残像さんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.3

セス・ローゲンとシャーリーズ・セロンの主演コンビというだけでもう最高。
この2人のキャラクターって最初っからちゃんとした人なんだよね。自分の欠点も、いま自分がいるしんどい状況もわかってる。それでも自分
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

2.5

ヒッチコックタッチのオープニングでさまざまなモチーフが提出され、スピードを落とすことなくストーリーに引き込まれていく。
基本的には面白かったんだけど、スティーブンス大尉の性格が激しやすくて嫌だった。ひ
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

2.3

かなりコメディに振ってきた印象。脚色は相変わらず良い。一作目から思ってたけどキャスティング、演出もとても優秀。最後のスローモーションはダサいからやめろ〜と思うのも一作目と同じく。

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

2.4

「上の句」より明らかに出来が良い。
広瀬すずの演技がとても冴えてる。そして作る側の、この作品は彼女を撮ればよいのだ、という決意を感じる。

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

2.2

正月早々かぜをひいてしまったので寝ながら鑑賞。
原作はどうも構成がいけてなかった印象があったけど、これは脚色が上手くいってる。小学生時代のエピソードを最小限になっていて、青春スポ根ドラマに集中できる。
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

2.8

ことしの映画初めはこの映画から。
ファーストカットから主題となる様々な要素が詰め込まれ、後半の展開を見事に予告する。具体的には窓、水、そして漂ってくるような匂い。
前半と後半でまったく違ったジャンルに
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ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.1

冒頭の鮮やかなシークエンスからの「ラストクリスマス」がかかるオープニングが最高。
主人公のキャラクターも「fleabag」みたいでとても良い。
移民と貧困の問題の取り扱い方も絶妙で、キャラクター造形の
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

2.4

良くも悪くもケン・ローチ。画面であんまり楽しませてくれないんだよね。

ファイヤー・イン・パラダイス 地獄と化した町(2019年製作の映画)

2.0

山火事発生時の映像がもうほとんど戦争、というか地獄。
ドキュメンタリー映画としての出来はまあまあ。

ファイティング・ファミリー(2019年製作の映画)

3.0

ヴィンス・ボーン扮するコーチがペイジにさかんにかける「prove it(証明しろ)」という言葉がこの映画を象徴する。
リングの上では「自分を出す」しかない、真似をしても仕方ない、とザ・ロックにアドバイ
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シュガーランドの亡霊たち(2019年製作の映画)

2.8

ひとりの友人の不在を語ることにより、アメリカにおけるマイノリティのコミュニティの実態が浮かび上がる。
つまりここではシュガーランドという街。インタビューのロケーションも公園、駐車場、コンビニ、ホテルの
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画面の向こうの君は(2019年製作の映画)

2.2

ローマを舞台にしたサスペンス、と聞くとジャーロ映画を想起してしまうけど、この映画では人は死にません。
非常にクリアな画面が気持ち良い。発想自体はありきたりでラストは予測できたものの、ストーリー運びに大
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捜査官X(2011年製作の映画)

2.1

定期的に香港映画的なものを見たくなる欲望。あとは妻の「サスペンスが見たい」というリクエストの双方に応えるためチョイス。結論から言うと、最高に香港映画的だったけれどサスペンスかと言われると苦笑いするしか>>続きを読む

クリスマス・クロニクル(2018年製作の映画)

2.1

今シーズンのホリデーシリーズ最終節。カートラッセルのサンタクロースを見ないわけにいかないでしょう。
演出がそこかしこでロバート・ゼメキスっぽい。音楽もアラン・シルヴェストリっぽいと言えばぽい。
そんな
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クリスマス・ナイト 恋に落ちた騎士(2019年製作の映画)

2.1

ホリデーものを巡回してる中でもひときわくだらなそうだな〜と思っていた映画。見てみたらほんとにくだらなくて良かった。車で音楽を流した時の「楽士はどこだ」というナイトのギャグには皮肉ではなくストレートに笑>>続きを読む

クリスマスに降る雪は(2019年製作の映画)

2.4

意外と珍しいんじゃないかな、女の子を中心にしたクリスマス群像劇。4人の女の子の4つのストーリーが絡み合うんだけど、この4人の顔の造作がなんだか似ててちょっと混乱する。まあおそらくそれも狙いなんだと思う>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.5

前作「マイヤーウィッツ家の人々」を未見のままこちらを鑑賞。でもデパルマもミストレスアメリカも見れてないからお久しぶりのバームバック。よくモチーフの点でウディ・アレンとかベルイマンとかと比較されるけど、>>続きを読む

ホリデイ・イン・ザ・ワイルド(2019年製作の映画)

2.2

往年の学園スター、ロブ・ロウとSATCのシャーロットことクリスティン・デイビスのカップリング。80sと90sの人気者が20sを直前にタッグを組む、みたいな。ただそれだったらサラ・ジェシカ・パーカーでも>>続きを読む

晩春(1949年製作の映画)

3.6

小津の誕生日/命日ということで、晩春を観る。東京物語と同じくラスト、笠智衆の孤独が刺さる。

シャイニング(1980年製作の映画)

2.6

「ドクタースリープ」の予習に、何十年ぶりかの再見。さいきんキューブリックを見直してなかったからか、このカメラと被写体の距離感が新鮮。

ファーナス/訣別の朝(2013年製作の映画)

2.6

スコット・クーパー2本目。生真面目と言おうか、ちょいと鈍重というか、主題が提示されるまでがやたら長い。しかし俳優陣は圧倒的に豪華。なかでもやはりケイシー・アフレックがとにかく最高である。なにあのもにゃ>>続きを読む

クレイジー・ハート(2009年製作の映画)

2.8

「荒野の誓い」が良かったので、ほかのスコット・クーパー作品にあたる。「クレイジー・ハート」は題材から興味があったのになぜか未見。とにかく演奏シーンと歌、曲が良い。曲を作ることが目的の物語だけに説得力の>>続きを読む

過去を逃れて(1947年製作の映画)

3.1

鮮やかすぎる96分。ミッチャムの探偵はボガードより控えめで現代的。というかヌボーッとしてて良い。構成が複雑みたいな意見を見かけたけど「三つ数えろ」に比べたらだいぶシンプル。全体的にクラシックという感じ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

2.4

睡眠によって自分オリジナルの編集を施してしまったので、なんとも言えないがどうやら自分はホアキン・フェニックスが苦手らしいと結論づいた。「ウォーク・ザ・ライン」も「トゥーラバーズ」も「ザ・マスター」も「>>続きを読む

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

3.0

デビッド・エリスが撮ったみたいなウェルメイドなパニックホラー。映画っていいもんだなあ。

大当り百発百中(1961年製作の映画)

2.3

春原政久どういう人なんだろう。なんとなくテレビ的な演出をする人なのかなあ、などと想像する。お笑い要素はキャラクターだのみのところあり。小沢昭一も、本来背負うべきではないものを背負わされている印象がある>>続きを読む

ウィンチェスター銃'73(1950年製作の映画)

3.4

たぶん何回めかの再見。言うまでもなく傑作。馬が走るシーンのすべてが素晴らしい。そしてアンソニー・マン印の岩山での決闘が本当に良い。上下の関係から左右の関係になり、最後は上にいた兄が下に落ちる。ストーリ>>続きを読む

荒野の誓い(2017年製作の映画)

3.2

白人も黒人も騎兵隊も先住民も人格者も人殺しも男も女も、等しく並置するようなカメラサイズがこの映画のテーマを豊かに表現している。人種やジェンダー間の緊張関係などモチーフも現代的、というかドナルド・トラン>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

2.8

鑑賞前からロバート・ゼメキス「コンタクト」を想起せざるを得ないモチーフだなあ、とは思っていた。ある意味で予想は外れたけれど、やはり接触=コンタクトをモチーフとした映画だった。ジェームズ・グレイらしい、>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

2.4

創作の姿勢としては正しいのだけれど、やり方があまりにもダサいのが気に入らない。

アス(2019年製作の映画)

2.2

「ゲットアウト」のどこが面白いのかよくわからなかったのだけれど、どうもジョーダン・ピールは評判がよろしいのと、こちらの映画はなかなかきになるモチーフを扱っていたので鑑賞。でもやっぱりこの人の映画にはス>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.5

クリフ・ブースというキャラクターの世界の捉え方、世界との関わり方がこの映画を特別なものにしている。歴史の改変というロマンチックな振る舞いについてはひとまず置いておくとして(ひととおり号泣はしたけれど、>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

2.9

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」鑑賞前後に未見のタランティーノ作品を見たうちのひとつ。現代の西部劇として非常に素晴らしい出来。屋内の撮影が素晴らしいので、画面だけでもどこまでも見ていら>>続きを読む

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

前半、ロングショット、濡れたアスファルトの路面を走る車、響く銃声。オデールがボーマン(クリス・タッカーだったのかこれ、、)を撃ち殺すこのシーンを見るだけでもこの映画の質の高さがうかがえる。
後半、ルイ
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.9

何度めかの再見。この映画については好きすぎてなんとも言葉にしがたい。しかし、この「グラインドハウス」というコンセプトのもとに作られた映画において、後半部なにごともなかったかのようにルックが現代のそれに>>続きを読む

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