ritsukoさんの映画レビュー・感想・評価

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地獄のSE(2023年製作の映画)

4.5

20歳の監督による作品は新しいのに懐かしいような古いような映像だった。生きていること、死ぬこと。恋をすること、友情とは。女なのか男なのか。子供なのか大人なのか。全部詰まっていた。映画でしかできないこと>>続きを読む

最も重要なものは愛/大切なのは愛すること(1975年製作の映画)

3.4

オープニングカットが一等素晴らしかった。ドレスに大きなジャケットがとても似合う。
好きな人は一人であることに縛られず複数人居てもいいと私は思う。何か失ったときや崩れた時に縋る場所がひとつしかないよりも
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動物界(2023年製作の映画)

3.6

試写会にて鑑賞。個人的すぎる感想ですが、洋画なのに邦画のように集中して観れてつい次の展開が気になってしまう映画でした。自分自身がこんなことになったら…と考えると震えるほど嫌ですが、コロナ禍もありそんな>>続きを読む

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.6

「抱擁」についての3部作だとおもう
ホン・サンスの良さ今までわからなかったけどこれはすきだったかも
といっても具体的な感想はそう簡単にでてこない 
小津安二郎・ロメールみがあった

ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

4.5

広いお家と、チェアと、猫と。
構図が完璧で美しく心地よかった。ずっと観ていられる。パートナーの弾く音楽のリズムが良くてBGMとして欲しいくらいだった。途中、おそらく小津安二郎を観て眠たくなっているシー
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

2.8

予想していた展開じゃなさすぎて?すごく分かりづらく作ってある タイトルからきっとこうだろうなとこちら側が汲み取るしかないというか 遠回しにつくってあるので難しいまま終わってしまった
後半の独特なリズム
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赦し(2022年製作の映画)

-

松浦りょうちゃんのメインポスターが気になって鑑賞しましたが…
MEGUMIと藤森がどうもコメディ感拭えなくて集中できなかった

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.7

どの瞬間も天国みたいな夢の中・まどろみみたいな映像がとても美しく、瞬きすることさえ勿体無いと感じた。色調が本当に綺麗で、すごく丁寧に作ってあると感じた。映画を見終わった後はまるで太陽に抱擁されているよ>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

4.0

途中、涙がでてしまうほどでした。酷い母親が早く捕まるべき。河合優実・河井青葉の二人の演技が素晴らしすぎてドキュメンタリーを観ているような温度感でした。前半まではよかったのですが子供が登場してから少しの>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.9

え〜、こんなに人のこと叩いたりするひと私以外にも居るんだ、なんか安心しちゃった…ってくらい幼少期の私は双子のもうひとりと喧嘩しまくっていて喧嘩シーンは自分の過去をそのまま見ているようだった。大人になっ>>続きを読む

ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

タイトルが秀逸。心の揺れと橋の揺れ。近いようで遠い存在の家族や兄弟、同じ場所に生まれても大人になると仕事や恋愛、金銭感覚なにもかも違ってくる。ラストのムービーを観て、差し伸べた手は昔自分に差し伸べてく>>続きを読む

石がある(2022年製作の映画)

3.8

不覚にも寝てしまったのですが、そのくらい静かに物語が進み、心地の良い映像でした…。太田監督と『after sun/アフターサン』撮影監督とのトーク映像も付いていた回だったのでそのトーク含めての感想です>>続きを読む

アル中女の肖像(1979年製作の映画)

3.8

こんなにガラスのコップを割りまくる映画初めて観た…という第一の感想と、はじまり方が最高すぎてぐっと惹きつけられた。真っ赤なドレス布のドレープのゆらめきとコツコツと歩くヒールの音。そしてエンディングも後>>続きを読む

HAPPYEND(2024年製作の映画)

3.7

試写会にて。
坂本龍一さんの息子・空音央さん監督。仲良くなること、気持ちが離れること、また会おう、もうこれが最後かも。同じ場所に居て同じ時間を共有しながらも、考えていることや感じること、私たちは必ずし
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海賊のフィアンセ(1969年製作の映画)

4.6

始まり方は「シンデレラ」のようで、泥のついた床掃除をひたすらする主人公。母を突然亡くしお先真っ暗な人生かと思いきや、自分の美貌を自分自身で武器にして村人からお金を巻き上げる。自分のことは自分が一番わか>>続きを読む

幻の光(1995年製作の映画)

4.5

ずっと観たかった是枝監督の「幻の光」。歳を重ねるたびに、失うものを抱えて生きているよなと思う。
どうして死を選んだかなんてわからない、生きているのも死ぬのもどちらもしたくないという気持ちはものすごくわ
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宝島(2018年製作の映画)

4.5

さまざまなバカンスの過ごし方。
リプトンからはじまり、ネスレで終わるパラソル⛱️
海やプールに思わず行きたくなる、一夏の思い出。ギヨーム・ブラックを観なくては夏は越せない。

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.8

公開時の2009年、中学生のころに観に行ったけれどそのときはこんな世界なんて遠い未来のことだと思ったり、なんだかよくわからなかった。
31歳になって映画館で爆音大画面で観るサマーウォーズ、涙がほろほろ
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めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

3.8

ぬめぬめとした質感のアニメーション
心に闇を全員抱えたような絶妙な表情
ノボル・ワタナベ…のねこちゃん
悪夢なのか現実なのか曖昧である
ただ食べてクソをして息をしているだけ、ただそれだけに救われる気も
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.3

お初キアロスタミ…
大人が優しくなさすぎる…こんなに子どものことを無視することがあるのか…
友人のことを想ってここまでできる主人公凄いな…ノート開いてお花があるのになんか泣けてきた…

ルックバック(2024年製作の映画)

3.8

自身の学生時代を思い出させてくれた作品だった。わたしがこの中で一番だと思っていたらそうでなかったとき、「努力」するしか私には方法がなかった。寝る間も惜しんで製作にひたむきに取り組んだ。作ってもなんの意>>続きを読む

コロの大さんぽ(2001年製作の映画)

4.2

色鉛筆で描いた街並みやお家、一見平面的にみえるなかに、主人公やコロが動き出す。
たった15分なのに吸い込まれる。最後の抱きしめるシーン、飼い主をみつけて走り出した瞬間なみだが出そうになった。。。

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ぼくの小さな恋人たち(1974年製作の映画)

3.9

映像や草むらのシチュエーションはすきだが、なにもわかっていないであろうこの年齢にトラウマになりそう 美しさに誤魔化されるな 賛否両論あるとおもうし、フランス映画だなと思う
BGMはなく、クレジットは淡
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美しき棘(2010年製作の映画)

2.6

ただただ美しいレア・セドゥを眺めているだけの映画だった。17歳、悪いこと・快楽で心を埋めようとするも、埋まらない心。

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.4

中川龍太郎の作品は、時間がゆっくりに感じる。そのひとを想う時間というか、視点みたいなものをいつも感じる。映画が終わっても心の中で流れているような。
ただイラストのアニメーションからはじまるのがなんだか
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.3

“私たちは変わらない
ただ別の衣装を身に纏っているだけ”

正方形の画角から両手を広げて広くなる演出で心が解放されたり前向きな気持ちの様を表現していることに驚かされた

リンダとイリナ(2023年製作の映画)

3.8

ドキュメンタリーなんだろうけど、あまりにも自然すぎて本当にわたしが代わりにこのひと夏を過ごしたかのような38分でした…エンディングの歌詞と乗り物に乗りながらたそがれる様子ありがちかもしれないけれどこれ>>続きを読む

マリとユリ(1977年製作の映画)

3.8

“友情は損得じゃないわ”

結婚なんてほんとうに幸せというのだろうか

熱々のオムレツをフライパンごと窓に投げつけるシーンが印象的
わたしだったら火傷してもいいから顔に熱々のオムレツを投げつけてしまう
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

気になる人のことを想いながら食器や花を買う時間の高揚感や豊かさ。冒頭では電子レンジして失敗した料理を捨てたくらい不器用なのに、好きな人へは頑張るの可愛い。ちょっとしたズレで互いにムキになって知らんぷり>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

劇中のある台詞が強く残っている。“距離が離れることでこれまで以上に、強く、深く心が通い合う”
決して平和・安心といえない時にも愛はあって、それを信じるか信じないか試されている。結局裏切られたが…幸福で
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霧の淵(2023年製作の映画)

3.6

山々に霧がかかり、緑と白のコントラストは誰しも見惚れてしまう。静寂な日常。そんな山奥にあるひっそりした旅館を営む家族。祖父が姿を消した後、歯車がくるう。物語は曖昧な表現が多く、観た人に委ねるところが多>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

★2回鑑賞
3年前の誕生日、長野へ朝5時に夜行バスで辿り着いた。その日は少し雨が降っており、朝の山は霧に覆われていた。「悪は存在しない」を観終わって、この日の記憶と勝手に結びついた気がして嬉しかった。
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

-

殆どサイレントなのがここちよかった。流し見で真面目に観ていないけれど、夢の中・幻想みたいなものを映像にするにあたって形にすることが曖昧なものほどむずかしいので良いなぁと思った(浅はかな感想)

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.0

猫の演技力がすばらしいに限る(かわいい)
女優人3人お会いしたことあるひとで個人的に複雑なきもちになった
長回しの4人の対話シーンは少しだけ濱口竜介映画を想起させるような趣きがあった 思い思いをぶつけ
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街のあかり(2006年製作の映画)

3.4

主人公のコイスティネンがオダジョーに似ていてしばらくそう思いながら観ていた

赤の服が映える

騙され悲しみにふけても彼女にこころを奪われてはそばにいてくれるひとに代わりになってもらうことはできなかっ
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