ksgmさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ビデオドローム 4K ディレクターズカット版(1982年製作の映画)

4.0

どれが幻覚でどれが現実か狭間が分からなくなるような瞬間が多かった。もうそれすら、何かに捉われ過ぎて恐怖に陥っているのかもしれないと感じる。

怪物(2023年製作の映画)

4.3

視点が変わる毎にその人物に対する感情が変わっていきながら映画を観ていた。
誰しもが怪物の側面を持っていて、自身が加害者になっている事に気付きづらい。
映画を通じて日々を考えさせられる。
教授の劇伴も最
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

美しさと怖さ、父の気持ちと娘の気持ちが混ざり合い、靄のような薄く淡いブルーが映像や感情を包んでいる、そんな映画だった。

ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.1

映画の歴史と世界の歴史とともに撮影技巧が変化していく様が面白い。
エテックスのギャグが常に炸裂している。

EO イーオー(2022年製作の映画)

3.8

最初は何を見せられているのだろうと感じる映像からロバのEO視点で見る、人間社会と理解する。
怪奇な映像と雄大な自然、澄んだロバの瞳は何とも不思議な感情になった。

幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.0

小気味良いテンポで進んでいく短編映画で洒落たコントを見てるようだった。
13分の幸福を味わえる。

大恋愛(1969年製作の映画)

4.2

エテックスの妄想を具現化した映像が素敵であった。ベッドで移動するシーンなんて最高。笑えるところも含んでいて素敵な映画だった。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

マリオのあの場面!って所が映像も音楽も散らばってて最高に楽しかった。
強いピーチ姫ってところも時代を取り入れてる?(元々強い設定もあったりしたかな)

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

文学的な美しさがセリフに現れているのと同時に色んな人間の様々な醜さが表れる。それらが混ざり合って何とも言えない感情になる映画だった。
チャーリーが娘エリーに対し最後まで信じ抜く姿が素敵であった。

バニシング・ポイント 4Kデジタルリマスター版(1971年製作の映画)

3.9

劇伴として流れるソウルミュージック。
その音楽の熱さとともに自由という名のスピードを見せつけられた。
そこに向かって只々チャレンジャーを走らせるコワルスキーの目つきには覚悟が見える。

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.9

古き良きフランス映画味を感じた。(古き良きフランス映画がどんなものか分からないが)深夜とラジオの親和性はすごくあって、家族の中に溶け込んでいて良かった。
シャルロットの優しさをものすごく感じる映画。

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.2

どうしようもないクズ野郎なマイキー、そんな彼だけど嫌いになれない。とは到底書けないほど最低なヤツだった。けど、何だか惹かれる映画だったな。
カラフルな家々やドーナツ屋を舞台にカラフルな色彩が現れるのも
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Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年製作の映画)

4.1

やっぱり教授は信頼できる人だな。そう思えるドキュメンタリーだった。

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.6

血の赤が印象的な映画。ホラー映画だけど個人的には社会テーマが散りばめられてるのかなと感じながら観ていた。

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)

3.8

それぞれが悩みながら、自分自身と格闘し成長する。そして周りとの関係性も様々な変化がありながらも受け止めていくそんなストーリーが素敵。

妖怪の孫(2023年製作の映画)

-

安倍政権と自民党政権に対しての星一つ⭐︎を付けておこう。

人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.0

坪田さん夫妻にとって、お二人の距離感が絶妙なんだなと感じた。未来のための自然と共生、そう簡単ではないけど着実にそれを実行する姿を素晴らしく思う。

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.1

オープニングとエンディングのカッコよさには痺れた。(曲と色とフォントと)
目的地に向かうだけのロードムービーのようだが、見知らぬ人との関係性の中でそれぞれがどう感じ変化していくかが見られて面白かった。
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

小学生の頃マイケルジョーダンに憧れた世代だが、エアジョーダンはもちろんリアルタイムでの経験ではない。
そんなシューズの開発秘話が詰め込まれた映画で単なる企業成功物語ではなく、その一人一人の人間らしさが
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劇場版 荒野に希望の灯をともす(2022年製作の映画)

-

絶望の淵でも常に勉強し前向きに取り組む姿がすごいの一言。
自然との共生があってこその平和を思い知らされた。

東川町 奥泉さん 試写会にて

ある男(2022年製作の映画)

4.0

アイデンティティとは何か、姓名とは何かをぼんやりと考えてしまった。
最終的には皆、1人の人間でしかないのか。

Winny(2023年製作の映画)

4.2

中高生の頃リアルタイムでWinmxやWinnyに対面してきた世代だからこそ刺さることも多かったし、特に当時抱いていたWinnyに対する印象が全く異なっていた。
(良い印象ではなかった)
開発者の金子さ
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.3

オープニングの数分間、音楽とシンメトリーの映画館、美しい映像に引き込まれた。

オリヴィア・コールマンとマイケル・ウォード、出ている演者みなが素敵で良かったし、心に光が灯る好きな映画の一つになった。
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.6

親と子の関係が美しい描写と共にギュッと詰め込まれている。アメリカとイタリアでのひと夏が美しく描かれていた。
この時代のエルファニングを映像に閉じ込めているのも素敵だなぁ。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.2

くだらなくてバカバカしいのに、最後は泣けてきた。そういうところが最高な映画。
そしてコインランドリーって哀愁がある。最後のシーンでエブリンが着ていたニットの背中がPUNKだったのもグッと来るものがあっ
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.0

ブラックパワーと括って色々と評価するのは何か嫌なのだが、やっぱり自分にとって黒人音楽のR&Bやブルース、ソウルは好きな音楽の下地になっている。
観客も演者も楽しそうなのが良いね。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

ひとそれぞれの生き方。その一つとしてのノマドという生き方がある。
広大なアメリカが映像から感じられ素敵だし、ロードムービーはやっぱり自分にとって惹かれるジャンルなのだ。

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.1

アニメだろうがそうじゃなかろうが、スパイダーマンは面白い。音楽との親和性もやっぱりカッコ良いし、スピード感、テンポ、リズムが最高。
最後のコミックスの一コマに入り込む場面もクスッと笑える。

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.1

自分にとってモリコーネを初めて認識したのは、「ニューシネマパラダイス」。それ以降は様々な映画を観るたびにモリコーネの名前があった。
イタリアを学び、イタリア映画が好きになったのは、この愛嬌のあるマエス
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対峙(2021年製作の映画)

4.0

重い題材をテーマにほぼ四人の対話によって進んでいく会話劇。会話劇というには軽いほどのドキュメンタリータッチになっていて惹き込まれる。
頭の中にはなかった感情が対話によって少しずつ産み出される瞬間はゾク
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.8

美しくも悲しいカルトラブストーリー。
白と黒で映される木々や水や自然の映像が美しく素晴らしい。
ラストの水中の映像は圧巻の神秘さが。

マリー・クワント スウィンギング・ロンドンの伝説(2021年製作の映画)

3.6

強い女性像を描くドキュメンタリー映画。
それでいてファッションの遍歴も分かる。

殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)

3.6

不快な音×不穏な画=芸術的な映画?なのかと思わせてくれる時間であった。前衛的なアート作品を見ているかのよう。