Napponさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.5

1978年のジョン・ギラーミン作品で予習したはずが、気づけば1年以上も経過してしまった。という訳で、普通に楽しめた。

1978年作は砂埃舞うエジプトだったのに比べ、本作は時折セット感はあるがカラフル
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.1

7年かけて1人で作り上げたストップモーションアニメ。
エンドクレジットがほぼ1人!という、監督の情熱に脱帽。

冒頭の説明はあり、大枠としてのストーリーはとてもシンプルだが、次々登場する生き物に戸惑っ
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ブラッド・オレンジ(2021年製作の映画)

3.3

ダンス大会の優勝商品である新車を狙っている、老夫婦。
もうすぐ初体験を迎えようとしている、女子高生。
金銭スキャンダルを恐れている経済・財政大臣。

三者のストーリーがそれぞれ進む中、登場人物が少しず
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.9

Teorema イタリア語で「定理」
4Kで色彩美を観られて感激。テレンス・スタンプのブルーアイが映えていた。
モーツァルト、モリコーネの音楽がよく合う。

ストーリーは、ある日やってきた青年をきっか
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バンデットQ(1981年製作の映画)

3.4

テリー・ギリアムー!
やはり少々長く感じた。もう少しコンパクトだと嬉しい…

ある夜、ケビンの部屋にあるクローゼットから飛び出してきたのは、6人の小人。彼らは、神から盗んできた時空を超えられる地図を使
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

カウリスマキワールドが溢れていた。敗者三部作を彷彿とさせる、労働者への眼差しが好き。
音楽センスもユニークさもご健在。
空気感がたまらない。

カティ・オウティネンとマッティ・ペロンパーが出てきそうな
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ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

3.8

ハリウッドの慌しさを凝縮した、冒頭の8分長回しに釘付け!
鑑賞後にこのワンカットだけまた観てしまった。

ウィットに富んだストーリーが、何よりもおもしろかった。ラストあたり意図がつかめてくると、パズル
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

余韻に浸るというよりも、むしろカラリとしたラストが粋。

人を人たらしめる要素は何だろうか。
知性?感情?良識?愛情?罪悪感?冒険心?
歩行さえもままならないベラが、少しずつ人らしくなっていく様子を目
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GHOSTBOOK おばけずかん(2022年製作の映画)

3.4

あんな古本屋に行ってみたい!
お化けというか、妖怪ウォッチのように愛らしいキャラクター。

ナイト ミュージアム2(2009年製作の映画)

3.4

2は初鑑賞。
博物館リニューアルにより、仲間がスミソニアン博物館に送られてしまうことに。危機を救うべく、立ち上がるラリー。

新しいキャラクターも増え、さらに絵画や写真の世界にも広がりがあり、飽きなか
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

3.5

死霊館シリーズのスピンオフ。
単独で観ても困らない作品たが、他作品を観ておいた方が、世界観を堪能できる。

今回は伝説のヨ・ローナ。
子どもを求めてやってくるが、半ば自業自得でもあるためひたすら迷惑な
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.7

時を刻むかのように静止画を繋げ、そこにナレーションと音楽を加えるという表現がおもしろかった。時々ハッとする美しいショットあり。
長さもわずか28分で、ほどよい。

12モンキーズの原案となったらしいが
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悪魔の沼(1976年製作の映画)

3.2

町外れにある、スターライトホテル。
古めかしい建物に怪しげな主人と、泊まりたい理由は一つも見つからないが笑、立地がよいのかなぜか次々と客が来る。
そして、宿のすぐ側にある沼には、自慢のクロコダイルが住
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

4.0

ある男の半生を描いた、ドラマチックなストーリー。非常に濃厚で、150分堪能した。
ラストが憎い…さすが巨匠…!

ヒントや繋がりが散りばめられた映像が好み。何回観ても発見がありそう。

少しずつ狂って
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ミカエル(1924年製作の映画)

3.9

1924年作、サイレント。デンマークの作家ヘアマン・バングの自伝的小説が原作。

構図が美しいのはもちろんのこと、字幕と音楽も美しかった。
表情が豊か過ぎて、たまにクスリ。

ストーリーは、画家ゾレと
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SHAME シェイム(2011年製作の映画)

3.6

NYに住むエリートサラリーマンのブランドン、一見何も不自由のない暮らしだが、SEX依存症を抱えている。
そんなブランドンの家に転がり込んできたのは、リストカット癖がある妹シシー。

シシーが来たことで
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.4

1973年作品
高齢社会への警鐘を鳴らす、社会科の授業かのようなストーリー。
どストレートなメッセージ!

途中ロメロ監督らしいシーンはあったものの、全体的に振り切った感じもなく、笑うどころか、普通に
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太陽の下の18才(1962年製作の映画)

3.5

イタリアの島で過ごす、ひと夏のバカンス。
夏らしいカラーに、映えるファッションで、オシャレ。
モリコーネの音楽がよい雰囲気。

ニコルとニコラが中心だが、若者たちのそれぞれの夏休みが描かれており楽しめ
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英雄の証明(2021年製作の映画)

4.0

すごくおもしろかった、という表現が適切かはわからないが、多くの要素をうまく絡めながら、非常にバランスよく作られている。

「借金がある囚人ならば盗むに決まっている」という決めつけから、勝手に美談にされ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.3

埼玉への愛が感じられる作品。関東圏のパワーバランスがおもしろい!
地名が出てくる度に笑えた。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

原題 Barbaque 直訳すると「肉」
監督、脚本、主演ファブリス・エブエ。

実はとんでもなく恐ろしいストーリーだが、始終コミカルな展開でおもしろかった!
ラストの一言も、思わず「そこかいっ笑」と
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.4

トマトVS人間!冒頭から大爆笑!

窮屈な会議室に、訳がわからないキャンペーン、残念な特殊部隊、「覆面パトカー」と書いてある覆面パトカーと、尽きない小ネタはおもしろかったし、ユニークな登場人物達もよか
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

プロミシング・ヤングウーマンがとても好きなテイストだったため期待値高かったが、裏切らない作品。
長さを感じさせない展開と、軽快なMurder On The Dancefloorの歌がポップなノリできま
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.8

期待を裏切らないゴア、さすがイーライ・ロス作品。冒頭からエンジン全開で飽きなかった。
遊び心満載で、緩急のバランスが絶妙。
カオスなブラックフライデーとパレードのシーンが好き。

してやられた!あれは
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ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.6

ヒッチハイクで乗せた男にロックオンされ、執拗に追いかけられるストーリー。
ルトガー・ハウアー演じるジョン・ライダーのサイコパスっぷりが美しい!ジムが徐々に逞しくなっていくのも見どころ。

理由や動機が
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.6

クリスチャン・ベイルをはじめとするキャストに釣られて。
(本日ラミ・マレック二作目)

冒頭からあっという間に引き込まれ、没頭しきった前半に比べると、黒幕がわかりかけてからの後半の失速感が惜しい。
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ナイト ミュージアム(2006年製作の映画)

3.5

再鑑賞。
予想ができるストーリー展開ではあるが、楽しく観られた。時代も史実も関係なくごちゃ混ぜで、ifを気楽に楽しめる作品。

当時はさほど気がつかなかたが、なかなかキャストが豪華。

セラヴィ!(2017年製作の映画)

3.6

原題 Le sens de la fête
直訳するなら「パーティのセンス」
結婚式の1日に凝縮されたあれこれがおもしろかった!

主人公はウェディングプロデュース業を経営する、マックス。
口が悪
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吸血鬼(1932年製作の映画)

4.2

1932年作とは思えぬ卓越した技巧で、とにかく映像が素晴らしい。影をうまく使った、モノクロの濃淡が美しい。
トーキー作品だが、記録を読む形式での字幕も多く、台詞は少なめ。

ストーリーはシンプルな分、
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.8

ITを駆使し、スピード感ある展開でおもしろかった。
さすがデジタルネイティブ!
方や、原付で手伝うハビエルのアナログ感との対比がよかった。

途中までは誰が味方なのか敵なのかもわからず、すっかり翻弄さ
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.6

初めて映像でSPY×FAMILYを鑑賞。
(コミックは読んでおり、TVシリーズは未鑑賞)

期待を大幅に超えることも、逆にがっかりすることもなく、良くも悪くも等身大かな、といったところ。
それぞれのキ
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.9

しれっとしたラストの締め方が素晴らしい!好み!予想外でテンションが上がった。
やはりアキ・カウリスマキ大好き。

音楽はもちろんのこと、シンクロする動きやモノクロの美しさ等、映像も楽しめる。

登場人
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.7

キャメラ版を先に観てしまっており、今さらのオリジナル鑑賞。
ストーリーはわかっていたため、新鮮味には欠けたが、テンポがよかった。

いつもは見えない、映画作りの舞台裏を想像でき(さすがにあんなドタバタ
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シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

3.4

何かと無理がある設定ではあるが、ライルと家族達との絆がよかった!

それにしてもワニって大きくなるのだな、と。

サディスト(1963年製作の映画)

3.4

サディストというよりも、サイコパス?いや、ただ粗暴なだけ?迫力ある犯人の顔芸に、つい笑ってしまいそうになった。

犯人カップルはやや演出過度気味。もう少し人物像に深みがある描き方だったらよかった。
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

ラストの余韻がたまらない。
(ミークス・カットオフもだが、撮り方と余韻が好み!)
Yo La Tengo最高。

もうすぐ父親となるマークに、突然友人カートから一本の電話が入る。キャンプに行き、温泉に
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