kottanさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.5

ヒトラーを崇拝しその死に様も目撃した秘書の著した原作を元にしているので、ヒトラーその人の小物ぶりと周囲の崇拝や寄生ぶりがより際立っている。しかし今作のエヴァ・ブラウン役の人、存在感が薄すぎる。
水すら
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X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.5

潤沢な資金力に任せてここぞとばかりにやりたいこと全部詰め込んだ感じが若干鼻についた。丁寧に描くのともたつきは紙一重、ちょっとしつこく前半はやや退屈した。いやファンとしては感動もしたし十分楽しんだけども>>続きを読む

ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

4.0

面白かった!モーグリも動物たちも自然も生き生きと生気に満ちて躍動、感動ものの出来。ジャングルの光と闇、静と動の表現が気持ちよく、グングン引き込まれた。吹き替え3Dしか選択肢がなかったが、何も違和感なく>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

いい脚本があっていい役者の最大限の演技とこれを見せたいという映像への拘りを忘れなければ何者にも負けないの典型。目の前に迫る大災害(ゴジラ)を前にしても規則や法やしがらみに縛られ、何も決められず行動でき>>続きを読む

3つの心 あのときもしも/ラブ・トライアングル 秘密(2014年製作の映画)

3.0

運命の女を追い掛けた街で、その妹と出会い恋に落ち…昼メロ並の設定・展開。男はズルいし直情でイラーッとするけど、シャルロット・ゲンズブールの纏う不思議な吸引力にかかればそれも仕方ないのかと思わせる。
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クーデター(2015年製作の映画)

4.5

2回目だけどやっぱり怖い。原題通りどこにも逃げ場がなく追い詰められるだけ追い詰められる。
今にもどこかでああいうクーデターが起こっても不思議じゃない世界にいるし。繰り返し襲い掛かる恐怖にくたくたになる
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

2.5

WOWOWで鑑賞。
ドラマ部分は悪くないと思うのに、とにかく巨人を絡めたアクションになるとチグハグで不自然さに拍車がかかる。
画面も余りにも色味がなくて暗すぎる。巨人のビジュアル表現に力が入るのも肝に
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ロンゲスト・ライド(2015年製作の映画)

3.5

事前情報がなくてもニコラス・スパークス原作だとすぐ分かる。
一瞬で恋に落ちる、でも住む世界が違う二人。おじいさんの昔語り。二人は大切なものに気付くことはできるのか。安定のザ・王道ラブストーリー。
イン
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マッド・ドライヴ(2015年製作の映画)

3.5

ニコラス・ホルト繋がりとしか思えないタイトル。車は出てきません。
本当にこんなだとしたら音楽業界怖すぎる。誤魔化し、自分を守り、のし上がるために殺しまくるし、罠を仕掛けるし、利用するし。今作のニコラス
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天使が消えた街(2014年製作の映画)

3.5

実際に起きた事件がモチーフ。でも事件そのものは曖昧なまま、事件を発端として関わる人間たちの心の揺れだったり、生き方探しだったりする。
そういうわけでサスペンス、犯人探しを期待して少々肩透かしを食らった
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神様メール(2015年製作の映画)

4.0

新約聖書について大まかにでも予備知識があればより楽しめそうな内容。神様が本当にイヤなヤツなんだけど、人間の嫌な面を一手に引き受けてるような設定が面白い。
義手、花束、ゴリラ、洗濯機のくだり、思わせぶり
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クロエ(2009年製作の映画)

3.0

夫が浮気しているという妻なら1度は持つだろう感情に突き動かされ、疑心暗鬼で我を失い危ない誘惑に沈んでいく妻キャサリンをジュリアン・ムーアが、愛らしい雰囲気で、手練手管を使い、彼女と彼女の家族までも翻弄>>続きを読む

インデペンデンス・デイ(1996年製作の映画)

3.8

まさにザ・アメリカ映画。
前半はかなりモタモタしてる。けど、映画の面白さが全て詰まってる。知と力のバディムービーでもある。あと酔っ払い父ちゃんのカッコ良さに思わず泣いた。それにしてもアメリカ大統領はみ
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アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015年製作の映画)

3.5

ハンナ・アーレントを観て興味を持ったアドルフ・アイヒマン裁判。出来れば両方観ることを勧めたい。
本当に笑ってしまうほどの無反応ぶりと無感情ぶり。ホロコーストを生き延びた人々の叫びや嘆きと対照的なアイヒ
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トリプル9 裏切りのコード(2015年製作の映画)

4.5

欲望と殺意の連鎖、胸が苦しくなるほどの緊張感。
全編通して人間の弱さと残酷さに溢れているし、人々の日常の中に普通に暴力や銃、非日常が存在する何気ないけど怖すぎる描写が好きだった。ケイシー・アフレックは
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疑惑のチャンピオン(2015年製作の映画)

4.0

この作品はドーピングというものの現実を隠すことなく、描いている。
あり得ない肉体への負荷が現実に、しかも医者の手で行われたことに愕然とするし、ドーピングがいとも簡単に安易に行われることやその裏側の異様
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フェイス・オブ・ラブ(2013年製作の映画)

3.5

突然いなくなった愛する夫に生き写しの人に出会ったら?その人は夫の身代わりなのか、それとも本当に愛しているのか・・・?
エピソードはかなり無理矢理で強引なんだけど、アネット・ベニングとエド・ハリスの熱演
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奇跡のひと マリーとマルグリット(2014年製作の映画)

4.5

生まれた時から見えず聴こえず話せず。何をどうしていいのか分からずただ生まれたまま放置され続けてきたマリー。マルグリットの使命感に救われ人間らしく言葉を覚え理性を覚えていく・・・物事には何にでも初めがあ>>続きを読む

スパイダー・シティ(2012年製作の映画)

2.0

ここまでいくとただただ笑って楽しむしかない。スパイダーパニックへのオマージュもちらほらあるのが微笑ましい。もちろん作品としては比べるべくもないし足元にも及ばないけど。
とにかくエドワード・ファーロング
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ロスト・フロア(2013年製作の映画)

3.8

マンションで忽然と消えた子供達。外に出た様子はなく父親のセバスチャンは住人たちの中に犯人がいると、疑惑の目を向ける。
街の大きさやきらびやかさを見せつつ実は狭いフロア内で繰り広げられる物語。ミステリー
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君が生きた証(2014年製作の映画)

4.5

何度観ても歌、楽器、ドラマ性のバランスが秀逸。ビリー・クラダップとアントン・イェルチンの歌声や演奏、繊細な感情表現に泣かされる。

シッピング・ニュース(2001年製作の映画)

4.0

心や身体に傷があっても人は生きなくちゃならないし、乗り越えられるし優しくなれる。この作品にはそんなトラウマを抱えた人達がたくさん出てくる。というかそこに焦点を当ててあるからなんだけど。
それぞれが大な
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教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.0

いつでもどこでも酒を飲み緩みきった身体にヨレヨレの服を身に付けただらしない姿でで哲学論を語るエイブ。そんなエイブのどこに引かれたかお嬢様女子大生ジル。ベタなコントみたい。
自殺願望が殺人妄想に転じた後
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

灰色だらけの世界に射し込む光と飛び散る血飛沫が鮮やかに色付けする。
皆が生へ執着し、命に対する畏敬の念に溢れつつ弱肉強食の時代を生き抜く。フィッツジェラルドが放つ『気を付けろ。奴等は死んだふりをして攻
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マネーモンスター(2016年製作の映画)

3.8

きれいに伏線を張り、スッキリきれいに回収してみせた。計算され尽くしている。やはりJ・フォスターは頭が切れる人だと実感。
B級TV番組を観ているかのような垢抜けない少々拍子抜けな前半が、後半の盛り上がり
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ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.5

リアリティを極限まで追求するとこうなる。3D鑑賞で。

グーグーだって猫である(2008年製作の映画)

3.0

猫を飼う、動物と暮らすのは楽しい嬉しいことばかりじゃない。どうしたって先に逝く。それでもまた猫を飼う。
この作品に出てくる看護師。これから手術、卵巣と子宮を取るって患者に向かって酷く無神経な台詞を吐き
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ラスト・ボディガード(2015年製作の映画)

3.0

爆発的な怒り以外の感情表現は極力押さえ、受けた心の傷の深さを見せつつ保護対象である母子と心を通わすM・スーナールツに萌える。ボディガードものとしての華やかさも派手さもない、粗削りな作品だけど嫌いじゃな>>続きを読む

マシニスト(2004年製作の映画)

3.5

卵が先か鶏が先か・・・眠れないから破綻するのか、破綻してるから眠れないのか・・・筋はわりと単純。さりげなくあり得ないことを積み重ねて追い詰めて、吐かして楽にさせる。骨が浮くほど痩せてる男がガンガン全力>>続きを読む

サウスポー(2015年製作の映画)

4.0

栄光を掴んだ人間はそこに至るまでの気持ちを何処かに置いてくる。何処に落とし穴があるか分からない。ドン底に落ちたら這い上がるのみだ。
ボクシング映画というより父と娘、家族の再生物語。しかし引き画中心のボ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.0

序盤のゆる~い展開は完全に中盤以降の狂気の前フリ。
セックスで感じる快感と殺人で感じる快楽は同じなのだろうか?
フラッシュバックに苦しむ様、無邪気な狂気殺意の表現が見事すぎて鳥肌が立つ。GO森田いいよ
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ブラザーズ・グリム(2005年製作の映画)

3.5

テリーギリアム風味のグリム童話の前日譚。独特の、特徴的な世界観はやはり好き。
伏線ほったらかしでもいきなりの大団円でも気にならない、面白かったから。キャストがみんな楽しそうに演じてるのも伝わるしこれは
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ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界(2012年製作の映画)

3.5

服も髪型も行動も何もかも同じ幼馴染みで親友の二人。大人になる一歩手前の感受性豊かな女の子たちに釘付けになる。エル・ファニングの素直な感情表現とても良かった。
60年代の自由とは愛とはみたいな自分勝手な
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.5

「デッドプール」
80年代、90年代など昔なつかしい映画の匂い。コテコテな笑いと斬新さと映画愛に溢れた愛しい作品。一番オイシかったのはどう観てもスタン・リーだと思うけど。
そしてR・レイノルズ。スーツ
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.5

神の代理人たる神父による性的虐待の数々、それを隠蔽し続けるカトリック教会。そう単純な構図ではない。社会的に成熟していないまま人を導く立場になり、自分を律する術を知らず犯す取り返しのつかない罪。あの老神>>続きを読む

13F(1999年製作の映画)

4.0

バーチャルリアリティものとして視覚的な派手さはないが、その分リアリティがあり堅実でドラマとして見応えがある。
役者それぞれの人格の演じ分けが秀逸だし解りやすいのもいい。あの有名な作品よりこちらのほうが
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