最初のおじさんたちセクハラ発言オンパレードもヤバいけど、もっとすごいのは「この頃の上役、もしかして会社で仕事してないの？」疑惑でした。
老いも若きもまだまだ戦中派ばかりの中で始まった高度経済成長、皆が豊かさを享受できているのだけど、戦争の価値観に青春を捧げていた頃の記憶もまだしっかり残っている。そのなんとも言えない後ろめたさや面映ゆさのようなものを背景に、岡田茉莉子のような元気のいいお嬢さんの言動にタジタジさせられながら、これから開けていく未来の明るさが感じられる。その辺が戦後の小津映画の魅力だったのだろうか?
今の日本も行き止まり感出てきちゃったところで、また、彼女のような「妹の力」が必要とされているのでは？
