戦場太郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

戦場太郎

戦場太郎

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オデッセイ(2015年製作の映画)

2.2

「科学的正しさ」に縛られた映画だったように思う。
「科学的」に正しくあるためには、「科学的」に正しくないものを排除していかなくてはならない。
「科学的に正しくない」ものとは何か? それは人間の揺れ動く
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ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

3.0

ジョニー・デップ主演のギャング映画。
仁義なき戦いに似せた予告編も(誰が仕掛けたのか知らないが)作られるなど、微妙に期待値の高い作品である。

どちらかというと静かな場面が多く、血みどろの銃撃戦や陰謀
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

4.0

ただ綱渡りをするだけの話である。
だが、予告にも謳われている通り、この映画には至る所に「狂気」が充ち満ちている。
主人公であるフィリップは変人そのもので、軽妙な語り口で次々と彼の人生を語っていく。
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パディントン(2014年製作の映画)

3.4

ベン・ウィショーが吹き替えるクマ映画。
某テディベアとは違って今回のクマはお行儀が良いぞ!

なかなかダークなところもあるファミリー映画。
使い古されたテーマと展開だが、それ故に安心感はある。

特筆
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白鯨との闘い(2015年製作の映画)

3.5

鯨との戦いに身を投じる男達の物語!

と宣伝されてはいるが、実際はヒューマンドラマの側面が強い。
アクションシーンを期待していくと肩すかしかもしれない。

とはいえ、帆船の出航シーンや、捕鯨シーンは圧
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.5

この映画は理想と現実の対立を描いた物語だ。
金さえもらえばどんな人間でも弁護する「弁護士」という職業が、「国家の敵」であるスパイを弁護するという、数奇な運命から物語は始まる。

そもそも弁護士は「現実
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クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.6

ついに来たか、ザ・グリードのリブート! お次はいつなのか長い間待たされたぜ!!!

まあ、残念なことに、これは「クリード」。ロッキーのスピンオフであり、ザ・グリードとは何の関係もない話だ。

ザ・グリ
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

ニュー・ジェダイ・オーダーをかなぐり捨ててリブートした本作。ルーカスも絡まないし、監督はあのエイブラムスだからどうにもこうにも期待が持てない。その結果はというと、予想通りというか、結構残念な結末だ。>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.3

クレイグボンドの集大成。これまでの3作すべてと関連しており、それらを予習した上で見る事が望ましい一作である。

内容は高品質なスパイアクションであり、手を変え品を変え場所を変え、飽きることなく楽しめる
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.0

元はTVシリーズだったという、ガイ・リッチー監督のスパイアクション映画。
昨今の泥臭いスパイ映画とは打って変わった、「古き良き」スタイリッシュなスパイものである。

キャラクターもかなりオールドスタイ
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エベレスト3D(2015年製作の映画)

3.0

「山」をテーマにしたストイックな映画。これに尽きる。事実ベースのお話であるため、ご都合主義的な展開もなく、ストーリーは淡々と展開される。それをどう受け止められるかが、本作最大の問題。

3Dと銘打って
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ラスト・ナイツ(2015年製作の映画)

2.5

いやぁ、困る。予告編がかなりアレだったからとんでもない映画なのかと思っていたら、割と見られるタイプの話だったのだ。

裏を返せば、それはけなすにしても褒めるにしても中途半端になる映画だということになる
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ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

2.0

美術・芸術映画なのだが、それらに付随する病的な喜びに欠けているため、映画としてはどうしても盛り上がらない展開が続いてしまう。
全体としてコメディタッチの映画なので、美術芸術に対するストイックな姿勢を描
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メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮(2015年製作の映画)

3.3

前作は迷宮からの脱出もので、「またデスゲームかよ」感が否めなかったが、今作は舞台が二転三転するので見ていてなかなか飽きさせない。

特筆すべきは「クランク」の存在。新たな脅威として立ちふさがる奴らは、
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トランスポーター イグニション(2015年製作の映画)

4.5

俳優をフレッシュなメンツにしてリブートした今作。
父親の存在やら日本版テーマソングなど(日本版テーマソングは絶対に許すな)で不安MAXだったのだが、いざ観に行ってみるとスカッとするすばらしい映画だった
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サバイバー(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

アクションというか、追跡劇や騙し合いの部分は力が入っていておもしろいように思う。あと爆発シーンか。

ピアース・ブロスナンはプロの殺し屋としてはしくじりすぎではあるが、稼業の性質上、公権力と事を構える
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.0

前評判ほどジョン・ウィックが最強じゃないのがどうにも気になるところ。多少強いレベルの雑魚にボコられてしまうので、劇中の恐れられっぷりがしっくりこない。

むしろ、犬と車の復讐のためにマフィアを殺しまく
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クロニクル(2012年製作の映画)

3.5

ファンタスティック・フォーがあまりにもアレがアレしすぎていたので、監督の前作はどんなのだろうと見てみた。

いや、確かに良く出来ている。映像の手法もおもしろいし、若者達の葛藤もしっかり描けている。異能
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ファンタスティック・フォー(2015年製作の映画)

2.0

アメコミの実写化ということなので、頭の悪いエンターテインメントを期待してしまうのだが、内容としては、「望まない力」を得てしまった若者達の苦悩と選択を描くお話である。

たぶん、それは、監督の前作である
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

2.7

主役のデ・ニーロが完全におじいちゃん。
意地悪なおじいちゃんとか、頭の悪いおじいちゃんではなく、若い人に豊富な人生経験と知己でアドバイスする、理想的なおじいちゃんである。

だが、あまりにも理想的すぎ
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パパが遺した物語(2015年製作の映画)

2.8

アマンダ・セイフライドが脱いだ!
TED2でマリファナをガンガンキメてたくせに、下着の一つも見せなかったアマンダ・セイフライドが脱いだぞ!!!

というとやたらゲスっぽい物語に見えるかも知れないが、話
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奇跡の2000マイル(2013年製作の映画)

4.0

ひたすらに犬とラクダとミア・ワシコウスカがかわいい映画である。
ミア・ワシコウスカは(重要な部分は見えないものの)ヌードになってくれるし、満足度が高い。

というと身もふたもないのだが、内容自体はかな
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ハイネケン誘拐の代償(2014年製作の映画)

2.3

予告編から期待される内容とは違った物語が展開されるため、観客としてはちょっと評価しづらい。
序盤のスピード感あふれる展開はすばらしいのだけれど、後半に行くにつれてだんだんテンポが悪くなるので、結構退屈
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キングスマン(2015年製作の映画)

2.9

スパイものには陰謀とアクションが必要だ。
キングスマンには両方そろっているし、少年の成長物語もプラスされている。
特にアクションは驚くほどスタイリッシュで、非人道的内容でも「やれやれ~!」と応援してし
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ザ・レイド GOKUDO(2013年製作の映画)

4.0

前作の続きであるが、以前ほどの濃厚なアクションはなく、代わりにドラマ部分が強調されている。
ヤクザとして日本人俳優も多数出演しており、任侠映画的な部分が垣間見える。監督が本当にやりたかったのはこっちな
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チャイルド44 森に消えた子供たち(2015年製作の映画)

3.3

トム・ハーディがとってもダメでおもしろい映画。
嫁との仲はギクシャクだし、話の筋では基本的に下手を打つばかりで良いところがない。
そんなトムががんばってがんばってがんばり抜いて、ようやっと連続殺人鬼を
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アントマン(2015年製作の映画)

4.0

蟻と言われると真っ先に「蟻の門渡り」を思い出すのであるが、幸いなことに「アントマン」にはそんな場面は出てこない。激しい暴力シーンもなく、家族連れで楽しめる由緒正しいヒーロー映画だ。

昨今のアメコミヒ
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ピクセル(2015年製作の映画)

2.0

何かのテーマを扱った話に対して「愛がない」と断ずるのは、どうも安直な批判っぽくて嫌だが、この「ピクセル」に関しては、それを使っても構わないかもしれない。

劇中に登場するレトロゲームの数はあまりにも多
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カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

ディザスター・ムービーの楽しみ方は、我が国の人間にとっては、3.11以来すっかり変わってしまった。
映画そのものの災害が現実となり、我々の身に襲いかかってくる、ということを、あの日、我が国の人々は、肌
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.0

ああ、倫理的に破綻した人間の行動という奴は、なぜこうも見ていて楽しいのだろうか?
まるでクライムアクションゲームのように、次々と悪事を重ねていくジェイク・ギレンホールを拝むのは、もはや快感としか言いよ
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テッド 2(2015年製作の映画)

3.3

いや、実にクサを吸いたくなる映画だ。
インヒアレント・ヴァイスと同じくらい大麻を吸っているシーンが多い。一体どれぐらい気持ちいいんだろう?

まあ、それはともかく、映画自体は前作の雰囲気を踏襲した感じ
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グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

4.5

この映画で重要なのは、黒人が如何にして選挙権を勝ち取ったか、とか、当時の白人が如何に卑劣な存在であったか、とかではない。黒人選挙権のために闘う聖職者が、「神」と現実の狭間で思い悩み、それでも前に進む姿>>続きを読む

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

5.0

さて、何から書いたものか?
パシフィック・リムについてはもう十分な評論がされているし、わざわざ素人の自分が付け加えることなど無いように思える。
ただ、一つだけ言わねばならないのは、この映画はある種の人
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アリスのままで(2014年製作の映画)

5.0

アルツハイマーを扱った話であり、最後の最後まで現実的な描写が続く。
中盤の山場で家族が救われたかに見えるが、その「後」が描かれることにより、それははかない幻想であったことが思い知らされる。

それ故、
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

2013年は巨大ロボットと怪獣がプロレスする映画! 2014年は怪獣と怪獣がプロレスする映画! 2015年に登場するのは、恐竜と恐竜がプロレスする恐竜プロレス映画だ! そう、この恐竜プロレス映画こそジ>>続きを読む