じょせふさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

3.9

激ムズタイムリープ。
この作品にでている"philosophy of time travel"(?)を読まなければ理解が出来ないという初見殺し映画、評価割れるのも納得。
まあジェイクギレンホール若い頃
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.1

いやまんまジョーカー...ダークでブラックユーモアで、、コメディの話だけど一切笑えない恐怖。
ロバートデ・ニーロという主演俳優で一本勝負させるあたり本当に鳥肌モノ。やっぱりロバートデ・ニーロは天才だし
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父の祈りを(1993年製作の映画)

4.2

歴史に疎い自分でも名前くらいは聞いたことあるIRA。冤罪系の映画では基本的にアメリカの黒人差別が槍玉にあげられるけど、イギリスだとやっぱり民族問題が結構根強いのかな。
刑務所内の暮らしがショーシャンク
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生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

4.5

凄い昔の映画なのに伏線とオチと笑いどころが完璧だった。「イングロリアスバスターズ」、「スティング」の原点を垣間見た気がする。
あとこれ戦中に作られているっていうのがパンチ聞いててめちゃくちゃ面白い。「
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.9

2001、インターステラーの再来。難易度マックスのモノリスとは違い、目的も存在もSFとしてはちょうど良い塩梅だった。
映像の中にちょくちょく変なカットが挟まれていてこれはサブリミナル効果だなとか思って
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.0

ローマの休日が頭をよぎった、、令嬢×記者は古典的で成功した例があったらしい。
名作映画(昔見たとき自分がガキすぎて嫌いだったけど今見たら確実に名作認定)ローマの休日っぽい甘酸っぱい感じはないけど、 危
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.4

全く期待せずに見たらめちゃくちゃ面白い、三部作としてマイケルの成長過程と共にテーマが毎回しっかりしてたのがでかい気がする。
個人的にゴッドファーザー1は期待しすぎてあまり面白くなかったんだけど、パート
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

めっちゃ思春期してた。自分は実家暮らしだけどやっぱりアメリカでは18歳で大人になるらしい。自分は10代で恋愛してないからそこら辺の生々しい描写とかも新鮮で面白かった。
結局ティーンはダニー以外みんなち
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ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.0

ロアルド・ダール×ウェス・アンダーソン、平和でかわいくて最高。
こんな子供向けの可愛らしい話なのにメインキャストにジョージ・クルーニーとメリル・ストリープ、ビル・マーレーというその辺のヒット作顔負けの
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イヴの総て(1950年製作の映画)

4.1

こういうドロドロした内容のやつってここから派生していったのかな...ただのシンデレラストーリーかなと最初に思いっきり伏線を張っておいて、それを驚きと共に回収していく。素晴らしかった。
役者の世界だけじ
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.1

革命はこういう風に起きるんだよっていう構図がこの映画にある気がする。1人に注目されがちな革命だけど、今作の"V"(達)のようにみんなが"Someome"だあって "anyone"であるのが本当の所なの>>続きを読む

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

4.3

凄く哲学的でなおかつ形而上的な内容だった。
物語がどんどんメタ的に膨らんでいく感じも、今誰のところに思考があるのか分からない感じも、たまらなく分かりにくくて考えを展開し放題だった。
序盤の春(夏)のシ
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.1

ジェイクギレンホールの演技力に脱帽する。
ブロークバックの時も凄いなと感心したが、いいやつやらせても、サイコパスやらせても、彼は完全にその役をものにするんだろう。
あとこの監督さんは人間観察が本当に上
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.4

「真実は小説より奇なり」を地でいく、驚きの作品。正義を振りかざす者と、悪と知っていて悪を振りかざす者、とんでもない二項対立だった。
差別に関して少し書くと、"killing a mockingbird
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.0

クリストファー・ノーランがHBOのオンラインサービスにぶちギレた時何をそんなに...って思ったけど、トーキーから先の映画において"画"だけでなく"音"の重要性は非常に大きい。映画は映画館で観るものであ>>続きを読む

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.8

脳裏に焼きつくな...その辺の下手なホラーより重々しくて、叫びたいと言うより締め付けられる恐怖。
正直なんのストーリーだか何を描きたいのかさっぱりだけど、劇中の天使と悪魔みたいな存在がどっちもグロテス
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アラジン(2019年製作の映画)

3.7

噂通りおもしろい。
ウィル・スミスは本当に当たり役が多い。
内容はない。

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.0

展開は大体予想つくけど、やっぱり概念的、抽象的な物事を描かせたらピクサーの右に出るものはいない。
感情を抑えるのではなく自分のなかで沸いてでる感情とどう向き合うのか。奥底に眠った忘れられた記憶、潜在的
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

流石ピクサー。子供向けなのに大の大人までまんべんなく感動させてくれる。
結局最終的なメッセージも普遍的と言えば普遍的なんだけど伝え方が本当に良くできているから自分を見直したり、目的論的な考えによって縛
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.3

何かを乗り越えるときの手段ってやっぱりその"何か"を背負っていくってことなんだろうな。登場人物達はしっかりとその柵みたいなものと向き合い、おそらく今後はそれと共に暮らしていくのだろう。
綺麗な題名と映
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.3

子供向けならもう少しハッピーエンドが欲しいところ。色々とみんな盲目過ぎてきつい。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

愛情と憎悪ってコインの裏表みたいなものだけど、この映画はまさしくそれ。
「後ろを振り返ってはいけない」みたいな神話(妻を冥界から連れ戻すための条件は振り向かないことだが、男は妻が心配で振り返ってしまう
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ハミルトン(2020年製作の映画)

5.0

差別化を図るために「素晴らしき哉、人生!」以降5点はつけないつもりだったけどこんな物を見せられたら前言撤回するしかない。本日私は最高の映画を見ることができた。
芸術として、史実として、映像作品として、
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エルカミーノ: ブレイキング・バッド THE MOVIE(2019年製作の映画)

4.0

ドラマシリーズの衝撃の結末から飛躍しすぎず、我々ファンのために上手くまとまっている。
完全にファン向け作品だが、登場人物たちとのちょっとした会話などからブレイキング・バッドがいかに素晴らしい作品であっ
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.9

最後映画が終わり、この映画の紹介分を読むと"gay neighbor"と書いてあり、サイモン勿体無いなと思い鑑賞していたので流石にまだ字幕無しで見るのは危険だと感じた。
オスカーの主演男優賞、主演女優
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.1

これだけのキャストでこれだけのクオリティを配給会社ではないネットフリックスが実現してしまった。もうワーナー、ユニバーサルはうかうかしていられない。
映像作品としてはネットフリックスが誇る王道ミュージカ
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.5

お見事、ガイ・リッチー!
敢えて言うと、この手の映画の頂点とされているレザボアドッグスとかグッドフェローズとかもよりも良かった。
全てが同一円上にある天才的な脚本、一度見たら忘れない魅力的なキャラクタ
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.8

面白い。キャストも渋くて良いし、流石ネトフリオリジナル、伝記のような作品なのにテンポ感が素晴らしい。
実在の人物を未来からしっかり切っていくので、全体的に市民ケーンの影がちらつく。
エンドクレジットに
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.8

シンプルだけど序盤の切ないシーンとかが後で効いてくる。映画に12分だけっていう制限があるなら間違いなくベストだと思う。

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.8

この話で唯一上手く行かなかった精神病持ちの弟を持つお姉さん、、、凄い逆説的な解釈だけど鬱っぽい人はその人だけでなく周りの人にとっても病巣になる。身の回りの人を選ぶ(選べる)ってすごく大切なんだなと感じ>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.3

この前見たWhen they see usもそうだったけど、ネットフリックスの挑戦的でメッセージ性があるオリジナル作品は本当に見ごたえがある。どんな作品群でも安定的にインカムがあるNHKとかとは違って>>続きを読む

サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.5

鬼気迫る演技とはこのことをいう。
この話の面白いところは富と名声だけが彼女を追い詰めたのではなくて、かつての美しさやスクリーンでの輝きを取り戻せないことに対して彼女が無意識で蓋をしていた事。
女優、俳
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.8

有名すぎるラブストーリー。
映画としては伏線とかしっかりしてたんだけど登場人物たちの詰めが甘すぎて少し白けてしまった。
作中のコメディの部分はしっかり面白く、オスカーの助演女優賞も納得。

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.3

この感想何度目か...邦題がひどい笑。
"me before you"っていう多分色々掛かってるとても素敵なタイトルにネガティブ要素ないのに...
エドシーランやthe 1975の懐かしのヒット曲がか
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みかんの丘(2013年製作の映画)

4.2

戦争っていうのは人種間の争いであって人と人との争いではない。そういったメッセージを持つ映画が多い中複雑な紛争状態を描いた今作はそれらとは一線を画した文句なしの完成度であった。
人柄も仲間も、信仰でさえ
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

3.9

時間の割に展開と登場人物多いなと思っていたけど、それぞれにスポット当てすぎず丁度いい具合でまとまっていた。
家族の話で本来感情移入しやすいんだろうけど、設定が絶妙にとんでもないものだったので少し冷めて
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