だいごろーさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

花札渡世(1967年製作の映画)

3.8

@シネマヴェーラ渋谷

今まで観てきた梅宮辰夫の中で一番カッコ良かった

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.6

@TOHOシネマズ日比谷

あのネタありきの作品の続編なんでどうなるかと思いきや、腑に落ちない部分はありつつもきちんと続編として機能してた。前作ではちょい役だった彼が活躍したり、前作のキャラがまた違う
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ日比谷

良作でした。イヤな主人公が同じ日を繰り返すことで自らと向き合い、成長するという「恋はデジャ・ブ」と同じプロットでありながら、今作は主人公が殺されると同じ朝を迎えるという作り
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人魚伝説(1984年製作の映画)

4.2

2016/12/9
妄執・異形の人々 文芸篇
@シネマヴェーラ渋谷


2019/7/9
自宅にて2度目の鑑賞。やっぱり凄い映画だった。夫を原発団体に殺されたヒロインが復讐する復讐譚なんですけど、キル
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トロピカル・マラディ(2004年製作の映画)

4.0

@東京都写真美術館

アピチャッポン未見の作品。ずっと観たかったんで嬉しい。

前半と後半で全く違うテイストの作品。前半はゲイカップルのタイでの日常が描かれる。監督自身がゲイなのは知っていたけど、スト
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ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.5

@TOHOシネマズシャンテ

不思議な西部劇でした。大好きなホアキンとジョンCライリーが兄弟役なだけで個人的には満足なんですが、話自体がぼんやりしててつかみどころがなく、面白くはない。兄弟愛にだけフォ
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

4.2

@TOHOシネマズ錦糸町

冒頭10分くらいの掴みが抜群にうまい。異様な編集リズム、カット割り、言葉の洪水のような台詞回し、どれも普通の映画とは違うすごいテンションで迫って来るもので僕はかなりハマりま
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バハールの涙(2018年製作の映画)

4.0

@新文芸坐

ISを相手に武装化して闘う女性たちがいることに驚いた。彼女たちはかつてISに家族を殺され、自らは奴隷として売られ命かながら逃れた人たちなのだ。そして今はISを相手に闘う。これは女性が自ら
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ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.6

@新文芸坐

この事件について、正直あまり知らずにいたんですが、あまりの凄惨な出来事に打ちのめされる。ワンカット、手持ちカメラの臨場感でその場にいるような疑似体験ができる映画体験。
新文芸坐はたまにヤ
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フィーバー・ルーム(2016年製作の映画)

4.5

@東京芸術劇場

数年前にKTTAで観て以来、久しぶりの東京での再演ということで駆けつけました。
前半はいつものアピチャッポン。夢や記憶について、眠くなるテンポで語られていく。全く同じ話が繰り返される
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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.9

@ヒューマントラストシネマ有楽町

映画が終わったあとに、待ち構える次の修羅場。ラストが底意地悪くて大好き。ペネロペクルスは全く見た目の変化がなくて毎回見るたびに驚く。

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.2

@ヒューマントラストシネマ有楽町

素晴らしいです。男と女の付かず離れずの関係、それを彩る音楽。前作のイーダもそうだったが、モノクロな画面がなんて豊かなのかと驚いた。
ラストの風の吹き方にも感激。
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.0

@TOHOシネマズ新宿

見応えのある骨太な作品でした。まず、オリジナルの脚本が見事。白石監督もさすが。香取慎吾もそれなりに健闘してた。
ちょっと劇伴がイマイチだったくらい。

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ錦糸町

甘ったるいJ-pop的な恋愛映画で始まりながら、途中から驚愕の展開を見せる。EXILEの歌をヒロインが歌って幽霊を召喚するシーンや、スナメリの人形に入った幽霊とデートするシ
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ錦糸町

凄かった。アニメーションでしか表現し得ないかなり攻めた表現に打ちのめされた。原作読みたい。
たしかに言われてた通り、テレンスマリック感はあった。これくらい突き抜けた訳わから
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.8

@シネリーブル池袋

観終えた後に良い映画だったなとしみじみ思える素敵な作品でした。有名な人気俳優を使ったありがちな作品とは違う魅力がありました。スルーするところだったけど、塩田監督だと知り、観に来て
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7月の物語(2017年製作の映画)

4.0

@ユーロスペース

初ギヨームブラック監督。めちゃくちゃ面白かった。

一部
バカンス映画で楽しげに始まりながら、喧嘩を経て、2人はそれぞれ違う小さな冒険へと繰り出す。
浮気男の彼女乱入からの湖にド
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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

3.2

@ヒューマントラストシネマ渋谷

歌の力だけで映画を引っ張っていくにしては弱すぎると思う。
話に面白みもなにもない気がする。映像的な緩急も見せ場もなく、眠かった。俳優が悪くないのにもったいない。
これ
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スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

4.2

@TOHOシネマズ錦糸町


こういう死体を積み上げることしか考えてないタイプの映画ってたまにあるけど、これは最高。好みの映画だった。
まず、 母親がローラダン!一瞬でフェードアウトしたけど大好きなん
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

3.0

@TOHOシネマズシャンテ

RPG風に進む展開や歌はめちゃくちゃ良い。随所の演出、ギャグに寒気がして、個人的には乗り切れなかった。自由すぎるのもいかがなものかと思う。石ちゃんは好き。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.0

@ヒューマントラストシネマ有楽町

久しぶりのトリアー監督最新作。殺人=芸術と最初に言ってくれるので終始わかりやすい。グロさ云々より、子どもが酷い目に合うのが個人的にはしんどかった。財布のシーンとか、
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.5

@新文芸坐

前半のひたすら長い結婚式の祝祭のシーンが凄みがある。あの長さ、あの多幸感があってこそ、その後の狩りのシーンからの戦場に放り出される恐怖が際立つ。そしてあの地獄のようなロシアンルーレット…

燃えつきた地図(1968年製作の映画)

3.6

@神保町シアター

安部公房×勅使川原監督コンビによる小説の実写化。主人公は勝新。
オープニングクレジットから度肝を抜かれる。なんだこのノイズミュージックは…と思ったら武満徹でした。地図が出てくるんだ
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ日比谷

とても良かった。また中野監督には泣かされました。
丁寧で誠実な作り。山崎努はこれ以上ない名演だし、認知症に侵される山崎努を支える妻役の松原智恵子がまた絶妙な立ち位置で素晴ら
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.8

@TOHOシネマズ新宿

怪獣バトルには大満足。ラドンが空中で回転しながら戦闘機を撃墜するシーンとか、キングギドラもヒールっぷりが良い。
もう後半はずっと笑顔で、突っ込みどころ満載なのにまあ許してやる
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

@ヒューマントラストシネマ有楽町

青春群像劇の傑作だと思いました。ベルリンの壁ができる前の東西ドイツの話。

歴史的な背景の理解がある程度必要ですが、それを知らなくてもと十分楽しめます。

学生たち
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飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.5

@新文芸坐

久しぶりに観ましたけどやっぱり壮絶。

一度肌を重ねた相手の爪を大切に取っておく左幸子。その爪を使って自らを慰めるシーンに女の情念を感じます。凄いシーン。

その出会いから数十年後、再会
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監督失格(2011年製作の映画)

3.8

DVD鑑賞

林由美香という人のことは以前、松江監督の「あんにょん由美香」という作品内で知っていた。

本作では平野監督と林由美香の自転車不倫旅から、永遠のお別れまでを描いている。

旅の最中、林由美
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「A」(1998年製作の映画)

4.0

DVD鑑賞

オウム真理教の広報担当、荒木氏に密着し内部から地下鉄サリン事件後のオウムを捉えたドキュメンタリー。

あまりにもマスコミや警察が横柄で卑小に描かれていて、オウムの信者たちはそれと比べて人
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ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

4.3

DVD鑑賞

シークレットサンシャインに続いてよくこんな壮絶な苦しみの話を映画化できるもんだと思った。

詩を書く行為=世界をありのまま見つめる行為を通じてたどり着いた境地、そして紡ぎ出された一編の詩
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