rikakoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

とても壮大で余白が多い
簡単には解釈できずこちら側に判断を委ねる感じがA24らしい

"家は生活の宝箱でなくてはならない"
有名な建築家の言葉が頭に浮かぶ。その愛や歴史みたいなものが深いあまりこうして
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

2.5

犯罪者当人が当時を振り返る映画ってかなり変化球だと思うのだけど。よく出演したなぁという率直な感想と共に、それぞれが自分のいいように過去を塗り替えてて、だから裁判や警察がいるのだなと思った。人の記憶なん>>続きを読む

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.0

なぜいつもこんな惹かれるのかずっとわからなかったけど、この映画でようやく腑に落ちた。ティモシーシャラメの目が好きだ。

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

2.5

浜辺美波が本当にかわいい。健気。無邪気。
タイトルの通り病と闘った先の結末かと思いきや…展開が唐突すぎて驚きの方が強く後半は飲み込めない部分が多かったな。
薄々気付いてはいたんだけど、北村匠海の静に包
>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

実話を元にしたと後から知り、いくつか記事を読んでみたけれど 映画以上に残酷で壮絶で逃げ場がなく、ただただ母親が憎く歪んだ存在にしか思えない。
それでも彼が映画の中でお母さんが好きだと言ったように、見捨
>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

従姉妹のお家に遊びに行くと叔母さんがいつもお抹茶を立ててくれる。小さい頃は苦くて嫌いだったけど、大人になって段々と茶碗の柄が可愛いと思うようになった。今度お邪魔する時は立て方を習ってみようかな。

>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

理解できないよと散々周りにハードルを上げてもらったおかげで、理解できないことをも楽しめたからよかった
事実や推測は結局のところどうでもよくて 分かりやすいことが正である今の風潮に一石を投じるクリストフ
>>続きを読む

SCOOP!(2016年製作の映画)

2.5

リリーフランキーの怪演がこびりついて離れない。そっちの人にしか見えなかった。
最近の報道の仕方には違和感を持つことが多くて 正直この業界の人達のこと毛嫌いしてたけど、彼等なりの葛藤とプライドが想像でき
>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

先日瀧本さんにお会いしたからか、映像の美しさに終始見惚れてしまった
花火を映さない演出きれいだったなぁ
是枝監督の映画はいつもお婆ちゃん家に来た時のような安心感と穏やかさと、心をほどいてくれる温もりが
>>続きを読む

BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ(2020年製作の映画)

3.5

今まで彼女たちの煌びやかな所しか見えなかった、というより見てこなかった、というのが正解か。トップスターに駆け上がることの葛藤と孤独が垣間見れて当たり前だけどあぁ普通の女の子なんだなと思えた。
自身を奮
>>続きを読む

インセプション(2010年製作の映画)

4.5

TENETの肩慣らしにと思い観賞。どう生きてきたらこんな映画作れるの。コブがサイトーを救いにきて冒頭のシーンと繋がった時、あまりにも面白くてため息出ちゃったよ。もう一回観たい。。(TENETまで辿り着>>続きを読む

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.0

なぜそこまで執着するのか、自分でも説明できない欲や夢って皆ある気がして、真っ直ぐなジミーがとても尊かった。
サンフランシスコの歴史や人種問題は正直知識不足で、理解が追いつかないシーンがあったことは悔し
>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

中学生くらいの頃、4つ離れた兄の部屋に忍び込んでは勝手にCDを聴いたり漫画を読み漁ったり、いつも一歩先をいく兄の世界が羨ましかったことを思い出す。お母さんの化粧台の口紅もそれに同じ。
この映画は男のロ
>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

綺麗でロマンチック。SFってぞわぞわすることが多くてたまにしか観ないけど、脅威を感じつつ愛着も湧くし、気味の悪さと人間らしさがバランスよかったなぁ。ラストのエヴァの笑顔がとびきりキュートで人工知能に恋>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

2.5

もっとミステリアスな話かと思ってたから意外だった。高橋一生はロマンスドールよりこの役の方がしっくりくる。吉田鋼太郎のタバコの吸い方、癖があって好きでした。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.5

窪塚洋介の言葉を借りるとすれば
"悪いことすんなって言ってんじゃないの、ダサいことすんなって言ってんの"ですね。パーティーに送り出す上参加しちゃう先生って最高。
開始1分から音楽がとてもいい。もうちょ
>>続きを読む

人生フルーツ(2016年製作の映画)

5.0

久しぶりにパンフレットを買った。修一さんが毎日手紙を書いていたあの場所はコックピットと名付けていたらしい。人生がユーモラスで瑞々しい。もう一回と言わずこの先の人生で何度も観たい。

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.0

噂には聞いてたけどなんだこれ。いろんな感情が波打って、観終わったいまとても満足感に満たされている…
ギャグ漫画をおしゃれに撮ったらこんな感じかなってにやにやしながら観てたのに、気付いたらハンクとメニー
>>続きを読む

走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

2.0

出来立てのごはんを頬張りながら泣きじゃくるシーンは太賀くんの魅力が全部詰まってるなと思った。あと横顔が素敵。
内容は終始淡々としているのと所々行動が浅はかに見えて感情移入しづらかった。

ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.0

園子の忘れたピアスを持って追いかける瞬間、別れ話の最中、海を眺めて園子を思い出す時、音楽がかかるタイミングがいつも絶妙でよかった。
主題歌を安部勇磨が歌うのもいいね。

公開前珍しく前売り券を買って楽
>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

4.5

輝かしくて、鬱々としてて、儚げで、清々しくて。何者でもない時の血走るような熱量にはいつだって敵わないと思うから羨ましいんだろうな。
恋人の好きな音楽をかけたとき、偶然同じ本を買って帰ったとき、夜明けま
>>続きを読む

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.0

好きってなんですかという子供からの質問に、朝起きたときに思い出す人は結構好きなんじゃない?とイチローが答えてた。夜は判断力が鈍るから天気の良い昼間だと。

主人公が妻のニッキを思い出して取り乱すときは
>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.0

ずっと大切にしてきた思想を同じように大切にしてる人と出会ったとき、それ以上に幸せなことはなくて、性別とか境遇は関係なく本能で求めてしまうものなんだなと思う。"失った片割れ"って表現がよかったな。元々は>>続きを読む

mellow(2020年製作の映画)

3.0

なにか想いを伝えたいとき、それが友達でも先輩でも家族でもなぜか花束を選びがち。変にかっこつけるより真っ直ぐに伝わる気がして。目に留めてなかったお花に心奪われたりするからいつもお花屋さんのお任せにしちゃ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

自分を曲げられないことへの腹立たしさと焦りと、情けなさと、寂しさが溢れてしまう日があるとしても、好きなことへの情熱だけは消えないように生きていく。女性として生きる幸せも然り。
上手く言えないけど、映画
>>続きを読む

きょうのできごと a day in the home(2020年製作の映画)

4.5

演技と本音の境界線が曖昧。この先娯楽がより奥深いものになる予感がしてとてもワクワクした。自粛期間に作られたリモート作品をいくつか観たけど、一番好きです。皆がどう過ごすか模索していた中、どの作品よりも早>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.5

起きて一番に恋人にキスをする
毎朝同僚の不運に相槌を打つ
部屋中が柄
飼い主が戻るまでお座りして待つ
お祝いにモノクロ映画を観る
マスターの口説き台詞とぬるいビール

変わり映えがないようで日々はしっ
>>続きを読む

ジヌよさらば かむろば村へ(2015年製作の映画)

3.5

色んな荒波に揉まれているうちに小さい頃の田舎暮らしにまた憧れを抱いてるのかも。あんなに外の世界に出たかったのにな。不思議。外に出て、沢山の景色を見たってことなのかな。
でも単純に田舎がいいんじゃなくて
>>続きを読む

友だちのパパが好き(2015年製作の映画)

3.5

カオスがすぎるとこんなにも滑稽なんだね。特に最後の病室にマヤが現れてお父さんが泣き出すシーンなんて最高か。最初から最後まで間が素晴らしいよ。何回も吹き出して笑ってしまったわたしもどうかしてるが。こうい>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.5

流れる音楽は穏やかで、外はいつも晴れていて。緑は丁寧に生きている。だから余計に苦しい。彼の周りはこんなにおおらかなのに。彼だけ息が苦しそうだった。
どれだけ愛していても救えない時がある。そもそも救うっ
>>続きを読む

僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

2.0

ネイサンが初めて素直に悲しみを打ち明けたあと、お母さんの車の助手席に座ったシーンがとてもよかった。
エイサバターフィールドは思考深く内向的でもがく役が本当にうまい。

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.5

抱える闇も思想も空気を介せば他人事になるから、相手を理解してると思えることは自分のエゴかもしれない、多少なりそう思うようにしてる。
ヴァイオレットを救えたフィンチなのだから、フィンチの闇にも光が差し込
>>続きを読む

エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

3.0

初期の映像が流れると懐かしくてもう。トッドとジェシーの体型の変化は6年前を再現するには少し無理があったけど、笑
ともあれシリーズの続編はファンには堪らないね。(と言っても約1ヶ月で全部観た)
ベターコ
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

富裕層と貧困層は混じり合えないのだろうか。立場は違えど、自分の想像の外で生きる相手にリスペクトし合うことを忘れてはいけないと思う。互いの苦労など知る由もないのだから。
舞台の2つの家は全てセットなのだ
>>続きを読む