ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

手討(1963年製作の映画)

3.5

番町皿屋敷が原作なるもホラー要素をざっくり端折ってシンプルなメロドラマにしており最高という他ない。牧浦地志の撮影が見事で、切腹に向かう白装束の雷蔵を写した俯瞰ショットはもちろん、藤由紀子を切り捨てる場>>続きを読む

赤い山(1951年製作の映画)

2.5

南北戦争を舞台に南軍大尉と北軍捕虜女のロマンスものであるが、まぁこれまた話がややこしくミステリー仕立てにしており、ディターレは西部劇には向かなそうだな…と思った。

舞台となる山岳地帯のロケーションは
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ラブ・レター(1945年製作の映画)

3.0

友人の恋人への手紙の代筆してる男が、未だ見ぬその女を好きになってしまう話なのだが、その女には過去があり…と何かとややこしいプロットでもっとシンプルで良かったのが悔やまれる。後半からごちゃついて失速して>>続きを読む

春画先生(2023年製作の映画)

4.5

傑作。主役のキタカナが激烈な性格なので必然的に運動の極地となる。椅子から降りる、また座る、障子にパンチする、墓石を殴る、陸橋を猛ダッシュする、回転ベッドと反対方向に這いつくばって動く、鰹節を削る(テン>>続きを読む

底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

4.0

これは傑作。浮気しまくり妻と、正直に怒れない歪んだ夫。
周りに迷惑かけまくりのバカップルの極地。
NTR属性の私としてはゾクゾクしてしまった。妻もエロすぎだし。死体処理を見られて自転車で追いかける場面
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ハートブレーカー(1984年製作の映画)

3.5

愛し合ってるのに傷つけあってしまう大人達のグダグダな恋愛模様。オライオンらしい文芸ものかと思いきや、ミヒャエル・バルハウスの明確極まりない撮影がギリギリ映画の体を保っている感じだ。
これは期待してなか
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あなたの微笑みはどこに隠れたの?(2001年製作の映画)

4.0

傑作。ユイレの編集作業を邪魔しまくって怒られるストローブにほっこりしつつ無駄話に見える彼の哲学が映画研究塾塾長と同じであることに爆上がり。画面も完全にペドロ・コスタしていて完璧。あたしゃこーゆーバキバ>>続きを読む

こどもが映画をつくるとき(2021年製作の映画)

3.0

期待値バク上がりし過ぎたせいでそこまでか?と思ってしまったがまぁまぁおもろかった。木材くんがチョンマゲ小僧のメンバーに居そうな名前でよかった。
ちゃんと取材交渉の練習してるのが良い。映画作り、いや物作
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炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.5

めちゃくちゃ面白いが終わり方のくどさでかなり減点してしまう。。。
早撃ちの映画と見せかけて椅子と立ちの状態からのジョン・ウー的展開にはげんなりしちゃった。。

しかし「展開の面白さ」に寄ってるものの防
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バトルランナー(1987年製作の映画)

2.0

デスゲームもの。
トライスターの圧倒的B級映画で話は破綻しまくってるがまぁそこはどうでもいいとして、B級な上にシュワちゃん主演にしてはアクション場面があまり良くない。
カット割りが下手でしょーがない。

ブラス・ターゲット(1978年製作の映画)

3.0

カサヴェテスがgケネディを暗殺から守る話で、冒頭の列車強襲場面、中盤の教会の塔から墜落場面、首折り銃という謎の武器、上司の死体を足で跨ぐカサヴェテスなど良いシーンは多いが、ちと映画として鈍重ではある。>>続きを読む

魂を救え!(1992年製作の映画)

3.5

冷戦下の医大生が荷物の中に謎の男の首のミイラを入れられる。気になった学生は研究室の設備を使ってそれが誰の首なのかを分析しだすというお話で、分析していく過程がそもそも好きなので大変面白かった。主役の顔も>>続きを読む

私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター(2022年製作の映画)

2.5

いやー、感想が全く思い浮かばん。壮絶な姉弟の憎しみあいの話なのだが、そもそもマリコテ苦手。
まぁつまんなくは無いんだけどもドワイヨンみたいに身体性ではなく演技を信じてる感じが見ていてしんどい。

虹をわたって(1972年製作の映画)

3.5

家出少女が横浜のだるま船に潜り込む松竹らしい人情喜劇でめちゃウルっとくる。ボロ屋と川と船の映画。アタラント号みたいな。沢田研二が夜の川辺でギター弾くとこ良いしイケメンすぎる。そいや、女が女をおんぶする>>続きを読む

ともだち(1974年製作の映画)

3.0

日活児童映画でベオグラードの子供映画祭とかゆーので賞をとったらしい。ジャイアン的少年と喘息持ちの弱い少女のお話で公害の原因となるような煙突やらゴミ捨て場やらがよく撮れているしちゃんとしている。道徳的な>>続きを読む

草の響き(2021年製作の映画)

4.0

長回し映画。東出くんが本当に良すぎる。素晴らしい。皆言ってるがジョグしてる時に画面上部にピントがあってない状態で高校生らとニアミスする場面本当に良い。金髪くんの顔アップ1個もなくて潔い。

あと、嫁、
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激しい季節(1959年製作の映画)

3.0

学生のトランティニアンが同い年くらいの美女ジャクリーヌ・ササールには目もくれず篠田ゆう的色気ムンムン30歳未亡人(ドラーゴ)と恋するメロドラマ。そりゃ篠田ゆうには勝たんわ。

ドラーゴの演技が過剰で辟
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バービー(2023年製作の映画)

1.0

『生きる』とか『12人の怒れる男』とか『アクト・オブ・キリング』とかを褒める人が褒めそうな映画。語るに値せず。零点。

1個真面目に言うと、会社の役員が全員男性なショット、画面を見ればすぐ分かるだろう
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ドラキュラ/デメテル号最期の航海(2023年製作の映画)

2.5

ここに来てドラキュラのデザインが100年前の『吸血鬼ノスフェラトゥ』に戻ってきたのは良かったが、カメラより過ぎ&空間描写がいまいちで盛り上がりにかける。画面も暗すぎだし撮影イマイチ…と思ってたらまさか>>続きを読む

国境は燃えている(1965年製作の映画)

3.5

まさかの娼婦たちと軍人のロードムービー。クローズアップが多めだしセリフのやり取りの良さに負ってるところはあるが、面白かった。トラック運転手の軍曹のワイン一気飲みワンカットが特に。

主人公のイケメン軍
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闇動画25(2020年製作の映画)

2.0

『しるし』宇宙人もの。男女4人の友達同士っぽい会話がリアルで本当に友達同士を配役してる?と思った。内容も演出もベタ。
『魔窟番外編 記憶』。デジャブを辿って廃墟に侵入する話。殺人場面より廃墟で人と出会
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サランドラ II(1984年製作の映画)

2.5

1で出てきたモンスター顔の人がまた出てくるし、1で最強だった犬もまた出てくる笑
犬が1の場面を回想する(ワンなだけに🐶)謎シーンがあって笑う。
ションベン・ライダー方式の釣瓶落とし高速移動アリ。

トラック(1977年製作の映画)

2.0

トラックの車窓の映像にデュラス本人とドパルデュー本人の映画脚本を音読したやりとりが重なるという無茶な映画。
二人の会話の場面も時折挿入されるが、朝になったり夜になったりしているのが面白い。がまぁ大した
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ヴェネツィア時代の彼女の名前(1976年製作の映画)

2.0

廃墟の映像に『インディアンソング』の音声を丸々流す、という無茶な作品。
まぁ面白くもないのだが、インディアンソングの男の叫び声が廃墟にこだましてるようでそこはまぁまぁか…

落穂拾い(2000年製作の映画)

3.0

拾うという運動をキーワードとして撮ってくドキュメンタリー。面白い!という程では無いが好感度高い。面白素人見つけたる!という意気込みを感じるし。マルシェのあと散乱したゴミの中からパセリ拾って直食いオジサ>>続きを読む

エスター(2009年製作の映画)

1.5

零点。全然ダメ。お話の映画。んで肝心のお話の方も、子供が大人びているから怖いって…
外国人が日本語ペラペラなの凄いみたいなくだらないテレビ番組レベルやん。

闇動画19(2018年製作の映画)

2.5

『特殊な部屋』。確かに部屋の間取りが奇妙で良いが、あまりに普通のゾンビ映画すぎる。
『霊能者』。これは傑作。短いくせに全員キャラが立っている。家を出たら何故か日が暮れていたりと確かに白石晃士みあり。
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闇動画18(2018年製作の映画)

3.0

『サンドバッグ屋』まぁまぁ。生き別れた親父の演技が下手すぎてこういうモキュメンタリーでは演技力大事だなと思ってしまった。
『取り憑く』幽霊がハモってくるっていう面白設定。後ろの引き戸がちっと開いてるの
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.5

これだけ実話である事を押し出す映画が跋扈する昨今の中で徹底的に映画は虚構でしかない姿勢を貫くウェスの心意気と「役が分からなくても、それでも戻って物語を進めるのだ」というどストレートな体育会系ノリにグッ>>続きを読む

クライモリ/間違ったターン(2003年製作の映画)

3.0

典型的なアメリカの田舎にヤバいやついたホラー。食人野郎3人組の背景もなんも説明ない80分という素晴らしい作りではあるが、ホラーにはその映画の名刺となるような印象に残る場面が1個くらい欲しい。本作にはな>>続きを読む

風たちの午後(1980年製作の映画)

2.0

非常に面白くない。室内ではテンテンと蛇口からの水漏れの音が延々と流れており、そんな単純な、見え見えの付け焼き刃みたいな演出でみんな騙されちゃうん?って感じ。聞いて欲しすぎだろ。ラストもパートカラーにも>>続きを読む

ドアマン(2020年製作の映画)

2.5

『ダウンレンジ』が傑作だったので期待してみたがこれはダメでしょ…
退屈でした。改装中のマンションという特異な状況を活かしきれていない、、アクションは体術に特化しすぎている。伊藤英明はアホすぎて英語喋れ
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ミンナのウタ(2023年製作の映画)

3.5

めっちゃおもろい。怖い女子高生の話。
後には全然生きなかったがテープ逆再生の場面はチビりそうになったし、廃家に入ると母親の映像が自動ループ再生される場面クソ怖い。『邪教』思い出したわ。
マキタスポーツ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

2.0

自分の考えた設定を延々と説明しとる。「意味を探しましょう」というセリフまんまの映画であり、意味から逃げられないクローネンバーグのつまらなさが存分に出ている。いわゆる心理的クローズアップのオンパレードで>>続きを読む

グッバイ・ドリーム(1975年製作の映画)

3.5

同監督の『macon county line』の感想です


これは面白い!
チンピラの兄弟二人が入隊するために南部へ向かう道中に嫁を殺された狂った警察官に犯人と勘違いされ襲われるお話。
90分以内で
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無邪気な子供たち(1979年製作の映画)

3.0

お互いの親が色々問題を抱える金持ちの男の子と女の子の話。
金さえ持ってれば病まずに楽しく恋愛できるんだ金は大事だな〜っていう感想。まぁまぁ面白かった。
映像制作会社のパッパの家がへんてこ日本屋敷で楽し
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