山崎貴監督作品は避けていたことと、シン・ゴジラ視聴済みの状態での評価とさせていただく。
奇のない構成である。
テンプレートのようなシーンと、明快な伏線の積み重ねでできているため、ある意味安心感を持って観ていられる作品であった。
綺麗に伏線が積み重ねられ、それが予想通り消化されていくことに快を得る、そんな作品である。
反面、わかり易すぎるストーリーは退屈に感じる人もいるかも知れない。また、話に矛盾がないわけでもないのが気になってしまった。
山崎監督の昭和前半の描写は健在である。あの雰囲気が好きな人は見所が多いであろう。また、当時の日本の兵器が好きな人は加点していただきたい。
戦後という特異な時代設定ではあるが、ゴジラ84'に変わってゴジラ映画の評価のスタンダードとなる作品だ。