ritsukoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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恋の秋(1998年製作の映画)

4.3

四季のシリーズで一番期待していなかったので観るのが遅くなってしまったが見終わった後の満足感というか多幸感は一番あった作品かもしれないくらいによかった。
ロメールってなんでこんな破茶滅茶のようで完璧なシ
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.0

寝ないように気をつけていても寝てしまう映画…目の前の人の頭がずっとぐわんぐわんしていて面白い光景であった
私もそうならまいと頑張ったが無理であった

中間のバンド演奏がかなり良くて聴きいってしまったし
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.0

アニエス・ヴァルダ自体のドキュメンタリー(&今までの作品紹介・説明も含めて)

なかなか監督自身から言葉を丁寧に発する機会なんてないだろうから、凄く良かった。
いつも“映像作品”として代わりに伝えたい
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青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

2.9

(料理しながら観ました)
EMCでもある監督は、青春系の物語が得意だな〜
個人的にドラマっぽいと思ってしまったのと監督は映画よりドラマのほうが得意と思う。
高校生か…なんでもできる。
高校生、専門学生
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ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.8

「忘れられた在庫の匂い」という台詞に何故か惹かれメモを取っていた
香水瓶がずらりと並んでいて、決して綺麗ではないが惹かれるお店って時々ある。
おばあさまのクリーム色のニットがグレーヘアにとても合ってい
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

-

試写会にて。
クリストス・ニク監督長編デビュー作の本作は、冒頭の美しくも怪しげな空気が印象的で好きでした。
洗練された空間と余白、エンドロールの文字サイズにも拘りが感じられた。
設定は色々あるものの、
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わたしたち(2016年製作の映画)

4.2

他作品のタイトルを出してよいのかわかりませんが、「夏時間」と「少年の君」を足したような作品でした。

学生時代に陰湿ないじめは必ずあって、わたしもされたことがあります。
する側は本当に態度も大きく放漫
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落穂拾い(2000年製作の映画)

4.0

今年はアニエス・ヴァルダを沢山観てしまおうと思い本日は「落穂拾い」を

着想がまず面白いのだが、そこから派生するドキュメンタリーは私たちの生活のことと直結する
決まりがあるかもしれないが、廃棄物を必要
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永遠に君を愛す(2009年製作の映画)

-

歌がかなりよくって何度も聴きたいです
そういえばこの方は親密さでも歌っていましたね

冒頭のお部屋の窓とカーテンの揺れ、すき

永遠に愛すって本当に誓えるのかな
最近結婚ってなんなのだろうと問うことが
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.1

すんごくどうでもいいけれどだいすきだったひとのこと思い出してくるしかった〜、というかその人のことはずっと忘れられないのだけれども
色々な条件が合わさって美化されて記憶から消えない
おじいちゃんが死んじ
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mellow(2020年製作の映画)

3.6

伝えたかった、という素直な気持ちがとても大切ね
片想いしているひとは観たら背中押される映画じゃないでしょうか
伝えずにひとりで悶々としている時間は本当に苦しい 勝手に物語を作ってしまうし
でもその時間
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ベレニス(1954年製作の映画)

3.5

初期作品は資金もなかったというロメール 、自身がキャストなのを観るの初めてかも。背が高くて様になるね。
てんかんの発作はハルハートリーでも扱っていたけど絵になるからなのかな。

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.2

お茶漬けの味のタイトル回収がいつ来るだろうかと思うくらい前半は女たちの会話が続くのですが、最後の最後に…
沁みるお茶漬けの味ですね…夫婦ってこんなもんかと私の両親をみても思う

小早川家の秋(1961年製作の映画)

4.0

小津安二郎のカラー作品は初めて観ましたが、本当に美しくて堪りませんでした。
がさがさと映る35mmフィルム上映は、味がありました。
コメディ感強い作品で、笑点か何かお笑いの舞台を眺めている楽しさがあり
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東京物語(1953年製作の映画)

4.1

大人になると親戚や家族など、身近な死というものに嫌でも向き合わなくてはならないようになってくる
近年祖父母が他界して、少し受け入れられるようになったが当たり前に存在した人が居なくなるということ、自分が
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晩春(1949年製作の映画)

4.2

三が日のうちに観られて良かった、小津安二郎はぴったりですね。

小津作品はまだ6つしか観ていないですが、全体的に時がゆったりと感じられました。
家の中がメインの映像になりますが、時々自然も映し出される
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夏物語(1996年製作の映画)

4.0

2022 1本目は夏物語で。

この会話、もうむず痒くて物語が進むこと自体苦しく3回ほど止めた。でも続きが気になって仕方がなかった。

最初はその気がなく音楽(趣味)を優先していたけれど、女友達という
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不気味なものの肌に触れる(2013年製作の映画)

4.0

プロローグ作品と知らずに観たが、触れる・触れないみたいなテーマは私のなかにずっとあった。
濱口監督は頭の中にある不安定・不明瞭なものを映像として形にしてくれていて本当に凄い。握手したい。
私だけかなと
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冬物語(1992年製作の映画)

3.8


12月号のPOPEYE、濱口竜介監督のインタビューに好きなロメールの作品は「冬物語」と挙げていたので冒頭のメロディと映像が、「偶然と想像」と重なる部分があったように思う。

個人的にロメールは夏のイ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.6

日本版、エリック・ロメールでした。
特に第一話は震えました…頭抱える。

人生生きているとああでもないこうでもない、ぐっとくる、かなしい、うれしい、ずるい、くるしい、せつない、戻りたい、色んな気持ちや
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

-

「ポンヌフの恋人」のビジュアルにより勝手にお淑やかな冬・雪景色を想像していたので真逆であった
同監督の「汚れた血」で心奪われ、(大好き)熱は感じるけれどカラックスは肌に合わないかもしれん
「ポーラX」
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.9

オープニングの向日葵が既に物語っておりました。赤・青・黄の三原色がキーとなり切り替えにも滲みつつ…
洋服も赤の家族から青や黄の服の家族へと色遣いにも拘りを感じた。
男性目線での幸福(しあわせ)を描いて
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春のソナタ(1989年製作の映画)

3.3

ベートーヴェンのソナタ、オープニング・エンディングがロメールの作品の中で一番好みでした。
少し岩井俊二みを感じました。
春の訪れ、出会い・別れにぴったりな。

個人的にロメールは恋愛物語が一等に面白い
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やさしい女(1969年製作の映画)

5.0

冒頭3秒で心鷲掴みにされたあのシーンは一生好きかも。

カフェインを摂取すると動悸が止まらなく常にドキドキしちゃうのでいつも飲まないようにしているけれど、ジンジャー・ブレッド・ラテと共に。
お陰で終始
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GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

3.5

試写会にて鑑賞。
モノクロ・音無しの90分

中学生の頃、牛の飼育体験が3日間ありその頃を思い出しました。
普段は食でしか豚・鶏・牛と意識する術がないですが、赤ちゃんを産み育て生活していく様をずっと眺
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ポネット(1996年製作の映画)

3.3

観た後すぐにレビューが書けずでした

死に出逢ったタイミングが4歳とは、どんな気持ちで今後生きていくのだろう

当たり前に父母に囲まれてすくすく育った私は、もっと感謝しなければいけないな

上映中は亡
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THE DEPTHS(2010年製作の映画)

4.2

監督作品は女の世界を描くことが多いのかなと勝手に思っていたけれどこの作品はまた描き方(覗き方)が違って新鮮でした。
でも、ラストシーンは親密さに近しい終わり方で、濱口竜介味がでておられました(好き、苦
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田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版(1951年製作の映画)

3.8

ブレッソンのモノクロは映画館では初で、大きなスクリーンこそ光と影がより映えて美しい。
印象的なのは次の場面に切り替わるシーンが3段階くらいにわけてゆるやかに閉じていく様。
ぱっと素早く切り替わらずに優
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.7

プールや水浴びをした後の少し乾いた髪の匂いが漂う幼少期の夏
草むらから差し込む西日が眩しくて眼を上手く開けられない
学校が始まる前の時間が永遠に続けばいいと思っていたあの時間が詰まっている

この事実
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.9

(ネタバレ)

自分はマルジェラのファンでもないし、知識もそこまで無いけれど。

作品だけの印象だと、デザイナー自身もっと奇抜で、大胆で、大柄な態度の方なのかと思っていました。

顔出ししない理由も、
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

4.0

前回の鑑賞は大雑把に観ていたので再投稿

いつでも手放せる身軽さに憧れる
キャリーケースひとつで何処へでも行けてしまう女になりたいとも思えた
私は抱えているものが沢山だなぁと思う
それ故に、付き合う・
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モード家の一夜(1968年製作の映画)

4.6

こ、これが濱口竜介のPASSIONの源か…と思ったらじわじわ胸が苦しくて高まります。「モード家の一夜」と「愛の昼下がり」を混ぜ合わせたらPASSION…

もう少し落ち着いたら感想を冷静に書きたいかも
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シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)

3.3

全然面白くないけどロメールだから観ていられたのかもしれない
お金借りてばかりなイケメンくんです

モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

4.5

小洒落たエプロンを着てくるっとサブレ包み屋さんになりたい
ゴミはゴミ箱に捨てようね

少年の君(2019年製作の映画)

4.0

冒頭のリズミカルでスリリングな始まり方が気持ち良くて観入ってしまいました。
はちどりとは全くジャンルは違うけれど、音楽の使い方や映像の洗練された雰囲気は彷彿とさせられました。

個人的にはあの二人の大
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