しかたまさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

アースクエイクバード(2019年製作の映画)

3.5

主演のアリシア・ヴィカンデルが、ちゃんと聞き取れる日本語で、長台詞も操るのに感嘆しました。

多くの外国映画で、カタコト日本語の日系人などを見ることが多い中、これはすごい。
英語の台詞がある、脇役の日
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.5

東京国際映画祭で。

なるほど、いまどきの映画会社では撮れないのも、ある意味納得の重厚感。

時代の再現も、キャラクターたちの歳のとり方も、手間暇かかってます。

デ・ニーロとパチーノは、これまでにな
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.5

東京国際映画祭で{特別先行版}を拝見。

原作未読です。
足されたエピソードで、キャラクターの関係性がかなり変わってしまってビックリ。

観終わったあとに残る印象も、だいぶ変わりますね。
より深みが増
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マローナの素晴らしき旅/マロナの幻想的な物語り(2019年製作の映画)

3.5

きわめてスタンダードな作画の、主人公たる犬に対して、犬の視点から見た人間たちは、それぞれがとてもユニークなフォルムで描き分けられているのが特徴。

日本でいうと、久里洋二や荒井良二を思い起こさせるよう
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭で。

ほとんど事前情報ナシで観て、作品と新鮮な出会いができるのが、映画祭の醍醐味だと思っていますが、これもまた、やられましたね。
なので、中身には具体的な言及はしません(笑)

今の時
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チェリー・レイン7番地(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

予備知識ゼロで観て、びっくりした作品です。

…なのですが、メタフィクションの方に振ることはなかったんじゃないかなぁ。

作品世界の中で完結していれば、蕩然とした背徳感に浸れたままでいられた気がするの
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ヒックとドラゴン 聖地への冒険(2019年製作の映画)

4.0

東京国際映画祭で2D字幕版。

ドラゴンの飛翔シーンが「アバター」を凌ぐ3D感で度肝を抜かれた1作目から追いかけてるシリーズです。

(2作目はまさかのビデオリリースのみで、映画館でのイベント上映は2
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

3.0

宮崎駿チックに、手を繋ぎながら、空中を降下したりするのなら、やっぱり最後は、エンドロールの静止画・後日談風でもいいから、あおいと慎之介の、目玉スター競演の本番は、きちんと数カットで見せないと締まらない>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

白状すると、ビートルズは、有名な曲しか知らないのですが…
思わず、最後に泣いちゃいました。

トワイライト・ゾーンというか、ちょっと不思議系SFですね。
くすりと笑えるところ結構あり。

これだけ名曲
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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

3.5

デス・ウィッシュものの母親版。
殺人マシーンに鍛え上げるプロセスをばっさり省略しているのは、潔い。

筋運びは、危うい感じもありつつ、なんとか無難に着地した感じ。
主人公・敵役ともに、強さと弱さ、
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

相変わらず、舞踏のようなアクションをベースに、ときどきギャグとしか思えない殺陣を挟み込んできて、笑わせにくる。

「ホテル・ムンバイ」を観た後だと、ガンアクションをエンターテインメントの方向に振り切る
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

想像以上に、主人公を締めつけてくる筋運びに、ちょっとびっくり。
エンタメじゃないところへ踏み込んでますね、これ。

丸の内ピカデリーのドルビーシネマ、初鑑賞。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

3.5

内容と関係ないところで。

こういった歴史的な作品で、スクリーンに投影した時に、上下に黒のあるレターボックス状態になるのは、残念でならない。

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.0

無抵抗なひとたちが、次々とあっさり殺されてゆく、そのドラマ性のなさに、理不尽なテロのリアリティと怖さをより強く感じました。

HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.0

設定は悪くないです。どんなことが起こるのか、ワクワク感はあります。

ただ、ビジュアル面で、センス・オブ・ワンダーの度合いが足りない。
「インセプション」「ドクター・ストレンジ」「シュガー・ラッシュ:
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

世界観と主人公のキャラクターはいいんですよ。
宇宙を舞台にした「闇の奥」「地獄の黙示録」になり得るのか、とワクワクしました。

月面海賊や、救難信号の船など、エンタメ性のあるエピソードと、後半の締め方
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アス(2019年製作の映画)

3.5

相変わらず、ヘンなこと考える監督だなぁ!(褒め)

音楽もいいです。和太鼓に笑っちゃうけど。

ファーナス/訣別の朝(2013年製作の映画)

4.0

なんという、オールスター・キャスト!
そして、彼らがくたびれた労働者や悪党を、違和感なく演じるリアリティよ。

荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.0

硬派。
些細なことで、あまりにも簡単にひとが殺されてしまう、西部開拓時代。
身の周りの家族・仲間を失いながら、生き残ってきた者たちが直面する対立と邂逅。

国の政策や、メディア・世論に翻弄され、善悪や
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.0

個人的には、ブライス・ダラス・ハワードに釘づけでした。
またスリムに戻れるのかしらん。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

あの陰惨な事件をどう扱うのか?…という興味が避けがたい題材です。

内容については具体的に話せません(笑)
が、後半、不穏で、イヤーな予感を持ちながら観ていくのが、醍醐味なんですかね。

ごく自然風な
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.0

劇場で見逃してたのをこの機会に。

スノッブのオシャレ臭がするかと思えば、予想を裏切り、グイグイくる演出力。

役者が皆、いい。粒立ってる。
このアンサンブルは、なかなかない。

マイケル・シャノン、
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.5

主演の2人がプロデューサーでも名を連ねている作品。
本家より、スピンオフの方が、すぐ作りやすいのかな?

安心感あるアクリョンシリーズとして、お客さんに定着してる気がしますね。劇場はよく入ってました。
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ライオン・キング(2019年製作の映画)

3.0

グランドシネマサンシャインで。
1.43:1のIMAXレーザーフル画郭のシーンが、ちゃんと効果的に構成されていました。
ジョン・ファブローは優秀な監督さんだと思います。

でも、元のアニメーションのと
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.5

荒れてる風評は認識しながら、知人が参加してるので観てきました。
ポイント鑑賞で興収は上げてません。

原作サイドがOKを出した結果ではあるのでしょうが、この作品でメタフィクションの手法を使って、誰が喜
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.5

一種の歴史ファンタジー?というのでしょうか。
意外にコンパクトなお話でしたね。

軍人役のできる役者さんが不足しているのは感じました。
もはやチョンマゲの時代劇と変わらぬ隔世感な気もして…。

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.5

中学生時代からのバイブル。
これを超えるスラップスティックコメディはその後もないですね。

マーウェン(2018年製作の映画)

4.0

ゼメキスらしい、というか、他の人はやらんだろう、という構造のお話。
モーションキャプチャーの技術も進歩しましたね。
スティーヴ・カレルは、相変わらず、どんな役でもやってのけるひとですね。

アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

3.5

映像資料が豊富にあるんですね。
この機会にHDテレシネされていることが、なによりの収穫な気がします。

事実を 淡々と進めていく構成が良かったです。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

4.0

引退してしまうのは、もったいないレッドフォード。
生涯現役でいてほしいですね。

時代の再現描写、カメラの色調が良かったです。

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.0

ちょっとグロの方に振りすぎな気が。

レディ・プレイヤー1くらいの復活で良かったのかも。

ティム・マシスン、久しぶり!

アラジン(2019年製作の映画)

3.5

アニメーションが刷り込まれていると、キャストにも、歌にも違和感が…。
イマドキの女性像がヒットの秘訣なのでしょうか。

ロビン・ウィリアムズの演技と、アニメーションの自由さのコンビネーションがいかに素
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天気の子(2019年製作の映画)

4.0

「君の名は。」より好感を持ちました。
なぜだろう。

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

賛否渦巻くのは理解。
自分はそこまで熱くはならないけれど。
でも、ウェルメイドですよ。
続編をこのクオリティで出せるのが、ディズニー&ピクサーですね。

新聞記者(2019年製作の映画)

4.5

試写での酷評やら、ホームページのサイバーアタックやら、公開前後がいろいろにぎやかで、観終わってみると、意図的な情報の操作?もあるような気にさせられてきましたね(笑)

スタッフ・キャストを筆頭に、いま
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.5

世界的に評判がふるわないのは、悩みが多くて、スッキリしないストーリーだからですかね。

レギュラー出演陣に加えてジェシカ・チャステインと、ハンス・ジマーの定番音楽で、充分モトは取れたと思うのでした。