コロンブさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

コロンブ

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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.8

後半のレストランでご飯食べるシーンが胸にグッときた。ずっと1人でご飯食べてきたんだろうなって想像できた。食べ方が妙に子供っぽいのがまた…

アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

4.2

とんでもないものを見た。ものすごい不快感と、逆に滑稽さ、ある種の愛らしさが、同時に存在していて、それが人間なのかと考えるも、そんな単純に腑に落ちるようなものでもない。
ただ戦場での殺人は、認められてし
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美しい夏キリシマ(2002年製作の映画)

4.0

淡々とした映像なのに、目が離せない。

「もしかしたら、昔々わたしとあんたは、どっかの村でこげんして抱きおうとったじゃなかとかい。そいじゃなかたら、百年後のいつの日かにやっぱこげな風に抱き合う男女がお
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映画に愛をこめて アメリカの夜(1973年製作の映画)

4.0

すごく好き!レオーがかわいくて仕方ない。人がキュートだし、カメラが劇中の映画の画とそれ以外の画を変えないことで、フィクションの境界を曖昧にしてて、面白い。自由なカメラのズームが覗き見してるような気持ち>>続きを読む

最前線物語 ザ・リコンストラクション(1980年製作の映画)

4.2

面白かった。ユーモアも狂気もひっくるめての戦場の描き方。収容所の、執拗に撃ち続けるシーンが印象的。
あれだけ理不尽な戦地をくぐり抜けてきた兵士も狂気の場所に入ると気を確かに持つことが難しい。

巨人と玩具(1958年製作の映画)

4.3

面白い!
音と芝居でハイテンションに狂っていく様を見せる。ワールドキャラメルの斜陽になってからの、開き直りとどんづまり感は、いまの日本にも重なる。

うなぎ(1997年製作の映画)

4.0

面白かった!潔癖が殺したっていいなぁ。パワーがすごいし、みんなちょっと変だ。

JUNO/ジュノ(2007年製作の映画)

3.6

破天荒な女の子が、母としての意識を持つまでみたいな話になってないのが、すごく良かった。多くの人が歩む道から外れてしまった人の人生を、受け入れて、こういう価値観、生き方もありだなと思わせる物語って、窮屈>>続きを読む

フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

4.0

見ていて、人は自分が「善人」でいたい生き物なんだなとか思ってたけど、泣きだしたとこで爆笑してしまった。どうしようもなくなったらやっぱり泣くしかない!乾いてるけど、妙に愛着のわく人間描写ですっごく面白か>>続きを読む

ファーストフード・ネイション(2006年製作の映画)

4.2

作品の持つ、閉塞感がいまの日本を覆っている状況と似ている気がした。誰もがおかしいと思っている状況を改善する手立てがみつからない。
ファーストフードの問題だけじゃなく、この町をひとつのある世界の縮図とし
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怪しい彼女(2014年製作の映画)

4.2

面白かった!ばぁさんが若返ったらというテーマで考えられること全部やってるんじゃないかと思うぐらいにぎっしり内容がつまっていると思った。コメディだけじゃなく、死や人生などもきちんと扱っている。ライブで歌>>続きを読む

BU・SU(1987年製作の映画)

4.2

面白かった!気持ち良かった!感想うまくまとまらないが、何度も見たくなる作品。

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

4.0

作り手の怒りがストレートに伝わる映画。この映画をきっかけに世の中が動いたのもうなづける。あまりに理不尽な物語に怒りが湧く。実話をもとにしていると言われると少し一方的な気もしなくはないが、悪を悪だと描く>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

面白かった。死者のナレーションが、見る側に不思議な感覚を与える。色んな形の愛を見ることができた。哀しくも、ある種の喜劇性もはらんでいて、そのバランスがすごく好きだ。

黒い十人の女(1961年製作の映画)

3.8

空砲に黙って入れ替えたと思った女と実弾だと思って撃ってきたと思った男のくだりの脚本の妙。
男が飄々としながらもふてぶてしく、憎めない。
女たちが欲しかったのは何だったのか。手に入れた女も手放した女も満
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セッション(2014年製作の映画)

3.8

体感型映画。体の熱が上がってくるのを感じる。異様なテンションに巻き込まれていく。すごいとしか言えない。

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

4.0

面白かった。ピーターフォーク、本当にたまらない!元気をもらえる映画。

マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.8

面白かった。前半少しテンポが悪くキャラクターもあまりにいつも通りなので、退屈かもしれないと思ったが、やはり転調の切れ味がするどく、後半はずっと笑えて、ほほえましい気持ちにさせてくれる。好きという気持ち>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.6

面白かった。長回し風の撮影は、緊張感というよりも世界観の構築のために必要だったのだなと納得。2時間疲れることなく、あっと言う間に過ぎていく。
が、そこが少し物足りなくもあった。映画業界やSNSへの皮肉
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.5

重く、突き刺さる映画。小津作品のいつもの軽快さがこの映画ではある種の冷淡さ、残酷さに姿を変える。
子を失った笠智衆に向けられるショットの奥にある電気の消えた和室の闇。

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

3.2

前半のユーモラスな展開、それを回収していく後半の展開、すごかった。長回しによる空気感の転調や、緊張感も面白い。時代を越えても古さを感じさせない。おわりが早く、その先を見たかった。

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.4

ドラマ部分は、想像を超えるものはなく、見やすいが物足りなさも感じる。
他人とうまく付き合うことができない主人公は機械と向き合うことで心の空白を満たしていた。そんな彼が基礎を作ったコンピューターが、現在
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めし(1951年製作の映画)

3.2

軽快で楽しい作品。里子の存在が絶妙。
いがみ合うが、三千代の鏡のような存在になっている。
落としどころに少し古さを感じる。ナレーションも、やや重たい気がした。

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.5

1人では何もできないから、集団で発狂した。という言葉どおり異様な空気が日本軍にはただよう。何かから目をそらすために行動が過激になる。
ラスト、立場が逆転した原とローレンスに大きな力に翻弄される人間の哀
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.8

お茶漬け食べた次の日の女性たちの会話が面白い。日常の中の小さな非日常、そしてまた日常へ戻っていく感じがたまらなく好きだ。

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.8

面白い。最初ちょっとノリにくいなと思ったが、ぐいぐい引き込まれる。インタビューのような映像も後半になって効いてくる。誰でもあるような、恋愛のモヤモヤや執着してしまう気持ちを凝縮して映画にした感じ。最後>>続きを読む

彼岸花(1958年製作の映画)

3.5

会話が面白いが、見やすいぶん、他の作品に比べて、少し物足りない気がした。娘との関係性が見えにくかったからか。宴会で皆で歌うのは、やはりいい。

晩春(1949年製作の映画)

4.3

面白い。こういう作品が本当に笑って泣けるというんじゃないかと思った。会話が軽快で声を出して笑ってしまうところもある。嘘が優しく、強がりがいじらしい。

早春(1956年製作の映画)

4.0

面白かった。全体に少し重く、戦争のにおいがまだ少し残る日本。浮気が妙に生々しい。病床の友と、浮気された妻の寝姿を同じアングルでとらえることで生まれる寂寞感。みんなで歌を歌うシーンが何度かあるが、どれも>>続きを読む