spicaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

spica

spica

映画(918)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

柄にもなくなんとなく見てしまった。
恋愛って、別れるか結婚しかないのか。恋愛はいつか終わってしまうから結婚するのか。
主演の二人をずっと2時間見つめる映画だったけど、二人とも良かった。

蛇イチゴ(2003年製作の映画)

4.1

西川監督デビュー作。すごい。
見られて良かった。
個人的には、この作品、「ゆれる」「ディアドクター」の最初の3作が好き。

松之助ししょーう!と最初、声を上げたくなった。素晴らしい!
宮迫はもうそのま
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

ラストあっけなかった。
太賀くん泣いてくれて良かった。代わりに泣いてくれた。
役所広司が素晴らしいのはもちろんのこと、共演者もよくこれだけすごい人が揃ったものだと感心した。
西川美和監督作品、もっと早
>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.0

やはり闇は暴かれなければならないし、正義は勝って欲しい。

私たち(2021年製作の映画)

4.0

パリの郊外といえば、(映画を通してだろうか)公営団地に住む荒れた若者たち、みたいなイメージになってしまっている私。その偏見を反省する。いくら反省しても反省し足りないくらいだ。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

ラストが爽やかで良かった。
スピルバーグ監督の自伝的映画ということだが、少年の成長を描く映画として面白かった。
ミシェル・ウィリアムズが好きだし、熱演だったと思う。とても幸せそうに見えた家族だったが壊
>>続きを読む

涙するまで、生きる(2014年製作の映画)

4.0

カミュの短編が原作だということがラストに字幕で出る。
立場も宗教も文化も違う二人が過酷な自然と度重なる危機を共に過ごすことで、心通わすお話。元々が対等の立場というわけではないので、ダリュの人間性がラス
>>続きを読む

顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

4.0

1958年のドイツではアウシュビッツに関してほとんど知られてなかったというのは驚きだった。知らなかった。
主人公の検事が正義感で突き進むだけでなく、葛藤も描かれていたりして良かった。でも彼は周りから反
>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

4.0

「この人誰かに似ている、誰?」ってずっと気になって、見終わってネットで「松嶋菜々子」って出ていて、あ、そうか松嶋菜々子か。ちょっとちがうけどなと思いつつ、落ち着いた。
3人の知り合いに会いに行ってしゃ
>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

コメディとして見たらいいのかなと思いながら見ていたが、女王とアビゲイル、そしてうさぎの三重写し?のラストになんとも言えぬ虚無感を感じた。
3女優の競演が素晴らしかった。特にアン王女を演じたオリヴィア・
>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

「燃える女の肖像」の監督ということで見る。
ただただ少女が可愛かった。
森も美しかった。
ファンタジーなんだけど、こういうことってあるかもね(ないない)って自然に見られた。

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.0

すっごく良かったんだけど、騙されていたので、ラスト呆気に取られて、そうか、こっちの方がいいんだと納得するまでに時間がかかった。
セリフが歌詞になっているところも多かったが、全くイヤではなかった。
移民
>>続きを読む

神々の深き欲望(1968年製作の映画)

-

なんかすごい映画だった。
この時代、この監督、このキャストでしか成り立たない。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

よくこんな映画作れたなぁと最初笑いながら見ていたが。
匿われているユダヤ人の少女。
母の死。
素敵な母親だっただけにショックだった。スカーレット・ヨハンソン良かった。
家の壁紙の色合いがとてもよかった
>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

ずっと見たかった。公開されてしばらくしてから原作を読んだのだが、とても考えさせられた。
アメリカの大地のスケールの大きさと、実際の高齢者たち(ほとんどが本人だということを頭に入れて見たかった)の車上生
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

いろいろな解釈があるようだが、私は恥ずかしいくらいにものすごく単純に少年の成長譚として見た。
冒険ファンタジーの部分が宮崎アニメの真骨頂だと思うが、さすがだなぁと次々展開される画に身を委ねている感じ。
>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

クラファンの時から気になっていたのに、やっと見た。
それまでは福田村事件のことを全く知らなかったので、そのことを教えてもらえただけでもありがたい。地味な映画だと思うが、予想外にたくさんの方が見ているよ
>>続きを読む

ザ・ゴールドフィンチ(2019年製作の映画)

4.0

じっくり静かに鑑賞。波瀾万丈なのに、淡々とストーリーが進む。人生って自分の意思というより流されていくものだと思わされる。主人公の彼はまだまだ若く、これからの人だけど。

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.2

ジョディ・フォスターとベネディクト・カンバーバッチということだけで間違いない感じがしたが、裏切られなかった。
こういう映画を作れることがアメリカ映画の凄さだと思う。

原作の「グアンタナモ収容所 地獄
>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.0

ありがちなロードムービー。
あっさりしてる。
でもこれがクリント・イーストウッド91歳、主演・監督作となると光り輝く。
女性も少年も惹きつけられる主役を、そして監督をいつまで続けてくれるだろう…

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.0

SFアクション度が薄れて、私にとっては一番見やすい映画になっていた。
これ以上、どう続編を作るのかと思っていたが、「そう来たか」という感じで、うまく続編になっていた。
現代批判、自己言及っぽいところも
>>続きを読む

アートのお値段(2018年製作の映画)

4.0

なんとなく内容の予想はついたけど、現代アート作品が見られるのではと思って見た。映像上だが堪能した。
もっと醜く描こうとしたらそうもできただろうが、そんな汚い部分を強調して見せられても辛いので、こんなく
>>続きを読む

レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

3.8

前作をずっと前に見たような気がするので(とんがりリーゼントととんがり靴しか覚えていない)まず今度はこちらをと思って見た。
ビジュアルがふざけていて面白いので、もうそれを見てるだけ。あまり内容が頭に入っ
>>続きを読む

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)

4.0

上手くいえないけど、ほんとにいい。
こんなにまとめてカウリスマキ監督作品が見られてうれしい。

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

4.0

しみじみいい。すべてがいい。人生を感じさせてくれる。
また元の暮らしに戻ったヴァルト。何も変わっていないようだが、旅に出るまでの彼とは別人になっているはず。
何もない人生を受け入れてもらえるような、ま
>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

酷い目にあいながら淡々と耐え、最後には何かしらの希望が見えるみたいな勝手なイメージがあったのだが(直近で見た何本かのカウリスマキ監督の映画)、少女は耐えない。
セリフは少ないのに、音楽は饒舌。そこはい
>>続きを読む

パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

4.0

ずっと見たかった映画がこんなに簡単に見られてありがたい。アマプラありがとう。

なんとも言えずいい。
無愛想な表情と演歌みたいな音楽が好き。

83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

2.0

普通のフィクションの映画でこの感じなら、いい映画だったなぁと思っただろう。
これってドキュメンタリー映画なのだ。コメディ映画っぽいジャケット写真(死語?)に騙されかける。
というか、施設の人にも、この
>>続きを読む

私のちいさなお葬式(2017年製作の映画)

4.0

「恋のバカンス」に持って行かれた。
外国の曲(ロシア?)だったのかと調べたら、日本のオリジナルだった。ロシア語歌詞も(日本語訳でしか分からないけど)「恋のバカンス」って感じだった。途中に出てきた時にハ
>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

落ち込む芦田愛菜ちゃんに「すごいわよ」って宮本信子が言うところで、不覚にも泣いてしまった。あー、私も言って欲しいんだなと思った…頑張ってるのになんだかなんだもん…

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

4.0

サラ・ポーリー。「死ぬまでにしたい10のこと」がとてもよかったので、それは主演なのに監督もしたと思い込んで、見ることにした。
それ以外の予備知識なしで見始めたので、村の男性の酷さ、学校にも行けず文字も
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

キャリー・マリガン主演ということで見たが、そうでなくても見たとは思う。母親でもある若い女性記者の活躍が素晴らしい。それを支える上司たちも素晴らしい(いくら記者が頑張っても上司がへなちょこで潰すことが多>>続きを読む

ミセス・ハリス、パリへ行く(2022年製作の映画)

4.0

衣装が素敵、ファッションショーが良かった。ディオールの宣伝⁈そういう映画のジャンルってあるの⁈
ストーリーはまあ普通。
イザベル・ユペールに気付かなかった。

私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

4.0

ジュリエット・ビノシュ主演ということで見た。若い頃より今の顔の方が好き、綺麗だなぁ(メガネが似合っていた、メガネが味方なのだな)と思ってみていた。
思っていたより複雑な構造?だった(私が単純なだけか⁈
>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

日本でも人々が忘れかけている、若い人たちはどの程度知っているのかもわからない水俣病。ハリウッドの大スターであるジョニー・デップが製作・主演して映画が作られたことが本当に良かったと思う。
映画の出来はな
>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

「生まれてきてくれてありがとう」
一人一人に言われるセリフに、自分にまで言われているような気がして胸が熱くなった。

人の内面の複雑さ、多面性が描かれていた。外側だけでは単純に決めつけられない人間性。
>>続きを読む