番楽しめ>>続きを読む
アル中で飲酒で事故って不随になって。
同情の余地なしっ!…と言って切り捨ててしまうのは簡単だと思うけれど、どうしようもなさを大なり小なり抱えて、それでも生きているのが多くの人間。
やってしまったこと>>続きを読む
すごく笑ったし、大人の恋の物語として堪能できた。
独り身で、気楽に異性をちょいちょいつまんでいく。そんな生活ができるのは羨望する面もあるし、人それぞれなんだろうけれど。
良きパートナーと巡り合い、>>続きを読む
現代の我々からすると、彼らのステージにおける笑いの質は高くないな、と思うけれど。
愚直に一つコトをやり続けていく、その生き方や、長く共に歩んだ相方との関係性、妻(パートナー)の存在、顧客を喜ばせるプロ>>続きを読む
あの状態で生きながらえるのは難しいのでは…という思いにかられるのはさておき、思いのほか思考するところのある作品だった。
ある状況におかれたトキ、人は何を選択基準として判断し行動するのか。
職を失った>>続きを読む
チェイニー、ラムズフェルド、ブッシュ(小)。
皆知ってはいるけれど、1960年代の昔からの個人史、彼らの繋がりまでは知らなかった。
ダメ人間でもチャンスを掴める国、という見方もできるかもしれないが、大>>続きを読む
情報過多なこの世の中。
どんな情報も瞬時に流布され、秒速でレスポンスし、あれよという間に事が進んでしまう。
そして、真実は目の前で起こる無数の事物の中に埋もれ、誰も振り返ることもなく。
当時のリアル>>続きを読む
女の子、というカセの中で何を表現するのか、というオムニバス。
ちょっと14+1作品は盛り過ぎで食傷気味に。
俳優はいいの使ってるのに…というものも少なからず散見された。
こちらの読解力不足なのか、で何>>続きを読む
愛情と金銭と。
夫婦、親子に限らず、人と人とをを繋ぐ二つの源泉を枯渇させないことの難しさを思う。
どちらも足りないと、人間の思考は短絡的に、自己中心的となり、人生は下へ下へと転がり続けてしまう。視野>>続きを読む
トイ・ストーリー、シリーズ第1作をつい先日、機内で鑑賞。
2作目は未見(4作目も)。
歳月を経たおもちゃの運命。殆どの人と同じく私は断捨離してしまった(捨てた)。
時とともに、成長とともに、興味や為>>続きを読む
歩く練習、か。
遠き道を行くが如し。
生きているうちは、日々練習。
人として生きるための。
人間が他者に惹かれるか否か、それはほんの一瞬、直感的に判断される。
もちろん、長き時間をかけて分かり合えることや、最初の判断が間違っていることもあるのだが、人間には自分にとっての善し悪しを即座に判断す>>続きを読む
東京(主に新宿中心になるけれど)に習熟した人にとっては、ココ分かる!知ってる!、という点で馴染み深く、物語がより身近に感じられるだろうな、と思う。
そして、新海さんの作品を観て、東京への憧れを強く抱>>続きを読む
今でも名残はあるだろうが、1970年代の米国だと人種による扱いの違いは相当だったことは想像に難くない。このフィクションのような話もあったのだろう。理不尽ではあるが。
キレやすい男性パートナーに親しみ>>続きを読む
美しい未亡人が田舎町で本屋を開き、土地の有力者から嫌がらせを受け、偏屈な老紳士に好意を抱かれ。
本が好きだから本屋というのは、まぁそうなのだろうが、それほど書籍への愛が溢れ出てくる訳でもなく、老紳士>>続きを読む
映画館でみて以来の鑑賞。2016年の作品、か。時の流れの速さに愕然とする。
劇場で観たトキもイイ作品だと思ったけれど、時を経てまた再会するのもまたイイものだな、と思いました。
3年前の自分と今の自分>>続きを読む
先立ったヒトを諦めきれず、黄泉比良坂を降っていく。
物語は古事記を前フリとして、生と死の狭間に向かう。
たまたま日本の神話について、ここ最近書籍を読んでいたので、この物語を貫いているものを捉えやすか>>続きを読む
昔付き合っていた人のトコで観て以来2回目の鑑賞。
特定の誰かがいつも心の中にいるって感覚、程度の差こそあれ多くの人が抱いているのでは。
人を想う気持ち、伝えたかったのに伝えられなかった言葉たち。
ど>>続きを読む
山戸結希監督、乃木坂関係、というキーワード以外の事前情報なしで鑑賞。
序盤、助走期間が間延びしている印象を受けた。意図的な演出なんだろうけれど、「バカッ」ほか罵声が耳につき、顔を歪めざるを得ない。>>続きを読む
脱走兵、たまたま見つけた将校の軍服、戦争末期のナチス。
脱走兵として怯えながら暮らす人生、将校として人の生命を左右し得る人生。
人の定めなど50:50、どちらにも転がり得る。地位が人を作るが、その地>>続きを読む
アルゼンチンの爺さまが、人生の終盤、故郷・ポーランドの友人に会いに行くロードムービー。
爺さんの頑固だけどユーモアがあり憎めないトコ、人間くささがたまらなくイイ。
行く先々での出会い、憎まれ口、そし>>続きを読む
某展覧会が割引になる、という話だったので鑑賞。150分の作品とは知らなかった…。
いくつかのエピソードに分かれて、物語は展開していくのだけれど、設定や発想に心ならずも笑ってしまったり、自分の身に置き>>続きを読む
共犯関係、共依存関係の二人。
タイトルとあらすじだけで、設定は分かる訳で、ではその後妻はどういう選択肢を選ぶのか?
そこに至る紆余曲折、右往左往を十分に楽しめる作品になっていた。
何者かになりたいと>>続きを読む
同じ男を愛した男と女が、共に時を重ね、そして…。
男と男/男と女の人間模様に、ドイツとイスラエルの歴史や宗教上の制約も絡んで、とても見応えのある物語だった。
たとえ傷ついても、また誰かを愛さずにはいら>>続きを読む
今泉監督らしいといえばらしいキャラクター造形。
めちゃめちゃ同意できるとか、感情移入しまくりとか、そういうことはないのだけれど、恋愛においてこういう一面はあるよなぁ、と思う。
どうかしてる主人公だけど>>続きを読む
階段を登っていく者と、下っていく者と。
一人の人間が他者と軌を一にして歩み続けることの難しさ。
一日一日、日々死に向かって歩んでいる個々の人生を、如何にして肯定していくのか、ということを考えた。>>続きを読む
13歳で年齢を偽りギリシャの名門校の門を叩き。
この時点で歩んでいる軌跡、毛並みの違いを感じる。
そんなマリア・カラスも一人の人間。家庭を持ち、恋に落ち、人とぶつかり、裏切られ。
それぞれにそれぞ>>続きを読む
主題が良く分からなかったのだが、子供は親を含めた環境を選ぶことはできないわけで。
精神を蝕まれた親をデフォルトとして生きるのは、子供にはちと辛いな、と正直なところ思いました。
フクロウは可愛いとは思>>続きを読む