ritsukoさんの映画レビュー・感想・評価

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静かなふたり(2017年製作の映画)

5.0

私が探していた作品だったかも、と思えたので5をつけます。親しくなった人の年齢に差があることでその人と関係を持たずに目を瞑ろうとしたことが私にはある。会話やリズム、居心地がよくて年齢なんて関係ないと思い>>続きを読む

ペパーミントソーダ 4K修復版(1977年製作の映画)

3.7

キッチンが特にめちゃくちゃシャンタル・アケルマンを彷彿とさせた…個人的には冒頭がすきすぎる…あの写真撮りたいと思うセンスが欲しい。アンヌ役の子の儚げな目元が堪らなくすきで、他に出演している作品があった>>続きを読む

愛を耕すひと(2023年製作の映画)

3.5

評価が良かったので普段観に行かないような作品ですが時間があったので観にいきました。少しレビューを読んでから観たので覚悟はしていましたが邦題の「愛を耕す人」から彷彿とするほっこりやのんびりなどの印象は少>>続きを読む

左様なら(2018年製作の映画)

3.4

魚喃キリコさんのblueの映画を思い出した。それと同時に、自分の高校生活を嫌なくらい鮮明に思い出させられて、ここ最近で観た映画のなかでいちばんしんどかった。わたしは女子クラスだったけれど女子ってカース>>続きを読む

オン・ア・ボート(2024年製作の映画)

4.0

知っているキャストが多く、洒落た青いペイントのポスターにも惹かれ鑑賞。この洒落たポスターは監督の奥さんによるものだそう。32分とは思えないほど、起伏がその中にありつつも余白もある映画だった。ロケーショ>>続きを読む

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.0

いつか観ようと思っていた「スープとイデオロギー」済州島四・三事件のことを全くしらず、在日コリアンが苦しんでいることや日本人との関係性を見ないようにしていた自分がいた。前半は、タイトルにもあるように印象>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.2

久しぶりに映画館で爆泣きした。前半は、というか冒頭からへっ!つまんねーの!と思っていたら半ばから急に面白くなってきて涙がつーと流れた。愛する人と結婚できなくてもずっと彼に生きていて欲しいと願う松たか子>>続きを読む

(2025年製作の映画)

3.5

前半めちゃくちゃPERFECT DAYS。ひとりなのにきちんとお料理つくっていて素晴らしい。(まあ映画だから画的にそうなんだろうけども)炭火の焼き鳥とか、冷麺とか。小さな切れ味の良い包丁が欲しくなった>>続きを読む

Chime(2024年製作の映画)

4.0

音楽(音響)の力って本当にすごい…勿論役者の演技や表情、映像の絶妙な暗さなども相まってなんだけれど映画館で観るこの作品は堪らない…きっとお家で観たらこの感覚は半分以下だと思う。ピンポンが鳴ってドアを開>>続きを読む

地獄の警備員(1992年製作の映画)

3.5

誰だこの長身で肩幅ありロングコート似合うのは…と思ったら松重豊さん…若すぎて最初誰だかわからなかった…パールのイヤリング似合う…いかにも昔の作品!ってムードが髪型やメイク、衣装からも感じられる。音楽が>>続きを読む

曖昧な未来、黒沢清(2002年製作の映画)

3.4

「アカルイミライ」未鑑賞なので観たくなった。スタイリストが北村道子さんなのも激アツ…オダジョーもものすごく若い…ほんとに若い頃から色気あるなあ。ただUPLINKの浅井さんが出ていたところにギョッとして>>続きを読む

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.3

ドキュメンタリーを撮影している様子の映画。私は台湾にしか行ったことがないけれど、初めて訪れた時の空気や記憶は今もこびりついている。ウズベキスタンのことは何も知らなかったけれど、映画を観ながらほんの少し>>続きを読む

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.3

この前黒澤清の「Cloud」観たので、銃で打つのとラストの夕焼けに車で走るシーンが丸被りして、黒澤清って銃と車がすきなのかなって思ってしまった。愛を語る東出くん面白い笑。高杉真宙くんの演技上手くて、ち>>続きを読む

わたしたちの家(2017年製作の映画)

-

この映画のことを完璧に理解しようとしても誰もわからないまま映画が終わった。けれどもこの映画にはさまざまな片鱗が散りばめられていた。去年私が引っ越したお家に、今は知らない誰かが住んでいる。それまでは私の>>続きを読む

Cloud クラウド(2024年製作の映画)

4.0

転売ヤーの話だと知らずに菅田将暉目当てで鑑賞。黒澤清作品はまだこちらも含めて2作品しか観たことがないけれど結構すきだな。映画館で観たかった。ストーリーに関しては前半と後半でしっちゃかめっちゃかなところ>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.3

まず鈴木亮平の役の完璧さがすばらしいな〜と思った。手先の動かし方とか、目つきとか。ほんとうにそういう人にみえるというか…役であることを忘れそうにもなった。前半でこんなにあっという間にいいなと思う人とい>>続きを読む

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

3.6

観た後、しりとりみたいな映画だなっておもった。主人公は誰でもなく、そのひとにフォーカスした後に出逢ったひとに今度は切り替わって、またつづいてく。これは終わりのない映画の撮り方であたらしいなと感じた。昨>>続きを読む

豚が井戸に落ちた日(1996年製作の映画)

-

不気味な音楽が最後まで印象的だった。

「話したいことを。
最初は誰でも猫を被っています。」

部屋の感じが好きな色合いだったり雰囲気もすきなシーンはあったけれどあまりにもAVみたいなシーンが多すぎて
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【推しの子】-The Final Act-(2024年製作の映画)

3.5

B小町の曲にはまってから気になって実写版ドラマを観始めたんだけど、最終は映画ということでお正月に…!(そしてアクア役の櫻井くんにハマるという)観たことないひとでも分かるように殆どダイジェストではありな>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.8

ポスターとタイトルがダサすぎるので試写会も観に行かなかったんだけどTwitterで皆んな良いと書いていたので観た。クリスマスから年始のお話だったので今このタイミングで観たのが正解だった。映画自体は大衆>>続きを読む

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.0

牧瀬里穂さんがとにかくキュートすぎて目が離せなかった…真っ赤な服にオン眉黒髪ストレートが超絶お似合い…といいつつ少し寝てしまったのだが…
昔の役の話し方ってハキハキしていて嘘っぽいけどそれもまたいいな
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.5

ずっと気になっていた作品。観終わって、これは好き嫌いが別れる作品だなぁ…と素直な感想。例えば濱口竜介監督の本読みや舞台、演劇を観慣れているひとにとってはもしかしたら映画を通してやりたいことがわかるかも>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.0

予告が面白かっただけに期待してしまった…
どんでん返しのような結果になるのかな、ハラハラするだろうなと思っていたら淡々と進む裁判のお話だった。結果事実もわからない。犬の演技が見事で、薬を飲んだ後のぐっ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.4

音楽の世界のことはよくわからないけれど、ピアノ1本でここまで無我夢中になれるのは羨ましいと思った。ここまでになるのには相当の時間を費やさなくてはいけないし、プレッシャーの中で本番に挑む様などみて久しぶ>>続きを読む

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

4.0

“ずっと幸せならいいのに”
誰もが思うこと、そんなタイトルに心惹かれたし、スパハピって略して声に出したくなる

前半は、なんて変な男だろうって見てたんだけど、後半で全て伏線回収されて観ていて気持ちよか
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

3.8

エピソード2の蓮見翔さんすばらしすぎる
岡山天音くんも岸井ゆきのちゃんも好きなので贅沢であった
ジム・ジャームッシュ観たくなった
私はキャラメルポップコーンをお供に観たけれどポップコーンが似合うちょう
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地獄のSE(2023年製作の映画)

4.5

20歳の監督による作品は新しいのに懐かしいような古いような映像だった。生きていること、死ぬこと。恋をすること、友情とは。女なのか男なのか。子供なのか大人なのか。全部詰まっていた。映画でしかできないこと>>続きを読む

最も重要なものは愛/大切なのは愛すること(1975年製作の映画)

3.4

オープニングカットが一等素晴らしかった。ドレスに大きなジャケットがとても似合う。
好きな人は一人であることに縛られず複数人居てもいいと私は思う。何か失ったときや崩れた時に縋る場所がひとつしかないよりも
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動物界(2023年製作の映画)

3.6

試写会にて鑑賞。個人的すぎる感想ですが、洋画なのに邦画のように集中して観れてつい次の展開が気になってしまう映画でした。自分自身がこんなことになったら…と考えると震えるほど嫌ですが、コロナ禍もありそんな>>続きを読む

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.6

「抱擁」についての3部作だとおもう
ホン・サンスの良さ今までわからなかったけどこれはすきだったかも
といっても具体的な感想はそう簡単にでてこない 
小津安二郎・ロメールみがあった

ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

4.5

広いお家と、チェアと、猫と。
構図が完璧で美しく心地よかった。ずっと観ていられる。パートナーの弾く音楽のリズムが良くてBGMとして欲しいくらいだった。途中、おそらく小津安二郎を観て眠たくなっているシー
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

2.8

予想していた展開じゃなさすぎて?すごく分かりづらく作ってある タイトルからきっとこうだろうなとこちら側が汲み取るしかないというか 遠回しにつくってあるので難しいまま終わってしまった
後半の独特なリズム
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赦し(2022年製作の映画)

-

松浦りょうちゃんのメインポスターが気になって鑑賞しましたが…
MEGUMIと藤森がどうもコメディ感拭えなくて集中できなかった

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.7

どの瞬間も天国みたいな夢の中・まどろみみたいな映像がとても美しく、瞬きすることさえ勿体無いと感じた。色調が本当に綺麗で、すごく丁寧に作ってあると感じた。映画を見終わった後はまるで太陽に抱擁されているよ>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

4.0

途中、涙がでてしまうほどでした。酷い母親が早く捕まるべき。河合優実・河井青葉の二人の演技が素晴らしすぎてドキュメンタリーを観ているような温度感でした。前半まではよかったのですが子供が登場してから少しの>>続きを読む