しかたまさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

4.0

クリストファー・プラマーが、代役でありながら、皮肉にもハマり役。このひとがやってると、ルックスにも声にも、どこか品が感じられて、憎めないところが残る。

撮り直す前に公開されていた、アメリカの宣伝素材
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

3.5

コテコテ保守的なワスプの郊外住宅地を舞台に、コーエン兄弟が踏み込んだ、オフビートな犯罪劇。
…ということが、予告編では伝わりにくかったです。
マイペースな監督作品を撮り続けられる、ジョージ・クルーニー
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.5

あくまで、原作未読で観た、個人の印象で申し訳ないのですが…

かつての東映実録やくざ路線を彷彿とさせるナレーションや色調などのタッチと、「凶悪」や「日本で一番悪い奴ら」に連なる白石監督の作品として、勝
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.5

スクリーンの向こうの、気候や匂いを肌で感じているような錯覚を起こす、撮影と録音に魅せられた。

そして、こどもたちの挙動すべてが、フィクションを感じさせない、素晴らしい輝きに溢れている。

ベテラン
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

3.5

公安の暗闘…をちょっとかじった話(本格的にやったらエンタメにならないかも)なんて、メインターゲットのこどもには難しすぎるでしょう(笑)
これで、よく記録更新しましたね。
キャラ人気?なのかもしれないけ
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

4.0

眼福な胸元もたくさん拝めつつ、タフなヒロインが似合う、ジェシカ・チャステインに見惚れます。
打たれ強い、優秀なひとは、何をやっても頭角を現す、ってことなのですかね。これも、ある種のアメリカン・ドリーム
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ボックストロール(2014年製作の映画)

3.5

東京都写真美術館ホールで。
確かに商業的に拡大公開は難しいのかも…。買い付けて、公開する努力には敬意を表します。

「KUBO〜」もそうだったけど、ライカはエンドロールで種明かししちゃうのはどうなんだ
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.8

登場人物たちのホワイトトラッシュぶりがハンパなく、ドツボへとはまってくい過程が悪夢のよう。
ふたりの女優の気迫は凄いですね。一見の価値あり。

ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

3.5

911テロ直後の極秘任務の話。
ドローンで攻撃する、現代の戦争になる前の時代で、かつ山岳地帯を騎馬での移動を強いられる設定が、映画化されたポイントか。
実話ベースとはいえ、アメリカ軍人のヒロイズムにど
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アンロック/陰謀のコード(2017年製作の映画)

3.5

引き締まったところと、ユルいところが混在する佳作。
主人公の設定と、巻き込まれるプロセスは面白い。
終盤と締めで、リアリティが薄れるのがもったいない。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.5

いや、大胆に振り切ってるなぁ。
無駄なく混乱もしてない構成は見事。

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.5

ATMOSで。
いや、これ、誰得映画ですか(笑)
スピルバーグ、自分の世代に向けて作ってるでしょ。
いい歳して、こんなの観て楽しめるなんて、幸せだなぁ。サイコー。
(オレも、あのひとのアバターがほしい
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

4.5

予備知識なしで観て、物語が動き出してからは、ドキドキしながら惹き込まれた。
70年代の再現度が尋常でないレベルで驚嘆。
あとから振り返ると、作劇の設定にあざとさを覚えつつも、なんとも不思議な味わいの作
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トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

4.0

思ったより面白かったです。
導入部、イイ歳した勤め人の悲哀に、共感してしまう自分もまた、そういうおっさんなのでした。リーアム・ニーソンみたく強くないけど(笑)
ワンカット風格闘アクションもあり、頑張っ
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.5

良かった点:ロボ同士のバトル、カイジュウの造形が前より怪獣らしくなり、日中に暴れる

イマイチな点:役者が弱く、話があまり面白くない(笑)

トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

3.0

インディアナ・ジョーンズっぽく、考古学と超常現象な設定ですが、発端の地と歴史上の人物として名前だけ、日本ネタを拝借してるのに、ちょっとびっくり。あの扱いじゃ、宣伝には使えないですね。
原作ゲームは好き
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

5.0

今年の賞がらみの作品群では、最もグッときた一作。
憤り、悩み、涙し、決断する主人公に心を揺さぶられる。
メイクに見えないメイクもすごいです。

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.5

ドルビーアトモスで。
遅ればせながら、ようやく鑑賞。まだしばらく上映してそうですが(笑)
フリークショーを題材にして、ここまでの支持を得るとは!

レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.0

「ニキータ」っぽいものかと思いきや、意外とちゃんとしたエスピオナージュものでした。
暴力と色気もあるものの、その刺激より、騙し合いの冷酷な世界をきちんと描いていたところに好感。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

4.5

ゲームのアバター設定を、心身入れ替わりコメディに活用するアイディアが抜群。
そしてそれを存分に活かす、キャスティングの大勝利。
過去作を上手に利用してたうえで、ここまで仕上げたのほ、マジジュマンジ(笑
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アナと雪の女王/家族の思い出(2017年製作の映画)

3.5

いつもの短編かと思いきや、結構長かったですね(苦笑)
字幕で観ましたが、神田沙也加の声も聴きたくなったのでした。

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

5.0

圧倒的なウェルメイド感に脱帽。
デザイン、色彩も素晴らしい。
相変わらず、技術的なチャレンジもしていて、ただの優等生におさまらないピクサーの、エンタテインメントのなかで目指している高みに気が遠くなり
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.0

いや、自分として、観ない選択肢はなかったのですが、なんと言えばいいのか…
でも、スクリーンで対峙しなかったら、キツイだろうな、という感じ。

イーストウッドを実録ものシリーズに駆り立てる情熱はどこにあ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

賞レースに上がるのは納得の出来。
だけど、期待が大きすぎたかなぁ。

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.0

字幕版で。
ちょっとヘヴィーな生い立ちのこどもたちが、ストップモーション・アニメーションの限定された表情と動きなかで、生きいきとして、温かみを覚えます。

観終わると、とても満足するけれど、66分なら
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羊の木(2018年製作の映画)

3.2

原作未読です。予想外に面白かったです。
既視感と未知の中間あたりを漂うような、型に嵌めすぎない、役者のアンサンブルがいい感じでした。

ダークタワー(2017年製作の映画)

3.0

原作未読です。
無理せずシンプル・コンパクトな感じ。
男の子は、嫌味なく、これから伸びるかも。

デトロイト(2017年製作の映画)

3.8

憎悪と偏見で、事態が悪い方へ転がり続ける、ドツボにはまる感は、この物語に限らず、いまどこかで起こっていることなのだと思わせる。
ジョン・ボイエガの、存在感がいい。「アタック・ザ・ブロック」の悪ガキから
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ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(2017年製作の映画)

3.8

プロデューサーでもある、ジェシカ・チャステインの注力作。
最近の実話ものでは珍しく、エンドロールで実在した本人の写真などが出なかったですね。

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

惜しげもなく、いいキャラを殺してしまうのが慣例なのか…。
あ、また生き返りを歓迎します。

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.8

シドニー・ルメット版を復習して臨んだのは功罪あったか…。
動機と密接に繋がる、過去の事件の説明が不足気味な気がしたのですが。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.2

期待してなかったのに、ちゃんとしてるじゃないですか!グッとくるシーンがあれば成功ですよ。
ライアン・ジョンソン、よくやった。
そして、デイジー・リドリーが良い。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

ジェシカ・チャステイン目当てで行きました。
強面ビジネスマンの話はたくさんありますが、女性がここまで徹底した固茹でなのは珍しく、それがドン引きしそうになりながらも快感に。
昨年のアカデミー賞候補になら
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