silonicaさんの映画レビュー・感想・評価

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ゴースト・トロピック(2019年製作の映画)

4.0

冒頭で主人公が眺めていた「Get Lost」と書かれた旅行会社の広告の風景内でのラスカット、知らないところへ行く・迷うという体験のバリエーション(の中で通ずる点)、親子の髪質/雨に濡れたあとで風に吹か>>続きを読む

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.2

ヴァルダの「よく知っているものを撮りたい」という作家性が好き 知らないものへの模索の過程を共有するより単純に好み

彼女の善人的でストレートで好奇心旺盛なところがただそれで終わらずに昇華されているのは
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海がきこえる(1993年製作の映画)

3.8

器量がよくて目立つ女の子の隣にくっついていた友人ポジションの人物がちょっと目を離した隙にかなりその子に寄せていく現象は思春期とその後のあるあるなので、同窓会のコハマちゃんが一番生々しかった。あとさんざ>>続きを読む

季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.4

ちょうど先月、いちばんすきなホテル映画ってなんだろう、意外とバートン・フィンクかな?とか考えていたんだけど、こんなの絶対にこれです

ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.5

こちらのタイミングとしてたのしむ体力がなかったのかと思ったけど、単純にいちばん鬼門なやつ(まともな人の周りにどう考えても失礼な人がいて、でも共存するオチの話)だ……でもライカート力でギリギリ好きだ…分>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.0

本当にこの沸点と湿度と速度ときらめきで良いのか? ずっと可愛いけど同時にずっとちょっとしらける感じ

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.0

個々の事情がある方は帰っていただいて構いません、のところで立ち上がってお化粧室へ行った観客がいてそこがいちばん面白かった わたしがゴジラだったらめちゃくちゃ寂しいだろうなと思った みんな小さいし口から>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

運び屋のときも君たちは〜のときも思ったけど、老年になってくると情けないところを吐露したくなるのかな

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

確かに運命って意外と散漫なものかもな、とまず思った。改めて、宮崎駿さんはしっかりと囚われて真面目に向き合いどこまでも取り組んでいる人で、作家的な作家だという好感が、結果的にある。駿作品は「ジブリはジブ>>続きを読む

秋津温泉(1962年製作の映画)

4.6

鄙びてもひいてはみちるユートピア
「俺の秋津温泉ももう終わりだ」というセリフが妙に刺さった 夢とエゴの混ざり合った概念がそのまま固有名詞として力を込めて呼ばれていて

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

4.0

自らが望まないヒステリーの地雷原に成り果ててしまうことの不幸 プチブル環境スタートで抑圧されてドツボに入っていく作品はどうしてもフェチだ 同じく社会からはみだす少女を捉えた冬の旅よりもしっくりきたかも

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