ゆっきーさんの映画レビュー・感想・評価 - 106ページ目

ブロンド・ヴィナス(1932年製作の映画)

3.5

ルビッチ『天使』のハーバード・マーシャルとディートリッヒのコンビで話も似た感じ。
冒頭のディートリッヒ達が泳ぐ水面の質感が素晴らしい。サイレント映画みたいだ。
スタンバーグは巨大な船フェチであり、本作
>>続きを読む

暗黒街(1927年製作の映画)

5.0

スタンバーグの最高傑作では?
男泣き系ギャングスタ・ノワール。

紐育の波止場(1928年製作の映画)

4.0

超絶大傑作。
夜霧の美しさは歴代ナンバーワン。

嘆きの天使(1930年製作の映画)

3.0

めちゃくちゃエグい。
トーキーになりたてな時代の映画なだけあって、音の演出が豊か。

上海特急(1932年製作の映画)

2.5

ディートリッヒの煙草を吸う顔への照明のとこ(有名なシーンだ)くらいしか見所がなかった

上海ジェスチャー(1941年製作の映画)

2.5

字幕なしで見たので内容がさっぱりわからなかったが、ジーン・ティアニーは美しかった。

マカオ(1952年製作の映画)

3.5

マカオを舞台にした異国情緒なフィルム・ノワールで、ロバート・ミッチャム主演。一部ニコラス・レイが撮ってるようだ。順撮りしてるかどうかは知らんが、最後の20分はニコラス・レイじゃないかしら。

特に夜の
>>続きを読む

アナタハン(1953年製作の映画)

3.0

孤島で女一人、男大人数シチュエーション。
女を巡って男が殺し合うよ。
女が大して可愛くもないのがミソ。
だんだん調子こいていくさまが面白い。沖縄民謡を歌う以外はほとんどサイレント映画のようだった。セリ
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.0

バトルシーンなんかは全然駄目だし、冒頭のカンバーバッチの“普段のお仕事”をわざわざ撮らねばならない効率の悪さなどなどいまいちな点は多い。(これ、いつも言ってるけど“形容詞”の為に時間をとる映画は信用し>>続きを読む

カイロ中央駅(1958年製作の映画)

3.5

TIFFにて。

正に駅の構内を舞台にしたサイコサスペンスなエジプト版フィルム・ノワール。フツーに佳作。

キチガイ役をワザワザ監督自ら演じる心意気が良い。

この時代のシャヒーンほもっと見たいと思わ
>>続きを読む

炎のアンダルシア(1997年製作の映画)

1.5

岩波ホールでかかってそうな、ひらすら長くて退屈な大作。

アレキサンドリアWHY?(1979年製作の映画)

2.0

賞を貰いたいがあまり、エジプトを舞台にして、ナチを敵に設定、アメリカと映画に媚を売りつくした情けない駄作。

最後の休暇(1947年製作の映画)

4.0

フランス映画の秘宝特集@有楽町朝日ホールにて。

実験性とノスタルジアに溢れた傑作であった。
もっかい見たい~

裸のジャングル(1966年製作の映画)

3.5

フラーの『赤い矢』を彷彿とさせる人間狩りもの。
これまたなかなかの佳作。
台詞が殆んど無い純粋な追いかけっこが映画らしい。自然描写も素晴らしく、夕暮れのカットは良いし、時おり挿入される動物同士の殺し合
>>続きを読む

不意打ち(1964年製作の映画)

3.5

自宅のエレベータにとじ込まれたブルジョワなババアが助けを求めるも、侵入者のクソガキどもにイビられまくるという、誰にも共感できない不快指数MAXの佳作。
ババアと息子の近親相姦的なムードやハ
>>続きを読む

リオの男(1964年製作の映画)

2.5

荒唐無稽な活劇なのは良いが、現実を超越してないし、まるっと二時間あるのにも関わらず、これといった強いシーンが無い。
フランソワーズ・ドルレアックは彼女のベストと言うべき美しさ。

アジアの嵐(1928年製作の映画)

3.5

これは傑作‼
チンギス・ハンの子孫の主人公(劇中通して立ってるだけでほぼなにもしない)を傀儡政権として祭り上げる鬼畜米英。
ラスト、「偉大なる先祖の血を呼び起こせ‼」と巨大な文字で出る中間字幕と高速モ
>>続きを読む

チェス狂(1925年製作の映画)

3.5

プドフキン映画祭@アテネフランセにて。
これはかなりよい。チェス映画というより猫映画だ‼

(1926年製作の映画)

2.5

プドフキン映画祭@アテネフランセにて。
内容の記憶は無いが、つまらなかった。

聖ペテルブルクの最後(1927年製作の映画)

2.0

プドフキン映画祭@アテネフランセにて。
内容の記憶は無いが、つまらなかった。

ワシーリー・ボルトニコフの帰還(1952年製作の映画)

1.5

プドフキン映画祭@アテネフランセにて。
内容の記憶は無いが、つまらなかった。

祖国の名において(1943年製作の映画)

2.0

プドフキン映画祭@アテネフランセにて。
内容の記憶は無いが、つまらなかった。

魅せられたデズナ河(1964年製作の映画)

3.5

字幕なしでみたのでサッパリだったが、ドヴジェンコ&ソーンツェワ版『アマルコルド』といった感じか?
無限に落ちてくる果実、農民たちの抗争シーンでの棒のブン回しと扇状に倒れる人間、アヴャンギャルド感
>>続きを読む

戦場(1961年製作の映画)

3.5

面白い。ドヴジェンコと嫁の映画の違いがわからないくらいこの夫婦は作家性が同化している。第二次世界大戦でドイツのウクライナ侵入の攻防を描いた映画。戦争シーンが地味に金掛かりまくっている。戦車と並走するカ>>続きを読む

海の詩(1958年製作の映画)

4.0

ロシア映画らしい、地方の再興をテーマにした共産主義プロパガンダ映画ながらも、ドヴジェンコ脚本なだけあり、どっちかってと、大地と自然への賛歌のような映画であった。
しかしながら、この映画の凄さはそんなと
>>続きを読む

ミッドナイト・スペシャル(2016年製作の映画)

3.0

これは脚本の問題かもわからんが、マイケル・シャノン達がとある場所を目指すモチベーションが弱い。
世界に反抗するエモーションみたいなものが。
絵は綺麗で好き。ジャケットからの都会的なイメージとは裏腹にル
>>続きを読む

禁じられた情事の森(1967年製作の映画)

3.5

なんぞこの怪作は…‼
完全にマーロン・ブランドとリズ・テイラーでないと成立しない映画である。
冒頭の10分、ブランドの筋トレ、庭でくつろぐリズの絵だけで二人が夫婦かつセックスレスであることがなぜか悟ら
>>続きを読む

赤い風車(1952年製作の映画)

3.0

エレファントマンほどではないものの足の短い薄気味悪い画家=ロートレックの伝記映画。
内容はほとんど覚えてないが、カラーがけばけばしくて良かった記憶あり。

ロイ・ビーン(1972年製作の映画)

4.5

人生ベスト級に素晴らしい。20年ぶりに現れた、オールドスクールな男が街を救う?という、”せめて映画の中ではこうであってほしい”という願望が込められたおとぎ話のような映画だった。号泣。

この映画、P・
>>続きを読む

黄金(1948年製作の映画)

3.0

汚れ役も出来るボガートはさいっこーーだねっ‼