昭和っ子さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

東京ウィンドオーケストラ(2016年製作の映画)

4.0

「+松竹」に入っているため見ることができました。私も管弦楽好きなので興味がわきました。面白かったです。こういう雰囲気のお話好きです。ニセモノなのがバレないかオドオドしていたメンバーが、大きな舞台に立っ>>続きを読む

真夏の方程式(2013年製作の映画)

3.5

ペットボトルを飛ばす実験は楽しかった。軌道を修正するための装置は、ホントにあるのか?装置がなかったらどんなやり方があるのかな?などと考えた。理系の楽しさや有用性を表現するのに「死体」は要るのかな?と、>>続きを読む

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.0

原作読んで好きだったんだけど、芝居とはいえDV場面映像で見ると心にこたえる…🥺
殺人事件は起こるべくして起こった感じだが、その前に助けてあげてよ〜と思ってしまう。
天才と誰もが認めるような人をほっとく
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秋日和(1960年製作の映画)

4.0

最初のおじさんたちセクハラ発言オンパレードもヤバいけど、もっとすごいのは「この頃の上役、もしかして会社で仕事してないの?」疑惑でした。
老いも若きもまだまだ戦中派ばかりの中で始まった高度経済成長、皆が
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

久しぶりに芸術系映画じっくり見たー!こんなにも男性の出る幕ない映画、初めてだったかも。あんまり見てないけど、タランティーノの映画が男じゃないとわからない世界があるのかも…と思わされてたけど、その対極っ>>続きを読む

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.0

ウン十年ぶりに見てみた。全体的にイエローのトーンで撮られているのだそうで、それを確認しつつ見れば、なるほどな〜と思った。今とはだいぶ変わった郵便局や商店の佇まいが懐かしかった。でも「不器用な」男性たち>>続きを読む

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

4.0

『梅切らぬバカ』に続いて、加賀まりこさんを見たくなりました。幼くて可愛くて、彼女のための映画。繁栄を取り戻したようでいて、戦争の影はまだまだ色濃く残る日本。女の子の奇妙だけど切実な願いを、最後まで守っ>>続きを読む

梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

4.0

住民それぞれの生活を考えたら、難しいし、割り切れない。でも、なにか明るさのあるお話でした。加賀まりこさん、さすがの存在感。一進一退しながら理解者を増やして行くしかないんでしょうね。お隣さんとの関係が良>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

水俣病の事を世界に(アメリカに)初めて大々的に知らしめたアメリカ人報道写真家。確かに有意義だったけど、知られた事だけでは問題の解決に至らない事を私達は知っている。だから、映画の題材としては、すでに弱さ>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

塀の中は絶対的な上下関係があり、凄まじい暴力がそれを支えている。上の人がたとえどんなに酷い人でも、その構造がある限り簡単にはひっくり返らない。このストーリーはそのまま「エスケープ」のお話だけど、どんな>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

最初見たとき途中でやめちゃったんだよね…。なんか良くない事が起こりそうな不穏な雰囲気満々で。いかにもか弱そうなあの男の子、意外とタフな面が小出しにされて行くにつれて、次第に引き込まれて行った。ラストで>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

ホントであってほしくないんだけど、上級国民の皆さんは、重い事実も、面白おかしくウイットに富んだ話し方で表し、待ち受ける悲惨な現実の前に、決して諦めず自分の才覚に頼って、最大限の利益を狙いつつ勝ち抜くこ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

「シスターフッド」は今流行りだが、一時の流行に留まらずこれからますますパワーを持ち続けるのだろう。女の子の自転車ニケツにそれを感じた。男たちの世界はすでに行き止まりがほの見えている。彼女たちのささやか>>続きを読む

夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.5

きれいで良かった。もうちょっと猫ちゃん要素欲しかったかな。山崎賢人くん、イケメンだなぁ!

エール!(2014年製作の映画)

3.5

フランスの大人たちは、日本の大人たちよりずっと自由だと感じた。ヒロインの父も母もおおらかで、立候補とかすぐやりたいことやって、音楽の先生も、自分の偏屈さを隠そうともせず、思った事をぱっと言う。そんでも>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

美しく聡明なヒロインの存在に照射される、男たちとその社会のダメダメぶり。
勇ましいけど単細胞な夫もダメだけど、上司を慮る事で地位をのし上がる男も、女性の立場は慮れないのね。
どっちが真実かわからないか
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.8

生きる上で選択はつきもので、選んだ後も、神様でもない限りこれで正しかったのか自信が持てず、迷う。老年を迎えて「人生の答え合わせ」に臨んだ時、その答えがとびきり美味しい料理になって与えられたなんて、すご>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

 劇場で観てたんですが、サブスク解禁してたので改めて観てみました。テレビが悪いせいか、室内のシーンが暗すぎてよく見えない(汗)。やっぱり映画館がいいわぁ…。
 『パラサイト』とオスカーを争った本作です
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LBJ ケネディの意志を継いだ男(2016年製作の映画)

4.0

ケネディ大統領が暗殺された後に大統領に指名されたジョンソン大統領の事は、まったく知らなかったんだけど、放送大学の「英語で読む大統領演説」で知って興味を持ち見てみた。
都会育ちのケネディ家とその取巻きと
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

一言では言えんがいい映画だった。重層的。日本からまた一人素晴らしい監督が出てきてくれて嬉しい。とても多国籍な映画だったので、国籍にこだわることなんて野暮なことなのかもしれない。

マーニー(1964年製作の映画)

5.0

マーニーはどろぼう。でも彼女はとてもミステリアスで魅力的。ヒッチコックの映画でいちばん好きな作品。冒頭の登場シーンから、テッピは女優としては最高の扱いを受けている。マーニーの"赤"に対する反応が過剰す>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

一見のんきに見える女の子達は、実はこんなにも様々な理不尽に対して怒りつつ、感情を処理してやり過ごしているのだよ、と啓蒙してくれる映画。独特のリズムが心地よい。林遣都が小室さんに似ているのを発見して以降>>続きを読む

ステージ・マザー(2020年製作の映画)

4.0

泣いてしまいました。いいお話でした。わかり合えないまま息子を失ってしまった事は残念でしたが、彼の人生を理解しようとした事でお母さんの世界が広がっていったのがとても良かったです。ユニークな人たちの中に「>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

自分が大事にしたい世界は、何歳になっても大事なもの。それを守って現実につなげる術を教えてくれる大人はいない。無防備に溺れた子どもたちが愚かだったのでしょうか?むしろ大人たちの世界の貧困さを糾弾している>>続きを読む

晩春(1949年製作の映画)

4.5

見たの何回めだろう?これまでは常に紀子さんの視点から感情移入してたのに、今回初めてお父さんの立場から鑑賞して、ラスト泣いた〜。新しい世界に行く事に臆病になってる娘を、励まして送り出さねばならないのだけ>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

3.0

舞台に出る人とそれを見る人、というのの歴然とした差があるもんなんだなぁ、と思った。激しい情熱と、それを持て余す自意識と。でも、そんなハラスメントに満ちてしまいがちな環境は、もう見たくない気がする。都会>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

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自分の生を全うすることに吹っ切れてる鹿野の前では、ちっぽけな自意識にこだわることなどどうでも良くなる。よくぞこんな生き方をオープンにしてくれました!「俺なんてしょっちゅう嘘ついてるよ」「嘘をホントにし>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.0

地上波放送を機にネトフリで見てみた。さすが伏線が巧みでよくできたストーリーだと思ったが、犯人のとても寂しい動機が日本のドラマにあるあるで、個人的に好きじゃない。あとホテルのむっちゃ行き届いたサービスに>>続きを読む

さよならドビュッシー(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まるで清塚信也氏のピアノのための映画。思っていた以上にサスペンスよりも音楽の要素に重きを置いていて、そこが良かった。まるで双子の様に育った仲良しの女の子たちと、周りの大人たち、彼らを襲った悲劇。すべて>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.0

体が勝手に動き出す様な印象的な音楽と、本当に輝くほど魅力的な若きトラボルタ、単純な様で、時代と風俗を見事に切り取って含みのたくさんあるストーリー。昔見た時はあんまりよくわかってなかったけど、今見るとす>>続きを読む

クルーレス(1995年製作の映画)

4.0

私もジェーンオースティンの『エマ』を下敷きにした作品ということで見たのですが、何回も見返したくなる映画となりました。テンポが良くてセリフも面白くみんなかわいい!冒頭のディスカッションの授業で、「移民問>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

すごく面白かった。成田凌くんいいわぁ。果耶ちゃんもかわいいわぁ。「普通」をめぐる台詞劇だった。けっこう考えさせられた。

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

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やっぱり『ローマの休日』とか『寅さん』とか『水戸黄門』とか、そんな感じのお話が好きなので、とても楽しめた。律儀に伏線回収してましたね。長澤まさみも「お母さん」が板に付いてるお年頃になったんだなぁ。生き>>続きを読む

ワン・モア・ライフ!(2019年製作の映画)

3.0

親からのなんでもない話を結局子供は一番喜ぶ。ただ、話すきっかけは意識して作らないといけない様だ。