ipさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

劇場版 神戸在住(2014年製作の映画)

3.5

数日前に震災から20年の日を迎えるにあたり兵庫に帰ったこともあり、なんとなく気になって見に行ってみた。
物語としてはごく普通。内気なまま育った主人公が、大学進学を機にさまざまな年代や分野の人たちと出会
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暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.0

美しい純愛もののような雰囲気を出しつつも、お金持ちの年配実業家の下で従事する秘書と、若奥様。
昼ドラです。東海テレビのものほど暴走してないけど。

大旦那の命で離れ離れになる様子や、約束の再会が第一次
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.0

中国映画は好きなのだけど、この作品はミステリーにしたいのかサスペンスにしたいのかラブストーリーにしたいのか。
兼ねているにしても半端な印象。

桂綸鎂はこの作品で初めて見た。陰のある幸薄な美人を演じら
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

時間移動を扱う作品ではお決まりの「こんなことできたら、は夢のある話だけど、隣の芝は青いだけだから現実世界を有意義に生きた方がいいよ」なお話。
都合の良いようにはいかないための設定が後付けで足されていく
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0.5ミリ(2014年製作の映画)

3.5

2週続けて安藤サクラ主演作観賞。
半ば強引に老人や子どもに取り入ってお世話をし、見返りを得るヘルパーの安藤サクラが悪人には見えず、一風変わったヒューマンドラマのようで面白かった。

絡む人ごとにエピソ
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

生活もだらしなく、仕事もいい加減で、自分自身にも無関心な女が打ち込むものを見つけ、実際に拳を打ち込み、最終的には試合に勝てない悔しさを味わうほどにまで変貌する。

身体も絞って変化していくとともに人と
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海月姫(2014年製作の映画)

3.5

どんなに及第点の出来を作れるとしても、漫画を実写化してはいけない。

この作品は尼ーずの忠実な再現、ショーの華やかさや迫力など、原作を損ねずして原作以上に楽しめるものに作られている部分もある。

さて
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おやすみなさいを言いたくて(2013年製作の映画)

5.0

2014年に見た洋画ベストワン。

戦場での職務を心配する夫と二人の娘の心境と、主人公の使命感。どちらも共感できる。良い悪いではない。

仕事だけでなく信仰や人格、性分など、他者に理解を得られないこと
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ガガーリン 世界を変えた108分(2013年製作の映画)

3.0

人類初の宇宙飛行士として歴史に名を残す快挙も、家族にとっては心配の種でしかない。
家族が抱えたような葛藤はガガーリン本人には無かったのだろうか。
心情を描く場面などは少なく、ガガーリンが歩んだ人生の事
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神は死んだのか(2014年製作の映画)

2.0

宗教はこうして人を騙す。予告で釣って、布教を進めるための映画。

無神論者の教授とキリスト教徒の学生が互いの主張をぶつけあうという点についてまでは良かった。
キリスト教=善、無神論者=悪となったあたり
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私の恋活ダイアリー(2010年製作の映画)

1.5

他の映画を見に来て、朝時間が空いていたから見た作品。

いくつになっても女でありたいという心理は理解できるのだけど、ネットで相手を探して会いに行く必死さが、高齢になっても出会い系に必死なおじさんに重な
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毛皮のヴィーナス(2013年製作の映画)

3.0

オーディションに遅刻してくるような女優に立場逆転され、またそれを愉しんでゆく男の様子。
どんなドM男の話だよと思ったらそれもそのはず。この作品こそが原作者ザッヘル・マゾッホの名前から「マゾヒズム」とい
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オオカミは嘘をつく(2013年製作の映画)

1.0

タランティーノの評なんて二度と信用しない。
これが今年のナンバーワンって、駄作としてですか。

はじめは娘を殺された父の心情が理解できるのだけど、否定する容疑者に繰り返される拷問の数々で当初の目的が完
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花宵道中(2014年製作の映画)

1.0

安達祐実はいつまでも変わらないな。良くない意味で。
いい歳の大人の俳優が子役の芝居をしているみたいだった。
この感情を表現するためにはこうする、って教科書に書いてそうな芝居を忠実にやっているという印象
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ランナーランナー(2013年製作の映画)

2.5

作品自体は悪くないのにタイトルも予告も中身を表してない。
見終えたら結局「ギャンブルに参加するのは、胴元に騙されること」と思うだけ。そういう内容として出せばいいのに。

タイトルの「ランナーランナー」
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

4.0

小さな子どもが外の世界に飛び出す冒険ものとしても楽しめるし、家族愛をテーマにしたヒューマンドラマとしても楽しめる。
子どもの頃から親に無理を言って一人旅を続けてきた自分に重ねたいけど、さすがに自分はあ
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TATSUMI マンガに革命を起こした男(2010年製作の映画)

3.5

「劇画」の産みの親。同郷の偉大な漫画家、辰巳ヨシヒロさん。
彼の生涯を、作品とともに知ることができる映画。

劇画世代ではないので、申し訳ないことに詳しくは存じ上げなかったが、観賞から4ヶ月経たずして
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マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

4.5

食べることは、命をいただくこと。
この最初のシーンが一番印象に残っている。

フランスとインドという混じり合うことのなさそうな対立が、融和していく様子もいい。
老カップルや主人公カップルの描写はあれど
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マルタのことづけ(2013年製作の映画)

4.0

HIV感染者のシングルマザー・マルタが、血のつながった4人の子どもたちの他に、病院で知り合った女性・クラウディアを家族として迎える話。
自分の死を受け入れ、それでも家族を思うマルタやその子どもたち、家
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

2.5

結局オチはそれか、というラストにつきる。Vol.1から見てきたものは何だったんだという。

ありがちな話題として男女間の友情は成立するかというものがあるけど、相手がニンフォマニアックとわかるや男は誰で
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ベイブルース 25歳と364日(2014年製作の映画)

2.0

お笑いの道で生きていくんだという若手芸人の気概は伝わってくるが、それは主演の二人の力。
当事者である高山監督はじめ、制作の点については惹き付ける力無し。事実とは異なる脚色も全開で、感動の押し売り感丸出
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小川町セレナーデ(2014年製作の映画)

4.5

本物の女性たちがオカマバーを開業するぶっ飛びすぎる設定だけのために、チケットを買ってしまった。
面白おかしい内容でありながら、実はジェンダーについて考える機会にもなる教養性の高い作品。
頭では「世の中
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おやじ男優Z(2013年製作の映画)

3.0

新聞のAV男優募集の広告に飛び付いたオッサンの悲哀と末路。
こういう人たちが実在するのかなと思うと哀しくもあり、作品としては楽しめるものでもあり。
制作の規模が規模なので中身が薄かったが、B級映画好き
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いつかの、玄関たちと、(2014年製作の映画)

3.5

見やすい映画だけど、設定に色々と無理がある。気にせずに見ればそれなりに面白い。
姉の子が一見チャラそうだけど無口で家族のサプライズにも参加しているなどキャラがつかみにくい。

嫌な人役の多い木下ほうか
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.5

予告を見て予想していたものより知的で面白かった。
単なる色情狂の話を想像していた人は肩透かしかもしれないです。
数学的な要素と繋げたのは無理がありすぎて笑った。

一応これエロ要素込みの映画なんですか
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アルゲリッチ 私こそ、音楽!(2012年製作の映画)

2.5

アルゲリッチのピアニストとしての偉大さはこの作品では伝わってこない。
伝わってくるのは、母親としてのマルタ・アルゲリッチ。
彼女のファンにとっては面白いかもしれないが、本人ではなく娘たちを中心としたホ
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愛こそはすべて All You Need Is Love(2014年製作の映画)

4.0

主人公・優の行動もこのストーリー自体も割と安直なものだけど、優を軸に見れば成長も変化もないただのクズの話なのだがこの映画では元カノ・愛の変化を映している。
実質的な主役がユウではなくアイだというのは考
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アンナプルナ南壁 7,400mの男たち(2012年製作の映画)

3.5

高山病の仲間を助けるために、世界中から救助に向かう登山家たちのドキュメンタリー。
自分は登山家ではないけれど、自分のコミュニティの中で、ほんの数回顔を合わせただけの人を仲間と思い、迷わず助けに行くこと
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バツイチは恋のはじまり(2012年製作の映画)

5.0

主人公の女性にはパーフェクトな彼氏ともう一人の男性、と映画ではよくある設定だが、バツイチになるためにやりたい放題ふり回すというむちゃくちゃな内容がハマる。
女性は身勝手で男性も気の毒なんだけど、コメデ
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イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)

2.0

芸術家の半生を描いた作品としては良くできていたと思うけど、色んな時期を詰め込みすぎてて主題がわからなかった。
キャッチコピーの「永遠のエレガンス誕生の瞬間を目撃」は、この映画ではできませんでした。

さまよう小指(2014年製作の映画)

3.5

安易なドンパチにチープさを感じるけど、割と嫌いではない作品。
拾った小指からクローンを作る設定事態が完全にB級でしかないけど、マイナー映画好きにはそれでいい。
それと一言。ルンバをそんなことに使わない
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さまよう刃(2014年製作の映画)

2.5

少年法のあり方について一石を投じた東野圭吾の思いが表現されたはずが、韓国映画だけあって脚色がだいぶ間違ってる。

主人公は、レイプ殺害事件の被害者である女の子の父親。
最後には警察に射殺される主人公だ
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海を感じる時(2014年製作の映画)

2.5

原作を知っているだけに期待しすぎたのかも。
全体的に間延びしていてこの内容なら半分ぐらいの尺で作れそう。
市川由衣も脱いで頑張ってこの出来の作品ではな~。
原作と違ってタイトルが表すものが伝わってない
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舞妓はレディ(2014年製作の映画)

5.0

映画としても、ミュージカルとしてもすごく楽しめる。
劇場をあとにするどの人も楽しそうな表情を浮かべていたのが印象的。ED曲もみんな口ずさんでいた。
実際、自分も楽しい気分で見終えることができた。
後に
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

1.5

周囲が「面白かった」「感動して泣いた」とのことだったから見に行ってみたら、「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」「のび太の結婚前夜」などドラえもんの人気エピソードをつなぎ合わせたもの。
何十
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