クロニクル映画はなぜかファンタジックなものが多いけど、これは頭抜けて奇想天外。ラストが素晴らしく、個人的には名ラストシーンのトップ5に入る。
ブルガリア=マレットヘアというイメージを覆される、とても今風な映画。
社会派映画かと思ったらちょっと違って、もっと個人的な視点。緩やかに夜が明けていくソフィアの街がいい。
上映禁止になっていたらしいけど、そうは思えない牧歌的ドキュメンタリー。どの辺りがチェコスロバキア的にNGだったんだろうか。
90分ワンカットなので、カメラに映り込んでもいいよう、スタッフも衣裳を着けて撮影した。一つの祝祭のような映画。
これも珠玉!
昔テレビ放映されたとき、江守徹の吹替版も観たことがあるけれど、とぼけた粋な味わいがあって良かった。
因習に生きる19世紀末のロシアの田舎が舞台。タイトル程にはおどろおどろしくなく、むしろ叙情的。
20世紀の始まりに興奮し、恍惚となる人の姿が印象に残る。20世紀のロシアは苦難の連続なのに、こんな風に人>>続きを読む
ずいぶんと昔に観たのでストーリーはうる覚えだけど、ソビエト映画の中の雪はなんて静かできれいなんだろう、と思った。
様式美てんこ盛り。チェルカーソフの皇帝然とした舞台がかったポーズにほれぼれ。衣裳デザインも素晴らしい。
オデッサの階段のシーンも印象的だけど、とにかくエキストラが多くて人海戦術ぶりがなんかソ連ぽいなあと感心した記憶がある。
名前を没収されて、湯屋の狂騒の中で無心に働き、それなりに評価をされるようになるが・・・
組織や仕事ですり減ってる身にはいろいろ感じるものもあったけど、あくまでファンタジーなのがいい。そして挿入歌が優し>>続きを読む