さとぼうさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

さとぼう

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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

同じ曲にアレンジが入って聞こえる序盤のシーンが最高。主役の二人の距離感の描き方が絶妙。

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.6

愛する奥さんルースを失った、痴呆症の主人公ゼブが、老人ホーム仲間のマックスに導かれて、とある人物を探しに行く。その人物とは、アウシュビッツ収容所でゼブとマックスの家族を殺して、捕虜の身分を奪って、今も>>続きを読む

アノマリサ(2015年製作の映画)

3.7

自分の理解力のなさから何が起こっているのか、いまいちよくわからなかった。主人公マイケル・ストーンにとって、周り人すべてが、同じ声に聞こえ、同じ顔に見えている。その病気であることさえも気づけなかった。>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

絶対に何かが起こるんだけれども、何が既に起こっているのかがわからない。主人公の黒人クリス・ワシントンが、彼女ローズ・アーミテージの実家へ泊まりがけで挨拶をしに行く。白人家系に黒人の彼氏が挨拶をしに行く>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

4.0

アメリカの中流家庭がどんどん崩壊していく様子が面白い。冒頭のジェーンが撮影されているシーンが途中でつながるけれども、それさえもストーリーの1部に過ぎない。不動産、ゲイ、ロリコン、麻薬、反抗期間盗撮、不>>続きを読む

青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.5

恵まれない両親のもとで育ったと信じていた主人公が、とても愛されていた両親のもとで育っていたことに気づくストーリー。最低なバックグラウンドを抱えていたわけではなく、素晴らしいバックグラウンドを抱えていた>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.2

オープニングのアニメーションから引き込まれた。理想の両親と幸せな生活がずっと続くはずだった。両親の離婚をきっかけに家を飛び出し、両親との理想の生活を取り戻すために、詐欺師となり不正小切手を作り続けるフ>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

有名すぎて前情報が多すぎて、色々と疑って観ていってしまった。この映画をまっさらな状態で観られる人は幸せ。

それはさておき、映画の冒頭で早々と5人のキャラクターが集まるので、テンポ感が良くて、映画の世
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.5

耳の聞こえない2人の主人公。2つの時代を交互に物語が進んでいく。時代別にモノクロとカラーが使い分けられているので、とても分かりやすい。

2人とも家出なんだけど、探す側は一切描かれずに、子供目線でのス
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

見慣れていない映像は新しい感情を味わえるものである。監督も脚本家も、主人公シャロンと同じように、薬物中毒の母親に育てられたという。幸せなことに日本という国で普通に育ててもらえた自分としては、突飛な環境>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

映画を観てつくづく思う。世の中には壮絶な体験をしてた人物がごまんといるなと。レオナルド・ディカプリオが演じたヒュー・グラスもその1人。

全編通じて映像美に魅せられる。公開当時にIMAXで観られたらど
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.6

1人で観た3日後。奥様を連れて2回目の鑑賞。2人で観られて良かった。

カナダの実在の画家モード・ルイスを描いている。テーマは絵ではなく、エベレットとモードの夫婦愛。決して万人にオススメできる男女じゃ
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パディントン(2014年製作の映画)

3.7

サリー・ホーキンス宅のバスルームはいつも大変である!

オードリーとデイジー(2016年製作の映画)

3.5

10代で性的暴行事件に巻き込まれたオードリー&デイジーのドキュメンタリー作品。全米でどれだけ大きな騒ぎになったとしても、このドキュメンタリーというキッカケがなければ知ることはできなかった。

実に重い
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.9

死者の世界に迷い込んだ少年ミゲルが、高祖父(ひいひいおじいちゃん)から音楽の許しをもらうべく死者の世界を探索していくストーリー。

11月1日〜2日にあるというメキシコの祝日である“死者の日”がモチー
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.1

アマゾンの奥地で崇拝されていた半魚人。その半魚人が捕獲されて連れてこられた軍の極秘施設で働く掃除婦イライザ。2人の友情と恋の物語。

細かい事は抜きで、音楽、特にメインテーマと映像が美しい。冒頭から惹
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バレンタインデー(2010年製作の映画)

3.4

愛、それは、崩れては芽生えるもの。人の心を強く支えてくれるもの。新しい行動に駆り立てる勇気となるもの。

元々知っている俳優さんは、ジュリア・ロバーツとアン・ハサウェイだけ。登場人物が多すぎて、顔の区
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ローマでアモーレ(2012年製作の映画)

3.9

全体通して、アホで、明るくて、愉快。プロローグもお気に入り。イタリアの有名曲カンターレで始まり、車が行き交う道路のシーンに切り替わると、交通誘導員さんにフォーカスが当たる。語り部さんとして話し始める誘>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず、映像が美しくて惚れ惚れする。

決して覗いてはいけないモノがある。いや、感覚的には分かっているけど、人は覗いてしまうのである。しかも今作に至っては、覗かなくても、やつらに身体を乗っ取られる
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

3枚の大きな看板から始まる設定がミステリアスで興味深い。予想していたジャンルは、ミステリー調で謎解き要素やどんでん返しが強いのかと思っていた。けれども「大切なのは愛だ」とか語り出して、全くもって期待し>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

道路で車がいかにもな動きをするので、やめてよ?と思った。けども、ああ、そこまでしちゃいますか…って感じ。

前半の2人の関係性に一切共感できずに「どんな関係性だよ…」とツッコミまくっていた。きっとそれ
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GIVEN: ボクが見た世界(2016年製作の映画)

3.4

兎にも角にも映像が美しい。この子が大人になったら果たしてどんな生活を求めて、どう生きるようになるんだろう?日本の価値観ではなく世界には色んな価値観の家族が存在する事を強く実感させてくれる。20年後ぐら>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

単純明快なストーリーライン!奇妙で色濃いキャラクターたち!落とし所がとても良かった。誰が観ても元気に笑顔になれる映画。デトロイトで映画館恐怖症になりかけたが、たっぷり救ってもらえた。Amazon Mu>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.5

そうか、どんな有名な絵画でも、描かれた前後にストーリーがあるんだよね、と再確認させてもらえた。これから美術館で絵を観るときに、一枚の絵から感じられる情報や想像を、とてつもなく広げてくれる映画。死んだ後>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

3.9

初めて映画館から逃げ出したくなった。映像を観ているだけなのに心も身体もとことん追い込まれる。演技って凄い。映画って凄い。全く知らなかった史実をこういう形で知ることができて良かった。冒頭のアニメーション>>続きを読む

ベイマックス(2014年製作の映画)

3.7

意外、笑える、泣ける要素がすべて詰まっている。テンポが早すぎるぐらいだけど、美しい映像に釘付けになる。印象的なシーンがてんこ盛りだった。ロボットと少年の友情を起点に、人間同士の友情も深まっていく。優し>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.9

感情はどこから生まれるのか。好意、独占欲はどうして生まれるのか。身体はなんのために存在しているのかを考えさせてくれる映画。恋愛における嫉妬の感情が丁寧に描かれていて凄く惹き込まれた。独り占めしたくなる>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

映像はとっても綺麗で惹き込まれる。けれども、スローテンポで長すぎて眠くなる。一瞬でも寝たら理解が追いつかなそうになるので、必死に寝ないように頑張る。変なところにエネルギーを使う。

Kとアナ・ステリン
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.2

最初はカメラワークに酔うかと思うほどの長いワンカットシーン。オープニングシーンも、つい笑ってしまう台詞のやりとりも、コミカルな展開も、面白かった。飽きが来るシーンが何度かあったけれども、その後、どうな>>続きを読む

イカロス(2017年製作の映画)

4.3

なんとなくしか知らなかったロシアのドーピング問題。裏側でこんなドキュメンタリー映画が走っていたとは。スポーツ、政治問題に対して、今までとは違った角度から興味を持つキッカケになった。ドーピングの線引って>>続きを読む