じょせふさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.4

世界一かっこいい偏屈爺アルパチーノ。人生の岐路に立ったときは多分この映画を思いだす。例え助けてくれる人がいなくとも、後悔のない選択は人に生きる意味を与えるのだ。
作風はなんとなくグットウィルハンティン
>>続きを読む

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.9

映画館で見るべき作品ってこの手の物なんだろうな。原題の"Apocalypse Now"を「地獄の黙示録」と訳したのは天才的だと思う。戦争は狂っている、結局我々はエンタメからしかそれを理解することが出来>>続きを読む

地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.4

座席に座ったまま

あなたをリアリティの極限へと誘う、

澄み切ったクリアな映像……

鮮やかな色合い……

息を呑む臨場感……

ここは、最高の環境で映画を堪能できるよう

デザインされたシアターで
>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.4

世界観の設定、メッセージ、展開、、いや完璧やん、、、105分とは思えないとんでもない密度。ストーリー通り人々の記憶に残るアニメ作品だと思う。あとCGやべぇ...

七人の侍(1954年製作の映画)

4.3

日本語の映画だが正直言って字幕が欲しかった...という冗談めいた話はさておき、長いのに全く飽きさせず無駄な要素がない、正に日本映画会が誇る疑いようのない最高傑作であった。キャラの配置 個性 役回りなど>>続きを読む

シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.3

本田圭佑がブラジルに移籍する際に装甲車が契約に含まれている、そんなニュースが話題になったが事実ブラジルはやばいことがこの作品を通じて再認識できた。"血で血を洗う"この言葉を地でいくような復讐のオンパレ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ライフイズビューティフル系ではなくアイアムサム系のヒューマン系だった(性善説ベースってことが伝わって欲しい)。
「靴 」というアイテムが成長や喜び、悲しみ表現する、それだけでも感心したわけだが、これは
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.4

ダンケルクもそうだけど画が本当に美しい、IMAX大正解。炎と水の描写ではそれらが元来持っている二面性である美しさと危なさを完璧に表現し、主人公が激走するシーンではこれでもかっていうくらい洗練されたカメ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

一言でこの作品を表すとするのならば明と暗のコントラスト。コメディタッチの前半とホラー風の後半、貧困と裕福、静と動、理想と現実のはっきりとした対比構造が観賞後自分のなかでじわじわと咀嚼されている。アカデ>>続きを読む

大脱走(1963年製作の映画)

3.8

軽快な音楽に乗っておくられるテンポ良いコメディー映画。三谷幸喜の匂いがプンプンした。もう少しドイツ兵を悪く描けば登場人物に感情移入出来たのだろう、いまいち脱走のモチベーションが分からない。比べるのはど>>続きを読む

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.8

まず驚かされたのはカメラワーク。最初から最後まで引きもズームもステディカムっぽい構図も素晴らしく教科書を読んでいるかのようだった。内容はトントン拍子にはいかないちょいワル男とずる賢い女の子のロードムー>>続きを読む

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)

3.7

4時間30分の間椅子に座る耐久レース。エコノミー症候群になりかけた。内容自体は名作と呼ばれるだけあり、荘厳な砂漠の描写と現在ならサヴァン症候群とも呼ばれかねない脆くしかし突出した決断力、リーダーシップ>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.5

教徒が神に問うとき、神は沈黙する。教徒が神を信仰する推進力は自分の精神力に委ねられ、神を信じる形には色々あることにあらためて気づかされた。名演技を披露したアンドリューガーフィールドとリーアムニーソンそ>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

この映画にツッコミをしてはいけない。ジョンウィリアムスの上質な音楽と粒揃いのクリエイターが魂を削った映像を存分に楽しむことに全エネルギーを投じるべきだ。初のIMAX レーザーを三日前の21時にタッチア>>続きを読む

アラバマ物語(1962年製作の映画)

4.3

"TO KILL A MOCKINGBIRD"この素晴らしい題名のエッセンスはどこへやら。時代背景からてきとうにつけられたであろう酷い邦題とは裏腹に、メッセージ性と幅広い展開に富んだ極上の映像作品。一>>続きを読む

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.2

故ヒースレジャーさん、ハリウッドは惜しすぎる人を失くした。二枚目俳優としてこんなに力のある人だったなんて、、惜しすぎる。話を映画に戻すと、この作品なんと言ってもキャストが凄すぎるし、上手く定義し難いセ>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.8

ニューカッスルと言ったら先ずサッカーが思い浮かぶが、この作品においては働き先のない買い手市場の貧困地域であった。BREXITの時には他国からの労働者や移民問題が争点とされていたが、実際のところ問題は外>>続きを読む

フォロウィング(1998年製作の映画)

4.3

処女作、そしてたった70分でこのボリューム、このクオリティー。無駄がない、その言葉通りの傑作サスペンス。粗いレトロな白黒の映像をこの時代にあえて選択したのも最早伏線である、それほどまでに洗練され、全て>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

クレイマークレイマーin netflixって感じ。自分が男っていうが大きいが、勝訴するために弁護士は雇わないという約束を破り幸せを取り繕う(非常に言い方が悪いのは失敬)スカーレットヨハンソンを終始嫌な>>続きを読む

クロース(2019年製作の映画)

4.4

こんなんずるい、泣く。その一言に尽きる。伝説、そして逸話として存在しているクリスマスに関する作品なので伏線が張られずに伏線が回収されるという荒業を体験できる。クリスマス映画の金字塔"It's a wo>>続きを読む

CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

1.0

執念(意地)の長回し、ラリった人間の正確な描写などこだわりを感じることができたが、とりあえずこの作品をとった監督を牢屋にぶちこんでおくのが人類にとっての最適解であろう。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.5

キャストは凄いんだけども主要キャラの行動原理とか目的がよく分からなくて私に感情移入の余地を与えさせなかった。"家族のためをおもって頑張ってたら孤独になった"みたいな作品はゴッドファーザーとかに始まり最>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.9

この手の重たい過去を乗り越えていく映画って大きなきっかけがあったり人間関係が一気に改善されたりして好転することが多いけどこの作品はスローテンポで妙に現実的だった。登場人物は色々な形でトラウマから目をそ>>続きを読む

ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.1

ジュリア・ロバーツ版ローマの休日。この手の作品はローテンポながらメインキャラクターの心情描写を事細かに表現するので、作品としての密度、そして結果的に完成度が高くなる。ヒューグラントが後半になるにつれて>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

TOHOシネマズ新宿、午前十時の映画祭にて。
映画館の前にレッドカーペットあったけどアーノルドシュワルツネッガー来んのかな?まあいいか。
テンポ良し笑いありのロードムービー。そして今更ではあるがハーヴ
>>続きを読む

ウエスタン(1968年製作の映画)

3.0

遅い、、出来れば倍速で見たかった。これまでのレオーネ作品が好みだっただけに少し残念。

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.2

西部劇に対する私が持っていたイメージは展開が多くてシリアス、そんなものであったが実際この作品に見られたのは型にはまっていない自由な脚本、そしてコミカルでアメリカの荒野のイメージぴったりな粗野でゆっくり>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.9

この作品は命をかけたホテルスタッフの美談として結論付けるべきではない。観賞後はどうにもやるせない気分になり、騙されていた愚かなテロの実行班には同情の余地がなかった。少しカメラを揺らしながら撮る撮影方>>続きを読む

ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.0

インド版ベストキッド。アーミルカーンが出ている作品にしてはメッセージ性が少なく、王道のストーリー展開を楽しめる。映画が終わったあと何故彼女たちは主要国際大会で勝てなかったのだろうかと疑問を覚え女子レス>>続きを読む

地上の星たち(2007年製作の映画)

4.3

私の尊敬するプレゼンテーターに"Prince Ea"と言う人がいる。彼はプレゼンで過去100年における車や電話の変わりようを見せた後100年前の今と全く変わらない教室の写真を見せて、今の教育は「魚に>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

3.9

ヒースレジャー版とは全く異なる新たなジョーカー像。ダークナイトにおけるジョーカーは完全無欠の悪。人間の本能に従って生きながらも完璧な計画を持って行動する、彼は人々を理解しそして人の弱さを試し攻撃性を煽>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

2.8

有名なシャワーでの殺人シーンがあるやつだと思っていたのでその時点でかなりショック。日本でもこういった時期はあり、人びとはいきすぎた資本主義により物質主義者となり、相対的な価値観でしか満足感が得られない>>続きを読む