012mさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

4.0

真っ黒なレザーコートに真っ赤なアイシャドウだけ塗ったメイク、iconic

ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

これ思ったよりめっちゃよかった。ぜんぜんカルトでもない、リアルな話。真ん中の人を囲ってみんなが同じ声を出す仕草とかなんとも日本人らしい全体主義性だし、盆踊りとかもmating目的だし、日本でもいくらで>>続きを読む

雪の轍(2014年製作の映画)

5.0

彼の作品を観るのは三回目だが、やっと難解な会話劇の中に埋もれた本質を理解することができた気がする。小さな町、家族から世界を語る。やっぱり個からしか世界は語れないんだよなあ。あと馬が出てくる映画は絶対に>>続きを読む

パリ、ただよう花(2011年製作の映画)

4.5

途中まで一面的な暴力的な恋愛の話で観てるのがつらかったんだけど、中国に戻るあたりからいきなりめっちゃおもしろくなった。権力のことや、空虚な世界のことを話ししたいのがわかったし、わかりにくいけど伝わる。>>続きを読む

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.5

コリアンジョークまじりのサスペンスかー→ウォーキングデッドかよ→最高。って感じだった。よくわからないまま終わるんだけど、全てがメタファーだったと気づく。すごい。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

いやーおもしろかった。場面は電話対応の部屋だけというワンシチュエーションものなんだけど、見事に様々な情景を想像させる。目の前の出来事を自分にもreflectさせる主人公の描写もすごくいい。

存在の耐えられない軽さ(1988年製作の映画)

3.9

高校のときに原作を読んでうっとりしていたんだけど、同じ感覚にならなかった。

主演二人よりサビーナが最高だった。サビーナの言うtake off your clothesが一番良い。

愛、アムール(2012年製作の映画)

5.0

最後がこうじゃなければ、誰とも一緒にならなくていい

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!(2007年製作の映画)

-

ちっちゃいときみてたから懐かしすぎた。まじで意図はないんだろうけどカンヌ的映画を風刺してるんじゃないかとか思っちゃった(考えすぎ) 作中でビデオカメラの映像が出てくる映画は必然的にエモいね

ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

5.0

絶対やばいんだろうなと思って観たんだけど、いや世界ってまじでこんな感じだよねわかるわってなった。

エレファント(2003年製作の映画)

5.0

すごい。殺しって映画にすると快楽も伴うものになってしまいがちだけどこれは虚無しかない。背中と3:4が効きすぎ。エリーゼのためにがアドリブなのすごすぎるな。

グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

5.0

ものすごくよかった… 人生に関する知見に満ちている。人生は瞬間の積み重ねで、だれかとすれ違うだけで、前とは違うものになると初めてちゃんと信じることができた。ソレンティーノは達観したおじさんのイメージだ>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後に男が全員死ぬの最高ですね

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

すけすけのおうちを外から長回しで横移動で撮るのめっちゃ好きだった

しとやかな獣(1962年製作の映画)

5.0

好きなところが多すぎた。映像の古さにも打ち勝つキレキレなショットに、映画的な階段の使われ方。夕焼けをバックに姉弟が踊るところは美しい狂気だし、暗闇に流れる歌舞伎はまじもんのホラー。何より若尾文子の、女>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

マーゴットロビー最高、推します。これコミカルだけどDV問題とマスコミ問題と親問題をめちゃくちゃしっかり効かせてて良いと思った。

名もなき生涯(2019年製作の映画)

5.0

私の中で100億点あげたい。人間の罪だらけの世の中に対するテレンスマリックの答え。それは上から常に我々を見ている太陽だし、滝のしぶき、鳥の声、刑務所の窓から差し込む光。それだけを信じた、名もない彼のよ>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.0

ドランどうしちゃったんだよ映画。いつものきれいな映像、ヘンテコで良い音楽チョイスだけはあるが、仕上がりは薄っぺらいチョッピーなイージーハリウッドムービーになってしまい、俺はつらいんだ!ということだけ残>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.0

コミカルなんだけど根本はいつものPTAのはみ出しものしか出てこないけどその中でがんばる話。ヤバイ系のジュリアンムーア最高だった。

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.0

描き方の甘さはあったものの、大切なテーマを語っているとは思う。日本にこそ必要。これを観たらフランスの話に留めないことが大切だと思う。

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.5

いやーおもしろ。こんな単純でもスコセッシ×デニーロだと傑作になるんだよなー

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

5.0

なんかこれはまじで人生だ。世界で起きてることは全て小さいことの積み重ねだと冷酷に語る、冷戦時アメリカのアイヒマンのリアルなポートレイト。沈黙を貫き、正しく世界を見ていたペギーの裁き。スコセッシの、神と>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

5.0

2015年に一度観ていたらしい。映画館で観ることができてよかった。奇跡のような映画だと思いました。

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

5.0

一年前の恋の思い出を丸ごと救い上げてから、床に叩き潰して、残った破片を繋ぎ合わせたみたいな映画でたまらなかった。後から思い出すとき恋はキラキラしたり尖ったりしている破片だけで作られているんだよね。シャ>>続きを読む

ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.5

PTAの映画を観ていると、淡々と進んでいくようで気がつくとじわじわとした恐ろしさに飲み込まれる。‪自分を裁判官のようにジャッジする自我が自傷的なまでに強すぎるという、個人的に一番つらい内面的な問題に明>>続きを読む

風の電話(2020年製作の映画)

4.5

ポスト3.11をこんなに正しく撮れる人はいないし、ロードムービーというスタイルがこんなに正しく使われたものを知らない。長回しのラストショットの美しさが、どれだけ傷ついた人たちの気持ちに寄り添うことだろ>>続きを読む

渇き(2009年製作の映画)

4.0

この人が撮る女、なんでこんなにいいんだ。韓国映画の一見雑でB級でギャグのようなのに完璧なショットににやけるしもう釘付けになってしまった。

あと濡れ場が最高(って言ったらみんなみるでしょ?でも血無理な
>>続きを読む

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

4.5

おもしろ…… こんなアメリカ人によるアメリカの作品があるのかと驚愕した。闇vs闇。

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.0

音楽的なレフェランスが全然わからないので全然理解してないと思うけど、それでもこの小さな物語が好きだなー ジャームッシュさんの映画は夜中に観るのに完璧

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

小川洋子の小説のような世界。この家の人は全員静かに狂っているけど、愛があればみんなこうなっていくんじゃないかと妙にしっくりしてきてしまう。それにしても画が美しすぎてため息が出る。