ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価 - 110ページ目

白と黒の恋人たち(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

女優に魅力は感じなかったが面白い。ドラッグ批判映画を撮ろうとした映画監督が、資金集めのためヤクの運び屋をやり、女優は撮影の厳しさから逃れるためヤク中になり死亡。っていう皮肉な内容。
+ ヒッチコックの
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ギターはもう聞こえない(1991年製作の映画)

3.0

中々良い。ガレルが死別した妻(velvetsのNICO)に捧げた映画で、ジャンキー女とのつかず離れずな恋愛が描かれるも、やっぱり最後は死者追悼映画となる。まぁ、NICOにささげたのだから当然か。>>続きを読む

ジェラシー(2013年製作の映画)

3.5

シンプルだが濃い。
登場人物が躊躇わない。女に裏切られたルイ・ガレルが拳銃を手にするシーンで、普通の映画なら躊躇いの演出を見せるのだが、拳銃のカットのあと、即発砲。
おフランスの、お芸術な私小説的映画
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裸足の季節(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

加藤泰の傑作『骨までしゃぶる』の100兆倍傑作。この監督はガチのモノホン。

感情は全て運動になる。幸せな結婚をした姉の傍ら、知らん奴と結婚させられ式場のコップに残った酒を片っ端から飲んでいく妹や、コ
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悪の力(1948年製作の映画)

5.0

人生ベストノワール。
ジェームズ・グレイの映画は本作がベースにある気がする。

夕陽に向って走れ(1969年製作の映画)

4.0

再見。
いや~やるせねぇよ…
初見時はなんとも思わなかったのだが、多分VHS のクソ画質とトリミングで見たせいでコンラッド・ホールの崇高なカメラを堪能できなかっただけかと。
夜霧の中、息を殺して追手を
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花子(2001年製作の映画)

3.5

障害者アートものだが、自分には食べ物を粗末にしているとしか思えない。が、現実をどう見るかでそれはアートにもゴミにもなるわけでそれを信じ続ける花子の母親に、ロッセリーニ『アモーレ』のアンナ・マニャーニを>>続きを読む

インモラル・ガール 秘密と嘘(2015年製作の映画)

3.0

月8人はナンパで食っちゃうイケメン大学生が、SNS で男の影を匂わせるセフレに嫉妬しネトスト化する話。言ったらこれもノワールの一種。まぁまぁ面白かった。
画面が理系っぽくて好き。
女の子もカワイイが目
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.5

最高。NWA の面々は勿論、シュグナイトも2PAC もスヌープも皆ソックリでワロタ。
しかしここまでドラマチックな史実をイマイチ盛り上げられない監督は腕がないが、ラップ好きとしてはどうでも良い。
ラス
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保育園の日曜日(1997年製作の映画)

3.0

まぁまぁ。まさかのサイレント映画だった。
コマ撮りなんか使っちゃって。
ちゃんとオヤジ達も出てくるのが良い。
「そこに居たものがいなくなること」は佐藤真のテーマなのかな?

ドッジボール(2004年製作の映画)

2.5

キャラが極端すぎてイマイチ面白くないが、パンツの股間に空気入れて見栄を張るシーンだけ爆笑した。もうちょっとチームプレーの面白さを見たかった。
確かにチャック・ノリスの使い方が見事(笑)

SELF AND OTHERS(2000年製作の映画)

4.5

いやほんと物凄い映画だった。エリセのようにフィルムで死者を直接甦らせようなんてそんな大それたことはしないが、今は無き写真家の牛腸秀雄の存在と不在が強烈に胸に響いた。ラストの肉声反則過ぎ…
カメラはなん
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猟奇殺人の夜(1980年製作の映画)

2.5

つまらない。『ノヴォ』みたいな、記憶ができない病気の女の話なのだが、この内容なら40分で録って欲しい。
前半の45分は病気の女のフワッとした会話シーンだけでなにも起きなくて退屈。
もうちょっと映画の構
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P2(2007年製作の映画)

4.0

超絶大傑作‼ 
超絶絶対美女=レイチェル・ニコルズが、会話が全く通じない変態キモ野郎に地下駐車場に閉じ込められるっていう脱出サスペンスなのだが、登場人物ほぼ二人でよくここまで面白く出来たもんだ…
『ド
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カナリア(2004年製作の映画)

5.0

人生ベスト。カルト教団(完全にオウムを意識)に育てられた少年が、教団壊滅後に妹を探す旅に出るってプロットだけで泣ける。
そしてこの少年=石田法嗣が余りに素晴らしい。
彼の怒りを帯びた目付き!
彼が風呂
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人間ピラミッド(1961年製作の映画)

4.0

アフリカを舞台に白人と黒人が上手くやれるのか?を素人に台本なしで演技させ実験映画。結局はどんな映画も嘘を描いた真実だという気にさせる。
因みに男なら誰にでもその気かあるように振る舞う最強サークルクラッ
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.5

JK 7人が別荘に行くがそこは妖怪屋敷だったって話。ルックスに劣る順に消されていくのが最高。
池上季実子と大場久美子のアイドル映画って感じある。特に池上季実子は石原さとみソックリなのにおっぱい出してく
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4匹の蝿(1971年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アルジェントのベストその2。

人のいない、もすくは少ない空間の撮り方が超上手い。冒頭から主人公が殺人を犯すまでの不条理展開はハマる。

冒頭の心臓バクバクは笑っちゃうので、ああいうのはやめた方がイイ
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シャドー(1982年製作の映画)

3.5

絵的にかなり凄かったはずだが記憶にない。
要再見。

↓追記。

再見。
アルジェントにしてはコンパクトだし、超ハイペースで人が死ぬし死体の美しさは最高だし超傑作っすね。
犬に追い詰められた家が犯人の
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フェノミナ(1985年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

新文芸坐のアルジェントオールナイトにて。

面白かった!
全然怖くないけど、ジェニファー・コネリーのアイドル・ビデオとして見たら素晴らしいので問題なし! 無駄に色んなものにズームしたがるカメラにワロタ
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恋愛社会学のススメ(2009年製作の映画)

2.5

あるカップルのバカンスの様子をドラマ性を一才排除して録った感じ。例えば、山に登るシーンはあっても山頂に到達したとこなんて映さない。
地味だが、女のほうがジワジワと冷めてく様子は良く撮られていて興味
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歓びの毒牙(きば)(1969年製作の映画)

3.5

新文芸坐のアルジェントオールナイトにて。

これは普通に面白い。
冒頭の殺人未遂を目撃するシーン、ガラス張りの空間と奇妙なオブジェの素晴らしさ。
ちなみに撮影がヴィットリオ・ストラーロ、音楽がモリコー
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インフェルノ(1980年製作の映画)

3.5

まじでこれ半端ない。
意味不明すぎて半端ない。
これのストーリーを冷静に淡々と語れる奴いるのか・・・??? セットの金のかかりようとのギャップ!
登場人物が死ねばいいや、死んだら次新しいの出せばいいや
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ジャーロ(2009年製作の映画)

2.0

まぁ普通。どっかで見たような感じです。

つーか、髭面のエイドリアン・ブロディがジョン・タトゥーロにしか見えない件。

スリープレス(2001年製作の映画)

4.0

いまんとこアルジェントのベスト。

バレリーナの首がちょん切られるシーンがすばらしい。延々とカーペットを移動撮影で接写→ぼとっと落ちてくる首!

デリヘルで男の家に派遣された女が、男がヤバイことを悟っ
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スリル・オブ・ゲーム(1987年製作の映画)

4.0

超絶大傑作。精神科医が詐欺師の心理トリックの世界に魅せられハマっていく。
『スティング』の一兆倍面白いと思う。 
騙すのに時間をたっぷり使うのが良い。緊迫感が増す。

殺人課(1991年製作の映画)

3.0

自分のルーツを否定するユダヤ人の刑事が、ユダヤ人迫害陰謀論に巻き込まれ信じ込んでいく。まぁまぁ。あくまで写実的に撮られているが、こういうアングラ組織とか陰謀論がテーマの場合、もちっと非現実的なショット>>続きを読む

炎628(1985年製作の映画)

3.5

ナチによるベラルーシ村民大量虐殺映画。マジにおぞましい。
冒頭のあどけない少年の顔は悲劇が進むと共に本当に変容していく。
他の役者達の顔も気合いが入りまくっており、真正面のクローズショットに耐えうる顔
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ナイルの娘(1987年製作の映画)

4.0

”娘”と言いながら彼女自身の身には何も起きず、家族たち、友人たちのドラマが主に展開される変わった話。 90分通して、”死”の匂いが絶えず付きまとう。
光源が相変わらず自然光で、顔はほぼ逆光。そこもまた
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ザ・インターネット(1995年製作の映画)

3.5

ネットが流行りだした頃の初期の映画で、なかなか古臭いところもあるが、そんなことは関係ない。見事にヒッチコックしてる傑作。キーになるフロッピーディスクなどマクガフィンでしかない。

サスペンスのアイデア
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タイム・ソルジャーズ/愛は時空(とき)を越えて(1989年製作の映画)

3.5

明王朝の近衛兵がタイムスリップして現代香港で悪の近衛兵と戦う話なのだが、無茶苦茶な設定にも関わらず観客を置き去りにするスピードで話が展開するのが最高だった(笑)

使われ尽くしたであろう異文化ギャグが
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サスペリア・テルザ 最後の魔女(2007年製作の映画)

2.5

ホラーと言うよりも、悪の魔女を倒しにいくアーシアってプロットのせいでちょっとグロいドラクエみたくなってる。
まぁまぁですた。
しかし、娘のおっぱい撮るってどんな気持ちなのか聞いてみたい。
本作でもやっ
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.0

超絶大傑作。
なんでこんなに面白い映画を最初見たときイマイチと感じてしまったのだろうか。
赤、青、緑の光はもちろん、盲目のピアニストが夜道歩くシーンで画面の後ろの方の車の中に男が二人いて、こちらを見て
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スタンダール・シンドローム(1996年製作の映画)

3.0

若くて可愛いアーシアがレイプ魔に犯されて精神崩壊。男を殺しだす話。
ダルジェント特有のちぐはぐ感は無いが、際立ったシーンも少ない。
ただやっぱり、絵を見て気絶する病気のスタンダール・シンドロームは特に
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トラウマ/鮮血の叫び(1992年製作の映画)

2.5

首切り殺人鬼の話だが、イマイチ殺人シーンが弱い。せっかく首を切ってるのだから、変にカットを割らずにきれいに切って欲しい。
主役のアーシアがまだ10代で目の下のクマもなくお肌もピチピチで最高。
切られた
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