toymakers0g0さんの映画レビュー・感想・評価

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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.8

インド映画では珍しいハートウォーミングなロードムービー。
インドのデリーからパキスタン北部(のようなエリアのロケ?)
の埃っぽくも美しい情景や、少なくとも日本人には肯定的にみえる文化の違いを味わうこと
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タイガー 裏切りのスパイ(2023年製作の映画)

3.5

YRFスパイユニバースはこれが初見としてのレビュー。
ハリウッドではおそらく「ありきたり」として作られることがなくなってしまった王道スパイアクションの「ひとひねり続編」を真面目に制作した良作。
驚愕す
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.7

試合の内容・結末を知らない、ミリしら状態で視聴。

まさに濃厚な一つのバレーボールの試合を観たかのようなハイカロリーな時間を過ごさせてもらいました。
部活、あるいはスポーツに青春を捧げる熱狂をぶつけて
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.0

山崎貴監督作品は避けていたことと、シン・ゴジラ視聴済みの状態での評価とさせていただく。

奇のない構成である。
テンプレートのようなシーンと、明快な伏線の積み重ねでできているため、ある意味安心感を持っ
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K.G.F:CHAPTER 2(2022年製作の映画)

3.9

ロッキングスター・ヤシュ氏の魅力をたっぷり味わえる2作目。場面展開のもったりさは気になってしまったが、展開によって敵味方が切り替わるストーリーと、長尺のアクションシーンやカーチェイスにも挑戦したようで>>続きを読む

K.G.F:CHAPTER 1(2018年製作の映画)

3.7

ロッキングスター・ヤシュ氏の魅力をたっぷり引き出せた良作。
北斗の拳ばりにひたすら彼の強くてかっこいいシーンを、破天荒なギャングのサクセスストーリーとして観ることができる。
インドのスタンダードである
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「庵野秀明の仮面ライダー」であり、彼の、「私は仮面ライダーのこういうところが好きなんだ!」という真摯な愛情を形にしたような作品。
樋口監督がサポートしなかったところもあり、他のシン・シリーズよりエンタ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

Illuminationの作った「スーパーマリオ」の映画。
なので、味付けはちょっとキッズ向けなのである。(とはいえ、作中の挿入歌に80年代の曲を使っていたり、ファミコン世代の視聴者よりちょっと上の世
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ジャンプ連載時には陵南戦前後から真面目に見始めた自分のレビュー。

PVの印象では映像作品「OBSOLATE」のような、CG技術を多用した作品、技術を見せる作品かと思ったが、それは手段に過ぎなかった印
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.2

注)ワンピース知識については「しっかり追っていたのはチョッパー編まで」のレビューである事に注意。

ルフィとゲストキャラのウタの二人の関係を軸に進むため、最序盤の知識と現行の仲間関係がわかっていればつ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

注)天気の子は未見。

「ほしのこえ」や「秒速5センチメートル」のような新海イズムから脱却し、一般向け作品としてのベクトルとクオリティを両立させた良作。
この点においては賛否あると思うが、今後監督の作
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

1.6

ゲーマーなら誰でも知っている超有名コンテンツの映画化であるが、企画倒れになってしまった作品と言わざるを得ない。

尺の使い方が良くないのである。
トニー・ジャーとの開口とアクションシーンが終わった時点
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

2.6

難解な作品であった。
ワンショット風の演出と、所々に現れる現実と虚構の表現は芸術的て唸る。
しかし、この作品の面白さを感じ取るには、「ハリウッド(映画業界)」と「ブロードウェイ(演劇業界)」というアメ
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

MCVのスパイダーマンであり、「新米ヒーローとして活動を始めたばかりのスパイダーマン」の物語。
なのでヒーローとしては頼りないスパイダーマンがさらに頼りない。応援したくなる。
こじんまりとまとまってい
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

3.5

旧作を知っている状態で視聴。
原作のなぞるだけのアニメでなくなったことが生かされた佳作。

余計なカットを切り落としてテーマ性を凝縮したことで、中だるみのないスピーディな展開となった。反面オリキャラや
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.8

革命にして金字塔。
「戦争映画」というカテゴリは、本作以前と以後に区切られてしまうと言ってもいいだろう。

徹底した戦争の残酷さ、異常性、グロテスクさを、隠すことなく視聴者に見せつける一方で、その中で
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

第一次世界大戦の生還者の証言と記録映像をAIを使ってフルカラー化したものを使って作られたドキュメンタリー作品。

残念ながらイギリス側からの証言しかないので、見地が一方的出会ったのが残念なところではあ
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.6

原作アニメ大好きなフィリップ・ラショー監督が、作者を拝み倒し、キャリアをかけて作った「フランス人の僕が考えた最高の実写版シティハンター」。
原作へのリスペクトと、アニメの雰囲気を大切にしている良作であ
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E.T.(1982年製作の映画)

4.1

子供にみせたいSFの古典。
おとなになってから観ると「こんなにも内容が薄かったのか」と思わせるほど大したことをやっていないのだが、子供たちと宇宙人のふれあいを、分かりやすく描いている。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.7

評判がよいとのことで視聴。
インド映画のひとつの到達点なのだろうか?
フジテレビのコメディドラマを凝縮して、マサラ味にしたようなベタベタのストーリー展開ではあるが、退屈はしない。過去回想の謎解きとさわ
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

まごう事なき「庵野秀明のゴジラ」。
彼のSFに対する想いと、彼自信のキャリアの結晶ともいえる、唯一無二の作品であろう。

はっきり言ってエンターテイメント性は少なく、昭和ゴジラのようなアクションは無い
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

持たざるものの苦悩と狂気に歪んでいく様を丁寧に書いた良作。
「彼がジョーカーになるんだね」という担保があるからこそ、視聴者は辛い描写を直視し、彼に寄り添い、そしてカタルシスを得ることもできるのだろう。
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劇場版ポケットモンスター ココ(2020年製作の映画)

3.9

「人の親を泣かせる映画」。

典型的な野生児もののプロットに、ポケモン世界のルールをふりかけた良作。
ポケモンをさわり程度しか知らなくても楽しめる作品でもある。(ある程度の専門用語は覚悟。)

作品の
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スプリンパン まえへすすもう!(2020年製作の映画)

3.0

「CGを使ってファンタジーなバレエミュージカルのアニメを作りたかった」というコンセプトは伝わったが、いかんせん尺とシナリオ力が不足していた。
映画館では「がんばれいわロボコン」のあとの上映だった事もあ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

編集力が唸る良作。うたい文句の「全編ワンショット」というのはガセなのですが、あたかもそのようにみせる技術が使われています。

戦争ものですが、勝利のカタルシスはありません。さりとて、ただ悲劇を書いてい
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

佳作のドラ映画。
ただし、新旧どちらでも「のび太の恐竜」を観た人にとっては、過酷な遭難物語や悪党の登場という旅の負の部分を廃した、「ジェネリックのび太の恐竜」なので、賛否別れるのではないかとおもってい
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マチェーテ(2010年製作の映画)

3.3

「パートナーを殺されたヒーローが発起して復讐を果たすアクション」と言えば定番中のド定番だが、本作の独自性はそのヒーローがダニー・トレホだということであろう。

無敵のダニー・トレホの活躍に荒唐無稽を味
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シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

4.2

ピクサーの奇跡。
子供の頃、コントローラーを握ったことのあるすべての人へ。

メイキングや次作を確認するかぎり、残念ながらピクサーにはビデオゲーム文化を僕の納得行くレベルで理解して、愛してくれている人
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許されざる者(1992年製作の映画)

5.0

墓まで持っていきたい作品。
イーストウッド監督作品は結末が重すぎて、視聴後の後味がよくないことが多いのだが、本作に関しては勧善懲悪がきちんとなされているため、その重さのなかにカタルシスを含んでいる。
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

デルトロ監督が全米で完全に認められた快作。
で、ありながら、彼のフェティシズムをベッタリ塗りたくったそれは、まるで東京ディズニーランドのような、あるいは90年代の東映特撮の匂いのする、120分のテーマ
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.8

タランティーノ節はしっかり出ている西部劇。
まるで「スタミナ太郎で腹一杯食べた」ような満足感でした。
元気がほしいときなどに。