ripthisjointさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

完璧だと思った映画。
三上さんを現実にいる人としてずっと見ていた。
三上さんがもし、自分の近くに居て触れ合うことがあった時に自分はどんな風に接する者なのかと考える。関わらないようにするだろう。
でも、
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来る(2018年製作の映画)

3.0

原作読んですぐの鑑賞。
映画ならではの大胆な脚色が面白かった。
モノローグによる経過説明は物語の伝え方として良い手段だが、大胆に脚色してもその手段を多用せざるを得ないボリュームになってしまったという印
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.6

ファンタジーのような設定に現実味を醸し出しているのは、
東日本大震災当日と被災地の復興を丁寧に描いていたからだと思えた。
監督が思い描いた映画の機微が見事に完成している。

ドキドキする展開を十二分に
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ひとくず(2019年製作の映画)

3.8

理不尽の連鎖にもがき続け、抜け出そうする魂の物語。
登場人物同士が鏡で自分を見るかのように成長し合う姿に強く胸を打たれた。
演出に不器用さを感じたが、そんな事はこの大きな成長譚には瑣末なことだ。
何を
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時には娼婦のように(1978年製作の映画)

3.2

なかにし礼さんの死生観を大人のお伽話として表したのかもしれない。
なかにしさんの生き様を知ると、当時は持病の心臓病への恐怖を持っていることから、いつ死んでも悔いの残らない生き方をされていたのではないか
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.4

”若松孝二というエネルギーに吸い寄せられた人たちの青春”というだけでこういう映画が出来てしまう若松監督の凄さを思い知らされる映画。

主人公めぐみの人生がうまく受け入れられない。そこが魅力。
時代の空
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時をかける少女(2010年製作の映画)

3.1

仲里依紗がキラキラと眩しい。
非常に粗を感じる脚本を監督の丁寧な演出がカバーしていると思う。
父親が家族をどう考えていたのか掴み所がないので人間関係の薄い話になってしまっている。本来は恋愛の機微で見せ
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過激派オペラ(2016年製作の映画)

3.0

全員好演で勢いあり。
主演二人を男と女に置き換えながら観たのでストーリーを分析しやすかった。そして物語に面白味は感じなかった。
女同士の物語だから映画にするような面白さがあったのだろうか?分からなかっ
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.2

辣腕弁護士と呼ばれる人と友人関係なので、主人公と友人の思考に照らし合わせながらの鑑賞になった。
やはり、誰にも理解されなくても信念を貫くことが立派な弁護士の共通点だと思った。その信念とは、物事の本質と
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.7

転がりまくる少女とオクジャに引き込まれて物語が一気に展開してゆく。小気味好さは流石ポン・ジュノ監督。
皮肉たっぷりに人間の欲望を一大エンターテインメントに仕立て上げて純情可憐な心を大活躍させてゆく。物
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

4.0

やきもきさせられる。
監督は《見せない》ということが実にうまい。
被害者の妻の顔をなかなか見せない、容疑者に飛びかかった刑事の一瞬を見せないetc...
見せないことがくり返されて観客は主人公二人の心
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.0

本当に上手に作られたドキュメンタリー。
凄腕だろうが天才だろうが企業家として絶対に必要なものは行くべき道を示してくれる友人と部下だということが連綿と描かれている。

音楽制作と車工場の逸話は実は後付け
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ピースオブケイク(2015年製作の映画)

3.2

恋愛の行方よりも、主人公志乃ちゃんが仕事を通して自立してゆく様子にホッとしてゆくのは自分が娘を持つ親父だからかもしれない。
事務職からビデオ屋のバイト、劇団衣装部の手伝いから元々志していた服飾関係の仕
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.2

筋もいい、映像も演出もいい。
でもどうしても主演の女の子が小寺さんのような一本ネジ外れた天才肌に見えなかった。芝居が上手くないとかそういう事ではなく、むしろ上手く小寺さんを演じていたと思える。
ところ
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音響ハウス Melody-Go-Round(2019年製作の映画)

3.5

音楽を表方、裏方が一丸で作ることが描かれた貴重な作品。ニューミュージックやテクノの旗手たちの回顧録だけに留まらず、今の音楽を作っている様子を並行して描いているのが嬉しい。
美しく”こだわる”とはこうい
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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

4.0

成熟したアニメ大国、日本のひとつの到達点。「オジャ魔女どれみ」を知らなくても共感できる。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.7

丁寧に丁寧に日常が描かれた快作。キャスト、スタッフの一体感を感じられる。映画で何度も描かれたテーマだと思うが、ここまで綿密に描写されていれば、いつの時代でも普遍的に女性の共感を得られると思う。

ウィークエンド・シャッフル(1982年製作の映画)

3.9

女優がみんな綺麗でノリに乗って映画を作ってる一体感がこの映画の最大の魅力。こういうハチャメチャが今の時代の映画として観てみたい。

EVA エヴァ(2011年製作の映画)

3.2

描かれている時代で人型ロボットが何故必要なのかが解ったら味わいも増すだろう。

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.5

面白かった。もう少し短かったらコメディとアクションのメリハリがついて更に良かったかもしれない。

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.0

このジャンルの王道を今更されてもな、と思ったけど監督はうまい。
監督オリジナル企画でゾンビもの作ってもらいたい。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.3

ポスターをチラッと、予告篇をサラっと見ただけで鑑賞。
そんな自分がよくなかった。
てっきりSFだと思い込んで観てしまい、そうではないと気づいた時には、本来の面白さに置いてきぼりになってしまった。
自警
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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

どうしても漫画と比べてしまう。
キャストもよかった。映像も演出もよかった。
足りないと思うものは、
原作が産み出された時の作者の苦悩と同等の
殻を破るような勢いかもしれない。
木っ端微塵になるような衝
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現在地はいづくなりや 映画監督東陽一(2020年製作の映画)

4.0

東陽一ファンが数々の作品の魅力的な謎を解くきっかけになるような、
東陽一ファンが謎をさらに探求したくなるような、
東陽一ファンが自分は孤独ではないと思えるような、
東陽一ファンがなにかを作ってみたくな
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蟻の兵隊(2005年製作の映画)

4.0

ただ、ただ元蟻の兵士たちの執念に圧倒されました。

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.8

監督は、苦悩だらけの一人の幸せな男を描いている。家族が映し出される時にそう感じた。涙が出てきた。

ジャックは一体何をした?(2017年製作の映画)

4.6

簡単に難解と言ってしまうことは、実に簡単なことだ。
単純にシュールと言ってしまうことは、実に単純なことだ。

「ある者を愛した」というストーリーであると捉えることから、この作品を愛することができるのだ
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

4.0

面白いアイディアから始まって、面白いディティールに満ちたスリラー。
制作者たちの気合いたっぷり。

主人公ブランドン、自作のマスクとか、自作ロゴとか、要らないであろうマントを着けたりとか幼い悪の衝動が
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海山 たけのおと(2019年製作の映画)

4.5

異邦人が伝統芸能を伝統のワクから解き放ち、誰もたどり着けない境地に至る物語であり、親子の物語であり、家族の物語であり、美しいものに取り憑かれた者の物語です。
渋谷ユーロスペースで1週間だけの上映はもっ
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

すごく良かったし、
この映画で劇場が満杯になってることに感動した。
でも、
もう少し肩の力を抜いても良かったのにと思いました。

内閣情報調査室の悪のアジトのような
あのライティングやトーンでは、
S
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.0

とても素晴らしかった。
原作を読み返そうと思いました。
原作で想像した動きに色や音まで付いて大変お得な買い物して満足な気分です。
劇場で観てよかったです。

主戦場(2018年製作の映画)

4.5

インタビュー主体の一級品ドキュメンタリー。
幅広い検証と独自の洞察力で長く困難な勝負を詰めた!という印象。
平日4時10分の回で108席の7割がた埋まっていました。
年齢層は、比較的幅広い方ではないで
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カンパイ!日本酒に恋した女たち(2019年製作の映画)

4.5

前作にも増して酒に魅入られた人たちが
イキイキと描かれていて大満足。

好きなものを好きでい続けることは、
実はとても難しい事だと思います。
好きを貫き通している人には謎があり、美しい。

映画館を出
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私の20世紀(1989年製作の映画)

3.2

監督の長編第1作ということで、
30年後「心と体と」を生み出した源泉を覗く思いで鑑賞。
筋や意味を追わずに身をまかせるが得策、という映画です。
思う存分に表現したいことを叶えられた感じ。
そういう気持
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