整備のため休館となった西美の1年半の記録。所蔵品の修復など職員たちの多岐にわたる活動はもちろん、美術品を取扱う運搬・工事業者のプロの仕事も興味深かった。そしてその活動の全てが芸術を守り伝える世界中の美>>続きを読む
前半は卒業前の高校生ソヒが実習生として働きながら少しずつ、でも確実に心をすり減らしていく様子に衝撃を受け、後半は起こった悲劇を解明しようとするペ・ドゥナ演じる刑事と共に心が怒りで一杯になる。そしてラス>>続きを読む
火の女の子エンバーと水の青年ウェイドの恋を見て、自分と違うところを理解しようとすること、その違いを好きになること、それが人との繋がりの喜びであり幸せなのかなぁと思った。
夏休みの子供たちで一杯の劇場で>>続きを読む
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バービーランドに残ったバービーたち、特にケンたちはあの結末の後どうなるのかな?「自分は自分だ!」って思えた先はどうなるのかな?本当にハッピーなのかな?そもそもグレタ・ガーウィグ監督は一体誰にこの作品を>>続きを読む
人間が「痛み」を感じなくなった未来。人前で身体を傷付け、切り開くアートの何と理知的で何と官能的なことか。そのグロテスクさに欲望が介在することがすんなり腑に落ちてしまう自分にもビックリ。これがクローネン>>続きを読む
すべてを観終えた瞬間、プロローグとエピローグがカチリと音を立ててはまり、50年もの間ずっと変わらない蝶衣の想いが私の心になだれ込んできた気がした。
「覇王別姫」の中でしか生きられなかった運命を全うした>>続きを読む
楽しかったー!ギュンギュン言いながらのトランスフォームほんと大好き!主人公ノアとミラージュの友情やら90sの空気感爆上がりのサントラも良き!欲を言えば新キャラのビーストたちの戦いっぷりがもっと見たかっ>>続きを読む
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団地やその近くの林の雰囲気、子供たちの間に通じ合う不思議な力や彼らと大人たちの近くて遠い繊細な距離感、そしてラストカットの切れ味…何もかも大好き!なはずなのに序盤の猫のシーンがつらすぎてそこに気持ちが>>続きを読む
時代も国も違う3人の王子の物語をそれぞれ異なる手法で描くその魔法のような美しい映像はまさに眼福。
逆境を自分の力で跳ね返す王子たちの明快で真っ当な言葉の一つ一つが耳に心地良く、世の中をシンプルに眺めた>>続きを読む
イスラム国家のアルジェリア。内戦、暴力や抑圧、差別で傷を負った女たちの心に封じ込められていた声なき声がダンスとなって昇華される瞬間、その力強い輝きに息をのむ。これが彼女たちの闘い方なのだと思った。
た>>続きを読む
永遠だと思っていたものが壊れる瞬間の呆気なさ、そこで生まれた喪失感や罪悪感に苛まれる少年の心の機微が容赦なく流れる季節の移ろいと共に残酷なまでに美しく描かれる。
レオは、ギプスの取れた腕のように再生>>続きを読む
バイクでの飛び降りに暴走列車上での死闘、そしてお約束のトム走り…次から次へと繰り出される体を張ったアクションに興奮し、鑑賞後プロダクションノートで知った常にこちら(観客)側を向き続けるトムの情熱に感動>>続きを読む
「他人に怒りをぶつけても良いか」
そんな様々な問い対し賛否様々な意見を出し合う生徒たち、それらを俯瞰で観察するまとめ役の生徒、そして全ての意見を否定することなく生徒たちの「考える力」「理解する力」「反>>続きを読む
軽快にスクーターを走らせるラッセル・クロウを見た瞬間「この映画、好き…!」となって、そのでっかくて広い背中に“頼りになる悪魔祓いの神父さま”感が満ちあふれていてワクワクが止まりませんでした🥰
恐ろしい>>続きを読む
久しぶりに故郷の村に戻ったら、村に伝わる呪いを解く為の生贄されそうに!羊好きの旧友、役に立たない仕事仲間、そして最高のバディ、犬のヴィトと共にモフモフの狼男たちと戦うのだー!おばあちゃん強し!火薬も多>>続きを読む
パンフレットに「実際の裁判記録をそのまま台詞に使った」とあって納得。
法廷劇においての計算された台詞に導かれるドラマチックな結末などは全くなく、論理的ではなかったり辻褄が合わなかったりといった証言の中>>続きを読む
団地の雰囲気、ペヤングなど場地と千冬の出会いのエピソードが好きでした。
タケミチが戻る前の「血のハロウィン」と戻った後の「血のハロウィン」、結果は大きく変わったけど、その過程にはタケミチの無鉄砲さやそ>>続きを読む
のっけから「おいおいすごいなパールちゃん!」「どーしたパールちゃん!!」「何やってんのパールちゃん!!!」………とパールちゃんの情緒の乱高下に振り回されて息が切れそうでした。
劣等感、焦燥感、罪悪感>>続きを読む
男性同性愛を禁じる刑法175条により何度も投獄されるハンス。
非人道的な法律と残酷で理不尽な偏見の中にあって“自分であること”を失うことのないハンスを通して「自由」とは何かを問いかけてくる。
こんな風>>続きを読む
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落ちるところまで落ちた境遇を周囲のせいにし、かつて手にした幸運のせいにまでしてくだを巻き続けるレスリーの痛々しいまでの人生。その顔には後悔や焦燥や絶望全てがしみ込む皺が深く刻まれている。そんなレスリー>>続きを読む
“普通”じゃないもの、自分とは異なるものを“モンスター”と称し排除しようとする世界への痛烈な批判を感じました。
普段は何も恐くないという顔をしていても、勝手に定義され、理不尽に向けられる悪意や差別の>>続きを読む
書くことから遠ざかっている小説家の偶然の出会いが織りなす不思議な物語。
登場人物の間で交わされる会話が空々しかったり、ピリピリしたりと様々な化学反応を起こしながらもたらす緊張感に身を委ねる心地良さ。表>>続きを読む
クラシックな雰囲気とか映像のテイストとか上手くハマれなかった。スプラッターとかスラッシャー映画とかをたくさん観てたら楽しめたのかも。
このジャンルとミアゴスちゃんの親和性は高いなーと思いました。
容疑者ミンホ(ソ・ジソブ)の供述の変化に伴い変わっていく登場人物を演じ分ける俳優陣が素晴らしく、どんどん物語と謎解きに引き込まれて言った。
ソ・ジソブの初期設定の神妙な面持ちは、何かを隠しているように>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
前作と同様、凄まじい映像表現。見たことのない質感と色彩とのミックス、バースごとのキャラクターたちの魅力に夢中になりました。
“1人を救うか、世界を救うか”そんな過酷な選択を迫られるヒーローの覚悟を説>>続きを読む
白か黒か、0か100かで割り切れない愛情のグラデーション、言葉にすることのできないたくさんの思いを3人の目線、手の動き、行動の隅々にまるで刺繍のように繊細に丁寧に縫いこんだような作品でした。
語られな>>続きを読む
ミッション序盤、ジョージアの熊みたいな囚人たちに囲まれる刑務所の中庭シーンが最高。火の玉パンチ炸裂。そこからカーチェイス、列車でのファイトまで、まるでワンカットで撮ったようなスピード感とそこに自分もい>>続きを読む
この歴史をこの事実を伝えていこう、その情熱と韓国映画の懐の深さをびしびしと感じる作品。自国の歴史の中の過ちを内省する勇気と気概に圧倒されました。
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人間の持つ無自覚な有害性や加害性をとことん可視化し突きつけてくる。
その為に用いた構成、台詞、音、演じる俳優たちの表情の一つ一つは研ぎ澄まされ洗練されていて、素晴らしかった。
ただ、、、あのラストシ>>続きを読む
シネマート心斎橋にて再鑑賞。
焦り、怯え、怒り、苦しむジャソンを演じ切るイ・ジョンジェを見て改めて感動した。
あるシーンで、後ろに座ってたマダムが「知っとったんか…」と言ってたのがめっちゃ良かった。チ>>続きを読む
冒頭のショットからやられた。
そしてそこから誰もいない朝のリビング。外の様子をうかがいながらその日の手順が決まっていく感じ。痺れる。
毎日毎日、同じ(ように見える)ことに悩まされ、
毎日毎日、自分の>>続きを読む
貧しく、周囲からは何者でもないかのように扱われ日々を過ごす少年チュン。
両親と離れて暮らすチュンの父親との楽しい思い出の中にある獅子舞への憧れが大きな夢となり、彼の人生を朱く彩り始める。
全てをひっ>>続きを読む
爆発か?
喰われるか?
とキャッチコピーにありますが………
…喰われちまえ!!
と言いたくなってしまいました!
どデカザメにロックオンされた爆発寸前の海底油田。逃げ場なしの男とその家族に降り>>続きを読む
強烈なまでに“私たちの物語”だと思った。
彼女たちと同じ経験をした訳ではない、なのになぜか彼女たちに共感し、怒り、涙してしまうのは、私たちが彼女たち同様、知らず知らずのうちに考えることを奪われ、安全>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
11歳のソフィと31歳になる父親カラムが過ごした20年前の夏。
ビデオカメラとソフィの心に封じ込められていた夏休みの思い出が知らず知らずのうちにこちらの心にまで侵食してくる。
恐らくこの二人には“現>>続きを読む