ritsukoさんの映画レビュー・感想・評価

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片思い世界(2025年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

予告も前情報も知らずに観に行ってほしい映画。3人それぞれの片思い。個人的には杉咲花ちゃんの母への視線が愛おしくて涙がたくさん溢れました。合唱「夢の世界を」は中学生の朝の時間に幾度となく歌って、最後の「>>続きを読む

Bico(2004年製作の映画)

3.8

5分のポルトガル・ビコ村のドキュメンタリー。民族衣装なのか黒い衣装に身を包まれている大人たちに女の子の淡いパープルのニットが映える。ドキュメンタリーと思えないほど美しい映画のなかの世界のよう。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

わたしはぬいぐるみに話しかけたことはないけれど、ぬいぐるみをお家に置いていたときはひとりじゃない、という安心感があった。生きていないかもしれないけれど、そこに居るだけでありがとうの気持ちがあった。ぬい>>続きを読む

白い花びら(1998年製作の映画)

3.5

アキ・カウリスマキによるモノクロサイレント映画。サイレントといいつつもBGMで感情を表現しており面白く観易い。時折り字幕で台詞も入る。普通に話しているときにそのまま声がききたくなった。側にいるのが当た>>続きを読む

Valimo(2007年製作の映画)

-

アキ・カウリスマキによる4分のショートムービー
アキ・カウリスマキは同じ役者を使ったり、独特の空気を纏う役者や音楽、セットで4分しかない中でアキ・カウリスマキ節を見せつけてくる。

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.2

ジュリア・ロバーツの笑顔がなんとも美しすぎて、こりゃ女優じゃなくても好きになっちゃうよね〜と思った
前から気になっていた作品だったけれど、爆音の映画館で観れて本当に良かった
最初は男側が惹かれているの
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

全体的に微妙だったけど最後のノリオというバングル、Apple Watchみたいなのつけて夢フルエンサーがどうとか話すCMみたいなのでてきてさらにしらけてしまった笑笑

白夜 4K レストア版(1971年製作の映画)

4.8

2018年の7年前にフィルム上映で観て、その時はかなり眠ってしまって後悔しつつも目に映る全てのシーンがすきで虜になっていた。その時の自分にとってはかなり衝撃的な映画であった。フィルムの劣化で画面もがさ>>続きを読む

Playground/校庭(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

個人的に好みじゃなくてここ最近で観た中で一番退屈だった
(というかいじめが酷いし、校庭とかプールとか狭い空間で大人が見えてないところでなにかが起こっているみたいなのはわかるけど、果たしてこれを見せて何
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

宇垣美里さんのYouTubeで、「ちょっと思い出しただけ」について語っていたので食わず嫌いならぬ観ず嫌いだったこの作品を観てみようと思い観てみた。観る前は、映画のジャケでなんか苦手かもと思っていたんだ>>続きを読む

静かなふたり(2017年製作の映画)

5.0

私が探していた作品だったかも、と思えたので5をつけます。親しくなった人の年齢に差があることでその人と関係を持たずに目を瞑ろうとしたことが私にはある。会話やリズム、居心地がよくて年齢なんて関係ないと思い>>続きを読む

ペパーミントソーダ 4K修復版(1977年製作の映画)

3.7

キッチンが特にめちゃくちゃシャンタル・アケルマンを彷彿とさせた…個人的には冒頭がすきすぎる…あの写真撮りたいと思うセンスが欲しい。アンヌ役の子の儚げな目元が堪らなくすきで、他に出演している作品があった>>続きを読む

愛を耕すひと(2023年製作の映画)

3.5

評価が良かったので普段観に行かないような作品ですが時間があったので観にいきました。少しレビューを読んでから観たので覚悟はしていましたが邦題の「愛を耕す人」から彷彿とするほっこりやのんびりなどの印象は少>>続きを読む

左様なら(2018年製作の映画)

3.4

魚喃キリコさんのblueの映画を思い出した。それと同時に、自分の高校生活を嫌なくらい鮮明に思い出させられて、ここ最近で観た映画のなかでいちばんしんどかった。わたしは女子クラスだったけれど女子ってカース>>続きを読む

オン・ア・ボート(2024年製作の映画)

4.0

知っているキャストが多く、洒落た青いペイントのポスターにも惹かれ鑑賞。この洒落たポスターは監督の奥さんによるものだそう。32分とは思えないほど、起伏がその中にありつつも余白もある映画だった。ロケーショ>>続きを読む

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.0

いつか観ようと思っていた「スープとイデオロギー」済州島四・三事件のことを全くしらず、在日コリアンが苦しんでいることや日本人との関係性を見ないようにしていた自分がいた。前半は、タイトルにもあるように印象>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.2

久しぶりに映画館で爆泣きした。前半は、というか冒頭からへっ!つまんねーの!と思っていたら半ばから急に面白くなってきて涙がつーと流れた。愛する人と結婚できなくてもずっと彼に生きていて欲しいと願う松たか子>>続きを読む

(2025年製作の映画)

3.5

前半めちゃくちゃPERFECT DAYS。ひとりなのにきちんとお料理つくっていて素晴らしい。(まあ映画だから画的にそうなんだろうけども)炭火の焼き鳥とか、冷麺とか。小さな切れ味の良い包丁が欲しくなった>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

4.0

音楽(音響)の力って本当にすごい…勿論役者の演技や表情、映像の絶妙な暗さなども相まってなんだけれど映画館で観るこの作品は堪らない…きっとお家で観たらこの感覚は半分以下だと思う。ピンポンが鳴ってドアを開>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.5

誰だこの長身で肩幅ありロングコート似合うのは…と思ったら松重豊さん…若すぎて最初誰だかわからなかった…パールのイヤリング似合う…いかにも昔の作品!ってムードが髪型やメイク、衣装からも感じられる。音楽が>>続きを読む

曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

3.4

「アカルイミライ」未鑑賞なので観たくなった。スタイリストが北村道子さんなのも激アツ…オダジョーもものすごく若い…ほんとに若い頃から色気あるなあ。ただUPLINKの浅井さんが出ていたところにギョッとして>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.3

ドキュメンタリーを撮影している様子の映画。私は台湾にしか行ったことがないけれど、初めて訪れた時の空気や記憶は今もこびりついている。ウズベキスタンのことは何も知らなかったけれど、映画を観ながらほんの少し>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.3

この前黒澤清の「Cloud」観たので、銃で打つのとラストの夕焼けに車で走るシーンが丸被りして、黒澤清って銃と車がすきなのかなって思ってしまった。愛を語る東出くん面白い笑。高杉真宙くんの演技上手くて、ち>>続きを読む

わたしたちの家(2017年製作の映画)

-

この映画のことを完璧に理解しようとしても誰もわからないまま映画が終わった。けれどもこの映画にはさまざまな片鱗が散りばめられていた。去年私が引っ越したお家に、今は知らない誰かが住んでいる。それまでは私の>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.0

転売ヤーの話だと知らずに菅田将暉目当てで鑑賞。黒澤清作品はまだこちらも含めて2作品しか観たことがないけれど結構すきだな。映画館で観たかった。ストーリーに関しては前半と後半でしっちゃかめっちゃかなところ>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.3

まず鈴木亮平の役の完璧さがすばらしいな〜と思った。手先の動かし方とか、目つきとか。ほんとうにそういう人にみえるというか…役であることを忘れそうにもなった。前半でこんなにあっという間にいいなと思う人とい>>続きを読む

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

3.6

観た後、しりとりみたいな映画だなっておもった。主人公は誰でもなく、そのひとにフォーカスした後に出逢ったひとに今度は切り替わって、またつづいてく。これは終わりのない映画の撮り方であたらしいなと感じた。昨>>続きを読む

豚が井戸に落ちた日(1996年製作の映画)

-

不気味な音楽が最後まで印象的だった。

「話したいことを。
最初は誰でも猫を被っています。」

部屋の感じが好きな色合いだったり雰囲気もすきなシーンはあったけれどあまりにもAVみたいなシーンが多すぎて
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【推しの子】-The Final Act-(2024年製作の映画)

3.5

B小町の曲にはまってから気になって実写版ドラマを観始めたんだけど、最終は映画ということでお正月に…!(そしてアクア役の櫻井くんにハマるという)観たことないひとでも分かるように殆どダイジェストではありな>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.8

ポスターとタイトルがダサすぎるので試写会も観に行かなかったんだけどTwitterで皆んな良いと書いていたので観た。クリスマスから年始のお話だったので今このタイミングで観たのが正解だった。映画自体は大衆>>続きを読む

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.0

牧瀬里穂さんがとにかくキュートすぎて目が離せなかった…真っ赤な服にオン眉黒髪ストレートが超絶お似合い…といいつつ少し寝てしまったのだが…
昔の役の話し方ってハキハキしていて嘘っぽいけどそれもまたいいな
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.5

ずっと気になっていた作品。観終わって、これは好き嫌いが別れる作品だなぁ…と素直な感想。例えば濱口竜介監督の本読みや舞台、演劇を観慣れているひとにとってはもしかしたら映画を通してやりたいことがわかるかも>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

予告が面白かっただけに期待してしまった…
どんでん返しのような結果になるのかな、ハラハラするだろうなと思っていたら淡々と進む裁判のお話だった。結果事実もわからない。犬の演技が見事で、薬を飲んだ後のぐっ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.4

音楽の世界のことはよくわからないけれど、ピアノ1本でここまで無我夢中になれるのは羨ましいと思った。ここまでになるのには相当の時間を費やさなくてはいけないし、プレッシャーの中で本番に挑む様などみて久しぶ>>続きを読む

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

4.0

“ずっと幸せならいいのに”
誰もが思うこと、そんなタイトルに心惹かれたし、スパハピって略して声に出したくなる

前半は、なんて変な男だろうって見てたんだけど、後半で全て伏線回収されて観ていて気持ちよか
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