ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

誕生日はもう来ない(1981年製作の映画)

3.0

犯人の主観映像&黒手袋、完全にジャーロだった。今まで見た全ての映画の中でいちばん意味のわからないオチだった。トンプソンの映画4本見たけどそのうち三本が女性が犯人(側)だったりサイコパスだったりするのだ>>続きを読む

地獄で眠れ(1984年製作の映画)

3.0

『必殺マグナム』はヒッチコック的巻き込まれモノであるが、本作のブロンソンは南米の拷問医者を殺るとい任務につく、つまり狩る側に回る。故にサスペンスには欠けてしまう。
付き添いでメキシコ女を連れるという脚
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必殺マグナム(1986年製作の映画)

4.5

傑作。サイコパス殺人鬼とマフィアを同時に相手にするクライマックスのホテル?の構造の素晴らしさ(吹き抜け空間とエレベーター)とその描写の適切さ、そして黒々しい撮影。空間ごとサラリと見せさえすればあとは足>>続きを読む

朝の波紋(1952年製作の映画)

3.5

この時代に仕事バリバリやるウーマンをデコちゃんが演じておる。池部良が若くてかっこええ。ジェームズ・ブリッジス見た直後だもんで映画めちゃ上手に感じる〜

銅鑼でばあやを呼ぶ家とか、バチをばあやにふんだく
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ペーパーチェイス(1973年製作の映画)

3.0

勉強に特化した大学生活もの。撮影はゴードン・ウィリス。全部人のショットで構成されモノとか空間のショットが無いゆえ編集からくるショットのリズムを感じず冗長に感じてしまった。彼女も勉強会の面々もみんな嫌な>>続きを読む

聖獣学園(1974年製作の映画)

3.5

お話は1ミリも面白くないのだが一場面で同じショット、フレーミングは繰り返さない!という強い意志を感じた(次に見た『ミネソタ大強盗団』と真逆)。めちゃくちゃ拘って丁寧に作っているのを感じる。多岐川裕美、>>続きを読む

ミネソタ大強盗団(1972年製作の映画)

3.5

撮影がブルース・サーティースの西部劇とあって絵はほぼ『ペイルライダー』なのだがイーストウッドとの監督の差は感じちゃう。面白いけど。
初期の野球に出会ったり(この場面ボールの軌道がフレームアウトしすぎて
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レニングラード大攻防 1941(1985年製作の映画)

4.0

噂に違わぬ傑作でした。まさにレンフィルムって感じの画面。邦題がアレだがイメフォとかでかかってもおかしくない。ロシア映画伝統のめちゃくちゃに動くカメラと湿度。ぬかるんだ地面やカビの生えた家の壁など画面が>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

2.0

完全にセリフ&脚本の映画すぎるしイーニドが気になる男の子見た時の塾長表現で言うところの心理的クローズアップやブルースを聞いた時のカメラの動きなんかの説明臭さがしんどい。ただオタの心境はよく説明してくれ>>続きを読む

XX ダブルエックス 美しき獣(1995年製作の映画)

2.5

脚本、高橋洋、撮影、仙元誠三という強スタッフ陣だが相当微妙でしたわ〜
主演の嶋村かおりが大根。
パーティションで区切られた安い風俗店の、その薄い壁を日本刀が突き破ってくる描写は良かったけども。あとタイ
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ネプチューン・フロスト(2021年製作の映画)

1.0

30分が限界で途中退出してしまった、こーゆータイプの映画は沢山見てきたので今更どこがどうダメかを言うのも億劫だから一言柔かい表現で言わしてもらうと「方向性の違い」ってやつです。

ロイヤルホテル(2023年製作の映画)

4.0

賢い女子大生が旅行先の田舎のパブでバイトしたらクソ客しかいませんでした〜という話。
画面は前作『アシスタント』の方がキマってるがこれはこれで面白い。
カウンター越しの切り返しでサスペンスを増幅させる仕
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殺しの名画(1946年製作の映画)

2.5

贋作を巡るノワールでVHS画質で暗闇で何やっとるかわからんのと、台詞で経緯説明しすぎなのとでよく分からん映画になっている。
が、列車の音と屋敷の外から入る通過する列車の光で精神を狂わせるという場面、黒
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続・さすらいの一匹狼(1965年製作の映画)

3.0

ご多分にもれず続編でもなんでもないが本作はジェンマが主人公なので普通に見れる。
話はよくある濡れ衣かけられる系西部劇だが、ラストの岩山の銃撃戦などロケーションが良い。意外と忘れられがちな弾切れの概念も
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さすらいの一匹狼(1966年製作の映画)

2.0

普通だし役者陣の魅力が無さすぎる。。。
特に言いたいこともないのでマカロニあるある言わせてください。
「強すぎる主人公がメキシコ系の敵をからかいながらやっつけがち」

Chime(2024年製作の映画)

3.5

黒沢清が得意な描写を短い時間に詰め込んでおり、そのかいもあってか近作で1番良い。逆に驚きは全くなく全て既視感があるのが難点だが…いちばん良かったのが女生徒を埋めたあとの橋の上を走る遠景の移動撮影。ここ>>続きを読む

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

1.5

つまらんな、絵がなってない。お話は正義の『ホワイトドッグ』って感じだった

おかしなおかしな成金大作戦(1987年製作の映画)

4.0

フライシャー御大の遺作。マクガフィン&運動という映画の基礎のようでとても楽しく見れる。車の破壊描写がとにかく凝っている。爆発どーんではないのだ。バンパーが外れる、ボディがパカッと抜ける、タイヤが四輪と>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

4.0

これはみんな言ってる通りバチくそ面白かった!高学歴女性が職場で雑用がかりにされパワハラされまくる地獄。主演の方の表情が一切変わらず画面で語るシネフィルほいほい作品。合わしてすら貰えない目線、怖すぎる〜>>続きを読む

Disney's クリスマス・キャロル(2009年製作の映画)

2.0

1ミリも乗れず。頑張って活劇にしようとしてくれてはいるが、とってつけた感じでは乗れないのよ。分かるやろ。マクガフィンですらないというか。

死神の骨をしゃぶれ(1973年製作の映画)

3.5

麻薬取引を取り締まるフランコ・ネロのお話なのだが画面はほぼ東映。ちとアクションシーンで画面を揺らしすぎな気もするが、まぁ良い。始終忙しなく、まくし立てるような勢いでお話が進んでいく。ついていけない所も>>続きを読む

鵞鳥飼ふ女(1925年製作の映画)

3.5

元オペラ歌手今アル中の女が事件の犯人を目撃したと嘘をつき再び世に出ようとする話。面白い。
事件現場へヨタヨタ歩く場面で後ろから鵞鳥が延々とついて来るショットが良い。エステの場面の顔肉ぺちゃぺちゃとアロ
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鬼火ロウドン(1918年製作の映画)

2.5

ウィリアム・S・ハート自ら監督を務めている中編。木こりが殴り殺した相手のママンが息子を訪ねてやってきて罪悪感から優しく扱ってくうちに技術親子的な関係になってしまうという。中間字幕に頼りすぎていて乗れず>>続きを読む

フランケンシュタインの復讐(1958年製作の映画)

3.0

相変わらずやっていることはえげつないのだがフィッシャーの特性上非常に軽やかにテンポよく撮っておりおどろおどろしさに欠ける。決して悪くないが。。。怪奇やホラーではなく活劇の作家という感じがしてしまう。>>続きを読む

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

2.5

板谷由夏がコロナ禍でバイトをクビになり路上生活者になるという映画。後半、新宿西口の方の公園にたむろすようになってから映画のトーンが変わる。役者陣がクサい。

曠原の志士(1925年製作の映画)

4.0

サイレント期の西部劇のスター、ウィリアム・S・ハートの最後の作品らしぃ。日本で言うとアラカンみたいなものか(顔の系統もなんか近い)。
それはそうと傑作ですよ。ロン・ハワード『遥かなる大地へ』に連なる西
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巨人ゴーレム(1920年製作の映画)

3.5

ゴーレムの造形が誰が見ても浜ちゃんなのだがそれは置いといて面白い。表現主義的なユダヤのラビの家の造形はもちろんのこと、ゴーレムが女のお下げを引っ張って歩くショットの暴力性が凄まじい。『情婦マノン』の女>>続きを読む

トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)

3.0

1に比べるとアクションのアイデアで落ちる。とんがりコーンを被って交通量の多い道路を渡る下りは良かったが。車を追いかけるパターンに飽きてきてしまった。

化け猫あんずちゃん(2024年製作の映画)

4.0

爆おもろ。見たことないレベルでのアニメーションの動きにグッときてしまった。
確かに『おじさん天国』だが、少女の逆立ちからは『お引越し』を真っ先に連想。ピーピーちゃんとの散歩場面で、4匹が勝手気ままに木
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SAFE(1995年製作の映画)

3.5

近作と比べて空間全体を撮るのでミシェル・フランコに絵は似ている。
近作との共通点、①本当に愛し合っているのか分からない夫婦②怖いズーム(本作ではミルクを飲む場面)③ここぞという場面は真正面から人物を撮
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密輸 1970(2023年製作の映画)

3.0

70年代東映の更にアクが強いバージョンというか。「実はこうでした」といちいち過去に遡るダサダサ語りがしんどいが、世にも珍しい海女ちゃん達の水中戦が観られるので、この場面を撮ってくれたことについては評価>>続きを読む

墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

2.5

つまらぬ。
ヘインズの新作を見たあとだと力の差が際立ってしまう。
編集にクセがあるが時間を飛ばしているだけの小賢しいものであるし、カメラをパンすると居ない人がいる、みたいなのは古いよ。ロブグリエ同様、
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メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

4.0

傑作。ヘインズらしくショットが強い。犬の散歩しながらポートマンとメルトンが歩く場面はかなり良い。ペットショップの倉庫でシャドーセックスするポートマンや冷蔵庫のドアを開けるジュリアン・ムーアの場面ではズ>>続きを読む

ハイデイ(1937年製作の映画)

3.5

マーツーと一緒に見てたがほぼアニメの『ハイジ』と同じあらすじらしい。ハイジがじいちゃんの家に来て心を通わせていくくだりのサイレント処理、見事すぎる。雪景色のフランクフルト、ソリとそれを追いかける爺ちゃ>>続きを読む

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

3.5

バネ運動、振り子運動、自然落下、滑空など物理運動の乱れ打ち、活劇に次ぐ活劇といった感じで面白い!
バズが自身がおもちゃであることに気づいてから慰められて復活する下りはセリフ処理で良くないがそれ以外は見
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(1926年製作の映画)

4.0

メアリー・ピックフォードが子供10人引き連れて、底なし沼やらワニやらが行く手を阻むアメリカ南部の沼地から脱出する話。爆面白い!!
閉じ込められた納屋と外のカットバック、沼に沈んで行く樽のクローズアップ
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