見ていたようで見ていなかったので視聴。素朴すぎる感もありますが、とても倫理的に誠実な感性は持っていると思います。夢と現実をなんとか区別をつけて理想主義的になりすぎてないところがポイントかなと。
ディティールはとても恐ろしいんですが、客観的に見るとアホっぽいカルトのノリという部分がなきにしもあらず。一体彼らは何をやりたいのかを詳しく知りたかったところでした。ただこの暴力と性が淡々と続く感じは独>>続きを読む
擬似家族ってステキだね、というところに甘えずにそれが反社会性と結びつく部分も隠さないとてもアンビバレントな話。『許されざる者』のすぐあとくらいにこれを作るなんてこの時期のイーストウッドは特にすごいね。
世間で流通している人間像や人間らしさがキリスト教内限定のものなのではないかと強く思わせます。そもそも状況設定的に最初から物語(幸い結末は最悪のケースではない)は詰んでいる訳ですが、そこからキャラクター>>続きを読む
超本格派クライムムービーのように見えてかなりおちゃらけたキャラクタードラマのように見えました。それくらい「こんなことあるか」と「マジでやってる」のバランスが妙な映画です。そして宍戸錠のあのふっくら頬を>>続きを読む
THE この頃の映画という感じ。物語の構図としては古さを感じざるを得ないけども、この映画に出てくる悪な女性のファッションや雰囲気がやたら現代的な魅力があって驚いた。そしてこういう青春像は形を変えて今も>>続きを読む
日本のリメイク版を先に視聴済み。そこんじょそこらの日本のTVメロドラマや青春アニメを超えうる過剰なロマンティズム。韓国映画にも似たピュアさを感じるけどこっちはお下劣を全く隠さない気持ちよさがありました>>続きを読む
TVドラマでもないのに淡々とした証拠集めを映画の尺気にせずやっちゃった感。これがアドベンチャーゲームとかならまだわかるけども。ドナー/他人の血を借りて生きるとは何かいう複雑な問題を銃弾一発で解決するの>>続きを読む
アメリカン『逆転裁判』。発想が面白い。物語としてはひとの良心を信じたいのだろうけど、決着の付け方が中途半端なとこが残念。
後ろめたさの美学。ベスト・イーストウッドだと思います。いまの時代は王道から逸れた深刻なストーリーのアメコミ・ヒーローものが流行ってますらしいのですが、後味があきらかによくないところも含めて、こっちの西>>続きを読む
近年の細田映画の中では「当たり」の感を得ました。前作では物語の邪魔をしていた細田演出でしたが、今回は本作の主役・音楽の邪魔をしていません。また見ず知らずの虐げられた子供に急にスポットライトを当てる展開>>続きを読む
やっと見れた。「エヴァンゲリオンをとりあえずちゃんと終わらせて欲しいユーザー」の期待には応えられたのかもしれませんが「エヴァンゲリオンから新しい衝撃を見つけようとするユーザー」の期待に応えられているの>>続きを読む
ある種の杜撰さも含めて「良い」と思いました。「偶然で全てが決まる」という諦念をどう処理するかという問題に真っ向から立ち向かってます。あとハリウッド映画を嫌ってそうな上流文化層とそれと対立する脳筋大衆を>>続きを読む
かなしい。天才は社会から許容されない典型例だと思う。日本のゴシップジャーナリズムも陰湿なんだけど欧米のそれはなにか露骨。ただジメジメした恋愛事情以外にもカメラを向けてもらえたら良いのではないかなとは思>>続きを読む
生理痛から来る神経症的な不安をめちゃくちゃ雑にイメージ化したような謎SF。面白いと思えなかったんですが締め方に「狙ってない笑い」が若干あります。宇宙人って雑に想像するとなんか笑えるモチーフなんすよね。
今となっては典型的なそれすぎてなかなか評価が難しい80‘sのクラシック。教科書にどうぞ
女子供を殺していく方向性の「旧エヴァ」。次回作を撮るまでに多分トリアーは法を犯すと思うんですが…
自信を回復するまでのイギリス。伝記映画は語りづらいね
【原題/暗闇の時間】
なんだかんだ好きなこの映像作家、やはりこう見ると普通のナイーブな一般男性というギャップがある。まあドライブと比べてオンリー・ゴッドとかは個人的に辛かったんですけどね。
【原題/ニコラス・ウィンディン>>続きを読む
「世界を変える超絶テック」がいつのまにか「都合のいいオンナ/異性を作る方法」になってしまう話。SFという枠組みでは壮大な夢を語ることができないという皮肉な寓話かもしれない。何はともあれ秀作。