Napponさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

3.7

どこか懐かしさを覚えるような画の質感、色合いがよかった。

主人公は企業の清掃スタッフとして働く女性。息子は独立しており、17歳の娘と暮らしている。地下鉄で寝過ごしてしまい夜の町に放り出されてしまった
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

好きなのです、ウェス・アンダーソンが。
ストップモーションアニメになっても、安定のコミカルさ、情報量多めな画等、その世界観は健在!
もちろんキャストも豪華。

可愛らしいストーリーで、サクッと観られる
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ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.3

ロングショットによる圧倒的な映像美と、パワフルなメッセージ。
幻想が現実になる恐ろしさは、巨匠からの警告にも感じられる。

冒頭は見たことがあるバーのシーン、タル・ベーラの世界にいることを実感する。ど
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ZOO(1985年製作の映画)

4.3

ストーリー、シンメトリーとアシンメトリーな構図、ナイマンの音楽、美術と、どれを取っても好み!
至福の時を過ごせた。

主人公は、動物行動学者のオズワルドとオリバーという双子。
ある日、二人の妻が乗って
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プロスペローの本(1991年製作の映画)

4.0

シェイクスピアの戯曲「テンペスト」をピーター・グリーナウェイの解釈で。ナイマンの劇伴、番号付きで章立てときたら、まさにグリーナウェイ。
ファンタジーな世界観にすっかり溺れた。

豪華絢爛な上に、動き一
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.6

オープニングに釘付け。

アートディーラーとして成功しているスーザンは、ある日元夫エドワードから一冊の本「ノクターナル・アニマルズ(夜の獣たち)」を受け取った。
読み進めるうちに、エドワードとの過去を
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.7

大人になってからスクリーンでゴジラを観たのは多分初めて。久しぶりの御姿に、かなり進化を感じた。恐るべしゴジラ!

VFXの迫力、テーマソングだけでも観てよかったと思える。
エンターテイメント感満載で、
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.5

勝手にサスペンスかと思っていたため、少々面食らった。

ストーリーは、5年間夫と離れたことがないガミが、夫の出張を機に昔の知り合い達を訪ねるというもの。

1人目 離婚して田舎に住んでいる先輩。人の本
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

脚本の秀逸さ!

アメリカ西海岸で起きた、薬物と9100万円を積む密輸船爆破事件。
死者27名と大惨事の中、生き残ったのは大怪我を負ったハンガリー人と、事件を起こした容疑者グループの1人キント。

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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

ファンタスティック・ビースト第二弾
相変わらずの動物達の愛らしさ、活躍っぷりが素晴らしい。

次作への布石もあり、いよいよクライマックスへ!
(実は「ダンブルドアの秘密」は鑑賞済みだが、本作を観て答え
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.9

ギャスパー・ノエによる、老いと死をテーマにした映画。主演がなんとダリオ・アルジェント。
スプリットスクリーンを用いることで、同じ家にいながらも、見えない壁があり、分かち合えない何かがあることを示唆して
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ロスト・ボディ ~消失~(2020年製作の映画)

3.7

原題A PERFECT ENEMY
ロスト・ボディもわからなくはないが、原題の方がよい気がする。

予想よりもスリリングで結構楽しめた。
途中からストーリーが読めてきたあたりが一番おもしろかった。
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.1

ベルナルド・ベルトリッチ監督の代表作。
イタリア映画に出ているトランティニャンは初めて。
構図、光と影のバランスが美しく、それだけでも観る価値あり。ランプシェードが揺れるシーンが忘れられない。

舞台
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.6

春になったらドラえもん。
地球交響曲(シンフォニー)のため、劇場鑑賞で正解。
ダイナミックさが感じられ、素晴らしかった。

伏線回収がうまい!

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

ピーター・グリーナウェイとはしごしてしまったのが過ち、笑。あと、土地勘があるため、平山の生活圏が気になってしまった(絵になるのは確か)。

そんな訳で、自然に見られるはずの演出が妙に目についてしまった
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英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

4.3

ドストライクで好み!
1980年のTHE FALLSが大好きだが、1982年の本作も、監督らしい演出に、マイケル・ナイマンの音楽が最高。
美術も構図も美しく、堪能した。

舞台は17世紀の英国南部。ハ
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.9

ロバート・アルトマン三作目。プレイヤーズの冒頭ショットは圧倒的に好きだが、ストーリー全体も含めるならば、今のところ一番好み。
不穏な空気感、劇伴にゾクゾクした。
キラキラと光るウィンドチャイムが印象的
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.7

クリスチャン・ベイルに釘付け!ブラッドリー・クーパーも好き。
が、ジェニファー・ローレンス演じるロザンナのイカれっぷりがとかく素晴らしかった。

ストーリーの大枠はシンプルながら、様々な人がもつそれぞ
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ゲスト(2020年製作の映画)

3.0

インパクトあるジャケ写につられて。
戦うのかと思ったら、そっち!

もう1人の自分なのか妄想なのか、ひたすら意味がわからないが、しっとりするラスト。
妙な雰囲気がよかった。

Curve(原題)(2016年製作の映画)

3.1

目が覚めたら、とんでもない場所に!
10分のワンシチュエーションゆえ、理由は考えず、ひたすら臨場感を味わう。

なかなか悪趣味なラスト。

2024-40

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

4.2

最後まで強烈!
終わった瞬間の置いてけぼり感が半端なく、今再びじわじわとJLGロスに見舞われる。「完成しなかった映画の予告」という切なさ。

音響が故障したかのようなON/OFFは、心臓に悪い笑。
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ミレニアム・マンボ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

3.8

タイトルに惹かれて、台湾映画の巨匠である侯孝賢作品を。

空気感溢れるカメラワークに、冒頭から釘付け。ミレニアムと騒がれた2000年からもう四半世紀。どうりでノスタルジック!
映画の街、夕張市の在り日
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氷の接吻(1999年製作の映画)

3.1

ユアン・マクレガー目当てに鑑賞。
開始直後から引っかかるが、そのうちおもしろい展開がくるはず!と信じること100分…そのまま終わってしまった。

まさかのタイムトラベルものでもなく(実は父娘)、ストー
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すべての些細な事柄(1996年製作の映画)

4.1

フランスにあるラ・ボルドという精神病院を舞台に、そこで暮らす人々を映したドキュメンタリー。
年に一度のパーティーで行う演劇のために、スタッフも患者も、皆が準備をする。

歌う、楽器を演奏する、誰かにな
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私はパスタファリアン: 空飛ぶスパゲッティ・モンスター教のお話(2019年製作の映画)

3.2

実際に起きた、アメリカカンザス州での進化論とID説(インテリジェント・デザイン)にまつわる論争を発端に作られた、パロディ宗教。

モキュメンタリーかと思って観ていたが、ドキュメンタリーと知った時の衝撃
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.9

史実を題材にした宮廷サスペンス。
普段あまり観ないテイストのため、冒頭は多少面食らったが、気づけば没頭していた。
予想よりもエンターテイメント感あり。

ギョンスの研ぎ澄まされた感覚を表すような演出が
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

飛行機で鑑賞途中だった本作、ようやく再鑑賞できた。

圧倒的にゴージャスな指揮者リディア・ターに釘付け!マスキュランな立ち振る舞いやファッションの中に、垣間見える女性さという、バランスが魅力的。
聡明
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.8

実在したP・T・バーナムを基にした、ミュージカル。歌は知っていたが、映像として通して観たのは初めて。

This is the greatest show!というだけあり、すっかり圧倒された。
ミュー
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ホーム・アローン(1990年製作の映画)

3.9

何度目かはわからないが、久しぶりに鑑賞。いつ観ても飽きないおもしろさ。

なんと言っても、ケビンの愛らしさがたまらない。
(あと、ジョン・キャンディが好き)

隣に住むおじいさんとの交流には思わずグッ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.1

伝説のビクトル・エリセによる最新作!しかもあのアナ・トレント。

冒頭からしばらくはあまり感じなかったが、ストーリーが進むにつれ、「そう、この空気感」とじわじわときた。
ザ、正統派。

監督自身の人生
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神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.9

ペドロ・アルモドバル監督の初期作。
カラフルな色使い、ファッションがオシャレ!

主人公は女優ペパ、同棲していた恋人イヴァンから旅に出ると留守電が入り、他の女がいるのではないかと勘付く。
逃げてばかり
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.9

ランティモス監督らしい不穏さはありつつも、歴史に基づくストーリーのためか変態度は抑えめ。
広角レンズを多用したカメラワークが好み。画面に収まる窮屈さ、鍵穴から覗いているかのような感覚がたまらない。
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

1978年のジョン・ギラーミン作品で予習したはずが、気づけば1年以上も経過してしまった。という訳で、普通に楽しめた。

1978年作は砂埃舞うエジプトだったのに比べ、本作は時折セット感はあるがカラフル
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.1

7年かけて1人で作り上げたストップモーションアニメ。
エンドクレジットがほぼ1人!という、監督の情熱に脱帽。

冒頭の説明はあり、大枠としてのストーリーはとてもシンプルだが、次々登場する生き物に戸惑っ
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ブラッド・オレンジ(2021年製作の映画)

3.3

ダンス大会の優勝商品である新車を狙っている、老夫婦。
もうすぐ初体験を迎えようとしている、女子高生。
金銭スキャンダルを恐れている経済・財政大臣。

三者のストーリーがそれぞれ進む中、登場人物が少しず
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.9

Teorema イタリア語で「定理」
4Kで色彩美を観られて感激。テレンス・スタンプのブルーアイが映えていた。
モーツァルト、モリコーネの音楽がよく合う。

ストーリーは、ある日やってきた青年をきっか
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