「用心棒」の渋さもいいけど、「椿三十郎」の明るさも捨てがたい。右往左往する若侍の集団にほのぼのする。
モダン。独り住まいの蠣太が、務めから戻ったサラリーマンさながら裃を衣紋掛けにかける描写が記憶に残っている。
映画館で見直したい。下劣で馴れ馴れしいけど達観しており、ある種の力を持っているという悪魔像が、現実的で怖かった。
古典主義の絵画みたいな寒々とした田園風景がいい。
詰め込み過ぎ。音楽が叙情的過ぎ。そもそもラブ・サスペンスとか、ヒューマン・コメディとか、2つ以上の要素が入った映画って、苦手だった。
ハイテンションな青春コメディかと思いきや、抑制のきいた粋な映画だった。高校生活にクライマックスなんてなくて、地味ながら忘れ難いエピソードの積み重ねだったことを思い出す。
フィービー・ケイツの赤い水着姿>>続きを読む
可憐に悩んだかと思うと、ヤケを起こしたり、ガッツあふれるヒロインが最高!
なぜか年明け直後にCSで放映してて、今年はいいことありそう。
休息中の穏やかな敵兵を殺す場面とか、普通の戦争映画では見ないかも。善悪はなく、まさに恐怖と欲望しかない戦場。
思いのほか汗臭くていい。火器を使わないアイデア勝負のアクションは、飽きずに楽しめる。
トムは好きだったけど、初めてかっこいいと思った。
実はシビア&シニカルな映画。「イタリア首相は国に残り、祈りを捧げています」っていうくだりとか、実際無いから。
ミニマルで、新しくて、美しい映画。
映画の中に入っただけでなく、映画が自分の中に入ってきたような、不思議な一体感があった。
登場人物が全員ロシア語訛りの英語を話すとか、マルコビッチ演じる長老のキャラとか、いい感じにうさん臭い。イタリア人監督のシベリアに対するロマンチックな想像力全開という点で、現代版マカロニ・ウェスタン(イ>>続きを読む
30歳のディートリッヒの、超絶デカダン美を拝むだけでも、価値あり。
スター映画とはこういう物なのだと、妙に納得させられる。
音楽もカメラワークも、とにかく隅のすみまで監督の意図が感じられる緊張感のある映画。硬質なのにしっとりとした情感がにじむのはマイケル・マンならでは。ジョニー・デップがジョニー・デップに見えてしまうのが難>>続きを読む