Noahさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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マダム(2019年製作の映画)

3.8

今まで観たドキュメンタリーの中でもかなり好きな部類。

時代に女らしさを押し付けられながらも立志して大成した祖母、親から男らしさを説かれる中で自分のセクシャルに悩む孫。

女らしさを一種の価値観として
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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

3.5

北欧映画時代あまり明るくないが、北欧コメディはもっと明るくない。…大体こんなシュールな感じなの…?

ジャブのように軽くでもテンポよくかまされて、ボディーブローのように後から効いてくる。映画のノリに慣
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フランス組曲(2015年製作の映画)

3.6

最近で言えば「愛の不時着」とかもあるように、ストーリーの設定自体は割とありがちな「ロミジュリ的関係の男女の恋物語」。
ただ、いかんせん占領という背景が重くのしかかる。

敵のはずなんだけど、1人の男と
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.8

相変わらずの一筋縄ではいかない愛憎の物語。お話が切なすぎて好み。憎しみが愛に変わったけど、素直にさせてくれない周囲のあれこれ。

ここ最近のオゾン作品を除外したら、この監督の中ではかなり情緒的な表現を
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.7

学校の授業で「世界を変えるために何をするか」という課題が出た…主人公は優しさの連鎖を実行に移す。最初は失敗に終わったかに見えたが、少しずつ気付かぬうちに変わっていく。

主人公のハーレイ君の演技はもち
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いとみち(2020年製作の映画)

3.8

津軽弁ごりごりの女子高生いとは、母の死をきっかけに得意だった三味線も封印してどこか後ろ向きに生きていた。
そんな時ふと目にしたメイド喫茶の求人。そこで出会う魅力的な人生の先輩達。
起こる事件。いよいよ
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.5

待ちに待った死霊館シリーズの本流第3弾。
スピンオフなど全て観て完璧な状態で挑んだ感想としては、「死霊館よりは、最近のスピンオフに雰囲気似てる」。

もちろんホラーとしての完成度は他のシリーズより高い
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.7

エンドゲームの前に見れず、今更初視聴。
なるほどこういうバックグラウンドなのね。

中盤に謎が解けていくあたりまで結構混乱しながら観てたので少し疲れたかな。どんでん返しの連続。
謎が解けた後はスッキリ
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.9

コーヒーを飲んで、タバコをふかしながら繰り広げられる会話劇の短編集。

各章ごとに題名がついていてそれのおかげでだいぶその章の楽しみ方、着眼点を教えてもらえるから親切。

どの章も「なんかこういう会話
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

3.6

今でいうポップソング全盛期の中で、「ソウルこそカッコいいんだ!」と尖った音楽の趣味を持った2人が、仲良くなってのし上がって、でも上手くいかなくて…という紆余曲折を経ていく話。

この時代のクラブにはつ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.8

凄腕プロデューサーのポンポさんに弟子入りしている主人公が急遽監督に抜擢されて映画を撮っていくお話。
企画立案から撮影と編集、完成までの過程において、現場の話やジレンマと工夫の話。アニメ映画と見てなめて
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.6

あらすじを見て「弟の妻とその連れ子に当たりが強い兄」と見た時、「どうせその後分かりあう的なやつでしょう」と思って見たらほとんど辛く当たってて、こちらまで「こいつめ!こなくそ!」と思うくらい頭にくる。>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.7

全然誰も言うことを聞いてくれないバージョンのディープインパクト。
現代社会への痛烈な皮肉を込めてて、ラストへの展開含めてNetflix映画の中ではトップクラスで面白い。

俳優が豪華でそこも魅力の一つ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.0

自分が中国人のハーフだからっていう思い入れもあるけど、ここ最近のMCUの中でもかなり好きな方。

アクションや世界観はもちろん、ついつい英語になってしまいがちなセリフも、大事なところはちゃんと中国語で
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

4.0

物語としては切ないし、観終わったあとため息が出る悲しい話だったけど、なんかすごく綺麗だった。
女同士の友情物語というより、愛による連帯の物語だと思う。

いわゆるLGBTQ +を主題に扱ったものではな
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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

3.8

自閉症を抱える子どもたちをサポートする団体と、問題を抱える若者の職業訓練を行う団体。
それぞれ別の団体だけど、子どもの支援員を若者が行うことでwin-winの関係が安定していた。しかし自閉症児サポート
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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.5

これまでのエリックロメール作品の恋愛劇とは打って変わって、恋愛要素が皆無の政治劇?の装い。

田舎村の開発に向けて総合文化会館を作ろうとする市長を中心に、それに反対するネガティヴ教師や、その騒動につい
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.9

パリの街中を舞台に、ランデブー(合流や接触)によって引き起こされる悲喜こもごも。3章に分かれて展開される1話完結方のお話。

3つとも全て恋愛にまつわるエピソードで全てが失恋で終わるのかなんとも切ない
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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

3.8

田舎暮らしの純粋で理想主義的なレネットと、都会っ子で洗練されてて現実主義のミラベル。
正反対の2人の女の子がたまたま出会い仲良くなり、パリでシェアハウスをするお話。

4章に分かれていて、物語の展開と
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エルミタージュ美術館 美を守る宮殿(2014年製作の映画)

3.7

メトロポリタンやルーブルに並ぶ世界三大美術館の一つ、エルミタージュ美術館の歴史と貯蔵品に纏わる物語。

まず開幕から美術館自体の美しさに心奪われる。リアルで足を運んだら多分2日間は出てこなくても退屈し
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

3.9

四角関係で展開されるドロドロ恋物語だけども、エリック・ロメールにかかればどこか爽やか。
ただ展開がドキドキするから、いちいち「な、なんだってー!?」と言いながら観てました。

出会った時その人がどんな
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緑の光線(1986年製作の映画)

3.8

彼氏と別れたから、気を紛らわす為にバカンスに行きたいけど、とにかく1人じゃいられない女。
その右往左往を描く作品。

エリック・ロメール作品の特徴の一つとして、「こういう気持ちになることあるなぁ」てい
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.6

インフィニティ・ウォーの前日譚、かつサイドストーリー。エンドゲームでの展開が分かってるからどこか少し切なさが漂う。

今までよりもシリアスな展開満載で年齢層もやや高め。
ただタスクマスターを始め新キャ
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満月の夜(1984年製作の映画)

3.7

エリック・ロメール監督の“喜劇と格言”シリーズ第四弾。

「二人の妻を持つ者は心をなくし、二つの家を持つ者は分別をなくす」がテーマだけど、本当にこれに尽きる。

主人公の女はひたすらどっちつかず。彼氏
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

3.7

トムハンクスとメグライアンの黄金コンビ。もう安心感しかない。
ネット上では仲良しべったりなのに、リアルではすれ違い。もどかしさもあるけど、そこが醍醐味。男側にアドバンテージがある展開はどうなんだろう?
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.8

夏休み、海辺にある従姉妹マリオンの別荘にやってきたポーリーヌは、自身も良い男子を見つけながらも、マリオンの友人たちの恋模様に巻き込まれる。

ダメンズに引っかかるどころかその事を認めない従姉妹と、やた
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美しき結婚(1981年製作の映画)

3.4

理想的な「自分を高めてくれる相手との結婚」を夢見てる主人公が、良い物件の男を見つけるや否や、あの手この手でアタックしては上手くいかずにキィィィィィ!!となる話。

観てて「あらら」となる微笑ましさがな
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.7

子どもの頃親に新しい絵本を読んでもらった時のキラキラ感を詰め込んだような、ひたすらに絵が綺麗なアニメ映画。
本当に絵本がそのまま動いている感じで、どのシーンを切り取っても飾れるレベル。

ストーリーに
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.9

なんかフランス人の恋模様って大体拗れてるよね。

元カレとの疑惑を、普通に話せばいい事を「束縛だ!」と言って話そうとしないアンヌと、そのせいで不安になり元カレをストーキングするメンヘラ彼氏フランソワ
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チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室(2008年製作の映画)

3.5

注目されたがりのチャーリー君。おいたがすぎて名門校を退学になり、地域の高校に転校。
そこでも人気になりたい彼は需要と供給に目をつけて、多感なティーンのお悩み相談とお薬処方でウッハウハに。彼女も出来てね
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.7

20世紀初頭を舞台に、石油で財を成したとある男の成功と狂気の物語。

彼の人間性の移り変わりや、息子や村人との関係性の中で話が少しずつ進んでいくので、話のプロットを理解していくというより、「彼がどうい
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

3.9

前スースクの酷評を鑑みて、大幅に改善を加えて登場した新スースク。
なるほど、映画としてのクオリティは抜群に高くなっている。コメディとしても脚本としても。
個人的に前スースクの方が“DCっぽさ”はより強
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

明晰夢の中に入るような感覚で、相手の大事な情報を盗み出す産業スパイ。過去の犯罪歴を消してもらうべく、「無意識の中にアイディアを植え付ける」“インセプション”にチームで挑む。

無意識や記憶が舞台なだけ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.6

状況が二転三転して、最後までどう転ぶか分からない展開で良かった。
グロテスクなアクション要素はエンターテイメント性を高める為なのかな。

個人的にはアクションの影に隠れた、左翼エリート層と右翼パンピー
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

ノーラン作品史上最難関の難しさ。
こちらの理解度を挑戦されているようですごくワクワクした。結果、鑑賞後に解説を見ることになったけど…笑

物語全体が折り畳み式合わせ鏡ような感じだと理解したら良いのかな
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