のこのこさんの映画レビュー・感想・評価

のこのこ

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(2025年製作の映画)

3.8

敵って何?素朴な疑問から鑑賞。

モノクロの映像が昭和を思わせる作品。次第に現実なのか妄想なのか分からなくなる。老いの入り口にいる自分自身に重なり、「敵」について思い巡らせてみた。老いること、人との繋
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

4.2

ホロコーストを生き延びた建築家ラスロー。ユダヤ人というだけで、居場所を生命を奪われた負の歴史を何とか生き延びる。体も精神もボロボロになりながらも米国で妻と姪を待ち続ける。

幸運にも、米国で建築に携わ
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FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.5

Eテレで放映されると知り、録画してから鑑賞。

アニメの間にリアルに映し出される当時の映像。大半を生き延びる為に費やした日々を思うと、生きていてよかったとまず思う。そして、心の内を語る相手がいて、心の
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聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

4.7

あらすじを読んで、見てみたいと思い鑑賞。  

幼い頃から培われていたであろう信仰心と愛国心を持ち、家族の不自由ない生活を願い昇進を受け入れる父。それを懸命に支える母。ある事件をきっかけに動き始める世
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人間の境界(2023年製作の映画)

4.5

まるでドキュメンタリーのような仕上がり。モノクロの映像がより表情や暗闇を描き出していた。

ヒトラーの時代に生まれた難民の問題。為政者の都合で酷い目に合うのはいつの世も市民。自国で平穏に生きることがで
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とべない風船(2022年製作の映画)

4.5

ぐっと心を掴まれた作品。

ラストの黄色い風船が、幸せの黄色いハンカチと重なった。凍りついたような深い悲しみも、温かい人との繋がりで溶けていく。幸せな気持ちになる作品でした。東出昌大の演技が素晴らしか
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ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.0

坂元裕二さんの脚本ということで鑑賞。
 
硯カンナを演じる松たか子さんが、可愛くて愛おしかったです。一生懸命だけど可笑しみもあって絶妙。北斗くんのサラリーマンでおじさんっぽい姿に驚き。
タイムスリップ
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア(2024年製作の映画)

4.0

生きていれば、死は必ず訪れる。どんな最期を迎えるのか、そんなことが身近に感じられる歳になり、見入ってしまう作品だった。
自分らしく生きてきたマーサが、突然完治しない病を患う。投薬治療に希望がもてなくな
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室町無頼(2024年製作の映画)

3.3

入江悠監督で時代劇ということで、映画館で鑑賞。

途中、西部劇を思わせるような劇伴と砂埃シーン。昭和を感じさせる劇伴や「七人の侍」のような画もあり、なんだか懐かしさを感じる作品でした。一揆のシーンは、
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港に灯がともる(2024年製作の映画)

3.8

震災後、生まれた灯と震災を経験している両親との溝というか、家族が分かり合えないつらさ。街の復興が進んでも、心の修復には長い長い時間がかかるのだと改めて感じた。
今回は、灯のように震災後生まれた世代の苦
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どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

4.2

統合失調症と診断されるであろう姉と通常の生活を続ける両親。根底にあるのは愛なのか、世間体か。姉の尊厳は守られたのか。

弟である知明さんが家族を見捨てなかった、姉の尊厳を守ろうとしたその事実が尊いと思
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太陽と桃の歌(2022年製作の映画)

3.7

うちの周りに、高齢者が亡くなると畑がなくなり木が切り倒されソーラーパネルが並んだ景色になっているところが何箇所かあります。見慣れた景色が、意地するのが大変という理由でなくなっていく現実。ふと、それを思>>続きを読む

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.5

カラフルな傘、シェアハウスのインテリアや役者の衣装が色彩豊かでお洒落。そこ、楽しめました。
感情の機微を大量の食材で描いたり、苛つく見返りをお金で数値化したり見える形にしていた。大切な場面で降る雨、怒
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

5.0

格差社会の韓国の暮らしぶり、半地下の住まいを初めて知り、衝撃を受けた。展開がスピーディーで、見応えがあった。

どんなに姿を繕っても、臭いだけはどうしようもなかった現実、とても納得。ラストがよいと作品
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かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.8

ずっと観たかった河村光庸さんが関わったスターサンズの作品。

北朝鮮という国の奥深い闇、北朝鮮に生まれた人の視点から見た愛国心など、それぞれの視点から見えてくる朝鮮をルーツにもち、日本で暮らす人につい
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茶飲友達(2022年製作の映画)

4.0

地元出身の岡本玲ちゃんが主役で、劇場で見逃していたので鑑賞。

老人の性の問題を正面から描いていることに拍手。性=生きること。当事者にしかわからないであろう現実に手を差し伸べた事業、触法行為ではあるの
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VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

3.7

息子と離れて暮らす老夫婦の日常が淡々と描かれている。心は健全だが体が壊れていく夫と精神を病みながらも健康な体で老いていく妻。2分割の画面で描かれていることで、それぞれ本心がよりリアルに描かれていた。>>続きを読む

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)

3.5

異星人に対する差別、容赦ない詮索。その人のルーツを暴くことが正義として描かれていることに恐怖を感じた。
異星人の話でなく、今まさに聞いた話を鵜呑みにして、あれこれ言ってる現代社会を語ってるのではないか
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

4.0

孤独な毎日から解放されたくて手に入れたロボット。理不尽な別れが2回あり、切ない気持ちになった。台詞はなく、表情と劇伴だけで展開していくけど、映画の世界に浸ることができた。

生身の生き物と作られたロボ
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アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

4.2

とにかく面白かった。キャストがハマっていて、キャラクターが濃い。展開にスピード感があった。
岡田将生扮する詐欺師には辛い過去があり、緻密に組まれた計画だったと種が明かされる事で、よりストーリーに深みが
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正体(2024年製作の映画)

4.1

原作、WOWOWドラマも観てからの鑑賞。

警察内部の判断や判決の早さなど違和感は拭えないが、改変を加え、長編の原作を2時間に仕上げたことに拍手したい。完成度の高いエンタメ作品に仕上がっていると思う。
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

とても心に沁みる作品。
パニック障害とPMSに優劣をつける山添くん。とっくに自分の病気を受け止めてる藤野さん。出会うべくして出会った2人が、いい距離感で理解し合っていく。恋人でもなく同志のような関係が
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.5

娘に勧められて、久しぶりにアニメ。

実写にはない、漫画のようにコマ送りになってる映像が印象的だった。藤野が体全体で飛び跳ねながら帰る帰り道の描写が好き。

なんもかんも乗り越えて、飲み込んで描くしか
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遠いところ(2022年製作の映画)

3.6

ただ、幸せに生きたいアオイの姿が痛々しい。そんな現実。差し伸べられた手に自分を委ねられない生い立ち、それが負の連鎖になっていく。
私たちに問いかけるラスト。どうすれば、といつも思う。

Chime(2024年製作の映画)

2.7

黒沢清監督に苦手意識を持ちつつ鑑賞。
終始不穏な雰囲気。光のチカチカやゆらめき、陰の動き、音。家に帰っても変わらず異様。息子の薄ら笑い、妻の行動。とにかく不可解。

一番背筋が凍ったのは、大量の空き缶
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余命10年(2022年製作の映画)

4.0

原作を読んでから鑑賞。
小松菜奈さんの演技に引き込まれ、台詞一つひとつが心に響きました。人を好きになることで、「生きたい」と思い、母の肩で泣くシーン辛くて悲しくて。
原作とは異なるラストに、私的にはほ
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.2

シュー・グァンハンが高校生と18年後のジミー姿を見事に演じ分けている。バイクの2人乗りシーンやアミとデートする時の初々しさがかわいい。前半はジミー目線で、後半はアミ目線で描かれ、「そうだったのか。」と>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

運命の相手だったかもしれないけど、切ない幕切れ。「あるよな、そういう展開。」と思いつつ何ともやりきれない気持ちが残った。どちらも自分の生き方があり、どちらも相手の気持に寄り添う。何処かで違う選択があれ>>続きを読む

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.0

笑いに取り憑かれたツチヤ。振り切った生き方が凄まじかった。周りの優しい奴らが手を差し伸べても、生き方を曲げれない生きづらさを抱えたツチヤ。自分に嫌気がさしても、やっぱり笑いを追い求めるしか生きる術のな>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

4.0

役だとわかっていても、リリー・フランキーがとにかく怖かった。原作をリアルに描いていて、ホラー映画より怖かった。

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

3.7

撮影が今村圭佑さんと知り、鑑賞。
川の畔にぽつんとある古びたベンチの周りで起こるいくつかの日常。監督が、この作品を撮ろうと思ったきっかけが素敵。
私的には、恋人が買い物帰りにふと座り、別れ話をくり広げ
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(2023年製作の映画)

4.5

原作を読んでから鑑賞。
どう映像に落とし込むのかとても興味がありました。実際の事件をモチーフに描かれた作品で、普通の人の中に潜む残虐性を感じました。さとくんを引き受け演じた磯村勇斗さんに拍手です。淡々
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.6

尾野真千子演じる田中良子の生き様が半端ない、強烈。
スターサンズの作品は、弱き者を弱い者として描かない。パワーを感じる作品でした。

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.9

原作を読んでから鑑賞。
物語の根底に流れる「生きてていいんだよ、そのままで。」というメッセージが、杉咲花と志尊淳によって見事に描かれていました。志尊淳演じるアンさん、切なすぎました。
映像も美しかった
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