櫻イミトさんの映画レビュー・感想・評価

櫻イミト

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魔鬼雨(1975年製作の映画)

3.0

サタン教会の司祭長アントン・ラヴェイが監修したカルト・ホラー映画。主演アーネスト・ボーグナイン。原題「The Devil's Rain(悪魔の雨)」。

アメリカの田舎町。ある夜、マーク・ブレストン(
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グライド・イン・ブルー(1973年製作の映画)

4.5

アメリカン・ニューシネマ末期の隠れた大傑作。ロックバンド・シカゴのプロデューサーとして知れられるジェームズ・ウィリアム・ガルシオの唯一の監督作。撮影は「明日に向かって撃て!」(1969)などでオスカー>>続きを読む

ブレインストーム(1983年製作の映画)

3.0

「2001年宇宙の旅」(1968)「ブレード・ランナー」(1982)などの特撮担当ダグラス・トランブルが手掛けた2本の監督作の2本目。撮影期間に不慮の事故で亡くなったナタリー・ウッドの遺作。

エヴァ
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白いドレスの女(1981年製作の映画)

4.0

初期「スター・ウォーズ」や「レイダース/失われたアーク」(1981)の脚本家ローレンス・カスダンの監督デビュー作。官能的な描写がセンセーショナルな話題を呼んだ犯罪サスペンス。原題は「BODY HEAT>>続きを読む

スパイダー・ベイビー(1968年製作の映画)

4.0

「コフィー」(1973)などで知られる低予算映画の巨匠ジャック・ヒル監督のデビュー作。熱狂的ファンを持つカルトな残酷喜劇。原題は「Spider Baby: or, the Maddest Story >>続きを読む

タイム・マシン/80万年後の世界へ(1960年製作の映画)

3.5

H・G・ウェルズの古典SF小説『タイム・マシン』(1895)の初映画化。史上最初のタイム・トラベル映画。「月世界征服」(1950)「宇宙戦争」(1953)の製作者ジョージ・パルが自ら監督した一本。>>続きを読む

邪教の王妃(1953年製作の映画)

2.5

旧約聖書の列王記から悪女イゼベルのエピソードを映画化。主演はチャップリンの元妻ポーレット・ゴダード。

紀元前9世紀。イスラエルのアハブ王は周囲に反対されながらも、邪教神バアルを崇拝するフェニキア国の
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誰が私を殺したか?(1964年製作の映画)

3.5

「ふるえて眠れ」(1964)の前年の制作。ベティ・デイヴィスが一人二役で双子を演ずる。原題「Dead Ringer(生き写し)」。

クライマックス前までは双子入れ替わりモノの定番プロット=バレないか
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10番街の殺人(1971年製作の映画)

3.5

「夢去りぬ」(1955)「絞殺魔」(1968)と並び称されるフライシャー監督三大実話犯罪映画の1本。ロンドンで起きた女性連続殺人“エヴァンス事件”を、実際に犯罪が行われたアパートでロケ撮影して映画化。>>続きを読む

夢去りぬ(1955年製作の映画)

3.5

「絞殺魔」(1968)「10番街の殺人」(1971)と並び称されるフライシャー監督三大実話犯罪映画の1本。20世紀初頭の有名な美少女タレントにまつわる殺人事件の映画化。原題「The Girl in t>>続きを読む

引き裂かれた女(2007年製作の映画)

3.5

シャブロル監督が実際にあった女性タレント絡みの殺人事件に着想を得た犯罪メロドラマ。フライシャー監督「夢去りぬ」(1955)のリメイク。

現代のパリ。テレビお天気キャスターのガブリエル(リュディヴィー
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七つの錠のある扉(1940年製作の映画)

4.0

「キング・コング」が有名なイギリスの人気作家エドガー・ウォレスによる同題小説(1926)の映画化。イギリス製ゴシック・ミステリー。

莫大な財産を有する家の領主が亡くなり宝石と共に七つの錠のある墓に葬
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ふるえて眠れ(1964年製作の映画)

4.0

「何がジェーンに起ったか?」(1962)に続いてベティ・デイヴィスとアルドリッチ監督が組み大ヒットしたサスペンス・スリラー。共演は「女相続人」(1949)のオスカ-女優オリヴィア・デ・ハヴィランド。原>>続きを読む

未亡人館の惨劇(1971年製作の映画)

3.5

スラッシャー映画の最先駆作と言われるカルトC級スリラーの逸品。フィルム・ノワールの大女優だったグロリア・グレアム(当時47歳)が出演。

売春婦だった母親を殺害されたエリー(メロディ・パターソン)は未
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黒蘭の女(1938年製作の映画)

3.5

”モノクロの「風と共に去りぬ」(翌1939)”と称される、ベティ・デイヴィスの2度目のアカデミー主演女優賞受賞作。監督はウィリアム・ワイラー。原題の「 JEZEBEL:イゼベル」は旧約聖書列王記に登場>>続きを読む

傷だらけの挽歌(1971年製作の映画)

4.0

アルドリッチ監督流アメリカン・ニュー・シネマ。実話ベースの地方ギャング・ヴァイオレンス。「いちご白書」(1970)のキム・ダービーが出演。原題は「THE GRISSOM GANG:グリッソム ギャング>>続きを読む

痴人の愛(1934年製作の映画)

3.5

「何がジェーンに起こったか」(1962)のベティ・デイヴィス(当時26歳)が最低最悪のヒロインを演じた出世作。原作は英作家サマセット・モームの自伝的小説「人間の絆」(1915)。

ロンドンの医学校に
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偽りの花園(1941年製作の映画)

4.0

ウィリアム・ワイラー監督が全盛期のベティ・デイヴィスと組み、剥き出しの強欲を描いた家族ドラマ。原作・脚本は「この三人(子供の時間)」(1936)の女性劇作家リリアン・ヘルマン。原題は「THE LITT>>続きを読む

失われた週末(1945年製作の映画)

3.5

アカデミー賞とカンヌのパルムドールを初めて同時受賞した作品。主演レイ・ミランドも同じく最優秀主演男優賞を同時受賞。史上初めてアルコール依存症の恐怖を描いた一本。監督ビリー・ワイルダー。

33歳の売れ
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フレンジー(1972年製作の映画)

4.0

ヒッチコック監督の最後から二番目の作品。監督作中はじめてアメリカでR指定を受けた一本。

ロンドン・テムズ河に女性の全裸死体が浮かんだ。ネクタイの絞殺による女性連続殺人事件。かつて空軍で英雄だったが現
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情炎の女サロメ(1953年製作の映画)

2.5

新約聖書にあるサロメの物語とオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』(1891)を基に、大幅翻案して映画化。監督は「ジェニーの肖像」(1948)のウイリアム・ディターレ。主演リタ・ヘイワースが自身のプロダク>>続きを読む

残酷な記念日(1968年製作の映画)

3.5

ベティ・デイヴィスが「妖婆の家」(1966)に続いてハマー・プロで主演した超ブラックなコメディ。同作に続いてハマー・プロのエース脚本家ジミー・サングスターが製作・脚色。

建設業を営むタガート家では母
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妖婆の家(1966年製作の映画)

4.0

「何がジェーンに起ったか?」(1962)で新境地を開いたベティ・デイビスが英ハマー・プロに招かれて主演したサイコホラー家庭劇。製作・脚色は「吸血鬼ドラキュラ」(1958)などを手掛けたハマー・プロのエ>>続きを読む

あの胸にもういちど(1968年製作の映画)

3.5

後のファッション&サブカルチャーに多大な影響を与えた伊・仏合作のニューシネマ。主演は全盛期のマリアンヌ・フェイスフル。原作はエロティシズム小説の大家アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグの代表作「La>>続きを読む

サレムの魔女(1956年製作の映画)

4.5

史上最悪の魔女狩り事件とされる”セイラム魔女裁判”(1692)の初映画化。脚本は実存哲学者 ジャン=ポール・サルトル。原作はアーサー・ミラーの戯曲「るつぼ」(1953)。撮影はジャン・ルノワール監督の>>続きを読む

クルーシブル(1996年製作の映画)

3.5

史上最悪の魔女狩り事件とされる”セイラム魔女裁判”(1692)の二度目の映画化。原作は劇作家アーサー・ミラーがトニー賞を受賞した同名戯曲(1953)。「クルーシブ:Crucible」とは「るつぼ」の意>>続きを読む

若妻・恐怖の体験学習(1972年製作の映画)

4.0

1972年製作。イギリスホラーの名門ハマー・プロ晩年のサイコ・ミステリー。「フランケンシュタインの逆襲」 (1957)「吸血鬼ドラキュラ」(1958)をはじめハマーホラーを牽引した名脚本家ジミー・サン>>続きを読む

話の話(1979年製作の映画)

4.0

ノルシュテイン監督の6作目。最も多く受賞した初めての30分作品(これまでは全て10分)。

灰色オオカミが様々なシーンを思い浮かべていく。脈絡なく思いはめぐる。。

それは監督の記憶なのか?まどろんで
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

5.0

ノルシュテイン監督の5作目で代表作。美術は監督の妻ヤールブソワ。

ハリネズミのヨージックは友達の子グマの家を目指して霧の中を向かう。霧の中では、ミミズク、白い馬、コウモリ・・・様々な生き物が現れては
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クォ・ヴァディス(1951年製作の映画)

3.0

キリスト磔刑直後の信者たちと暴君ネロ周辺を描いた超大作スペクタクル史劇。エキストラは3万人。監督は「哀愁」(1940)のマービン・ルロイ×アンソニー・マン。

西暦1世紀のローマ帝国。凱旋したマーカス
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火星から来たデビルガール(1954年製作の映画)

3.5

1954年に制作されたイギリスの初期SF映画。女性エイリアンが男性を捕獲に来る先進的な内容と、革&ゴムフェチの伝説的デザイナー、ジョン・サトクリフが衣装を手掛けたことでカルト化した一本。

スコットラ
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アオサギとツル(1974年製作の映画)

3.0

ノルシュテイン監督の4作目。前作に引き続き民話の切り絵アニメ化。北斎や広重の浮世絵、水墨画に着想を得て描写。美術は美術は監督の妻ヤールブソワ。

モノトーンで幻想的な映像は渋くて好み。ただ、主役のアオ
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キツネとウサギ(1973年製作の映画)

3.5

ノルシュテイン監督の3作目。初めての子ども向け作品。ロシア民話を切り絵アニメで描く。美術は監督の妻ヤールブソワ。

海外の上質な絵本が動いているようなイメージ。ウサギが赤い金魚のキラキラした鱗を見て、
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ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

4.0

ノルシュテイン監督の二作目。ロシアの作曲家リムスキー・コルサコフの間奏曲「ケルジェネツの戦い」を切り絵アニメで映画化。

内容や意味はわからなかったが、教会の壁画が動き出したような映像がただただ凄かっ
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25日・最初の日(1968年製作の映画)

3.5

アート・アニメ―ションの神様と称されるユーリー・ノルシュテイン監督のデビュー作。音楽はショスタコーヴィッチの交響曲11番と12番。

1917年の十月革命最初の日のロシアを、1920年代アヴァンギャル
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ほら男爵の冒険(1961年製作の映画)

4.0

チェコ・アニメの始祖としてイジー・トルンカ監督と並び称される、カレル・ゼマン監督の代表作。

宇宙飛行士トニークは人類初の月面着陸を成し遂げるが、月面にはすでに”ほら男爵“が到着していた。二人の奇想天
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