ゆみこさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ゆみこ

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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.6

途中若干のダレは否めなかったが、ぐいぐいと引き込んでいく展開に心が躍った。

独特ではあるが美しい世界観が魅力的で、"青"の色彩にうっとり。


ルーニーマーラのビジュアルが好みだった。
あの緋色のコ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.6

強いキャラ押し。


ひたすらにキャラで押して押しまくる。
ストーリーなんてあってないようなもので、主演2人のキャラの魅力で押し切られるんだけども、たしかに愛着の湧くキャラクターで観ていて飽きない。
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.7

決闘までの三者それぞれの視点からの物語とその描き方が興味深く、ぐいぐい引き込まれた。
2時間30分の尺も全く長く感じなかった。

男と女、友情と愛情における微妙な心情と差異を絶妙に映し出していた。
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.4

もはやウェス・アンダーソンという1つのジャンル。
一貫してブレない創造性。


ウェス・アンダーソンの作品を形作る要素の中で、私が一番好きなものは色彩感覚なのだが、この作品は半分ほどモノクロだった。
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北陸代理戦争(1977年製作の映画)

3.4

展開と台詞回しが早くて、1.5倍速で観ている感覚だった。
それに、訛りに加えてヤクザ用語が説明もなくバンバン飛び出すのでヤクザ映画ビギナーの私は付いていくのに必死だった。


それでも面白さはしっかり
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鬼畜(1978年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

小3くらいのときにビートたけし主演のドラマ版『鬼畜』を観て、大きなトラウマを負った。
今回20年ぶりに『鬼畜』を鑑賞し、バージョンは違えどトラウマが蘇った。

緒形拳の頼りなく泳ぎ続ける目と、岩下志麻
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月光の囁き(1999年製作の映画)

3.9

ASMR映画。


雨音や滝の音はもちろん、挿入歌の優しいギターの音色、吐息や押し入れ越しの音など、音が印象的で心地良い。
主人公2人の声も素敵で、惹かれるものがあった。

そして、最後のスピッツね。
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.0

ハードル上げすぎたかな、そこまでノれず。

ゆったりした間合いに眠気を誘われた。

砂の器(1974年製作の映画)

4.0

あっという間の143分だった。


特にラスト30分くらいからの演奏と重ねて調査結果を述べていくところ、回想シーンがすごく良かった。
"ここで終わり?"と思ったが、これはこれでアリだと思った。その後の
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ポストマン・ブルース(1997年製作の映画)

3.5

なんだか一冊の小説を読んだような感覚に陥った。

熱く、真っ直ぐな作品なのだけれども、散見する幻想と浮遊に可愛らしさを感じた。


作品のパッケージにも使われている"赤"がとても印象的。
自転車、マフ
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[Focus](1996年製作の映画)

5.0

うわ。いい。。。


最初から良作の匂いがぷんぷんしていて、期待しながら観ていたが、途中少しだれてきた。
と思いきや急展開。そこで流れる音楽と爆発にどきどきした。


そして、あのラスト。
好きなラス
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ビッグ・マグナム黒岩先生(1985年製作の映画)

4.5

好き!!!


倫理観とかリテラシーとか関係ねえ!ひたすらぶっ飛んでるこの映画が大好き!
勢いだけで全て薙ぎ倒していくこの感じがたまらん。

キャストもアクションも小ネタも小道具も間も全部いい。ひたす
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ジュブナイル(2000年製作の映画)

3.0

90年代後期〜00年のノスタルジーを求めて鑑賞。
でも、そんなに感じなかったなぁ。

安っぽいSFは味として、展開やセリフなどが好みの感じではなかった。途中すごく眠くなった。

鈴木杏がかわいかった!

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

3.5

吉田ァ!


吉田いい奴すぎ、からの吉田最低。

全員かわいそうな話だった。
やりきれなさ、もどかしさが爆発して衝突する、その表現が良かった。


途中まで『渚のシンドバッド』感は全くないけど、最後の
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

いつまでもどこまでもイーストウッドはアイドルで、ヒーローなんだな。


行く先で女に惚れられ、人に好かれ、悪を成敗。
今回も例に漏れず、どこまでもかっこいいイーストウッドだった。


出来過ぎのヒーロ
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20世紀ノスタルジア(1997年製作の映画)

4.0

ニューロンバチバチ!


すごく変な映画だと思う。
けれども、私にはすごーく刺さった。


図らずも"映画の中で映画を撮る"作品だった。
宇宙人、滅亡論、地球など、90年代後半のノストラダムス云々のご
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セシル・B/ザ・シネマ・ウォーズ(2000年製作の映画)

3.8

大学生が撮りました!って感じの映画。
だけどその衝動とパワーが最高。


映画の中で映画を撮る映画、勢いだけでぶっ飛ばす映画が大好き。

ファントム=幻妄(1975年製作の映画)

4.0

だんだん気持ちいい。


色彩のコントラストがとても好み。
そして、音楽とのマッチングがひたすら気持ちいい。
ただ意味もなく繰り返される動作にも心地良さを感じる。


1時間くらいひたすら観ていたい。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

いろいろと考えさせられる作品だった。

実際に行為をした人だけでなく、傍観者も協力者も加害者で。


展開の早さと緩急、キレ味の良さが魅力的。
ひたすらに訴えてくる、投げかけてくるメッセージの強さに打
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.2

秀作。完璧な映画。


映画の手本のような展開と脚本、ギミック。
撮影技法や光と影の使い方も模範的。


女の子の顔がみんなどことなく似ていて、この子が初恋の子だろうか?と毎回思わされた。
それ以外で
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

3.4

ひたすらに長いミュージックビデオを観ているよう。
とにかく映像へのアプローチが斬新でおもしろい。


宗教や哲学、神話などの要素が散りばめられているが、難解なようで単純な話だった。

香川1区(2021年製作の映画)

4.2

熱い。


前作と抱いた感想はほとんど同じであり、今回もややプロパガンダ的要素を感じざるを得なかったが、ノンフィクションにしてフィクションのような熱量とドラマがあった。

私が小川淳也の母だったら、妻
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

中途半端。


ストーリーはありきたりでホラー演出は安っぽい。
かと言って芸術に振り切っているわけでもなく映像も凡庸。

音楽ガンガン掛けてごまかしておきました!感。


トーマシン・マッケンジーの魅
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吹けよ春風(1953年製作の映画)

3.4

話自体に特に大きな展開は無いのだが、印象に残っている画が多い。
ぼんやりと、なんか良いなあ、という気持ちになる。


芥川也寸志の音楽がおしゃれで素敵。

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.3

序盤は少し退屈で、うつらうつらしながら鑑賞していたが、後半からの盛り上がりに目が覚めた。


所々に挟まる小ネタは、アメコミやSF、ゲーム好きにはたまらないと思う。
他にもいろいろな要素が盛り沢山だっ
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ベル・エポックでもう一度(2019年製作の映画)

3.6

こういうサービスがあったら体験したい。
設定がとてもおもしろい。


表舞台だけでなく、裏のスタッフのゴタゴタが笑えた。
しかし、熟年夫婦の再建の物語が主軸ではあるのだけれども、女優とプロデューサーの
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INSTRUMENT フガジ:インストゥルメント(2003年製作の映画)

3.5

ギーの身体能力!


FUGAZIのライブ映像は何度か観たことはあったが、何度見てもめちゃくちゃかっこいい。

セットリストは決めていなくて、その場のノリで曲を演奏している、とインタビューで発言してい
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音楽(2019年製作の映画)

2.8

ちぐはぐで単調、脱力した空気感が、主人公たちが音楽に目覚めてからより鮮やかになり、表現豊かになっていったことが印象的。


刺さる人には刺さる作品なんだろうけども、私はノレず。
最初の"マカロニ拳法"
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.0

いまいちノレず。


映画愛はたしかに感じるし、話の盛り上げ方も上手い。
ただ、なんか押し付けがましさがあるというか、痛々しさがあるというか。


映画制作の行程などは勉強になった。

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

劇団ひとりが監督するということで、一癖も二癖もある作品に仕上がっているのかなと思いきや、意外とストレートな作品だった。

でも、ラストのタイタニックオマージュ(?)には笑った&良かった。

柳楽優弥の
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

ラテンの音楽と弾丸のように出てくる言葉、ダンスのキレと数の暴力に圧倒された。

とりあえず歌おう、踊ろうのラテンの文化が好きだし、うらやましく思う。
そこに内在する刹那的な哀愁にも惹きつけられているの
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アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

3.5

ソウルには明るくないし、アレサ・フランクリンのことはあまり知らない。
しかし、圧倒的な歌唱力とパワーに揺り動かされた。


余計なナレーションや挿入が無く、ライブの映像をありのままに映し出していたのが
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.6

前作とは全然違う。
でも前作のハラハラドキドキ感はそのまま、いや、それ以上かも。

いろんな要素盛り込まれすぎて胃もたれ気味ではあるけど、エンタメとしてとても楽しめた。


主人公、お母さん、娘たち、
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.8

エマ・ストーンかっこいい!!!


ファッション、メイク、スタイル、声、表情。
全てがキマってた。
70年代のロンドンのファッションが好きな私にはドンピシャ。
観終わったあとすぐにデザイナーとコスメブ
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

納得の音響賞。


難聴の人の聴こえ方を追体験できる作りはもちろん良かったんだけど、耳が聴こえづらくなってからの向き合い方が良かった。

しかし、彼女の元に帰ってからの展開が鬱。
彼女が歌った曲の歌詞
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.3

江守徹と梅垣義明の演技が良かった。


話はご都合主義で、矢継ぎ早な展開。
師走の節操のない感じと年末感を感じられた。


鈴木慶一の間の抜けた(いい意味で)音楽も全体の雰囲気を柔らかくしてくれていた
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