ritsukoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ritsuko

ritsuko

映画(540)
ドラマ(56)
アニメ(0)

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

3.8

目黒シネマ35mmフィルム上映。
自分が幼い頃、家族やその他大人を観て何故こんなことで怒るのだろう?退屈なのだろう?と疑問に思ったことが沢山ある。
ヤンヤンの視点、後ろ姿ばかりをおさめた写真に思わず顔
>>続きを読む

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.1

花輪くんちのロールスロイスに乗せられた後のシーンから、この映画は傑作なんだな…という匂いを感じさられて・・・
くるりの「琥珀色の街、上海蟹の朝」のMVのような勢いと胸の高まりがあった。

途中はやっぱ
>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.7

あみ子ほどじゃないけれど、幼少期の自分をみているようであまりおかしいと思わなかった。沢山叱られたこともあるし、お母さんを泣かせたこともある。ただ、やっぱり大人になってから冷静にみるとお父さんお母さんご>>続きを読む

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)

4.1

まるで舞台を観劇しているかのような映画だった。こんな映画観たことないな…というテンポや切り替え、演出。
引き込まれてしまい2時間半あっという間でした。ずっと前から映画館で観ようと思って逃していたのが本
>>続きを読む

恋妻家宮本(2017年製作の映画)

3.1

阿部寛、どうしても結婚できない男を彷彿とさせるので途中までそう見えてしまいました
正しさと正しさはぶつかる
やさしさと優しさはもっと大きな優しさになる
のんびりor作業しながらみるくらいが丁度よいです
>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

終身生命保険の申請に行った際、担当の方から「そう簡単に人間は死ねないからね、老後のために蓄えを」と言われた一言がずっと私の中にある。
映画館内は、お爺さんお婆さんが多く、劇場で「増えすぎた老人たちは〜
>>続きを読む

獅子座(1959年製作の映画)

-

新文芸坐にて購入したロメール特集の冊子に記述あり、ロメール自身最初はお金が無かったみたい。もしかしたら自身のことを反映して描いていたのかな。
本当に観ていて一番退屈で悲しく虚しいです。ロメール長編初め
>>続きを読む

怒りの日(1943年製作の映画)

3.8

最近考えていた肉体と、魂と、気持ちや呪いなどさまざまなものが混ざり合っており個人的にはタイムリーで大事な映画でした。また書く時があるのでそちらで。

コロンバス(2017年製作の映画)

4.5

建築の“ただそこに佇んでいる”という素晴らしさ。
建築家の技は勿論のこと。
本当にここ数年の気付きでもあり当たり前ではあるが、それだけで良いという姿。
物語もモダニズム建築にフォーカスしながら何か起こ
>>続きを読む

娼年(2018年製作の映画)

-

流浪の月を観てから妙に松坂桃李にはまってしまったのでこちらも観た
お尻からはじまるので驚いたが、(綺麗なお尻とさえ思う)もう観てたら恥ずかしさのかけらも何も無くなってしまった
人間って他人と肌を重ねた
>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

あ、これわたしのことかな?って思ってしまった映画でした。「私は最悪」なんかじゃなくて「私が最高」だと思って日々小さな目の前の分岐点をじっくり、いいえ直感で選択しています。ハッと我にかえり気づいたときに>>続きを読む

ポエトリーエンジェル(2017年製作の映画)

3.3

岡山天音による、岡山天音を堪能するための映画、と思いきやそうでもないけれど80パーセントは岡山天音
岡山天音くん唯一無二すぎて本当にだいすき
シザーハンズ的設定の妄想に声出して爆笑してしまい、このまま
>>続きを読む

レイディオ(2020年製作の映画)

3.9

好きという気持ちを伝えずに・使わずに物語が終わったこと。人と接していく中で生きる希望になっていたこと、救われたこと。出逢えて交われたこと、それだけで本当に素晴らしい生き方。
中央大学の作品ということで
>>続きを読む

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

-

オンライン試写にて。

監督・脚本・主演もつとめたバーバラ・ローデン。GUCCIの支援を受けプリントが修復されたとのこと。
後半までは個人的に少しだらだらと観てしまったけれど本人曰く洗練された映画が嫌
>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

全然期待していなかったので…こんなに面白いとは…こういう邦画ってどうせありきたりな恋愛映画でしょ、はいはいと思っていたらタイトルの伏線回収の回収の回収が気持ち良くて秀逸で。素晴らしかったです…涙
観た
>>続きを読む

いわさきちひろ 〜27歳の旅立ち〜(2012年製作の映画)

-

いわさきちひろ美術館へは2、3度訪れており彼女の遺品などとても大切に展示されていました。
特に映画の中(写真)でも着用していた胸元に黒のリボンのついたカーキのようなお色の洋服が印象的で今でも鮮明に覚え
>>続きを読む

光りの墓(2015年製作の映画)

3.9

数年前、ナルコレプシーのひとと出逢い、そんなに唐突に眠ってしまうことなんてあるんだと疑問に思った。私たちは毎日「睡眠」を摂取する必要があり、それが当たり前だ。しかし眠る時間の長さが異常だったりタイミン>>続きを読む

世紀の光(2006年製作の映画)

4.7

冒頭から、おうちでみてもヒーリング効果の高い音楽で一気に引き込まれました。
窓が大きく、余白の多い空間。
薄いシフォンのような軽さのあるカーテンが優しく靡いている。構図も室内も完璧で、だけど格好付けて
>>続きを読む

トスカの接吻(1984年製作の映画)

4.0

ミラノに実在する施設を取材したドキュメンタリー。ダニエル・シュミットはオペラ演出家でもあるんだね。ドキュメンタリーって結構情熱大陸的な印象になりがちだけど、ここまで優美・ファンタジーなドキュメンタリー>>続きを読む

星の子(2020年製作の映画)

3.4

環境、というのは生まれた場所や人、家族など物心付かぬうちから構成されている。

たまたま宗教を信仰している両親の元に生まれてしまった、それが果たして良いのか悪いのかというのは自分で判断していかなくては
>>続きを読む

恋する惑星(1994年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

これは完全に好みか好みじゃないか、はまれるかはまれないか…でかなり評価わかれるんだなと思いました。わたしははまれなかった側です。。
映像の質感雰囲気は好きな傾向なのに、どこか冷めてみている自分がいて、
>>続きを読む

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.6

お初ダニエル・シュミット。
「なぜ人はいつも理解しようとするのかしら」「言葉はいつも早いか遅いか」
理解しようとこちらはするけれど、実際私たちは自分自身のことも一番良く分からないのでは?言葉なんて頼り
>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

-

こういう映画は観ても特にプラスに得られるものがないと分かっていながらも黒島結菜ちゃんの演技観たことなかったので観てみました(ごめんなさい作業しながら片目に)
今の若い子には平均的にこういうのがうけるの
>>続きを読む

おと・な・り(2009年製作の映画)

3.6

フィルムのざらざらした映像の温もり。
人の部屋をみるのがすきで、同じアパートの部屋でも置いてあるもの大切にしているもの、それぞれ違ってみんないい。アパート暮らしだったらベランダを開けて夕陽を眺めながら
>>続きを読む

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

-

全然、わたしの好きなハルハートリーではないんだけれど、どうにもハルハートリーなんだよな。作品の名にもなっているヘンリーフールよりも寡黙で何を考えているか謎なサイモンのことが気になってしまった。君はどん>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.8

一言で片付けてしまうならばそれは執着や盲目にすぎない。顔も忘れてしまった“あの人”のことを一生追いかける自分のことが大好きで堪らなくなる感覚、わかる。けれどわたしはもう手放したいな。観ているこちらが引>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

肌の毛穴や質感、髪やカーテンの揺れ、いつかわたしたちも観たことのあるアパートから眺めた夕日の景色。

わたしたちがくるしくて、手をとりあって選んだ大切な場所やひと。
でも、誰かはそれを正しく無いと言う
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.8

北千住のシネマブルースタジオにて35mmフィルム上映。
シネマブルースタジオ、初めて訪れたけれど一番すきな映画館になったかもしれない。
公共施設である広さと落ち着き具合。
帝国劇場のようなふわふわの赤
>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

-

今のわたしたちってこんな感じにみえているんだ…という嫌なところばかり切り集めた映画
自分の心地よい生き方や選択をしていけたらいいね、みんな
(すごく暇な人はみてもいいけど観なくていい)

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.4

晴れの日、橙色の太陽と光が差し込む部屋の中で抱擁しているような映画だった
主人公の名前である陸と陽、二人は漢字の意味であるように違う魅力がありながら互いに必要としているのかなと思えた
若き二人のピュア
>>続きを読む

乳房よ永遠なれ(1955年製作の映画)

4.0

映画館で観たかった作品だったけれど見逃したためアマプラにて鑑賞。
女性として乳房をうしなうということの現実 描き方が巧妙で、すんと身体に溶け込むような 小津安二郎よりもナチュラルにとても観やすかった点
>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

-

予告で気になったテオレマ。
イタリア映画をあまり観たことなかったので破天荒さに理解苦しむ。
カラーの色遣いがとても美しいが途中爆睡。
ストーリーを読んだら理解できたがこれを美青年と呼んで良いのか全然納
>>続きを読む

ヴェロニクと怠慢な生徒(1958年製作の映画)

4.0

エリック・ロメール初めての35mmフィルム作品。子どもが大人を小馬鹿にするシーンがなんとも面白い。生徒と教師の立場では大人がしっかり・子どもは怠慢であるが「教師が机の下でヒール靴を隠れて脱ぐ様」がキー>>続きを読む

FLIRT/フラート(1995年製作の映画)

3.2

ハル・ハートリーすごく久しぶりに観たけれど、やっぱりサントラが秀逸で素晴らしくて独特で、ハルの世界感に一気に引き込まれる。ゆったり構えられているような音楽。映画館の椅子にどっしりもたれ掛かって脚を組ん>>続きを読む

A.W.アピチャッポンの素顔(2018年製作の映画)

-

MEMORIAでアピチャッポンとは何なのか気になり観た50分のドキュメンタリー。後半の室内が既にメモリアであり、彼の学歴を調べたら建築家・美大修士卒ということ。空間や美意識、美術についても映画に反映さ>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「僕は生も死も大嫌いだ。ぞっとする!」
という台詞が頭から離れず、忘れないようにラストまで唱えながら観ていた。本当に、生きているのも死ぬのも嫌だな…という個人的に密かに思っていること。スクリーンを通し
>>続きを読む