rikako

mid90s ミッドナインティーズのrikakoのレビュー・感想・評価

4.0
中学生くらいの頃、4つ離れた兄の部屋に忍び込んでは勝手にCDを聴いたり漫画を読み漁ったり、いつも一歩先をいく兄の世界が羨ましかったことを思い出す。お母さんの化粧台の口紅もそれに同じ。
この映画は男のロマン的なエッセンスが強いから男性の方がより共感しやすいんじゃないかな。

プロスケーターとコネを作りたいレイと、目標を失ったファックシットがお互いの生き方に理解を示せず睨み合うシーンが青々しくてよかった。昔は仲良かった友達とズレを感じた瞬間の困惑とか、焦りとか、寂しさみたいなもの、女の私でも経験があるもの。くっついたり離れたり友情は形を変えて続いていくね。

主演の子以外長編映画はこれが初めてというから驚き。すごい自然だった。本能で好きなことをやってる姿には敵わないよなぁとつくづく。
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